yaekoさんの映画レビュー・感想・評価

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かがみの孤城(2022年製作の映画)

3.5


漫画版で恐縮なんだけれど、少し前に久しぶりに目が腫れるくらい、ぼろっぼろ泣きながら読んだ。し、読み直してもまた泣いたよ。

生き抜いて、っていうメッセージがとても強く響いてくるし、
登場人物ひとりひ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます


新海監督作品は相変わらず自然×ファンタジーの融合がすごいなあ。
加えて今回は、震災が扱われていたので、わたしの場合はそこで一気に現実に引き戻された感がある。

あのミミズが出て来た時になんとなく嫌は
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2


音楽についての話だし、耳が幸福のは勿論なんだけど、でも目がそれ以上に、呆気に取られるくらいに満たされた。作画すご過ぎるよ、、、彼らがジャズに打ち込む赤よりも熱い青と同じくらいのソレを感じた。

なん
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キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

3.5


マーク・ラファロ、普通にカッコ良!自由な独身貴族って感じのダメな匂いがぷんぷんする系のカッコ良さっていうか。
事業やってるし、多分絶対お近づきになりたくなるけど、身内にいたらどうだろう的なやつ。
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オットーという男(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます


『幸せへのまわり道』ではあんなに柔和で優しいおじいちゃんだった彼が、見事に頑固な偏屈じじいになってた。
と、見せかけて、やっぱり彼はとても愛すべきおじいちゃんだった。

ソーニャや彼の父のエピソード
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9


寂しかったんだよねえ。それだけ愛情深い人だっていう証。あのお墓に語りかけるシーンとか色々たまらなくて、うるうるしちゃった。
こんなのどう考えたって、奥さんが邪魔して思い留まらせてくれたんだなって思っ
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.9


うわ〜めちゃくちゃ好みだった、、、!

危険な匂いぷんぷんの内容を想像していたから、それとは裏腹にスーツの仕立て方の工程について紳士的に語る冒頭にあれ、もしかして誠実に仕事について魅せるタイプのスト
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ゲーム(1997年製作の映画)

3.7


おもしろかった!おもしろかったんだけど、、、
終盤、置いてきぼり食らった、、、いや、わたし全然まだ気持ち整理できてないんだけど?いやいやいや、、、そんな感じで来られても、って感情が相当迷子だよ。
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ダムゼル/運命を拓きし者(2024年製作の映画)

3.6


ミリボビちゃん目当て〜。Netflixとの親和性良〜。

前半のキラッキラの物語の世界、すごく素敵だった〜。出来過ぎって感じでも溜め息出た。
結婚式のドレスも、真っ白フリフリじゃなくてベージュ?ゴー
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ローラとふたりの兄(2018年製作の映画)

3.7


ふふふ、って時々声が出ちゃうような、コミカルでチャーミングな映画だった!
それぞれに降ってくるいろいろな問題を、3きょうだいでなんやかんやバランスを取って乗り越えていく様子が愛おしい。

なんか、わ
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

3.7


ねええ、1961年の映画なのに、この全然色褪せることのないお洒落具合いはどうなってるの、、、??
冒頭のタロットカードのシーンから、モノクロに切り替わってもクレオのファッションから、部屋から、ブティ
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.5


日本版はどこが舞台になるのかなあって思ってたら京都!天橋立!良き!
何を隠そう、京都は大学に行きたかったくらい憧れの地なので、めっちゃテンション上がったんだけど、、、でもやっぱり、オリジナルのあの海
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Love Letter(1995年製作の映画)

3.8


わたしの中で、岩井俊二といえばノスタルジー、という単語が1番に浮かぶくらい、このセンチメンタルな感情の取り扱いが器用な方だと思っているのだけど、
今作でも、最近で言うところのエモい映像と繰り返し流れ
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ニューヨークの恋人(2001年製作の映画)

3.6


欲を言えばもう少しディティールの説明というか、整合性があるとよりスッと納得できた気がするけど、
紳士なヒュー・ジャックマンがもうめちゃくちゃ素敵だったのでもうそれだけで優勝。

過去に行って生活する
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.1


自分ひとりだけが主張する意見を持ってるとしたら、彼のように貫けるだろうか、、、わたしにはかなり自信がない。
空気を読んだり、無言の視線を感じたり、そういうのにきっと耐えられなくなってしまうと思う。ひ
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.1


なんて言っても、ジャケットの言葉にどうしようもなく惹かれてこの映画を観た。
わたしたちは救いあえるーって、なんだろうね、今のわたしに必要だったのかな。

冒頭の、藤沢さんの言葉がとてもとても染みて、
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恋は光(2022年製作の映画)

3.9


独特な喋り方をする西条くんと女の子たちに戸惑ったのは最初だけだった。よくこの世界観を保ったままゴールしてくれたなあと思う。

まず倉敷がとてもとても素敵。わたしの故郷は北国なので、なんかもう全然違く
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川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

3.7


ゆるゆるした雰囲気だけど、人の生と死について扱っているので、例えば水たまりの中に沈澱する砂みたいに、表面は綺麗で明るく見えても底には沈む何かが確かにあるような、そんな重さも感じた。
それでもずしんと
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.9


もう、あらすじからしてヒヤヒヤが勝って笑えないんじゃないかと思ってたけど、そんなのただの杞憂だった!なにこれめっちゃ良!

最初萎えるくらいにまじでないと思ってたデューイがいつの間にかめちゃくちゃ良
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.8


もう、トム・フォードのこだわりが詰まった世界観が炸裂してる。アーティスティックな感性なんてほぼないわたしにも芸術見たな、と思わせてくれるほど、端麗で繊細で大胆で、美しかった。

主演のエイミー・アダ
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キンキーブーツ(2005年製作の映画)

3.8


ねえ、ローラの美しさったらすごいよ。
自信に溢れてて、ユーモアと強さがあって、あんなピンヒールを履きこなして華麗にショーをこなす。わたしより全然女性らしい。

シンプルにとても元気が出るストーリーで
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愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8


このむずかゆいような気持ちをなんて表現したらよいか分からない。

とりあえず前半はひたすらイライラしたしムカついたし、
でも中盤はかゆくて居た堪れなかったりもして、
なのに後半はほろりと、あったかく
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見えない目撃者(2019年製作の映画)

3.8


久しぶりに良い緊迫感を喰らいながら観れた。

何ヶ所か、これは成立してるの(都合よく駅のホームにも車内にも誰もいない、とか)?って思うところはあったけど、ストーリーとしてはおもしろかったなー!
でも
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.6


なんかすっきりとしない終わり、、、
ネリがいろんなことにもう達観というか、自分の中で結論を出してしまっているせいで、よく言えば理性的というか、でももっと、感情が見たかったなあ。いちばんは弟へ対しての
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.4


カレーを作るまでの間に、彼のこれまでの人生が見える。
後悔と、深い悲しみと、、、怖くないお化けもこの世にはいる。むしろ、会いたくて会いたくて仕方ないお化け。

短いとはいえ画面はずっと暗めだし、変わ
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ザ・キラー(2023年製作の映画)

3.6


主人公は激渋でクールで揺るがないヒットマンね、
と思ってたら意外と、かなり口数の多い人物だったのでだんだん、ん、、、?ってなった。そして、焦らしに焦らされてまさかのあの展開よ。

起伏はあまりなくて
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切り裂き魔ゴーレム(2016年製作の映画)

3.3


陰鬱で霧深くて、ロンドン・ノワールの雰囲気抜群なのに、いまひとつ乗り切れなかったなあ、、、

なんか構成?がブツブツ切れている気がして、あんまりストーリーに入り込めず、、、
絶対もっと面白い!と思わ
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グッドモーニング、ベトナム(1987年製作の映画)

3.7


もちろんロビン・ウィリアムズ目当てで観た。

正直、彼の多分ブラックなジョークはほとんど分からなかったんだけど、
それでも彼が賢く、正義感があって、底抜けにユーモアに富んだ人だって言うのは分かった。
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

3.8


ノーマの、過去の栄光に縋る高慢な大女優っぷりがすごかった。いやなやつ、の典型みたいな。目の見開き方とか怖かった〜。

語り手が誰なのか、わりと早く察しはつくんだけど、それでも全然面白かったなあ。
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.2


何気にはじめましてだった、話題のヴィム・ヴェンダース。

なんてヒーリング度の高いロードムービーなんだ。日曜の昼下がりに観たおかげか、効果抜群。

なんていうかロードムービーに限らずだけど、ものごと
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線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.8


俳優・横浜流星を観た。
このところワイルドで陰のある役の彼ばかり続けて観ていたせいか、こういう優しくて好青年な彼を観るのは、違和感を覚えるくらいにとても新鮮で、そしてとても似合っていて、ああ彼は俳優
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そばかす(2022年製作の映画)

3.9


価値観の多様性が注目されて久しいのに、なぜかちっとも生きやすくならないのが、シンプルにここ最近の謎。まだ社会全体のアップデートが追いついていないのかな、、、。

佳純は何度もわたしはこういう人物だっ
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます


“ただ生きてるだけじゃ、それは生きてないのと同じことなんだ”

11年、11年って、、、それだけの年月を奪われたのに、彼はダモイ出来なかったのね、、、どうしてか絶対にダモイできるのだろうなって思って
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.6


いちばん最初に思ったのは、あ、これ頭が良い人が作ったやつだなってことで、
だから糖分も使いそうだなって陳腐なこと思って、そしてきっと全部理解するのは難しそうだなって思った。

エドワード・ノートンが
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.5


漠然と、『Pretty Woman』みたいなお話をイメージしてたから、え?これは一体どういうお話なの?ってなった。

冒頭のムーンリバーから優雅でシックな雰囲気の中に、ティファニーの美しいドレスに身
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パリ13区(2021年製作の映画)

3.8


たまにある、どうしてか分からないけれどぼーっと、ただずっと観ていられる映画。
音楽も邪魔していなくて、映像もモノクロだから、夜にオシャレな気分になりたい時に1人で観るのとか良いかも。なんならワインに
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