RitOさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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スワロウテイル(1996年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

アゲハの持つ、少女ならではの危うい魅力が光る一作。
ただ、個人的にはこの作品の世界観に乗り切れない部分もあり。
また、(より個人的な部分だが)手持ちカメラの撮影による手振れ映像が多く、鑑賞するのに目が
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.7

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一人の女性の死をきっかけに、登場自分たちが自分の傷と向き合い、再生していく様子は素直に感情を刺激され、学生時代の尊さが伝わってきた。
ただ後半になると、話の主軸が乙坂に移ってしまい、裕里の影が若干薄く
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.6

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妻の失踪の謎を追う前半と、その真相が明らかになってからの後半の二部構成になっており、前半は謎で物語を追わせ、後半は結末を予想させないことで物語を追わせるようになっているのは見事。
個人的には、妻の愚か
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セブン(1995年製作の映画)

4.2

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サスペンス要素の牽引力の強さや、犯人が自首してくるという観客の想像を裏切る展開、犯人の狙いが明らかになる結末と、ブラッド・ピットのエモーショナルな演技等、演出、脚本共に完璧の素晴らしい傑作。

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

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雰囲気がお洒落でテンポも良いので、流れるように観ることができる。
序盤からの伏線が終盤で回収される構造も見事で、もう一度頭から見返したくなる魅力がある。

もののけ姫(1997年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジー作品としての面白さはあり、アクション等ワクワクするところもあったが、個人的に自然主義的な物語が苦手で、感情的に物語に乗れず。

レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛を知らない二人が、時にはぶつかりながらも、絆を深めていく様子には感情移入してしまうし、だからこそ最後の結末には切なさを覚える。

レオンからマチルダへの愛を、性愛ととるか父性ととるかは、グレーゾーン
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.1

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アクション映画としては最高峰の傑作。
ストーリー面は良くも悪くも過去シリーズと変化は少ないが、スタントやCGを組み合わせたアクションシーンは素晴らしい。

やり過ぎているくらいだし、映画自体も長尺だが
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.7

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前作と比べてもアクションがパワーアップしていて、見応え十分。
ただ、(前作もそうだが)設定を付け足す形でストーリーを進めているのが若干気になる(1の頃から用意していたのかもしれないが)。
主人公の行動
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.6

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アクションの面白さはそのまま、だが何故か前作と比べて印象が弱い、かも。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.8

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シンプルなストーリーと見事なアクション。
気軽に見れて面白い。

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.4

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閉塞感のある世界観設定で、「変化を恐れて内に籠る」か「変化を恐れず外に出る」かの対立構造で話が進む、と思いきや、結局最後は岡田監督らしいドロドロ三角関係に集約してしまう(結末もいつも通り)。

対立の
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スーパー!(2010年製作の映画)

4.6

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「ヒーローという存在の暴力性」という、B級映画的なカウンターアイデアを元にまとめられた傑作でありながら、その裏で「幸せとは何か?」、「どうして生きるのか」という人生に対する問いを積み上げ、その答えをし>>続きを読む

トロメオ&ジュリエット(1996年製作の映画)

2.7

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おバカグロラブコメ、なのだがノリについていけず......。
とはいえ、この作品にノリがついていけないと言うのも野暮な気がするし、全てをかなぐり捨ててでも愛を選択するという結末も理解できるものだった。

スリザー(2006年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

vsエイリアンのホラーとしてシンプルに面白い。
また、妻を愛していたものの、それをうまく表現することができなかった男の悲恋としてのドラマの軸も存在していて、ラストで殺されるシーンに、どこか切なさを覚え
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.9

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鳥山明の絵がそのまま動いているような3Dアニメーション作品であり、3DCGに対する抵抗感のようなものはすっかり過去のものになってしまったと実感させられる作品。

原作が一巻完結の漫画であることもあり、
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バービー(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

娯楽作品であるコメディ映画の側面と、テーマとしてフェミニズム映画である側面の二つが存在する作品。

コメディ映画として、これは好みの部分が非常に大きい点だと思うが、全体的に自分はあまり乗れず。ここでも
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

3.5

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前作と比べて、アクションが見やすくなっていたり、戦法についてもわかりやすくなっていると感じ、そういう意味では完成度は上がっているのでは、と。
ただ、前半の回想シーンが作品全体にかかっているかというとそ
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

前作以上の画面の豪華さは素晴らしい。
が、アクションのカット割りの細かさなど気になる点もそのまま引き継いでいる。
加えて、回想シーンや説明台詞の多さ、羌瘣の衣装が汚れていかないなど、違和感が前作よりも
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キングダム(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

邦画とは思えないほどの豪華なエンターテインメント作品で、映像としての見所が多い。
アクションをカットで割り過ぎていたり、ワイヤーが露骨だったり、そもそも既視感のあるものだったりと気になる点もないではな
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

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カーアクションシーンでは、手錠をかけることで今までとは違う緊張感を与えているという工夫はあるものの、後半の列車暴走シーンなど、やや既視感のあるアクションになってしまっている感もある。
情報量が多く、整
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

作品を通じてアクションのレベルが高く、常に前のめりになって見ることができる。
作品の情報量が多く整理しながらでないと話が追いづらいような気もするが、ある程度の話の流れが掴めれば問題ない作品でもあるかな
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤の飛行機に張り付くアクションが凄すぎるせいで後半の印象が若干弱いか?とも思うが、アクション映画としてクオリティの高い一作。

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

アクション、スパイガジェット、チームアップなど、この作品に期待する要素が全て高水準にまとまった、完成度の高い娯楽作。
ちょっとしたコミカルさもありながら、作品の中でそれが浮いていない。
キャラクター描
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

自分にとってこの映画の価値は、観終わった後に、他のどの映画とも違う、映画館が歪むような感覚にさせてくれたところにある。
正直なところ、中身についての理解は殆どできていないが、それでも凄まじい作品を観る
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太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開当時に作られたとは思えないほどの、アニメーションとしてのクオリティの高さと、主軸を勧善懲悪として観せながらも、単にそれでは終わらせない物語の重厚さがある。
一回の鑑賞では理解しきれない緻密な演出や
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千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

親に付き従うように生きる少女が、半ば強制的に働かざるを得ないような環境に追い込まれることで、社会の中で生きていくとはどういうことなのかを経験していく作品。
ファンタジー世界でありながらも、現実を写しと
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となりのトトロ(1988年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

親から子への愛、子から親への愛、そして人々の温かさが描かれた作品。
サツキとメイがトトロたちの世界と触れ合うで詰め込まれたアイディア(ネコバス、夢の中で成長する大木、コマに乗って空を飛ぶなど)は純粋に
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ハウルの動く城(2004年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

動く城のアニメーションは圧巻の一言。
また、各地に繋がる扉やカルシファーなど映像的に面白い点も数多くある。
一方ラブストーリーとして見ると、ソフィーが夢の中で「愛している」と言ったり、周囲の人が「恋」
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SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

病気×恋愛の物語に対して、悲劇的に描くことで受け手の涙を誘う、という手管に対して批判的なのはわかるが、その割には終盤主人公の死を匂わせる演出がくどく、矛盾してるのでは、と思えてしまう。
加えて言うなら
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ルパン三世 カリオストロの城(1979年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

クラリスを救い出す、という分かりやすい登場人物の動機軸があるため物語を追いやすく、それでいて序盤のカーチェイスに代表されるアクションシーンなど、退屈することなく観ることができる作品。

また、作品を更
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アラジン(2019年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジーニーがとにかく魅力的なキャラクターで、彼が出ているシーンはずっと楽しく観られる。
特にランプの使い方を説明するという退屈になってしまいそうなシーンを、歌とダンスで観せることで、むしろ作品の中で一番
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公とヒロインが、周囲が踊っている中で立ち止まって見つめ合うシーンや、倉庫での決闘シーンで、二つの陣営の影が中央に向かって伸びているのを上からのアングルで撮影しているカットなど、演出面で上手いなと思>>続きを読む

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

前半の母親の振る舞いが正直かなり不快で、「過保護」というより「加害」,「毒親」と言ってもいいレベルで描かれている(デフォルメしているなのかもしれないけど)にも関わらず、クライマックスでなんとなく綺麗に>>続きを読む

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ドラマ版から引き続き、画角を傾けたり、なめものを多用した引きのカット、画面端に登場人物をレイアウトするなど、不気味さ、不安定さを煽る画作りが面白い。

ただ、物語自体の起伏が少ないために退屈な印象であ
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

結論から書くならば、全てが高水準にまとまった傑作。

アクション面では、最初のベン・アフレック版バットマンの高速道路上でのアクションと、マイケル・キートン版バットマンのロシア収容所でのアクションの2シ
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