daitenさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

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東京夜曲(1997年製作の映画)

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恋の残り香と暮らす中年男女の姿が、空虚な街並みの積み重ねで描かれた。みずみずしさを失い、もはや心の澱のようにさえ思える“あの”感情。視線は交わらず、目は閉ざされる寂れた商店街で、残り香は線香花火のよう>>続きを読む

君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

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最近ちょっと経験しない読後感、でも悪くない。とっ散らかった女(の子)。適度な距離をキープ、踏み込まないように見えたが、いつしか平衡に穴が開き、心の中に入りこんでいく。そこから映画は動いた。

伊豆の踊子(1963年製作の映画)

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淡い初恋の一瞬のきらめき。男は受け身で描かれる。叶わぬ想いを知った踊子がお座敷を堂々と務める最後の夜、心の傷と成長を感じさせ愛おしい。これぞ映画。全身で気持ちを伝える別れの場面に感涙した。

それから(1985年製作の映画)

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封切り時はフェイク感でいいと思えなかった美術、今回は世間と隔てた高等遊民の心象世界が随所に伝わり美しかった。禁断の恋のせつなさよりも、代助の自閉空転する姿が印象に残った。

先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

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こんな“一途な愛”もあるんだな、と。ゲームのルールが判ってから俄然引き込まれた。コメディでも悲劇でもない小さな世界を見つめた。

台風クラブ(1985年製作の映画)

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36年前、第1回東京国際映画祭で出逢った衝撃の映画と同じ渋谷で再会。思春期の発情、狂気はしっかりと刻まれていた。雨の夜が美しい。ニュープリントで見られる幸せを味わった。

雪の断章 情熱(1985年製作の映画)

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相米監督は、自分の映画を「生きることの綱渡りを描いている」と言う。13本の中、この映画は主題に最も忠実かもしれない。一度は死のうとしたみなしご。ふたりの男に拾われて10年、その人生はサーカスの綱渡り。>>続きを読む

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