ウォンバットさんの映画レビュー・感想・評価

ウォンバット

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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.5

ボーのやってることをドタバタだと思えばコメディとして笑えるし、背景に母親の存在を見ればホラーにも見える。
「毒親版トゥルーマンショーだ」と思いながら、不条理を笑いつつ、恐怖しました。笑いと恐怖が表裏一
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

5.0

ミステリではなく、人間心理を細かく描写する文学的な作品。説明が少ないのでさまざまな解釈ができる。そこがまず面白い。

真相を探ることには限界があるため、裁判で対立する検察も弁護人も、事件をどう解釈する
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

面白いのは確かだけど長い…
ディレクターズカット版で3時間半のをつくって、通常版は2時間半に詰めてほしかったな。ただ、役者がみんないいので短く切れないのもわかる。

13デイズ(2000年製作の映画)

3.8

大統領がケネディじゃなかったらキューバに空爆してただろうなぁと思う。。
最後「これで大統領二期目確実ですな」と言われているのが切ない。

ロスト・ドーター(2021年製作の映画)

3.7

ストーリー的には面白くないが、「母親としての振る舞い」について考えさせられる点で、後から来る面白さがある。

「母親は自分の夢を諦めるべきか?」「自分の夢を子どもより優先する母親は悪い母親か?」などな
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ガール・オン・ザ・トレイン(2016年製作の映画)

3.0

小説を読み終えてから映画を観た。

小説は上下巻に分かれて合計600ページほど。レイチェル/メガン/アナという3人の女性が一人称で語るスタイルになっている。時系列が入り乱れてややわかりにくいのだが、一
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おいしい生活(2000年製作の映画)

4.7

好きな映画。
いきなり強盗の方法を思いつく主人公からはじまる。トントン拍子で話が進んでいく軽快な感じが最高。
中盤から話が一気に停滞してダレるが、それは主人公も同じように感じているらしい。ただ平穏な生
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.6

映像がキレイ。そこにオペラが重なって何やら意味深な雰囲気が漂う。
時間や空間が飛んだりするのも面白い。

ただ「これは、認知症患者の認知とは違うだろう」というのは多々あったかな…。
そういう人もいるか
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時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)

3.5

『スパイダーマン ノーウェイホーム』で悪人たちの治療が行われていたのを見てこの作品を思い出し、再見。

悪人も、それを治療するヤツらも、利用するヤツらも偽善者も、全員が同じように醜く描かれており、皮肉
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バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.5

途中まで観たところで挫折していたが『ダークナイト』が面白かったので見直した。が、やはり面白くはなかった…。

何がつまらなく感じるんだろうかと思っていたら、『ダークナイト』と比べて終盤まで事件が全然起
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.3

前半20分観てつまらないなぁと思ったけど後半は巻き返してきて面白くなる。気になるところは多々ありながら、後半のひねりは良く練られていて楽しめた。

主人公の魅力のなさが映画全体のチープさにつながってい
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.7

陸の7日間、海の3日間、空の3時間(2時間?)が見事に1本の映画にまとめられている。
ハンス・ジマーによる、時計の秒針が刻む音を活かした音楽も素晴らしい。

スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

3.5

ファーフロムホームが面白かったので見直した。

主人公の好きな子が2,3と違う!ということが衝撃。みんなにバレないように振る舞うけどバレたりするのが面白い。コメディ要素多めで気軽に観れる。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.0

ホームカミングシリーズではこの作品が突出している。良かった。

要所要所のギャグも冴え渡り、ヒーローが一般人になれない苦悩もきちんと描かれてる。そしてヒロインとの恋愛が、ヒーローであるせいでうまくいか
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

2.6

ファーフロムホームが面白かったので観たが、ドクターストレンジがいなかったらどうにもならない映画で、スパイダーマンの魅力が激減していた…ドクター・ストレンジ、大変なことやるのにせっかちすぎてイラっとする>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

5.0

観る年齢によって、得られる感情が変わるすごい映画。子どもから老人まで、全ての世代が登場しているため、誰に共感できるかも変わる。

若いときに見たときは、父母を邪険に扱う兄・姉の冷たさに憤ったものだが、
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目撃者(2017年製作の映画)

4.0

編集が上手い。緊張を良い感じで持続させる編集でハラハラが続く。

主人公への共感がしにくいのと、犯人の行動に違和感があり、その辺で評価がわかれると思う。

単なる殺人事件ではなく、テーマ性を持たせてい
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悪なき殺人(2019年製作の映画)

5.0

コートジボワールからはじまって、メインの舞台はフランス。この2カ国をつなぐという設定がまず面白い。フランスの一面の雪景色とコートジボワールの雑踏の対比で画面のメリハリもある。

孤独な人々のそれぞれの
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さがす(2022年製作の映画)

4.0

伊東蒼さんの演技が素晴らしい。

あれだけ父想いの娘が、母の介護のシーンにはいない理由が気になってしまった。

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

冒頭6分の掴みがお見事。究極の選択を突きつけてきたり、悪どさが良く表れている。ダークナイトシリーズでは2が突出している。

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)

3.5

『ダークナイト』よりも派手だが、面白さは『ダークナイト』のほうが上だと思う。いろいろと無理がある…。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

4.4

面白かった。

現在は正しいと思えることでも、未来から見れば間違っていることがある。「正しさ」は歴史の中で相対化されていくから。
それでもそのときどきで、自分が正しいと思うほうに進む。

そんな人たち
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

5.0

めちゃ良い映画だった…。自分の「体験そのもの」は不変だけど、それに伴う感情や解釈は、新しい体験とともにどんどん書き換えられていく。本質的には泣ける悲しい話なのに、全体をとおして楽しめる話になっていると>>続きを読む

光をくれた人(2016年製作の映画)

4.0



豊かな自然と20世紀初頭のファッション。観ているだけで充実感がある。

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.3

映画を観終わった帰り道、リーの辛さを考えてたら泣けてきた。

キャロル(2015年製作の映画)

5.0

セリフを極力削って、演技力と演出だけで主人公2人の心理を描写している。
同性愛が珍しく奇異に捉えられていた時代だからこそ、2人はお互いの気持ちを表に出すことができず、近づきたい気持ちと、そうしてはいけ
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パーソナル・ショッパー(2016年製作の映画)

3.5

冒頭から理解しにくいところが多く、『パーソナルショッパー』というタイトルからは予想もつかない展開になるけど、「あれはどういうこと?」の解釈を後から振り返って楽しむことはできる。

誰もいない空間を不気
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.8

タイトルからして再会がわかってるはずなのに、再会のシーンで泣いてしまう。そのあとお兄ちゃんが出てきて号泣。
インドの街並みとオーストラリアの雄大な自然が印象的。
カルカッタの人混みの中を小さな主人公が
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