牛さんの映画レビュー・感想・評価

牛

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生きる LIVING(2022年製作の映画)

4.6

余命宣告された老人の物語である。人間は愚かな生き物で、永遠の命を与えられ自分が死ぬとは思っていない。
そして突然、余命宣告を受け自分の人生が残り少ないことを知る。

この主人公もそのうちの一人。これま
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

4.5

数百年続いた清朝が簡単に滅亡し、皇帝の血筋も途絶えてしまったことを考えると、天皇家の万世一系の家系が現在も存続していることに驚きを覚える。

清朝末期と時を同じにした明治天皇は、幕末の動乱や明治維新、
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リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.0

約100年前のモンタナ州での話。主人公の家族たちは川の近くに、住んでおりフライフィッシングを父親から教えられ、生活の一部となっていた。

釣りや大自然の中での暮らしはどこか牧歌的であり、古き良きアメリ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.9

スピルバーグ、ジョージルーカスが多大な影響を受けた本作を観てみることにした。

時代は戦国時代の末期、野武士たちの襲撃に怯える農民たちを守るため七人の侍が力を合わせて撃退する、という単純明快なストーリ
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

オッペンハイマーは原爆開発後、スパイに疑われたが、良心の呵責に苛まれていたように感じた。水爆に反対姿勢をとっていたのは原爆を開発した第一人者として名声を保ちたい訳ではなく、単に大量破壊兵器が世界で使わ>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.8

様々な事情により社会から弾かれた人たちには厳しい世の中になっている。

元ヤクザの三上もその一人。極道の道には戻らないと誓いつつも一度、社会からドロップアウトした人たちは元に戻ることは至難である。
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自由への道(2022年製作の映画)

3.8

黒人奴隷解放の話で、白人たちから逃げ惑うウィルスミスの話かなぁと思ったら、最後は兵士として全てのアメリカ黒人達を解放する話まで広がる。

奴隷として強制労働されていた黒人たちがいたことは周知の事実です
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ザ・バンカー(2020年製作の映画)

4.0

社会的地位の低かった黒人のために、不動産売買の天才的知識を持ったバイヤーが巧妙なビジネスプランを駆使して人種差別に立ち向かうというもの。

この作品は事実に基づいた作品。今ではどんな人種もアメリカンド
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ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

ナポレオンは元々軍人で類まれな指揮官であった。快進撃を続け、いつしか皇帝まで上りつめ無敵状態となる。

軽く歴史を知っていればここまでは皆さん周知の通り。しかし、その裏で生涯一途に愛したジョセフィーヌ
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テトリス(2023年製作の映画)

3.4

稀代の名作ゲーム「テトリス」の争奪戦を描いた本作。

テトリスはソ連のプログラマーが開発したゲーム。そう言われてみたらBGMはロシアっぽい音楽だなって今になって感じました。

共産主義の本丸であるソ連
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グレイハウンド(2020年製作の映画)

4.9

面白すぎて何回も観てます。

こういう冷静で、リーダーシップのある指揮官役にトムハンクスはピッタリだと思う。

大西洋で連合国の船団を護衛する駆逐艦「グレイハウンド」の物語で、序盤から怒涛のU-boa
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.9

セットに力が入ってるのが分かりました。1920年代のビンテージカーをあれだけ揃えるだけでもかなりお金がかかっているのが窺える。100年前のアメリカ、オクラホマ州は西部開拓時代の趣を残した地域だった。>>続きを読む

スターリングラード(1993年製作の映画)

3.6

ハリウッド映画では度々登場する悪名高きナチスドイツ。
ドイツ軍のスターリングラードでの戦いを描いたもの。
この戦いは人類史上最大の地上戦とも言われており、戦域の広さが半端ではない。そもそもソ連の従来の
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.5

この物語はシベリア抑留を元にしたものでほぼ事実という作品。

極限の環境の中で希望を失わずに人間らしく生きることはとてつもなく困難です。

同じ抑留生活を描いた「黒パン俘虜記」という作品を読んだことが
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

-

事故のことはニュースで知っていましたが、その後機長が責任追及されているとは知りませんでした。結果的に機長の判断は正しく、責任を負うことはなかった。

着水後、機長は最後まで機内に残り生存者を探していた
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ラストゲーム 最後の早慶戦(2008年製作の映画)

3.4

老後や今後の将来を考えると悲観的になるのは人間の本能です。

しかし、戸田選手をはじめとした大正生まれの大学生達は、それすらも許されなかった。

この一瞬にかけて、懸命に今を生きる。鬼塚ちひろのエンデ
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30年後の同窓会(2017年製作の映画)

3.8

年老いてからの友情を描いた本作。退役軍人というテーマで、日本人には少しイメージしずらいかもしれない。

戦死した海兵隊は、アーリントンで未来永劫丁重に弔われるということは初めて知った。

日本なら靖国
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戦火の馬(2011年製作の映画)

4.5

物語は第一次世界大戦に従軍した馬とその飼い主の物語です。

戦馬としてイギリス軍に徴用されるも、戦争と数奇な運命に翻弄され続け、飼い主がコロコロ変わっていく。

しかしその飼い主たちが皆、馬を愛するい
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オットーという男(2022年製作の映画)

4.8

地元で有名な堅物じいさんの物語です。彼は何かにつけて皮肉や正論をぶちかまし、周囲を困らせる存在だった。

でも、それには知られざる過去があり、心が傷ついたためでもあった。その傷を癒し、前に進もうと隣人
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グローリー(1989年製作の映画)

4.0

第54連隊。この部隊はアメリカ南北戦争で初めて創設された黒人部隊。
黒人が奴隷から解放され、自らも責務を果たすため戦いに参加する。

白人の指揮官がすごくいい人で、黒人であっても分け隔てなく訓練し、公
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イーディ、83歳 はじめての山登り(2017年製作の映画)

4.5

夫の介護に人生を捧げ、わずかばかりの残りの人生が施設という現状に嫌気がさしたイーディ。

彼女は登山の経験など全くなかった頭の硬い頑固おばあちゃんだった。

この映画、イーディもそうだが、アウトドアシ
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

4.4

この映画、どうやら全て実話ではないようだが、モデルとなる人物はいたようだ。ジェームズ・グレイジャーという人物で、1809年イギリスで生まれた気象学者だそう。

彼の功績を参考にしてこの映画がつくられた
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ロング・トレイル!(2015年製作の映画)

4.9

この映画を通して、ロングトレイルという文化を初めて知りました。

アメリカでは一般的で、長期休みを利用して数百キロから数千キロの山道を踏破する人たちが沢山いるようです。アウトドア大国アメリカならでは。
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

某インフルエンサーが、評価していた映画だったので観てみることに。

内容は腕利きの一流シェフがオーナーと喧嘩してレストランをクビになったことから、フードトラックを始める、という話。

こういう自分を見
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

3.6

教科書でしか知らなかった水俣病。

日本の経済発展による公害問題の代表的な事件。同時に日本のタブーとされてきた面もある。

水銀中毒により脳性麻痺の患者が続出し、今もその後遺症に苦しむ方々がいる問題。
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運び屋(2018年製作の映画)

4.1

90歳になったクリントイーストウッド。

彼の最後になるかもしれないこの作品のテーマは、家族愛と時間。

運び屋でどんなに大金を稼ごうと時間を買うことはできない。

そして家族との時間も買うことはでき
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.5

元朝鮮戦争従軍兵士の老人とアジア人家族の触れ合いの話。

クリントイーストウッド演じる元兵士「コワルスキー」は超超超ガンコジジイで家族を困らせ、居場所を失っていた。

しかしそれは従軍経験で、アジア人
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.5

メキシコの麻薬カルテルは世界一残虐なのでは?と思わせる内容がチラホラ。殺害して死体を逆さ吊りにしたりするのだが、どうやら見せしめにやるようでメキシコのスラム街は警察が立ち入れないほど闇が深い。

場所
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

3.6

アカデミー賞脚色賞を受賞した作品なので、コミカルでテンポの良い独特の脚色のある作品となっています。

アダムドライバーの演技に凄みがあって、有能な刑事とKKKメンバーを見事に演じ切っていたのはさすがの
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ザ・レポート(2019年製作の映画)

3.8

最終的には人権を尊重するアメリカならではの終わり方。

アメリカ合衆国が建国され、さまざまな人種がいる中で、黒人奴隷解放など人権国家として歩んできた歴史が長い。

その国家理念を考えた時に、捕虜の拷問
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.7

アメリカのベストセラー小説を映画化したものです。

映画は殺人事件が発生し、その容疑者として湿地帯に1人で住む娘に疑いがかけられたというもの。

全体的な評価として、ノースカロライナの湿地帯がとても美
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セブン(1995年製作の映画)

4.5

名作であるとは聞いていましたが、観るのが怖かったため後回しにしていました。

結果、最後までどうなるか分からない展開で期待通り名作でした!

物語はカトリック教会における七つの大罪、傲慢、強欲、嫉妬、
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ゾディアック(2006年製作の映画)

4.7

アメリカの伝説的な連続殺人事件、「ゾディアック事件」を描いたもの。
50年以上たった今でも捜査は続けられているものの、未解決事件となっている。

結論から言って面白かった!

事件は1968年のカップ
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劔岳 点の記(2008年製作の映画)

4.0

物語の内容も良いですが、剱岳の雄大な自然が素晴らしい。日本の地方はこのような素晴らしい自然に満ち溢れている。

四季が織りなすコントラスト。新緑と残雪の色合いが素晴らしく、まるで絵画を見ているよう。
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リンカーン(2012年製作の映画)

4.3

予備知識は、リンカーンの奴隷解放宣言により奴隷が解放された、くらいしかありませんでした。
当然ですが日本人とは歴史の成り立ちが全く違っており、結果として2回観ないと内容は把握できませんでした。

奴隷
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パシフィック・ウォー(2016年製作の映画)

2.0

太平洋戦争終結させる最終兵器、原子爆弾を運ぶ任務を終えたインディアナポリス。

その帰還中に日本軍の潜水艦に、撃沈されてしまう。

その後の、壮絶な漂流をメインに描いているのだがCGがしょぼすぎて萎え
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