やまもとさんの映画レビュー・感想・評価

やまもと

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.1

無知は、危険で愚かで恥辱で可能性で自由で希望…!!我々はどう生きるべきかではなく、どう生きたいかで人生を選択できるのだという当たり前の気付き。我々とは女性を指し、人間全体さえも包含するだろうか。無垢で>>続きを読む

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.7

今宵もまた映像が天才。毎秒毎秒、強列を更新してくる…表現の引き出し無限にある感じ?全ての瞬間に画面の端まで隙間なくエネルギーと愛が溢れてるよ…エンドロールまで見逃せない。はぁぁ〜〜かっこいい!!!挑戦>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.8

おもろ!おうち映画にちょうど良いゆるさ。

ポスターデザインはシュールなアート寄り作品を思わせるけど、意外と人間味のあるストーリー。回収されない謎も割とあるけれど、粗目の味付けはノスタルジックな近未来
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

すごい映画を観てしまった、この感情の形は言葉にせずに取っておくことにした

フォロウィング 25周年/HDレストア版(1998年製作の映画)

4.1

映画館で観られるとは思ってなかった、嬉しい。

継ぎ接ぎされた時系列や、二転三転する結末、観客は状況を整理しようと思考を巡らせスクリーンに釘付けにされる、次作メメント以降に通ずる才能。
お金があったか
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.2

裏稼業プリキュア?

メイド喫茶での挨拶練習シーン、ニヤけを我慢できないちさとの演技がおちゃらけ満載でなんともナチュラル。こういう子、います。
まひろの囁くような声の出し方、感情が無さそうなのに機嫌の
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

Pledge-確認、Turn-展開、Prestige-傑作

展開が美しい…マジックの仕組みだけでなく映画そのものの構成の話に繋がっていく…ノーラン監督が意味もなく3段階の説明を繰り返したりしないです
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

4.4

ハートウォーミング青春シュールコメディ。

緩急のメリハリが上手くて、投げつけた御守りのシーンを始め、しんみり感を長引かせない脱力感にぐんぐん惹かれていく…おもしろ…

「さ↑とみくん」の呼び方クセに
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キングスマン(2015年製作の映画)

3.8

英国老紳士×テーラー設定が嫌いな人間はいない。ギミック盛りだくさんの小道具に、スパイ育成プログラム、みんなの好物が詰め込まれたエンタメ映画だけど、威風堂々の爆破シーンはさすがの仕上げ。
音楽に合わせて
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.7

映画というレンズ。

見えていた世界がぐにゃりと歪んで何が正しいのか分からなくなる、認知症当事者の戸惑いを実感を持って伝えてくる上手い見せ方。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.6

火と水、相容れない存在、社会の中ではその特性上虐げられる側と無自覚な側、赤と青、ちょっと分かりやすすぎる対比。
こういう多様性モノ、ズートピアで話し尽くしたテーマかと思っていたので、より単純化した映画
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ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.8

入れ子構造、ここは何層目?

2D感がたまらなくチープでキュート。字幕は脳内処理が追いつかないので吹替で。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.2

1作目の感想書くのサボったままだけどPart.2観たらとんでもなかった
そもそもさタイトルロゴのデザインが完璧じゃん…

洗練された映像とサウンドが体の芯から揺らしてくる…なんか穢れが落ちた気がする…
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ディオールと私(2014年製作の映画)

3.7

ファッションブランドのドキュメンタリームービー大好きです…

夢のように美しいショーの裏側は、締切とクオリティのジレンマとか、利益と独創性の両立とか、コミュニケーションの行き違いとか、どこにでもある苦
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

気候から陽気、これは誰だってポスターの色オレンジにしちゃうね。
テンポの良い料理シーンに熱が乗って、ぐんぐん進むフードトラック。パパの料理への誠実さ、格好良くて誇り高くて最高だった。

キューバサンド
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リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

4.0

四季にはやっぱり春がないと

耳がちぎれそうな冬の寒さに、胸いっぱいに吸い込みたくなる春の陽気。季節が巡って私の周りの景色が変わる。人生は螺旋。

「癒し」と言い切るには自然は厳しく、田舎は田舎の不自
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.0

目で観るタイプの栄養
美味しそうな料理を美味しそうに食べる映画は最高です

季節に合わせて、その土地で獲れた食材を使って、母に習った方法で。どこにでもあるのに近づくのは難しい田舎暮らし。食べるものに手
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

良すぎる。繰り返しのこの日々の尊さよ。何倍もこの映画を味わい深くするタイトル。
普段蔑ろにしがちな、幸せの源泉が生活に描かれていて心が満たされていくようだった。玄関を出て空を見上げて笑えたら、もうそれ
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.0

風の通る縁側で。
好きを共有できる人の存在、広がっていく世界に、想像もできない自分に出会う。縁側がつなぐ世界の見せ方が優しい。

「好きなものに全力になる」ことに対して、「かっこいい」じゃなくて「大変
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.4

全てのご都合主義に目をつぶるので最後、敬礼した理由だけ教えてもらっていいですか

岸辺露伴 ルーヴルへ行く(2023年製作の映画)

3.6

舞台装置としてのルーブルは申し分ないけど、ドラマ作品と比較して映画化するほどストーリーに強度があったようには思えなかったのが正直な感想。

最も暗い黒、やっぱり映像で見てしまうと想像の範囲内の黒にしか
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

4.0

マチルダが学園に戻り、植木鉢の植物を庭に植えるシーンに全てが詰まってる。強くて優しい愛の話。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.9

好きな映像の質感。
冒頭の丸の内あたりの映像、東京の話をするならオープニングのロケーションはそこしかないよね。

「東京の養分」がパワーワードすぎてしばらく頭から離れなさそう。養分と表現するに十分なほ
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

これは当たり映画。
テーラーの老紳士×クライムものというだけで好きな香り。仕立て屋の店内、登場人物はわずか。派手さはないが確実に回収されていく伏線と、ナレーションの渋声が良い。

ひな鳥の冒険(2016年製作の映画)

3.8

アニメーションって何だっけと思わされる質感。砂が含む水分まで見える。タクシーで流す映像、これにしてほしい。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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この映像を作った人、自分たちで夢を創り出せるの羨ましくなっちゃった。

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.7

画面が瑞々しい、彩度の強さが夏の熱気をこちらまで運んでくる。
水を大切に描いてるのが良くわかる、何色もの青色、美しい海と空の色。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

カオスの極み。トンチキはちゃめちゃムービーの終着点はまさかのハートフルな家族愛でした。

あらすじ説明は最高難易度。場面転換のスピード感と突飛なアイデアが絶え間なくなだれこんできて、忙しなく目が離せな
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.7

おもろコメディかと思えば、人生の捉え方を問い直してくる。コメディもしっかりおもしろいからズルい。

ブラッシュアップライフやアバウトタイムを思い出したりした。満足のいく人生って何だろう。

カモン カモン(2021年製作の映画)

3.6

モノクロの映像に弱い、なんだろうこの暖かさは。
大人と子ども、個人的な問題と社会の問題、過去と未来、さまざまな境界を曖昧に融合させていく不思議な力。

「理解する」ことはできなくても、「君の考えている
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イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.6

やらない言い訳見つけて自己完結するの得意なの反省。
新しい仕事と新しい土地での生活が始まったから「イエスマン」になってみるのも良いかななんて

パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.6

ネットに載ってる英和辞書によると、punch-drunkは、ボクサーが繰り返し殴られて頭がフラフラとした(もっと言えば機能障害に陥ったような)、混乱している状態を指す形容詞らしい。

風変わりで突飛、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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訳わからん!

未鑑賞の友人にあらすじを説明しようとしても、うまく言葉が繋がらない。
結局、「千と千尋みたいに、行って帰ってくる話だよ」としか言えなかった。

意味ありげなモチーフは難解で過多。部分
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

確証バイアス。信じたい願望があれば、事実は簡単に覆る。願望は人の数だけあるから、本当の事実はどんどん見えなくなっていく。どの事実がより多くの人の願望に近いか、身近な人の願望に近いかで世の中は回っている>>続きを読む

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