やはぎさんの映画レビュー・感想・評価

やはぎ

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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.7

起承転結などの大それたストーリーは無く、あくまでも日常の些細な出来事を描いた作品。
あまり前情報無く観たので、最初はその“波風の立たなさ”にびっくりした。

料理メインの物語ということもあり料理の描写
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.6

動物系の映画はあまり観たことが無かったけど、家族としての側面が強いのだな、と改めて感じた。
人間世界の条理などがまったく通用しない動物からの視点で改めて日常を描いてみると違った見方ができるのかな、とも
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

良くも悪くも、これぞディズニーのミュージカル!といった映画。物語の整合性やリアリティなどの細かいところはさておき、大まかなストーリーとしては王道でわかりやすく、さらにはちょっと捻りがあったのが良かった>>続きを読む

正欲(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

マイノリティがマジョリティに搾取されていく…というありふれたテーマながら、それを人間の欲望と切り離せない、という葛藤をうまく描いた作品だったと思う。稲垣吾郎が演じる寺井が、正義の権化として、そしてそれ>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.8

ドラマ版は観たことが無かったけど映画版だけでも充分に楽しめた。
弁護士系というわりにはかなり喜劇的な展開が多く、あり得ないような展開もあったりするがそれもコメディーとして楽しむのも一興。
物語のテンポ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.4

前情報一切無しで見たせいか、初見では話についていくので精一杯だったかな。異世界と現実世界の境界がわからなくなってから頭が混乱してしまった。

小説から着想を受け、それをジブリの観点で仕上げたというコン
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図書館戦争(2013年製作の映画)

3.8

本はずっと前に読んでいたものの映画を観ていなかったので観てみることに。本から入ると自分のなかに人物像を作ってしまうのでその乖離に悩まされがちだが、そこまで違和感なく各キャラクターが入ってきたので良かっ>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.6

期待値をだいぶ高めてしまったためか、ちょっと肩透かしを喰らったような気になってしまった。もっとどんでん返しがあるのだと思っていたので、そういう意味ではすこし残念だったかな。

同じ物事を多視点で描くと
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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

黒澤明監督の『生きる』の英国版リメイク。ただ原作とは違い2時間弱で終わるので非常にサクッと観ることができた。
よく言えば“必要なところしか描写しない”映画なのだろうけど、動機づけのストーリーがもうちょ
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名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)(2023年製作の映画)

4.0

安定のクオリティ。
コナンの劇場版は4年振りくらいに観たけど、それでも充分についていけるくらいには登場人物や内容の描写が丁寧にしてあったのでストーリーを楽しむことができた。
サスペンスというよりもアク
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RRR(2022年製作の映画)

4.5

そのスケールと勢いにひたすらに圧倒される作品。男と男の友情をひたすら熱く描く平易なストーリーながら、派手なアクションシーンやナートゥダンスなど局所局所に盛り上がる部分があり、3時間もそこまで長く感じず>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

小松菜奈と坂口健太郎が織りなす珠玉の恋愛映画。いちばん人の共感を呼び寄せる「可愛いヒロインの死」が情を引き立てる演技は見事。ただかなり不自然な展開が多くあり(死の直前の病室のシーンで家族が坂口健太郎に>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

スラムダンクの伝説の山王工業との試合を宮城リョータ視点で振り返る物語。アニメ映画ながらアニメっぽい描写はそこまで多くなく、比較的リアルテイストで書かれていたのが好感が持てたかな。効果音の使い方や一気に>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

深海作品の最新作。前評判が良かったこともありかなり期待値が高かったこともあり、“自分が世界を動かす”系の主語クソデカ展開になっていたのが期待外れだったかな。描写などは非常に綺麗なのでそれを観に行く分に>>続きを読む

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

震災と生活保護という非常に重い問題を殺人事件と絡ませた構成は、2時間強にまとめ上げるのはいささか強引だったか。小説を読んでおりストーリーを予習していたし、展開はわりと平易、そして何よりも演者の演技力に>>続きを読む

マスカレード・ナイト(2021年製作の映画)

3.9

前作「マスカレード・ホテル」の続編。前作を観た人からはお馴染みの展開が多く、そういうところも魅力的。ミステリーを際立たせるため細かいカット割りで焦燥感を引き立てる演出があるのでそこは賛否が分かれそう。>>続きを読む

マスカレード・ホテル(2019年製作の映画)

4.0

さすが東野圭吾原作なだけあって伏線の回収が見事。コメディー要素をチラつかせつつ、ポイントではしっかりと決める感じはテンポが良く133分のやや長編ながら観ていて飽きなかった。長澤まさみはこういう役が似合>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.8

とにかく、スケールの大きさに目を見張る。主人公の真っ直ぐすぎる感じや急に大声を出す感じなんかはちょっと腑に落ちないところもあったけど、単純な起承転結では終わらないストーリーや豪快なアクションシーンなど>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

エリートながら鬱屈した生活を送っているサラリーマンがファイトをするのを皮切りに、“どん底”へ足を引きずり込まれていく物語。ジキルとハイドのような二重人格が骨格のストーリーとわかったときには思わず感嘆し>>続きを読む

永遠の0(2013年製作の映画)

4.1

太平洋戦争でのゼロ戦、特攻隊にフォーカスした話。祖父である宮部久藏について調べていくという形で話が進むため、非常にわかりやすい展開になっているし、映像に迫力があり人を惹きつける力がすごくあるため感情移>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

4.1

サイコパスな連続殺人鬼に定年間近な老刑事と異動してきた若手刑事がタッグを組んで立ち向かっていく物語。七つの大罪に準えて進んでいく殺人や所々に入る芸術嗜好が作品の高尚さと不気味さを増長させるよね。七つの>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

悪く言えば「二次元しか愛せない童貞主人公をリア充が殺す」物語。ただ、単なる騙し物語で終わるのではなく、“お金よりも愛に価値がある”ということを痛烈に皮肉っているところや、そんな中でもちょっとの余韻を残>>続きを読む

白夜行(2010年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版に絶対的評価を置いている身としては、やはり物足りなさが拭えなかったかな。事件を叙事的に描写していくさまはスマートだし、登場人物等もシンプルゆえ2時間半に納められたという感じがあるけど、やはり背>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

結婚5周年の日に妻が失踪するも、それは妻が作った自演の物語だった…という衝撃的な話。ただこういう頭脳戦だったり、「結婚とは、それぞれの役割を演じきるもの」という考えにはわりと共感できるほうなので、非常>>続きを読む

きみに読む物語(2004年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

主人公が一途で非常に素晴らしい物語なのだけど完全に響くわけではなかったのは、自分が腐ってしまったからなのか…?(笑) そして一途とは言うものの他の人とも恋をしていたり、認知症になってしまったヒロインが>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

社会的弱者であった中年男性が、色々な不幸な事件をきっかけに、悪のカリスマとなる話。もともと精神的な病気を抱えてはいるものの、自分を守る盾がなくなったとき、人はここまで狂気になれるのかと戦慄した。京王線>>続きを読む

鍵泥棒のメソッド(2012年製作の映画)

3.3

余分な説明がなくスマートな作品なので映画好きにはウケるのだろうけど、ほぼビギナーには誘導が少なすぎて、伏線はもちろんストーリーの大筋も回収できなかった作品…。事前の期待値が高かっただけに残念。

ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

4.1

ただただコメディーに振り切った作品。カーチェイスではめちゃくちゃ物が壊れるし、話がめちゃくちゃすぎて、ぶっ飛んでるという印象しか受けない(笑) 肩肘張らずに楽しめる作品。

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

黒人ピアニストとイタリア系の用心棒が、アメリカ南部のコンサートに出かける話。まだ黒人への差別が色濃く残る南部ということもあり、理不尽なものも多いが、それをそこまでシリアスに書いていないために肩肘張らず>>続きを読む

イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

天才数学者がエニグマの暗号を解読するという話。過去と現在の行き来が多く、さらには中学のときの友だちの名を機械の名前にしていたりするので登場人物の整理があまりできないままに話が進んでしまった感じがあった>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.0

全編がワンカット風に構成されている映画。前半の戦線の最前線を彷彿させる荒野や、後半の崩落する街など、スケールの大きさとディテールの細かさに目を見張る。ただストーリーがシンプルゆえ、ちょっと物足りない感>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.2

タイムトラベルができるというありふれた設定ながら、主軸はそこにはなく、それを通じて主人公が人間的に成長していくところに主眼が置かれていたのが良かった。レイチェル・マクアダムスが可愛い。

アルマゲドン(1998年製作の映画)

4.0

名作と言われるだけあって、映像へのお金のかけ具合、最後にウルっと来させる力がある映画。ただアクションシーンのコマ割りが多かったり、宇宙服を着ているために登場人物が見分けづらかったりと少々不満点もあり。

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.5

映像は綺麗だけど7/15だけで1年飛んだ展開になるため、話の点と点が線になるのにかなり想像力が必要。そして多夫多妻制かと思うほどに恋愛にオープンで、文化の違いに呆気にとられた。

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.4

実話に基づいた物語には大きな脚色をせず、構成力で魅せた作品。ちょっと不可解なところはあるも、そこを指摘するのは興醒めよね。飛行機や乗り物に操縦者以外で乗るということの怖さを感じるとともに、人命を預かる>>続きを読む

ナンシー(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

途中寝てしまったので完全にわかっているわけではないが、終始鬱展開に加え画が暗いわりにはホラー的な要素が無く、コンセプトが掴めない映画。無言のシーンが多いわりにはBGMが大きく、音量が一定ではないところ>>続きを読む

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