gahさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

MCUの個々のキャラクターを扱ったマーベル作品(アントマンとかブラックパンサーとか)の中では1番グッときました。

・終盤の立ち上がるシーン。断片的な記憶の中のシーンの幼い頃の自分も、記憶を取り戻した
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.5

映像的な見せ場は無し、ぶっ飛んだ設定も無し。話の広げ方、伏線の散りばめ方、回収の仕方、間や表情のちょっとした作り方、等々、脚本や監督の演出方法のみで勝負してガッツリ面白く仕上げているのが見事。最後は「>>続きを読む

チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話(2017年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

深夜にTVつけたらやっててズルズル最後まで見てしまった。何というか、カタルシスの持っていきどころがどこなのか分からず、消化不良な感じ。

・要はがんばれベアーズ的な映画。ただチアダンスという競技の都合
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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「無いものを在るように考えること」が、パントマイムであり、夢であり、創作であり、格差に対する羨望だとするなら、燃やすという行為は「在ったはずのものが最初から無かったかのように消えてなくなること」であり>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

4.5

ブルーノガンツの鬼気迫る怪演はもちろん、未だにデリケートな題材であろうナチスとヒトラーを淡々と中立的に描いている。これはすごい。圧倒的に重い。

ブルーノガンツ逝去の報があったので。

FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

4.0

この一件に関して、インフルエンサーたちの、ステマと変わらないグレーなマーケティングに批判が集まってるけど、個人的には主催の人間の理念が暴走しちゃってるとこが痛ましい。

日本だと、マイブラとブラーをト
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.5

暗黒の儀式を、企画から準備、実行まで2時間半に渡って見させられるトンデモ映画でした。面白かったけど。だいぶ原作を換骨奪胎した感じがしますね。余白を残したオチなのが好き嫌いは分かれそう。

暗黒の儀式の
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

動機が私怨でも、ふざけていても、アホでも、彼なりに大事にしてるものや守りたいものがあって、そのために戦っている、というのが良かった。話の土台がしっかりしている。

コメディー描写は文句なし。まー面白い
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ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

地上でのドラマパートを除き、宇宙船シーンはゴリゴリに一人称視点。そうきたか。

「危険なミッションに挑む男臭いと家族との絆」みたいな予告だったけど、それよりむしろゼログラビティとかに近くて、リアリティ
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エグザイル/絆(2006年製作の映画)

4.5

男臭い見せ場を歌舞伎のごとく散りばめた素晴らしい作品。凝ったところがあるわけではないけど、最初からずっとたまらない作り。

特に、劇中描かれてるわけではない5人の過去の関係性が写真と食事のシーンという
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チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.0

日本版スプリングブレイカーズ。若者のアホ騒ぎをスタイリッシュな映像で映す感じとか、青春が終わってく感じとか。

ただなんていうか、この若さゆえの危なげある感じにリアリティが感じられないんですよね。スマ
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ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)

3.5

今回はめちゃ強い敵1人+その手下の雑魚たくさん、っていう構図だったから、バットマンは雑魚を、ワンダーウーマンとかアクアマンはめちゃ強い奴を、という役割分担が出来てて、DCコミックシリーズを観るたびにい>>続きを読む

ミスター・ガラス(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

3人がヒーローを志向するようになったのって、根本は純粋な思いそのもので、「こんな世界にヒーローが存在したっていい」っていう現実の観客達がなんとなくは抱きつつもどこか口にすることを憚っていた思いを信じ抜>>続きを読む

蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・謎解き中心の前回から、明確な敵がいる内容に変わったこともあって、謎解きも電子戦もアクションをたっぷり。良いのか悪いのか攻殻機動隊みたいになっていた。

・ブレードランナー2049でも素晴らしかったシ
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哭声 コクソン(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「来る」の関連作品として名前が上がっていたのですが、こっちもかなり来てますね。雰囲気は「エクソシスト」、作りは「聖なる鹿殺し」「マザー!」的な。

キリスト教的な神話、という解説を読んで合点がいったけ
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HERO(2007年製作の映画)

3.5

ボーッとテレビ見ていたらやっていた。

・キムタクはよく「何やってもキムタク」と言われるけど、それはキムタクにキムタクを期待するような役ばっかり当てがうからだと思っている。
そのキムタクっぽさが作品に
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

5.0

アンビリバボー的な、「感動の再現ドラマ」で終わる可能性も大いにある題材だけど、登場人物たち、更に言えばこの映画の作り手たちが、そこで紛れもなく起きていた事実に目を背けなかった、それがこの映画の大きな意>>続きを読む

暁に祈れ(2017年製作の映画)

4.0

タイ語にも殆ど字幕がなく、ボクシングシーンもホントに殴られてるかのようなカメラワーク。有無を言わせず観客を刑務所の中に引きずり込むような作りに圧倒される。

サクセスストーリー的なカタルシスは少なめで
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秒速5センチメートル(2007年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ボーッとテレビをつけっぱなしにしていたらやっていた。
約10年前、今は無きシネマライズで1人で鑑賞したのだけど、大人になってから色々むず痒い。つまり童貞臭い。思春期の恋愛観だからどうしても童貞臭さは付
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

・タイ的なモチーフは殆ど出さず、ニューウェーブっぽい音楽も映像もカッコよくて、スタイリッシュ。

・主人公が入学したころの地味な外見からの、最後のテスト前後まで絶妙な垢抜け具合が良かった。分かりやすく
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

5.0

クリスマス、年末年始に観るのにピッタリですね。寅さん的な人情喜劇にアニメならではのファンタジックな演出。素晴らしいです。

身寄りのない、社会の隅に追いやられた3人が身を寄せ合って、こういう優しい奇跡
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来る(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

・だいたいの日本のホラーが、不可避の呪いにかかる→死にたくないから謎解き
っていう展開なのが、呪いが何なのかはすっ飛ばして、バトルすることにピークを持っていっている点。意外とこのタイプは少ない気がする
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マンディ 地獄のロード・ウォリアー(2018年製作の映画)

4.5

・マッドマックス+ドゥームメタル+ヒッチコック。前半のカルト宗教パートはたしかに眠いけど、あのドラッギーな映像も含めて面白かった。

・武器の形状おかしいし(なぜこうなるのか)、照明ずっと赤くてサイケ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・怖かった。超怖かったんだが、トリッキーな設定とかはなく、思ったよりも「ベタに怖い」映画だった。

・欧米的な宗教感がない日本人には怖さの本質が分からないような気がする。
「お地蔵さん壊したら祟られる
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.5

・人種や性別による差別っていう重いテーマをとても軽快に、かつ誰にでも響くように描いていて非常に良かった。

・棟から棟への移動、書類を置く動作、繰り返し撮られる同じ動作が後半で全く違う意味を帯びていて
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.5

バンドが成り上がるヒストリー、てよりも、フレディがルックス、出自、セクシャリティ、あらゆる面でコンプレックスと闘って乗り越えたきたことがやっぱり良い。コンプレックスを抱えてきたそれ故に、バンドを蔑ろに>>続きを読む

羊の木(2018年製作の映画)

4.5

社会生活を営んでいく上で、自分と出自の違うよそ者を受け入れて一緒に暮らす、ていうのは多かれ少なかれ絶対にあって、公立の学校にしろ、今作のような地方都市の移住者にしろみんなそう。
大義名分として「新しく
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ライフ(2017年製作の映画)

4.0

エイリアンシリーズよりもリアリティがあって(ISS舞台だし)、ゼログラビティよりも趣味が悪い(褒めてます)、ありそうな話だけど、映像的な見映えとか、役者の使い方はしっかり丁寧に作ってある。生理的嫌悪感>>続きを読む

ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018年製作の映画)

3.0

ウルフオブウォールストリートのような豪快な金遣いの話でもないし、アメリカンハッスルのような二転三転する騙し合いでもない。最近多い実録モノだけど、どの方向にも中途半端な印象だった。
つまらなくは無いけど
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

4.0

・3.11を経験した日本人にはじわじわ響いてくる内容。暴動とかも起きず、綺麗事すぎる感じもあるけど、それにしても結構怖かった。

・家族や人の絆、みたいなとこもテーマには含んでいるんだろうけど、安易に
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マザー!(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

聖書にジェイコブスラダーと大林宣彦のハウスを突っ込んでスティーブンキングと小石と一緒に洗濯機回した感じの映画でした。

聖書の出来事を家の中でメタファーして映像にすれば、そりゃキリスト教圏じゃない人で
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ヴェノム(2018年製作の映画)

3.0

・ヴェノムがあんまり怖くない。そこまでグッと来なかったのはたぶんこれが1番大きい。ダークヒーロー、なので観客が共感できるキャラ作りにしなくちゃいけないのは分かるけど。
エイリアンシリーズみたいな、化け
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ミックス。(2017年製作の映画)

2.0

・瑛太が「(不器用でも)まじめにやってる奴ら馬鹿にすんなよ」っていうとこがすごく良かったけど、その割に主演二人の卓球に向かうモチベーションが恋愛に左右されすぎ。それこそ真面目に卓球やってる人たち、他の>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

ギリシャ神話をモチーフにした寓話、てとこを知ってるか知ってないかでだいぶ理解度は変わる気がする。
が、その辺のお話の理屈みたいのが納得いかないとしても、全編通してのこの居心地の悪い雰囲気は観る価値あり
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

3.5

小さい謎を追えば追うほどどんどん謎が深まっていくとこ、たしかにリンチっぽさがありそこは良かった。ブルーベルベットとかみたく、平和な街とヤバイ世界が表裏一体っていう感じ。
ただまあ、真剣に謎解きする作品
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ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

4.0

オーシャンズっぽく撮った木更津キャツアイ。ちょいちょいチョンボしてしまうけど、「まあ仕方ないか…」くらいのノリでやったら案外上手くいく、っていう。全員憎めない間抜けさがあってホント良かった。
あとゲー
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