松本雅利さんの映画レビュー・感想・評価

松本雅利

松本雅利

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関心領域(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この映画見るなら、大シネコンではなく小さいところが良いと思い、TOHOシネマズシャンテで鑑賞。それはそれで正解だったかな。
 一言で言うと、良い映画と思ったが、関心領域というタイトルで感じた想定内
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 自分はレゲエに関しては、あまりよく知らない。でも、ボブマーリーのジャマイカに対する思いが込められた歌詞にはジーンとさせられたね。
 結局のところ、人と人との殺し合いは戦争であれ内戦であれ、1番犠牲に
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悪は存在しない(2023年製作の映画)

4.0

 最後の展開が強く印象に残った。いまだに、うまく咀嚼できていない。

 それにしても、補助金でしか前に進めない会社や組織はなくなっても良い気がした。

シヴィリゼーション(1916年製作の映画)

4.1

 無声映画、字幕付きだが、ピアノの演奏付きで国立映画アーカイブで鑑賞。
 キリストという存在の理解度を別とすれば、現代の戦争と国家に通ずる名作だと思った。
 でも、第一次大戦で米国が参戦しなかったら、
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 見る前に、配信でチャールストンへストンの猿の惑星をみたが、CGはもう、大したものとしか言いようがない。

 感服。

 しかし、どこかスッキリストーリーを受け入れがたいところがあった。それは、最後は
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シカゴ(2002年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 5月3日。渋谷でブロードウェイミュージカル シカゴを昼に鑑賞後に、夜、未見だった映画版を鑑賞。
 なんて言うんだろう、映画の中に舞台を取り込んだ不思議な魅力のある映画になっていた。舞台の良さが上手く
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シティーハンター(2024年製作の映画)

4.0

 今年、初めて劇場版アニメを観て、面白いと思っていたら、ネトフリで鈴木亮平の実写版。
 エンドロールは日本人がほとんどだったけど、外国資本が入るとどこか、日本を海外のフィルターで見てるようなきになる。
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異人たち(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 死んだら、死ぬ時は、1人なんだよなあとつくづく感じた。父親が俺は即死だったか?と聞く。事故の瞬間はもう、生とか死とか言う次元を超越してるんだなあ、と思う。

 それでも、親は死んでも子供のことを思う
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 何度も見た映画だけど、午前10時の映画祭で、久々にスクリーンで鑑賞。
 ストーリーはおなじみな内容で、ユニヨシ、キャットが絡むストーリーは最高だ。ただ、最後近くの男のセリフ、好きだ、you belo
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 この映画に出てくる主人公のパートナーは、東洋的感性の持ち主かもしれん。主人公の幼なじみが訪ねてきて、ごはんとお酒をともにして、かつ、2人がハングルで話し続ける。
 それでも、そんな彼女をしっかりと受
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リンダはチキンがたべたい!(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 色彩絵画のキャラが、動くイメージ。スラムダンクとか、凝ったアニメが最近は多いけど、この映画は負けてない。

 1時間半見ていて、フランス語を習いたくなった。ストーリーも、シンプルで、いくつかの場所で
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ジュリアン(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 今日、共同親権をめぐる委員会決議がなされたけど、法制度がととのったフランスでさへこうなる、という事実を見せつけてくれる映画。
 今日の委員会決議で賛成した政党の皆さん、この映画見てくださいよ、と言い
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 きたいちいじようはなかったかな。ノーラン監督作品はインターステラーが1番だが、それは超えてない。

  まあ、史実を追っかけるだけというところもね。

 ただ、米国は共産主義と同等に日本を怖がってい
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

 前作の復習なしで見たけど、みてるうちにストーリー思い出した。まったくみてない、予習なしだと辛いかも。

 この映画こそはグランドシネマサンシャインの巨大IMAXで見てこそ、だ。

 

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 北欧の高校ってこんなにも自由なのか。日本とは真反対のような気がする。そんな地域性あってのストーリーかもしれない。
 人生というやつ。いろいろあっても、アナザーラウンド。日本語で言うと
 
 つぎいっ
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

たまたま都内の上映スケジュールを見ていたら1900から、関心領域やらまだ先の上映予定作品の1日限りの上映がある!と思ったときはすでにおそし。
 
結局、プライムでこの作品を見ました。

率直な感想は、
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ニルマル・プルジャ:不可能を可能にした登山家(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 ふとしたきっかけで登山映画や、登山動画をYouTubeで見るようになったのだが、その過程で知った映画。ドキュメンタリー。
 これまでK2などの山々は、どこか欧州系の登山家がイメージとしてあった。しか
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コットンテール(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 それまで頑なに奥さんの遺骨が入っていたJALの、まさに70年代に売られていたバックを片時も離さなかったのが、それまで奥さんの遺骨が入っていたバックを置いて息子夫婦の元に走っていく。

 あのシーンが
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ナンタラユニバースにこだわりのある人は違和感かもしれないが、充分に楽しめた。
もう、横のつながり、それにテレビを絡めたのをやめて、こういった流れのマーベルでいいような気がする。
それに、無理にマーベル
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アイヌの風習、文化を織り交ぜつつのストーリー展開は、目を見張るものがあった。
 
 この本をさらっと読んでいたが、じっくり読んでみたい。当然、続編もありそうで期待したい。

 それにしても玉木宏 
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 2度目の鑑賞。新宿ピカデリーでほぼ満員。2度見ると法廷ドラマではなく、家族のお互いの知らなさ加減を強く押し出した作品だなあと改めて思うと同時に、アカデミーの作品賞ではなくヨーロッパの映画祭の作品賞の>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人の生活感とかが溢れていて、ユダヤ人がみたら頷くところが多いと聞いていたが、正直言って一度で理解するのは難しい。

 思いつく限りのテーマは

 発達障害
 溺愛母子関係
 荒廃したアメリカ
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ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.1

トーキングヘッズは、ライブで見ることができた世代だけど、アメリカンユートピアが初めての体験だった。
そして、伝説のライフのこの作品。アメリカンユートピアはいいなあと思っていたけど、この作品があってのア
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 この映画を見て、真っ先に思い出したのは、秘密の森の、その向こう、そしこちらあみ子。特にこちらあみ子が、まず、思い出された。
 おなじく、不安定な情緒の過程の少女の心持ちをあみ子は陽、この映画の主人公
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 途中、エマストーンの過激なエロチックシーンはともかく、赤ちゃんから、医師試験合格までの女性を演じ切ったり、映像の美しさ、は目が釘付けになったし、笑いのシーンもある。自分も思わず笑った。

ただ、一番
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 2度目の鑑賞。あの南銀座は甲府だね。よくもまあ、大阪にしたなあというのが強い印象。完成度高いドラマだわ。

1度目
 アルプススタンドのはしの方、ブルーフィルムにのって、の流れに位置付けられる見事な
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終わらない週末(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

言い表しようのない不安。結局、怪奇現象の意味合いはわからずのままだが、北朝鮮、中国の名前を語らせたり、アラビア語のビラが撒かれたり、どこかに、不安の捌け口をこれらの国、地域に持ってくる、そんな恣意的な>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 最初のシーン。川を大きな船がゆく。そこで、インディアンらしき女性が土を掘り、並んで髑髏を見つける。この映画は、そのいまをまず観客に見せ、そこに辿り着くストーリーを進めていく。

 終わりのシーンが、
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レッド・ロケット(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 去年見ていなかったけれど、いろんなレビューサイトで上位に来ていたし、それで見てみたのだが。 
 たしかに主人公のマイキーは最低の男だ。中身がない空っぽの男。これはどの評者も言っている。でも、根っから
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

4.0

 2024年、最初の映画。2023年の映画は避けたかったけど、いい評判しか聞かないので見たけど。やっぱりよかったなあ。

 タッチは片渕須直監督のこの世界の片隅に近いけど、ああいう学校、トモエ学園のよ
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ウィッシュ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 やられました。

 直前に荻上チキのディズニーアニメの変遷と、このウイッシュの位置付けを聞いていたから、余計にそう感じたのかもしれない。
 それぞれが持つ夢。それは叶わなかろうが、叶ったとしてもそれ
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ティル(2022年製作の映画)

3.9

 今年みたキラーオブザフラワームーンは、インディアン差別のことを描き、この作品は南部の黒人差別。差別というだけでは重すぎる50年代の闇を描いた作品だった。そして、現代も黒人差別はなくなっているとは言い>>続きを読む

きっと、それは愛じゃない(2022年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 マッチングアプリもそうだし、理想のタイプと言うけど、相手の希望もそうだし、自分も選んでもらえそうな自分を演ずることになるんかなあ、と素直に思った。 
 そう言うのは少しの間ならそうでもないが、長い時
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市子(2023年製作の映画)

3.9

 主役を演じた杉咲花の実力は認めるが、町山智浩さん言うように今年一番の日本映画にはならなかったなあ。

 これで終わりなの?

 そんな感じだった。

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.0

 ナポレオンほど、世界史を知らない人でも知る政治家、軍人はおるまい。ただ、英語を話すナポレオンはどうかなあとは思ったけど、興行的にはいまひとつだった最後の決闘裁判と同じ監督だからなあ。まあ、それを言い>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

 元祖映画の日で満員に近かった。
 色んな妖怪要素を織り交ぜていたが、純粋に戦争の無様さを描いた部分あってもよかったかなあとも思ったし、戦争の回想部分と妖怪登場部分のリンクが今一つ不明瞭な気がした。
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