yamabbeyさんの映画レビュー・感想・評価

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ジミー・O・ヤン:人生おいくら?(2023年製作の映画)

3.9

前作と続けて本作を鑑賞。本作も面白かったが、個人的には前作の下ネタがかなりツボで、どちらかと言うと前作の方が面白かったかな。

ただ、香港からのアメリカ移民の視点で、アジアのおかしな文化や風習を斬る一
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ジミー・O・ヤン:人生はお買い得(2020年製作の映画)

4.0

13歳で香港からアメリカに移住した中国系アメリカ人の視点で、ジミーがどぎついジョークを連発。

アジアからの移民としてのアメリカ社会への毒吐き、アメリカ人としてアジアの価値観についての自虐、とジミーの
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アイアンクロー(2023年製作の映画)

4.2

プロレスでチャンピオンを目指すフォン・エリック家という、プロレスの世界でいかにのし上がり成功するかという軸があるため見やすかったが、毒親によるマインドコントロール、兄弟間の愛や嫉妬、一家に襲いかかる数>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

『オーメン』シリーズの前日譚として、ダミアンが生まれるに至った経緯を、ミステリーやサスペンス要素を散りばめながらきれいにまとめたという印象。ダミアン誕生というゴールがわかっている中で、鑑賞者をハラハラ>>続きを読む

インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.8

過去にジョシュやダルトンが経験した悪霊との戦いの記憶を催眠で強制忘却させるところが本作のスタート。

9年を経てジョシュは離婚され、ジョシュの母が亡くなり、ダルトンは大学に進み、新しい日常が続くかと思
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.9

個人的にアメリカの原爆開発から投下に至るまでの経緯を調べたことがあったので、オッペンハイマーをはじめとしたマンハッタン計画に関与した科学者や軍関係者の名前はある程度知っているが、戦後の赤狩りについては>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.6

前作でオリジナルのキャストを登場させて、最新の技術とノスタルジーを融合させてくれたわけだが、舞台がニューヨークに変わりオリジナルに寄せているものの前作ほどの衝撃はない。

フィービーとトレヴァーの家族
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.9

黒人についてのステレオタイプに抗う黒人作家モンクは、彼の作品の中で世間の望む黒人像を作品で取り上げないことから高い文学性にもかかわらず売れない作家としてくすぶっている。そんな彼が皮肉や冗談でコテコテの>>続きを読む

ロストガールズ(2020年製作の映画)

3.4

実在の未解決事件を映画化しているとのことで、犯人の仄めかしはあるものの事件は未解決のままで、行方不明になった少女達は救われないしでモヤモヤ。

良くも悪くも暴力や殺人シーンは出てこないが、社会格差、警
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ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生(1968年製作の映画)

3.6

リメイク版を既に見ており、大まかなストーリー展開は変わらないこともあって新鮮味に欠けたことは否めない。ただ、リメイク版とは登場人物の死に方の違い、バーバラの性格や行動が異なるなどの差があって、リメイク>>続きを読む

オーメンIII 最後の闘争(1981年製作の映画)

2.9

ダミアンがソーン一族で経営する企業のトップにたち、さらには父親同様に駐英アメリカ大使になる(ちょっと無理ないか?)という展開で、一応は一作目や二作目の設定を踏襲してはいる。また、ダミアンを殺す剣が再登>>続きを読む

オーメン2/ダミアン(1978年製作の映画)

3.5

前作では父親が死んで叔父にダミアンが引き取られて終わったが、それから7年が経った話。

ダミアンが従兄弟と兄弟のように育って来たこと、ダミアンの父親一族が財閥並の企業経営を生業としてきていることが序盤
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オーメン(1976年製作の映画)

3.5

ダミアンの出生の秘密はもちろん本作品のホラー映画としての肝で、それに関して周囲の人が次々と悲惨な死を遂げていく。首吊り、飛び降り、首チョンパなどバラエティー豊かに人が死ぬ!

ただ、直接的な人の死や超
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タグ(2018年製作の映画)

4.0

少年の心を忘れずに大人になっても真剣に鬼ごっこを続けるオジサン達の話。

遊びとしての鬼ごっこを子供っぽくムキになって続けていることで地理的な距離や職業/経済力の違いにもかかわらず少年の頃の友情や関係
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クリフハンガー フォールアウト(2022年製作の映画)

3.6

主人公の女性が暴漢に友人を殺されるところを目撃し、岩壁をロッククライミングで登り暴漢から逃げるお話。

暴漢達は欲望のまま行動し、自己中心的な価値観振りかざし、仲間内でも脅迫と同調圧力でヒエラルキーを
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.9

30年後に作られた前日譚を鑑賞した直後に、改めて本作を鑑賞。

映像のリアルさや納得感も1982年に作られたとは思えない素晴らしさだが、単にエイリアンと戦う恐怖だけではなく人狼ゲーム要素で身内の中で疑
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遊星からの物体X ファーストコンタクト(2011年製作の映画)

3.6

いつだか思い出せないくらい昔に見た『遊星からの物体X』の前日譚と分かった上で鑑賞。

南極で見つかるエイリアンの氷結死体の回収シーン以降、怒涛の人間対エイリアンの狩り狩られる戦いの派手さに加え、エイリ
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

3.7

ストックホルム症候群の言葉の元ネタになった人質立てこもり事件を映画化。

立てこもり犯人のラースの時折見せる優しさや、少し抜けたところ、人としてチャーミングさを見るにつけ、被害者達が犯人側に共感し協力
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

パート1を直前に鑑賞して、世界観や特殊な用語に馴染んでいたためスムーズにDUNEのストーリーや映像美に浸ることができた。

ポールが個人としての幸せと大義の板挟みになる様子、ポールの力の覚醒と共に彼の
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ベッキー、キレる(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

前作の鍵は出てきたもののその謎はほとんど解明されない。代わりに前作とは別のテロリスト団体に絡まれ、恩人を殺され飼い犬をさらわれ、そこから前作のような戦いがスタートする。

前作のエンディング以降、ベッ
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レッド・ライト(2012年製作の映画)

3.3

霊や超能力の存在を騙って稼ぐ詐欺師を、科学の力で暴いていくという話かと思いきや、そういう側面はあるもののメインテーマはまったく別のところにあり、散りばめられた伏線が最後の視点変換でつながってアハ体験が>>続きを読む

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.7

色々な怖さが入り混じっていて、なかなか深いホラー映画だった。

カラスのものだと思っていた卵から孵化した謎の生き物が、まず気持ち悪くて怖い。デカいし、グロいし、臭いし。。。

で、その生き物が、主人公
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REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

3.7

主人公のジェニファーの序盤でのステレオタイプなセクシー美女っぽい見せ方に陳腐な感じを受け彼女に若干の嫌悪感を覚えた。ただ、彼女の不倫相手の友人が合流したあたりから彼女に対するいやらしい視線や気持ち悪い>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.1

地球ではない惑星や銀河系を舞台にしたSFで、国の名前や民族名など独自の単語が多くでてきて、最初はストーリーについて行くのに苦労した。
ただ、登場人物達の相関関係が見えてくると、王道のSF大河作品として
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.8

ドッグマンである主人公ダグの壮絶な人生を、主に精神科医との対話で振り返るという形をとっている。

母親が逃げ出さざるを得ない父親の暴力に支配された家庭で、多くの犬と一緒にケージで生活させられたあげくに
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エスケープ・ルーム2:決勝戦(2021年製作の映画)

3.5

一作目のエンディングの伏線をなかったことにするようなスタートでまず??

なんだかんだで謎の組織のペースで、今回も主人公が脱出デスゲームに新しい仲間を迎えて巻き込まれるが、ゲームの詳細は変わっているも
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エスケープ・ルーム(2019年製作の映画)

3.6

謎の組織主催の理不尽な脱出デスゲームに参加させられる主人公達が、知力と体力を駆使して時に争いながらも助け合う姿に、なんだか既視感あり。

謎の組織は特に背景を作品の中で明かされないまま、デフォルトで膨
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ティル・デス(2021年製作の映画)

3.4

自殺した夫の死体と手錠でつながれて主人公である妻が行動を制約される中で、殺し屋に狙われるという設定のアイディアで力ずくで魅せる作品だった。

実際に死体と手錠で繋がれた状況はおぞましいが、階段で死体と
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ガール・イン・ザ・ボックス(2016年製作の映画)

3.5

どぎつい暴力シーンはカメラワークでうまく隠したり、音だけで表現したりと、直接的な表現はないが、7年もの間拉致監禁され奴隷として洗脳される少女の姿が痛々しい。

もちろん肉体的な苦痛によるつらさはあるの
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

4.0

アクション、コメディー、伏線回収の妙、どんでん返しの連続、気持ちの良いエンディング、と「映画を見た!」という満足感は大きい。シリアスなスパイ・アクションというのではなく、『キングスマン』的なテイストで>>続きを読む

ゾディアック(2006年製作の映画)

3.7

この作品も『コヴェナント』の劇場鑑賞後に、もっとジェイク・ギレンホールが見たくて再鑑賞。

ゾディアックが犯行を犯した長期間を、ところどころ殺人シーンを挟みながらも基本的にはゾディアックに人生を狂わさ
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ミッション:8ミニッツ(2011年製作の映画)

4.0

昔、飛行機も機内サービスで鑑賞して以来の再鑑賞。劇場で『コヴェナント』を鑑賞後に無性にジェイク・ギレンホール作品が見たくなったので。

実際に起きたことについての脳の記憶、記憶をもとに異なるシナリオを
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シャッター 写ると最期(2018年製作の映画)

3.3

これまでロシアのホラー映画を鑑賞したことはないが、言葉がロシア語という点以外は一般的な洋画と変わらず普通に楽しめた。

B級ホラーで人の死に方が少々雑に感じるところもあるが、撮影されると死ぬポラロイド
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フッテージ(2012年製作の映画)

3.8

家族の団欒とその家族がいかに殺されたかが同じフィルムにおさめられていて、しかも異なる年代と異なる家族について何本もフィルムがあるという設定が、フィルムの質感や人が死ぬシーンの不気味さも相まって非常に怖>>続きを読む

コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.9

アフガンにおける米軍とタリバンの戦いの中で、多くの現地人の通訳が米軍に雇われていたこと自体を初めて知った。テレビや新聞のニュースになってしまうと想像できない現地の人々の状況が、映像とストーリーで具体的>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.8

弱いサッカーチームを他所から来たクセのあるコーチが立て直す過程で、コーチと選手の間での衝突や信頼関係の構築が描かれる、というなんだか既視感のある設定。

ただ、弱いとはいえ米領サモアナショナルチームが
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