やまもとさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

やまもと

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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.6

ネットに載ってる英和辞書によると、punch-drunkは、ボクサーが繰り返し殴られて頭がフラフラとした(もっと言えば機能障害に陥ったような)、混乱している状態を指す形容詞らしい。

風変わりで突飛、
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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訳わからん!

未鑑賞の友人にあらすじを説明しようとしても、うまく言葉が繋がらない。
結局、「千と千尋みたいに、行って帰ってくる話だよ」としか言えなかった。

意味ありげなモチーフは難解で過多。部分
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

確証バイアス。信じたい願望があれば、事実は簡単に覆る。願望は人の数だけあるから、本当の事実はどんどん見えなくなっていく。どの事実がより多くの人の願望に近いか、身近な人の願望に近いかで世の中は回っている>>続きを読む

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃(2002年製作の映画)

3.7

主人公を100%で好きにはさせてくれないSTARWARS

アナキンの精神的な未熟さや過信が危うさを帯びてくる。ベビーアナキンの真っ直ぐさはどこへ…
キャラクターそれぞれの強さは4-6に劣る気がするけ
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スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス(1999年製作の映画)

3.7


ep.1-3が1番面白そうな香りがする

殺陣の技術がep.4-6から遥かに上がっていてニンマリ

スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還(1983年製作の映画)

3.6

MCU2周目真っ只中かつロードオブザリング&ホビットを見て間もないので、3作品が重なっていよいよ頭が混乱してくる。ジャバザハット、GOGにも出てなかった?

伏線が物語に浮かび上がり厚みが出てきた3作
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search/サーチ(2018年製作の映画)

3.7

演出アイデアの一本勝ち。

サブスク時代に最適。ノートPCで見る方が没入感があるなんて。

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲(1980年製作の映画)

3.6

何故だかエピソード4より、映像のぎこちなさやアナログ感の強いエピソード5。ライトセーバーでの戦闘シーン、お願いだから殺陣もうちょっと頑張ってほしい…

ルークの出自、まだ半信半疑だけどマジなのか?でも
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スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望(1977年製作の映画)

3.7

ちゃんと見るの初めてSTARWARS。
4から観ろとアドバイスを受けて、観ましたがオープニングロールから全然観客に優しくない。よく分からんが戦争が起きていて、黒い方が敵っぽいぞ…。

その中で一応「デ
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無垢なる証人(2019年製作の映画)

3.6

「あなたはいい人ですか?」打算のない直球な問いかけ、無垢な目に見透かされているようで鼓動が早くなった。おそらく大半が「そうでありたいと思っています。」と答えるしかできない。ままならない現実に言い訳を探>>続きを読む

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.8

ホビット3部作最終作。
トーリンの闇落ち〜復活をもう少し丁寧に描いて欲しかった気もする。

エルフ王スランドゥイル、鼻につく野郎だというのは前提ですが、エルフ達の被害を目にして撤退を命じたのは王として
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ホビット 竜に奪われた王国(2013年製作の映画)

3.7

ホビット2作目。
我らがレゴラスの登場、黒レゴラスもいい。

川下りやドラゴン退治、戦闘シーンが魅力的。グルグルと変わるアングルに、画面中に目を向ける忙しなさが楽しい。

ホビット 思いがけない冒険(2012年製作の映画)

3.7

ロードオブザリングに続いて、ホビット3部作。これを見てから、もう一度ロードオブザリングを観たい。
ゴラムとの指輪シーン、「盗んだ」発言の背景が分かって納得。冒険感がロード〜よりあって、物語の構造も明快
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リトル・ガール(2020年製作の映画)

4.0

パリの病院、今後の施術の説明を行う医師とそれを聞く母子。サシャがその年齢で判断するには、あまりにも現実的なリスク。親に委ねられる判断、今はただ無垢に生きる幼い我が子と将来生じるかもしれないリスク、目の>>続きを読む

クーリエ:最高機密の運び屋(2020年製作の映画)

3.6

素人スパイ故の「人間味」はウィル自身を危険に晒すけれど、それこそが彼の信念を支えていて、結果的に戦争回避へと導く。この展開が実話であることに驚く。収容所のシーン、「なぜ自分が犠牲になるのか」と、母国を>>続きを読む

ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還(2003年製作の映画)

3.7

ラストは200分超え超大作、三部作をこの短期スパンで公開しているの末恐ろしいな。

ゴラム、やっぱり絶妙な良キャラ。サムの好感度+10000pt…。レゴラスのゾウ無双シーンは、ファンへのご褒美。

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ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔(2002年製作の映画)

3.8

レゴラスの乗馬シーンに触れられずに感想は書けない。新しい沼が見える。

久しぶりに実家で家族と一緒に映画を観たけど、ワイワイ話しながら観る映画もいい。

ロード・オブ・ザ・リング(2001年製作の映画)

3.8

ちゃんと見るのは初めての指輪物語。王道映画シリーズを観る年にしたい。

世界観ガッチリ作り込みファンタジーは至高。ダンブルドア先生(激似)、全然魔法使ってくれなくて困る。弓使いでエルフのオーランド・ブ
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アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

3.6

よりよい1日にするために未来から戻ってきたと思って、今日を生きる。流れるように過ごしがちな毎日の捉え方が変わりそう。そうすれば2回目は1回目よりちょっとだけ幸せに生きられるかも、起こる出来事は変わらな>>続きを読む

カランコエの花(2016年製作の映画)

3.7

君が望む言葉をかけたかったはずなのに、私の人生からは見つけられなかったのだと口にしてから気付く。変わらずに接したつもりだけれど、この緊張を上手く隠せただろうか。君の勇気に見合う自分だっただろうか。>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.4

は〜〜!感服…完璧…完璧…格が違うノーランバットマン…すべてが完璧なバランスで成り立っている。

狂気と執念と諦観のジョーカー、意志のない猟奇的な行動は予想もつかなくて恐ろしい。見るのも怖いのに目を離
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.0

あまりにも好み。全画面で好みのど真ん中を突いてくる。エンドロールの既刊表紙まで抜かりなくドストライク。相変わらずの美術センスは製作陣の狂気。目が足りん。

オムニバス形式なのを良いことに遊び放題、アニ
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

4.1

どこで一時停止押してもポストカードにできる。部屋の隅の小道具、画面の構図と画角、アスペクト比に至る、あらゆる細部まで適当を許さないこだわりが見ていて怖いくらい。

あまりに画面の完成度が高いから、スト
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おやすみ オポチュニティ(2022年製作の映画)

3.8

2機が残したローバーの轍が、今も火星に伸びていると思うと不思議な気持ちになる。

火星の美しいCG映像と、NASAクルーを追うドキュメンタリーが交互に挟まれ、長い年月とそれに伴い増えるプロジェクトメン
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.7

ちひろさんが街を離れたラストを見て、気に入っていたパン屋で「"いつも"ありがとうございます」と言われてから、足が遠のくようになったのを思い出した。ここにいていいよと、声に出して言われるとやっぱり自分は>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.4

この世界はRRRを観た人間と、まだ観ていない人間の2種類しかいません。

観た人間がことごとく「インドのことしか考えられない」と激推ししてくるので公開から4ヶ月経とうとする中、ついに観てきました。結果
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幸せへのまわり道(2019年製作の映画)

3.7

落ち着いた優しい語りかけは心が包み込まれるよう。この人なら大丈夫、と信じさせてくれるような安心感は、打算や下心をフレッドから全く感じないから。感情との向き合い方を私も彼から教わりたかった。良き自分であ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

4.0

冒頭から三度登場する埠頭のロープの束を中心に映すカット。被写体は何かと画面中に目を配っても、意図が分からないまま次のシーンへ移っていく1回目。その奥の緊迫を知り、不可解なカットと意味が繋がる2回目。最>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.3

ニューヨークへ出て、新しい空気を吸って、背筋が伸びて、洗練されていく。こちらも深呼吸して姿勢を正したくなるような、美しい女性に変わっていくエイリシュ。ラストシーン、赤茶色のレンガ塀に寄りかかるエイリシ>>続きを読む

バットマン ビギンズ(2005年製作の映画)

3.7

2023年はDCにも踏み出すぞ第一弾

名前とあのロゴしか知らないバットマン誕生譚。思っていたより闇深い世界観。画面が終始暗い。
アイアンマンさながら、スーツやガジェット類の製作過程も見せてくれる。自
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ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)

3.7

「映画体験の半分は音」
音響がこんなに細分化された職人技とは知らなかった、繊細で膨大、調和させるけど埋もれさせない。

知らなかった映画の見方を教えてもらったよう。映画館で観たい…

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

監督自身の半自伝的作品と聞いて納得。画面全体から郷愁が滲み出ていて、耳心地の良い音楽がさらにそれを濃くしている。

アポロ11号の月面着陸を報じるテレビ画面の寄りから、ゆっくりとカメラが引いていき、街
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.8

ここ数年で見たあらゆる映像の中で、ダントツかっこいい。スパイダーマン好き、とかそんなの関係なく映像表現が圧倒的すぎてこれはもはや新しいドラッグでは…
最後の1秒まで1ミリの隙なく、異次元に鮮烈で多彩、
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ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

3.8

「暗記する」というのは一回限りの作業ではなくて、こぼれ落ちていく記憶を逃さないよう掴み返すことの繰り返しで。いつ来るかも分からない、もはや来るのかさえ確信のない帰国の日まで、ひたすらに続ける執念の尊さ>>続きを読む

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

弟と一緒にミニバスをやっていた頃、父が漫画を全巻買い揃えてくれたのを思い出した。あの頃はただスポーツ漫画として魅せられていたけど、5人の年齢も飛び越えてから見ると、花道の「オレは今なんだよ!」に始まる>>続きを読む