持て余すさんの映画レビュー・感想・評価

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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

地球が大変なことになっちゃう系映画で、ジェラルド・バトラー主演なので、なんだかんだ救ってくれるのかと思っていたらそうでもなかったよ。

ディザスターものも玉石混淆で大量に作られているせいか、差別化のた
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

娯楽大作ってよいものだ。

原作付き作品ではあるものの、なんの予備知識がなくてもシンプルに楽しく物語に入れる。剣と魔法の物語は日本では氾濫と呼べるくらいにゲームや漫画やアニメでありふれていて、日本の中
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

共感が止まらないよ。0.05%じゃ収まらないところも含めて大共感だよ。

北欧の至宝──前々から思ってるけど、この二つ名すごいよね──マッツ・ミケルセンは、とてもカッコよくてなおかつ可愛い。今回も中年
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オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.4

グラフィックノベル原作のスタイリッシュNetflix映画。

グラフィックノベルっていうのは大きな意味で言えば漫画やコミックと同じようだけど、定義の定まらない──こういう場合はたいてい商業的に新しさを
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シャフト(2000年製作の映画)

3.3

Netflixでタイトルを見かけて、「これだいぶ前の映画だよなあ」と思って確認したら、ごく最近作られたもので、その「だいぶ前の映画」の続編だった。同じタイトル紛らわしい。それから、「だいぶ前の」方も>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キリスト教に明るくないとなんだかよく解らない映画シリーズ。

よく解らないけれど、それなりに楽しめはした。海外で評判を取った日本映画だって──なんならジブリ映画だって、ところどころ理解されていないと思
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

サリーがガチでキモくてすごいよね。

食人者の物語なのだけど、変に扇情的でもないし、過度に露悪的でもないし、とても美しくて、哀しくて、本当にいい映画だったと思う。

リーを演じるティモシー・シャラメは
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『search』の監督だって認識しないまま見たのだけど、結びつくと「ああ、なるほど」ってなった。

『search』はモニター越しに展開する物語という点が特異だったけど、ドメスティックな関係性とそこに
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.9

すっごいアンバランスで、すっごい面白い。こういう映画に出くわすととても嬉しくなる。

おそらく、こういう映画が嫌いな人もいるのだとは思う。歌なんかでも荒削りでしばしば音を外しているけれど、熱量の高い歌
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり目が見えないってのはとても不便だな。

この物語ではなつめと日下部だけが頭抜けて優秀で、だけどなつめには大き過ぎるハンデがあるから、日下部の独壇場でなにもかもやりたい放題。吉野刑事も木村刑事も
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麻雀放浪記2020(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

どうしてこうなるのだろう。

白石和彌監督にこう思うのは初めてじゃなくて、「サニー/32」のときも似たような感想が浮かんだ。どちらも素材はいいのに、雑な脚本とうわついた演出でなんだか台無しの出来栄え。
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聖地X(2021年製作の映画)

2.6

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どうして韓国を舞台にしたのかさっぱり解らない。バブル期には偉い人の旅行のついでみたいな映画もあったけど、いまのご時世でそういうことあるんだろうか。それぐらいに韓国を舞台にする理由がない。

予告編を見
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凍った湖(2015年製作の映画)

2.7

まあ、テレビ映画だよね。

ところどころにゆるいおかしみはあったし、おばちゃん刑事と部下の女性刑事のキャラクターも面白かったけど、全体に平板で盛り上がりに欠けた。

オーストリアというあまり馴染みのな
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

大傑作。

原作は通して何十回も読んだ。ひょっとするとそれ以上かもしれない。実際部活でバスケはやったけど、下手くそだったし、人数が集まらなくて練習にも行かなくなった。それでも、『スラムダンク』は好きだ
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望み(2020年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

石川家まじ大変。

家族間のコミュニケーションって非常に危ういバランスの上に成り立っているし、同様に真っ当な暮らしなんてものも、努力や倫理などではなく幸運に支えられているところは大きい。だから、SNS
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劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.5

楽しかったけど、良くも悪くもテレビドラマの劇場版だとは思う。

良いところは、見知った登場人物の前提を知っている物語なので、余計な負荷もなく楽しめるところ。シロさんとケンジを取り巻く状況に劇的な変化は
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

「あの頃のボクら映画」ももう90年代に突入したのかと思うと、なんだかざわざわするよ。

正直なところ、あの年代に若者だったところは共通項ではあるものの、ぬるま湯そのものだった日本で過ごした若者と、彼ら
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり、ディズニーよりピクサーの方が好きだな。

なんとなく輪廻転生の話っぽく感じていたんだけど、落ち着いて考えると少し違う……のかな。そもそもキリスト教圏でも輪廻の発想があるのかと意外に思って(実
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ベイマックス(2014年製作の映画)

3.3

大長編ドラえもんと肌触りが似ているよ(個人の感想です)。

基本的には子供向けに作られているのだろうし、マーベル作ではあるもののアベンジャーズと関わる感じでもないようなので、気軽に見るのが正しい鑑賞方
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

May the Force be with you!

この最新三部作の評価は必ずしも上々というわけでないように見えるのだけど、原理主義的なファンの声ってやたら大きいから、公平に見ればそれなりに歓迎さ
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ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

アリ・アスターといいジョーダン・ピールといいアメリカの新味あるホラー枠の映像作家は元気だな。

アメリカのホラー映画って長らくジェイソンだのフレディだのが看板を背負っていたイメージがあって、もちろん『
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犬鳴村(2020年製作の映画)

2.4

この手のホラー映画ってお仕事感と腐敗臭を感じちゃうことがある。

とは言っても、これはまったく個人的な感想──感覚なので、殆ど言いがかりかもしれないし、好みをそういう中傷めいたものにすり替えてるんじゃ
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アス(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

不思議な味わいホラー。

同じ監督の『ゲットアウト』がとてもとても良くできていて、ホラーというかサスペンスというか、あまりないタイプの物語だった。ホラー寄りのサスペンスって、整合性が蔑ろにされがちだけ
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

3.3

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イバンベ!

シリーズ展開が多くなり過ぎた弊害で、マーベル作は鑑賞前に前提として知っておく(理解しておく)べきこと──娯楽作としては異常な情報量だと思う──がとても多いのだけど、熱心なマーベルファンや
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ギャングース(2018年製作の映画)

3.7

社会の底でダメ人間がもがく話ってなんだかツボなんだよなー。なんでだろう。

『ララピポ』とか『万引き家族』とか『100円の恋(後半は全然ダメじゃないけど)』とか、真人間とは程遠い登場人物をメインに据え
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.9

天才が壊れる話ってとても魅力的で、だけどなんだか寂しくなる。

こういう破滅型の天才って近頃はあまり見ない気がするのだけど、時代のせいなのでしょうか。社会通念とかモラルが厳し過ぎて世に出る前に排除され
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

日本でもかつては一億総中流などと言っていた時期もあったけれど、右肩上がりが途切れてからは、為政者のペテンと相次ぐ自然災害の影響で国民がふわふわしている間にすっかり格差社会ができあがってしまった。

I
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サバハ(2019年製作の映画)

3.6

韓国産伝奇ミステリ。

個人的な好みもあるのだけど、ミステリ的な手法と伝奇的な物語は分離しやすくて、伝奇ミステリってあんまり感心しない。ネットで調べると「伝奇」とはこうある。─現実には起こりそうにない
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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話(2018年製作の映画)

3.6

映画に限らず物語の中には「憎めないやつ」という属性の人物が度々登場する。基本的には悪人で、それでいてなんとなく人間味があって、なにをしても受け入れられてしまうような人物。

ただ、作り手が「憎めないや
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特捜部Q カルテ番号64(2018年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

暗くてじめじめ北欧ミステリ。

『ミレニアム』が世界的に流行った(日本ではそこまででもなかった気もするけど)お陰で、本邦にも北欧ミステリがたくさん紹介されるようになった。ヴァランダー・シリーズのヘニン
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嫌われ松子の一生(2006年製作の映画)

4.1

何度か見始めてはしんどくて途中で辞めていたのだけど、この度ようやく最後まで鑑賞できました。傑作なのは知っていたけど、こういう展開の物語はツラくて正視に耐えない(やや大袈裟かな)ところがある。

中島哲
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