ぴさんの映画レビュー・感想・評価

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ファンタスティック・プラネット(1973年製作の映画)

4.0

熱出た日の夢。ボスっぽさや諸星っぽさ、伊藤潤二っぽさあってニコニコしながら見られました。展開はラストがやや急すぎる印象。

セイント・フランシス(2019年製作の映画)

2.2

友情譚にしたいのか、同性愛の話にしたいのか、人種の話にしたいのか、ジェンダーの問題にしたいのか、家族の話にしたいのか、中絶の話にしたいのか、監督の怒りやメッセージが多すぎて、結局核となるテーマがぼんや>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0


この手の映画では、だれに何をどこまで語らせるかが肝である。系統的には同じ「十二人の怒れる男」のほうが個人的には好き。

物語はサンドラ視点で進行していく。が、サミュエルのUSB内にある夫婦喧嘩の音声
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さよならの朝に約束の花をかざろう(2018年製作の映画)

2.2

ひっさびさにアニメ映画を見た。
テーマも分かりやすいし、映像も音楽もキレイ。なのに、登場人物を出しすぎて肝心なメインの二人の関係の深掘りが雑で甘い印象。
ラストの展開までは分かっているんだから、もっと
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

1.2

邦題がまず違う。「夜の乗客たち」が直訳。
エリザベートがラジオでさまざまな「乗客たち」と会話するのがメインかと思いきや違う。
タルラが家族の絆を深める話なのかというと、それも違う。
タルラが登場した意
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ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

5.0

「ふたりは有限の生命の子でなく、永遠のイメージを孕んだ」

トリとロキタ(2022年製作の映画)

2.8

ダルデンヌ兄弟の新作。『その手に触れるまで』や『サンドラの週末』が個人的に刺さったので期待して観に行ったが、今回のはイマイチ。ラストまでの流れがなんとなく予想できてしまうまではよいとして、そこから胸に>>続きを読む

神のゆらぎ(2014年製作の映画)

4.9

圧巻と感動と悲痛。2023暫定ベスト。ラストの一言はないほうが良かった。

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.8

無駄話ばかり。面白さのツギハギ。ゴダールっぽい。
それでも面白くなるのは、コーエン兄弟の手腕だと思う。他の監督が、ビッグリボウスキを作ってもこうはなるまい。
久しぶりに面白いコメディを見ることができた
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ロブスター(2015年製作の映画)

4.5

ヨルゴス・ランティモスってカフカ=ハネケの後継者なんだな〜と感じた。オモロい

天国の口、終りの楽園。(2001年製作の映画)

5.0

「人が死んだ後も思い出は生き続ける」
ルイサが死んだあとも、この映画が終わったあとも、フリオとテノッチが今後会わなくなったとしても、この先、観た人の人生でこの映画が生き続ける。
油断してただけに相当喰
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嘆きのピエタ(2012年製作の映画)

2.2

テーマは面白いのに、やたら「金とは何か」とか「死とは何か」とか語らせすぎている印象。演出もあざとい。悪い意味で。
メイクもイマイチ。

ショート・カッツ(1993年製作の映画)

4.4

アルトマンを見るのは2回目。そしてPTAの『マグノリア』の元ネタ。
登場人物がめちゃくちゃ多いにもかかわらず、そのほとんどがかする程度にしか絡み合わない。というか、裏を返すと、かする人々にもそれくらい
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沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

5.0

「沈黙していたのではない。お前と共に苦しんでいたのだ」
これは遠藤周作の信仰の過程であり、終焉ではない。そして、この『沈黙』があるからこそ、『深い河』にたどり着くのである。
誰もがキチジロー。誰もがロ
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永遠と一日(1998年製作の映画)

5.0

圧倒的な美。墓に持っていきたい一作。
ただただ涙が流れる。

ノスタルジア(1983年製作の映画)

5.0

何度見ても新たな発見がある映画。
全編通して画の破壊力が異常。神。

気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.4

良さのブツぎりでツギハギだらけの傑作。テーマもストーリーは重要ではなく、とにかくセリフやカットの良いところを繋ぎ合わせているだけなのに、なぜこんなに響くのだろうか。

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

1.1

アカデミー賞らしい作品。
なにひとつ心に残らなかった。

サタンタンゴ(1994年製作の映画)

5.0

劇場で鑑賞。13時ごろに始まり、終演は21時。約8時間の体験。映画では考えられない2回ものインターミッション。
言葉にした瞬間に作品の良さがするすると抜け落ちていくから、見ろとしか言えない。極上のトリ
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ジュニア(2011年製作の映画)

4.0

初ジュリア・デュクルノー。
女性における思春期の成長の過程や葛藤、そして成長することのグロテスクさがよく描けてる。自分がとくに自分を醜く思う。しかし、醜さ・グロテスクさを通さないと、美は手に入れられな
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ソーセージ競争(1907年製作の映画)

4.2

ただ犬がソーセージを咥えて逃げるのを追いかけるだけの映画。なのに、こんなに面白いとは!
同じようなシーンが続くのに、飽きずに観られるのは短編だから。というだけでなく、構図がしっかりと考えられていて、特
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

1.0

評価は1にも満たないくらい、ストーリーがとっ散らかってる。でもそれでいい。そこがいい。viva ハーモニー!
クソみたいな内容だけど、侮れない。マシュー・マコノヒーとスヌープ・ドッグ、ジョナ・ヒルの抜
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

選択の連続なんだけれど、結局どれを選んでも選ばなかった選択肢に後ろ髪を引かれる。
それでも、その選択に後悔するまでの、ほんの少しの多幸感が忘れられずに、間違っていても自分が信じた道を進んでしまう。
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

4.0

ジュリエット・ビノシュが演じていることにものすごく意味がある映画。何度でも繰り返して観たくなる良作。

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

1.7

ありきたりなテーマだけに、どのような展開をつけるのか期待してた。大きなドラマはなく、予想通りにストーリーが進んでいく。リアルさだけが評価できる。

行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

5.0

mid90sとは違った角度から照射したスケーターたちのドキュメンタリー。
どんなに仕事がキツくてもスケボーを続けていたキアーと、だんだんとスケボーから遠ざかっていくザックの行く道は明らかだった。(ラス
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シンドラーのリスト(1993年製作の映画)

4.7

どんなにシンドラーが善人に見えても、それでも悲劇だと思う。美談ではなく、ハッピーエンドでもなく、ただ悲劇。最高だった。

E.T.(1982年製作の映画)

3.9

スピルバーグってマジで教科書みたいな撮り方するのね。

女囚701号 さそり(1972年製作の映画)

3.6

ストーリーはさておき、撮影のテクニックが頭一つ飛び抜けている。タランティーノから逆輸入的に鑑賞

ボーイ・ミーツ・ガール(1983年製作の映画)

4.9

『アンダルシアの犬』を彷彿とさせる、シュールな映画。それでいて一つ一つのシーンの画の破壊力は抜群。セリフもよい。「3フランだ 物価が上がってるからな 物価だけが」

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.8

この作品ほどラストで生きてほしいと思った映画はない

ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.2

グリーンブックよりは好きかな、アダムドライバーが割と空気で悲しい。
実話が元なのがさらに悲しい。

グリーンブック(2018年製作の映画)

3.1

悪くないんだけど、ドクもトニーも深掘りが甘くて、上辺だけで終わってしまった感がある。演奏シーンのマハーシャラ・アリは「めっちゃ特訓したんだな〜」と感心しました

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