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予言に惑わされ、欲望に囚われていってしまう武将を描いた作品。
印象的なのは、クライマックスの弓矢を大量に浴びせられるシーン。
また、「森が動かない限りは」という不可解な予言を提示することで、その後の展>>続きを読む
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戦国を舞台に、バイオレンスと武将の狂気、愛憎を描いた一作。
登場人物それぞれが策略を巡らせ、シリアスに天下を狙う物語でありながら、思わずクスッとしてしまうようなコメディパートが絶妙にブレンドされた奇>>続きを読む
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主人公の家に刑事が取り調べに来た後の電話が早すぎたり、最後の主人公と殺人鬼の会話が若干長く感じたりなど、所々で気になる点はあるものの、サイコミステリー映画として、それなりにまとまっている印象。
原作>>続きを読む
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暴力の世界から一時的に解放されるも、暴力によってその日々が破壊されてしまう物語。
たわいない日々を過ごす中で、「死ぬのが怖くなる」何かを見つけてしまった主人公は全てのカタをつけた後、自死を選ぶ。
そ>>続きを読む
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作品全体のバイオレンスさと、その中心にいる主人公の魅力が光る一作。
細かな説明がなされないからこそ、物語の隙間に潜んだ怖さが印象的。
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耳の聞こえない男女と彼らを取り巻く人々の営みを、じっくりと積み重ねるように映像で見せていく。
台詞も少なく、物語の起伏も大きくはないが、それでもこの作品には観客を引き込む魅力がある。
大事な場面を言葉>>続きを読む
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ループ×ラブコメというジャンル映画として期待する大喜利をしっかりと抑えている印象。
ループの解決も割と真面目であり、物語中盤でヒロインのサラが不倫していたことが発覚する構成も良い。
こじんまりとまと>>続きを読む
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息子が自らの手から離れていってしまう恐れや、奪い取った(かのように思う)相手への怒りが、鳥たちの凶暴化という形で表された一作。
鳥という生物が持つ不気味さと、それが群れを成したときの恐怖が作品全体を>>続きを読む
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大衆性と芸術性、一般客と批評家の狭間で起こる摩擦に耐えきれなくなった主人公は爆発し、全てを失ってしまうが、素朴なフードトラックの営みを通じて、人に料理を提供する本質的な喜びを見出していく。
息子との>>続きを読む
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主演二人の空気感が素晴らしく、高校生の思い出話になるような日常を淡々と切り取った作品。
大人になっても、腐れ縁のような繋がりを持ち続ける二人の姿を想像させる。
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理解する側からされる側へ、(自分でも気づかないうちに)立場が反転してしまい、側にいた人を失ってしまう痛みが描かれている。
自分が想像もできないような人が存在することを、想像できない人は、最早現代社会に>>続きを読む
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主要な三人のキャラクターは、全員魅力的だし、その掛け合いや、入れ替わるアクションも非常に楽しい。
が、それらが感情的に訴えかけてくる絶対量は個人的には小さく、シンプルなストーリーも相まって薄味な印象>>続きを読む
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一つの事柄を複数の視点から描くことで、人間のエゴや醜さを浮き彫りにした作品。
それでありながら、希望を見出せる結末は、人間の両面性を表し、「では貴方はどうするのか?」と問いかけられているようだった。
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ケヴィン・スペイシーの話す回想の物語が、情報が整理されておらず流れが整理しずらく、正直に言えば退屈な印象を受けた。
終盤のどんでん返しも、様々な要素が繋がっていく快楽がなく、首を傾げてしまう。
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設定は面白い、が良くも悪くもそれ以上のものは感じられず、それぞれの登場人物も個人的にはあまり印象に残らなかった。
「生き残るのは一人」というルールがある以上、最後の一人になるまでがドラマだし、それが>>続きを読む
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どの人物にも共感できるポイントがある分、逆にどの人物にも乗り切ることができず。
終盤の種明かし? についても、そもそも拓人の表の人格自体個人的には違和感を覚えていたため、そこのギャップも弱く、作品のテ>>続きを読む
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罪を犯してしまった人はやり直せるのか? をテーマに、綺麗事ではない、現実を切り取ったような物語は興味深い。
また、更生を阻むようなサスペンス要素は感情的な部分に作用するだけでなく、展開の引きになってい>>続きを読む
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数学が、軍事に切り込み、解明に向かっていく物語は素直に面白く、無駄な人間ドラマがないのも好印象。
また、数学の力だけではどうにもならない不条理を突きつけられるラストも、戦争の虚しさが伝わってくる。
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満足度の高いゴジラのシーンと、退屈な人間ドラマが入り混じり、全体としては何とも言えない印象。
敷島の特攻からの逃亡の辛さを観客とも共有するために、序盤のゴジラに対して攻撃できず人を死なせてしまう展開>>続きを読む
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わざわざフィルムカメラを使って撮影するように、何か結果が出なかったとしても今やりたいと思えることに情熱を注ぐ、神木隆之介演じるキャラクターの衝動が印象的。周囲に軽視され、抑圧された結果、クライマックス>>続きを読む
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まず特筆すべきは、サイコサスペンス映画として一級品の面白さを持っていること。
また、環境が変化する中で自分自身を再定義するという、人間の普遍的な営みが上手く落とし込まれている。
実写作品を思わせるよ>>続きを読む
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「恋に重要なのは外見か、それとも中身か」というテーマの恋愛映画として綺麗に纏まっている一作。
また、朝起きる度に姿が変わってしまうというファンタジー設定から生じる問題は、外見の美醜に限らず、表面上だけ>>続きを読む
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目を覆いたくなるようなバイオレンス描写と衝撃の真実。
単純なミスリードではあるものの,その悲惨さと悪辣さには思わず顔を歪めてしまう。
結局は愛に溺れる結末も、個人的には納得感がある。
性描写をこうい>>続きを読む
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水原、兵器の表彰であるゴジラによって繰り広げられる破壊の恐怖とそれに矛盾するような快楽。
ゴジラに対抗するために、結局新たな兵器を用いてしか対抗することができない虚しさと、それでもなお人類を信じて託す>>続きを読む
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内容としてはかなりドキュメンタリーに近く、この悲惨な事件を風化させないという意味でも意義のある映画だとは思う。
が、個人的には観客に問いかけ過ぎているような印象もある。
主要なのは「観客に当事者意識>>続きを読む
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もはやドキュメンタリー映画を観ているのではないかと思えるほどの、細かな所作にまで拘られたリアリティが素晴らしい。
余計なものが削ぎ落とされた物語は反復的構成となっているが、それがかえって殺し屋という職>>続きを読む
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序盤から終盤までの、不穏で謎が深まる展開は、否応にも興味をそそられる。最終盤の短いスパンで明かされる二段階のどんでん返しにも驚かされ、感情を振り回される。
途中までの緊張感が嘘のような、どこか温かい>>続きを読む
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Facebookを作り上げる場面と、現在の時間軸の訴訟を起こされている場面を交互に見せることで、その経緯に興味を持たせる構成になっているし、女子生徒のランキングをつけるサイトを作る冒頭は、素直にわくわ>>続きを読む
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前半の次々と成り上がっていく展開は最高で、登場人物の狂乱に自分も巻き込まれていく感覚が堪らない。
後半の転落していく展開に入ると、気持ち的にも落ち着いてしまう部分はあったが、三時間の長さを感じさせない>>続きを読む
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オリジナルの大作SF作品として、確かな面白さはあるのだが、既視感を感じる部分も多く、良くも悪くもまとまっている印象。
アジアの風景に、機械が入り混じるイメージも、新しさは感じるものの予告編を超えてはこ>>続きを読む
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三時間半を退屈せずに観ることができる、演出や役者陣の演技が素晴らしく、重たい時間が積み上がっていく感覚は他作品では中々味わえない。
人間ドラマとして、「アーネストがヘイルを裏切る」、「アーネストがモリ>>続きを読む
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巧みな緊張感の演出と深まる謎により、物語へ引き込まれていく一作。
終盤のどんでん返しには驚かされるが、もっと感情的に揺さぶってくれれば、と欲張ってしまう自分も。謎が場当たり的に解かれていってしまうよう>>続きを読む
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マフィアに憧れた少年が、最終的にはそのしがらみから解放される話で、実話を元にしているのが驚きだ。
ただ、一つの物語として観ると、個人的には盛り上がりに欠ける印象も。
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雰囲気が良く、一人の男が狂気に駆られ、挙句に英雄となってしまう喜劇的とも捉えられる結末は予想できなかった。
とはいえ、個人的にはこのキャラクターの狂気の積み上げがあまり伝わらず(というより最初から狂っ>>続きを読む
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作り手が、音楽の力を信じていることを強く感じさせてくれる傑作。
理不尽や不自由から、解放されるわけでもなく、特別な癒しがあるわけでもなく、それでも僕たち私たちには音楽があるのだと声高に叫んでくれるよう>>続きを読む