八木さんの映画レビュー・感想・評価

八木

八木

映画(241)
ドラマ(0)
アニメ(1)
  • List view
  • Grid view

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

4.5

楽しいだけで何もない映画でした。最高。
思えばマリオのストーリーであったり世界観というものは、現実だかファンタジーだかよくわかりませんでした。そしておそらくは、出足から今に至るまで、マリオの世界はすべ
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

5.0

噂の馬の首のシーン初めて見ました。なんと本物なんだってさ(新鮮な感想)。
マフィアのボスが交代する話、っていうだけなのに180分ずっと面白さを保ってました。マイケルという男がマフィアのボスへと変化して
>>続きを読む

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.5

「何でもできそうで何でもできるステイサムを主役とすることで、カサついた粘膜に潤いを与えることを目的とした映画」っていう意味で考えると、ガイ・リッチーは意外とそういうステイサミックムービーを手掛けていな>>続きを読む

ホワイト・ストーム(2019年製作の映画)

3.0

二時間ドラマの金かかったやつ、という感じなのでまったり鑑賞するのにちょうどよいと思いました。
とにかく人間ドラマを力づくでウェットに見せ、男臭い登場人物たちのスーツ姿や髭面を楽しみながら、おそらくここ
>>続きを読む

ヴァチカンのエクソシスト(2023年製作の映画)

3.9

 バトル映画となっておりました。
 その鍵となっている部分は、悪魔というものの存在がどうこうというよりは、作中で何度も出てくる「自分の罪は自分を探し出す」という、自分自身との戦いと、自分がそれを乗り越
>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.2

 まったく情報なしで見ることができました。
 「戦争ダメよ」とお説教いただくのが最後の作品なのかあ、と冒頭に思ったものの、宮崎映画らしいアニメっぽくない平熱な感情表現に、あれほど抜かりないエンタメを作
>>続きを読む

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.2

 障害(引いてはマイノリティ)と表現がぶつかるときに、「力なきもの」と描いてしまわないための配慮が息苦しいとすら感じることがあります。だいたいその由来が誠実さからくるものだったりしますし。
 この映画
>>続きを読む

ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.5

 推理ものかと思ったら、犯人は序盤に明示されたあとにくる、様々な「計画と違うこと」に対してドタバタするのを半笑いで眺めるという、あんまり細かいこと考えなくてもすごい楽しい映画でした。こりゃ名画ですな。>>続きを読む

マッドゴッド(2021年製作の映画)

2.6

 セリフがないことで、理解の手がかりをすべて映像と自分の引き出しを開け続ける作業に求めることになりますが、目に飛び込んでくるものは製作者のやりたさが爆発して、キャッチーさに欠けた映像となっておりとても>>続きを読む

千夜、一夜(2022年製作の映画)

4.0

 とにかく地味で、中々眠気を誘う映画ではありましたが、行間を読ませる上品な語りと、話の動く後半にかけて面白さが加速しました。二回見たいかと言われればお断りですが、映画館でなければ、おそらく集中して登場>>続きを読む

ファンタジア(1940年製作の映画)

4.0

 ウォルト・ディズニーによる「俺のクラシックベストアルバム+俺の考えた格好いい映像」120分という映画。どうやらミッキー出てるらしいね、というイメージだけで視聴したので、映画の構成自体がこんなに攻めた>>続きを読む

激怒(2022年製作の映画)

3.0

 暴力の二面性をコメディっぽさとともに見せる、みたいな意味合いでは、ニチアサヒーローものに寄ったタランティーノ映画のような味わいでした。

 「行き過ぎた正義は悪と紙一重」という、現代ネット環境からな
>>続きを読む

スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

4.5

 この映画は、子供の視点から見た生活環境というものが丁寧に表現されていると思います。そもそもの「死体を見つければ取材などされてスターになれる」という発想は、「スターにならんし、なったとしてだからなんだ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.2

 映画すぎる映画でございました。映画を見たいという方はこちらの映画をお勧めいたします。

 前作で軽薄なアイドル映画として作られていた画面は、過去に縛り付けられながら現代を生きるマーヴェリックがトレー
>>続きを読む

トップガン(1986年製作の映画)

3.2

 おそらくは当時のヒットソング、それも全く時代を越えて新鮮に響くタイプではない、もったりとしたリズム隊と軽薄なキーボードが鳴り響くヒットソングとともに、あるときは恋するトム・クルーズ、あるときは危険を>>続きを読む

マレフィセント(2014年製作の映画)

4.0

 妖精と人間の友情は時間を経て、精算できる関係とできない関係になっていく、という話。ステファンの最後はもちろん仕方がないくらいはムチャクチャやってるとは思うものの、オールドスクールディズニーの型である>>続きを読む

タイム・ダイレイション-死のベッド-(2016年製作の映画)

4.0

 予想外に面白かったです。このタイトルとか、あらすじ読んでパイオツとスプラッタをいただけたらそれで及第点だと思ってしまいそうなもんですが、もちろんそういった仕掛けがありつつも、登場人物の背景と、そこか>>続きを読む

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

4.5

 タランティーノのデビュー作だそうです。1作目でこの完成度はすごい。メチャクチャ楽しい。
 僕はタランティーノ映画を「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」「イングロリアス・バスターズ」「ヘイ
>>続きを読む

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.3

 おもしろ映画でした。
 事件に仕掛けが存在して、探偵がそれを解き明かしていく映画となれば、最後は「なるほどね」というある程度の納得が存在しさえすれば、あんまりギャースカ文句言えないものでして、この映
>>続きを読む

キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.9

 盟友であるところのガイ・リッチーは、ロックストック、スナッチ、リボルバーの3作で、強いということを前面に押し出したステイサムの使い方をしていませんでした。それは、ぱっと見てオスが爆発しているステイサ>>続きを読む

ザ・ターゲット 陰謀のスプレマシー(2012年製作の映画)

3.2

 2013年製ということで、なんとなく、当時の良質海外テレビドラマみたいでした。内容すらもテレビドラマっぽくて、多分事件のもとになった会社と、主人公のベンがかかわった状況と、家族の関係性と、本来クサビ>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.5

 一本の映画として感想を述べることが不可能でございます。
 スターウォーズの現状完結とされる「スカイウォーカーの夜明け」を見ているときに、「ルーカスはん、エイブラでやんす!俺ちゃんと畳むんで、見ててく
>>続きを読む

THE LAW 刑事の掟(2019年製作の映画)

2.5

 わけあって犯罪に巻き込まれた女性が、ケガをした体を引きずりつつ危機回避の映画。頼りのブルース・ウィリスに連絡しようとしてもできない、パワーがない、足痛い、敵の正体は何と…みたいな、ドキドキハラハラ基>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.2

 破において、自己実現によって世界を終わらせるタイプの、ヒネつつもなくはないセカイ系の変異ストーリーを、作品自体の歴史の重みとともにかなり高次元で昇華しているように見えました。『エヴァらしくていいじゃ>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.5

 濃密で狂った108分です。カロリー高すぎて痩せる(加齢で太ってきた)。単純に「シンジ君成長ストーリー」として、最後の最後エヴァに乗る理由を得るまでに心臓を持っていかれ、正直に言いまして、ミサトさんの>>続きを読む

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.6

 あたくしエヴァストライク世代に一応入っている年齢(30台後半)でして、テレビシリーズは当時ブームの中にあったクラスメイトから借りて一通り見た記憶あります。旧劇場版は見てません。その後はパチンコを代表>>続きを読む

バッドボーイズ2バッド(2003年製作の映画)

4.5

 アルマゲドン見ると「うるせー大層なこと言ってんじゃねえベイのくせに」と思うのですが、こういう主にサービス精神で構成されている映画を見ると、まったく作家性と映画が合致していて最高です。なんの文句もない>>続きを読む

バッドボーイズ(1995年製作の映画)

3.2

 「雑だから 何だというのだ マイケルベイ」という映画でした。ウィキペディア見ると、どうやらこの映画でそれなりに名を上げたらしいベイ兄の素質が随所に見られてとても爽快です。やりたいこと、「やってね」と>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.5

 アメリカの歴史知ってる人が2倍くらい楽しめる映画。僕は良く知りません。とりあえず、CIAとFBIとDEAと地元警察が別々の組織であることがピンとこなかった人には絶望的な(知ってる人には多分楽しい)場>>続きを読む

フォックスファイア 少女たちの告白/ガールズ・ギャング・ストーリー(2012年製作の映画)

2.8

 多分、ローラン・カンテの一本目を見るのは「パリ20区」じゃないとダメだった気がしました。反省。

 ティーンの女の子が打算で集まって打算で集団生活してたら、組織化もうまくいくはずがなくて崩壊しました
>>続きを読む

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

4.0

 面白かった。舐めてた。オダ・メイの扱いがひどすぎるとか、振りの部分がわかりやすすぎる脚本とか、完璧じゃない映画だとは思うんですけど、当時としてのチャレンジ精神とか、ロマンスとかミステリーとかコメディ>>続きを読む

あっちゃん(2015年製作の映画)

3.7

 ニューロティカ、認識したのは、TV-Freak Records周りで音源発売したりしてた時期で、そのあと意識が飛んで、気が付いたら常に「活動x年記念」という看板で大阪にライブがくるタイミングばっかり>>続きを読む

検察側の罪人(2018年製作の映画)

4.5

 面白かったし、好感度高い映画でした。
 この映画、多分原作に対して省略しているところがあると思うんです。最上の故郷回りのエピソードとか、沖野のロマンス周りのエピソードとか、最上アコガレの根の部分とか
>>続きを読む

オーバードライヴ(2013年製作の映画)

2.5

 この映画ですね、ドウェイン師匠が出ているということに価値の大半を割いている映画でありながら、ドウェイン師匠が演じている役柄がベストなキャスティングとは思えないという点で、雑なキャラクタームービーのよ>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.0

 クリウツ映画、なんとなく俯瞰で撮影することを避けている印象があって、全体像の見えづらい戦争映画と相性良くないのでは、とか考えてたけど、視点がミクロに、精緻になるほどに状況の奥行きが見えてきて、すげえ>>続きを読む

ウォーリー(2008年製作の映画)

3.9

 いい映画でしたよありがとうございました。ズートピア見たときもこんな感じでしたが、こちらは12年前ということもあって、「現状やかましいのギリギリ手前」というよりは、テーマ的に若干古くなっている分やかま>>続きを読む

>|