おじさんと姪っ子、それぞれ生きづらい世界でけんめいに自分だけの羽を広げる。その姿はただ美しい。
平成、令和の大スターの共演。強さ、はかなさなど見る者に様々な共感を抱かせる。映画館のハコが見終わった後も、2人に支配されていた。
メインキャストからほとばしるセリフの緊張感、躍動する銀幕、日本映画が紡いできた興奮と感動が、またひと華咲かせた。しみる。カッコイイ。
いくつになっても追いもとめる自由、いくつになっても訪れる希望、ケベックの森がすべて包みこむ。目の前には、ただ今があるだけ。
杉原さんの巧みな演技と、小倉さんの情熱伝わる演技でスクリーンが充たされた。静かに流れていく独特のシーンが心地いい。
成田凌、彼のような演技力の役者さんは見たことがない。清原さんとの会話だけで十分楽しめる映画だった。彼は日本のスター。
今もフランスの東北地方で使われるアルザス言、その地域の偏見や男性優位社会、1960年代後半にフランスでは日本と同じような意識があった。映画はちょっとバタバタだったのかな。
今さら知る、ジュリア・ロバーツのキュートさ、中学生の頃の映画ファンにひき戻された。映画はスターを見るためのものでもあった。
人の垣根を超える情熱と感動、力強く切り開いてゆく。彼女も父の前では一人の少女だった。町の人たちは彼女がビッグになり、この小さな教会から去るのを惜しんだ。
役者さんの迫真の演技に尽きる。尾野さんはもちろん、片山さん、永瀬さんと、そして和田さんのナチュラルで力強い存在感に注目、4人とも役づくりがスゴい。
またまたフランス映画、そして大好きなカトリーヌ・フロ、美しいスクリーンとともに、彼女が観る者をひっぱり込む。映画はすばらしい。
フランスのリゾート地の港町、さびれてしまったが哀愁あふれる風景、家族がもつ過去の傷のかさぶたをはがして兄弟わかり合うまで、ゆっくり美しく時が流れる。これぞフランス映画、カメラ、光、音、人、どれもすばら>>続きを読む
イキイキしたフランス映画、恋愛ファンタジー。親友を応援するバンジャマン・ラヴェルネの演技に注目。
教室は社会の縮図。中学生はすでに立派な人格、個性をもっている。ちょうどいい距離感で大切に。みんな今晩、なに食べるのかな。
門脇麦、水原希子、石橋静河、3人の熱量がスクリーンにあふれる。それぞれ幸せのカタチを探しつづけて。都会の公園のような映画。
日々、食べていければそれでいい。家族いっしょに穏やかな日常を、それのみ願う貧困から逃れてきた人たち。日本って優しい国?…
気づかないうちに流れ去る大切な日常、そんな万国共通の1コマ1コマがオクジュのナチュラルな名演で映し出されていく。
生意気な若僧教師をも清廉とさせるブータンの風土、素朴な人たち、文明に入りこむ余地はない。
優しい夫は良心のおもむくまま走りつづけてしまった。身を粉にしてまでも。「誰もひとりぽっちにさせへん」を刻んで。
マイノリティに優しい世の中はいつまで経っても来ない。けれど、だからこそ心震える大きな喜びが寄り添ってくれる。