MT1128さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

スター・トレック(2009年製作の映画)

4.0

エンタープライズ号のクルーの面々が続々と集まってくる感じにワクワクした。伝説のキャプテンは今や雷神(ソー)になり、その息子はスーパーパワーを持ったヒロイン(ワンダーウーマン)の彼氏となって、どちらも空>>続きを読む

スター・トレック イントゥ・ダークネス(2013年製作の映画)

4.0

最近のスターウォーズ・シリーズの凋落っぷりをみた後だと、非常によくできた宇宙戦争モノだなと思った。テンポが良くて、わかりやすくシンプルな構成に、ヴィランの強さと嫌らしさも最高な映画でした

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

終盤にかけて物語が収斂していく感じにワクワクした

フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ハートマン軍曹の流れるような罵倒、そこに微笑みデブが圧倒的な存在感を放つ前半部。そして後半は一転、前半の余韻を一切残すことなくベトナム戦争で苦戦を強いられる生々しい展開に。ジョーカーのヘルメットに描か>>続きを読む

エンジェル ウォーズ(2011年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

YouTubeにあった、とある『ファイト・クラブ』のMADムービーで使われていた曲がかっこよくてShazamをしたら、Yoavの「Where is My Mind?」という曲で(『ファイト・クラブ』は>>続きを読む

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ミリー・ボビー・ブラウン(マディソン役)に絶叫させればさせるほど、映画の面白さが約束されると言われている、を見事に体現している作品。今現在の環境問題だとか疫病問題なんかも、古代生物が地球上で破茶滅茶に>>続きを読む

GODZILLA ゴジラ(2014年製作の映画)

3.8

序盤の日本で起きた原子力発電所での事故のシーンや、津波で人々が逃げ惑うシーンは東日本大地震を想起させ、非常にリアリティがあった。『シン・ゴジラ』ではゴジラ自体を震災の象徴として描いているような印象があ>>続きを読む

ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

前作を上回る感動で最高でした。1984年の情勢といえば、ソ連とアメリカの冷戦真っ只中であり、その背景で展開されていく"if"の世界は、今現在にも通じる現実味があった。"願いが叶うと、最も大切なものを失>>続きを読む

ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

"1984"の前哨戦として。作品の色彩は、肖像画家ジョン・S・サージェントの陰影の技法(顔の光を際立たせる)が映画に落とし込まれたことで、地味な配色の衣装や背景にも関わらず、美しいコントラストになって>>続きを読む

シャザム!(2019年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ビリー(シャザム)とフレディの関係性がすばらしい。孤児(血縁のない家族)がスーパーヒーローだったみたいな構図は、同じDCの『アンブレラ・アカデミー』にもあったように、マイノリティの持つ強さの象徴であり>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦を主題に扱いつつも、戦場の様子は最小限に留め、いわゆる駒を動かす側を徹底して描くことで、チャーチルの葛藤が明確に表出しているように思えた。ゲイリー・オールドマンの怪演っぷりが恐ろしい。同>>続きを読む

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.6

マチルダはレオンに対して女性としてみて欲しいと思っているが、結局は12歳の少女であるという現実が降りかかってくる。もはや親と子の関係を逸脱してはいるが、恋人未満という不安定さがこの作品の魅力になってい>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

3.8

徹底的なカタルシス否定。主人公の顛末や、描き方の無機質さがさらに拍車をかけているように感じた。ガス銃で錠をこじ開けるシーンが何度も繰り返されたこと(カットや映し方を含めて)で、特に終盤にかけて非常に緊>>続きを読む

セブン・イヤーズ・イン・チベット(1997年製作の映画)

4.0

チベット仏教のロマンと悲哀が感じられる作品。14歳のダライ・ラマとブラッド・ピット演じるハインリヒ・ハラーとの宗教的な部分を介在しない純粋な友人関係が、シンプルに描かれていた。撮影地が中国ではなく、ア>>続きを読む

パプリカ(2006年製作の映画)

4.2

随所に登場する(というか作品の大半)夢の世界が繋がりながら展開していくシーンが、アニメならではといった感じで壮観だった。映画だと、『落下の王国』とか『インセプション』とかと通じるものがあるように思えた>>続きを読む

ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実(2018年製作の映画)

3.8

菜食のメリットと肉食のデメリットが論理的に描かれていて良かった。これまでの常識が覆っていくのが衝撃的だった。このドキュメンタリーの情報が正しいか正しくないかを抜きにして、菜食を実践してみようという気持>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ヴァンパイア集団トゥルーノットと死が迫る人間の対比。死を永らえさせようとする前者には大きな苦痛が伴い、寿命に抗うことなく死の恐怖に向き合う後者はその苦痛を幾分か和らげられる。ラストのダンが霊体の姿でア>>続きを読む

らせん(1998年製作の映画)

3.6

ホラー作品の前作とは一転し、今作はミステリー方面へ舵を切ったことで、拍子抜けした人が多かったのかなと。ただ、『リング』もこの路線で行こうと思えばいけたわけで(逆もまた然り)。"ビデオの呪い"を、科学的>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.0

緊張と緩和のバランスが非常に良く出来ていた。政府の報道の仕方が"暴動"の一辺倒で不気味さが醸し出されていた。情報に惑わされる人間、あるいは情報を隠蔽する政府を皮肉っている?

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.2

タイムリープを扱うSF的な作品でありながら、あくまでそれをメインに据えず、手段に徹されたことでミステリーとしても観られる作品であるように思えた。プロットが非常に綿密で、最後に全ての謎が明らかになってい>>続きを読む

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

4.0

前作、前々作の伏線が段々と明らかになっていく様子が非常に面白かった。アクションシーンも前2作品に比べよりシンプルに、洗練されているように感じた。

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭で愛する者を失ったボーンが、過去の任務のターゲットの娘と対峙し、最終的には共鳴するという構造が、シンプルながらも非常に良いと思った。対人アクションに重点が置かれた前作に対し、本作ではカーチェイスに>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.0

アクション、カーチェイス、策謀、ロマンス、そしてロケーションといずれの要素も派手すぎず、シンプルにまとめられていて、これぞアクション・ムービーの王道、とことん基本を攻めているといった感じだった。

フューリー(2014年製作の映画)

4.2

信仰を貫ききったのが『ハクソー・リッジ』に登場したデズモンド・ドスであるとすれば、今作の主人公は信仰に対する否定の連続に屈し、戦火の一員に飲み込まれていくという半ば諦めのような感情が渦巻いているように>>続きを読む

激動の昭和史 沖縄決戦(1971年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

演出や効果は今観ると、時代を感じる部分があるのかもしれないが、役者の実感伴った演技や物語の持つ空気感は、この時代でなければ到底表現できないように思えた。ラストのトライバルな劇伴に合わせて踊る老婆(厳密>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.6

ストーリーが綿密に練られていて、伏線の回収が非常に鮮やかな作品だった。刑務所内で繰り広げられる不条理な罰に屈することなく、主人公は最後まで希望を絶やさない。彼の知性と希望の灯火はやがて仲間へと伝播して>>続きを読む

荒野にて(2017年製作の映画)

3.8

自分を見つめる(というか見つめざるを得ない状況におかれた)ロードムービーのようでありながら、親のいない少年が直面する苦境を描く社会的な側面をもった映画であるように思えた。

そのウェイトは、ロードムー
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おくりびと(2008年製作の映画)

4.4

宗教的な儀式が、日常において少なくなってきた現代の日本において、誰もが訪れる"死"という瞬間を実感させ、そして接近させる役割を担う、納棺という仕事が切実に切り取られた作品のように思えた。

当初は忌避
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トレマーズ(1990年製作の映画)

3.8

怪物の現れ方や、人間の襲い方が非常にバリエーション豊富(?)で、ちょっと50年代の怪獣映画っぽいクラシックな怪物の造形もなかなか良かった。あの手この手で、撃退しようとする工夫が、裏目に出る感じとか、道>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.8

やっぱり『時計じかけのオレンジ』と重なるなぁと思った。まずは、若者たちのバイオレンスの衝動やドラッグの影響があくまでもスタイリッシュに描かれているところ。そして、中毒症状を荒療治ともいえるやり方で改善>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

世に言う天才というのは、あるターニングポイントを経て、その才能が見出されるのが常で、本作の主人公も黒板の問題を解くところがきっかけになり、話は展開していく。自分のやりたいことは自分で決めるべき、なぜな>>続きを読む

シャイニング(1980年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『レディ・プレイヤー1』での再現シーン繋がりで観賞。少年がミニカートでホテル内を散策するところが印象的。曲がり角の先に何かが潜んでいるのではないかという視聴者の不安を煽っているようで、この演出は、ラス>>続きを読む

落下の王国(2006年製作の映画)

4.4

ベッドの上で繰り広げられていく想像上の作り話は、現実の世界とリンクしながらも、ファンタジックな佇まいを忘れることは決してない。子役の自然体の演技が愛嬌があってすばらしかった。ロイ役の俳優が、『ガーディ>>続きを読む