やまもとさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

やまもと

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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

あまりに縁遠くて憧れもしないけど、欲求を満たすことに歯止めが効かなくなって狂気じみていく様さえ、ディカプリオが演じると色気づいていて強烈に記憶に残る。あまりに様になっているから、実体験ではと疑うほどの>>続きを読む

A.I.(2001年製作の映画)

3.7

返せないものを貰うのは無責任。幸せだけ搾取して、不幸を共にしないのは逃げ。ヒトの形で作っておいてモノのように壊すのは残酷。
愛することは出来るのに、愛を諦め、母に絶望することはできない。
この世に使命
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.6

ジェームズコーデンが歌い始めるとcrosswalk the musicalが頭にチラつくせいで冒頭からコメディ感がすごい。

ミュージカルは陽キャの暴力、突き抜けたポジティブエネルギーで「いや、まだそ
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リトル・フォレスト 春夏秋冬(2018年製作の映画)

3.8

美味しいご飯と、美味しそうにご飯を食べる映画は最高です。

コンビニ飯とか出来合いの惣菜を買ってきても、お腹がいっぱいにならないのすごく分かる。疲れてるときに適当な気持ちで選んだご飯、電子レンジの熱を
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メメント(2000年製作の映画)

5.0

まーじで冒頭から天才、なんだこれ。もし自分が映画監督目指してたら夢を諦めてますよ…何をどう生きてきたらそんな風に世界を切り取れるんだ

冒頭のインスタントカメラのフィルムをパタパタと振るシーン、徐々に
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.9

鈴芽が戸締まりをする理由。
徐々に明らかになる育ちと喪失の過去に対して、「二度と同じような被害を出さない」とか、分かりやすいところに動機を持ってこない。母の形見になった草太を受けて、「草太のいない世界
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最強のふたり(2011年製作の映画)

4.3

鑑賞後、「良い映画見た〜!」が素直に口から漏れる。2人がなんかめちゃくちゃ良コンビ。前科があるとか、黒人とか、障がいがあるとか、金持ちとか、そんな形容詞にとらわれずに関係を築いていく姿が愉快で素敵。遠>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

3.7

現実と虚構の境界が曖昧になり、最後には溶け合っていく。滑らかな場面転換や鮮やかでノスタルジックな色使いは夢を見ているよう。

そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

3.5

あらすじ読んで「こんな感じだろうな〜」を超えてこないオチ。

学生の合唱に弱い芸人なので、卒業式のシーンは泣いちゃう。

エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.7

テンポが良くて見やすいエンタメ。
バチバチにカメラ目線決めてくるのはお決まりの愛嬌。脱獄シーンはさすがに破天荒すぎて笑っちゃった。

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.0


かつて私の愛読書は森見登美彦作品であった。

中学生の頃に「夜は短し〜」に出会い、めくるめく森見ワールドに没入した私は著書を網羅し、すれ違う友人にイチオシだよ☆と本を押し付け、サイン会にも応募した。
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ビッグ(1988年製作の映画)

3.7

大人って難儀なものですね。
「良い」と感じたものを「良い」と伝えるためには誰かの意見を集めたデータが必要で、なんだか言葉にしたらアホらしいけど、理由のない「良い」を貫くあの頃にはもう戻れない。スーザン
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君の誕生日(2018年製作の映画)

3.7

深い悲しみが画面から溢れて滲み込んで、私まで大切な友人や家族を失ってしまったような感覚がした。戻らないと分かっていても諦められない。もう一度会いたい。苦しい。乗り越えられない喪失感を抱えて生きていく。>>続きを読む

LIFE!(2013年製作の映画)

3.9

映像美。自然は雄大で、世界は広い。
「特筆すべきエピソードも魅力も持たない」と、自分を虚しくつまらないと感じてしまう時に、「勇気を持って冒険に飛び込もう」という未来への語りかけだけではなく、誠実に生き
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スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

3.7

スパイダーマン過去シリーズ2作品を見ていない人間は今すぐ引き返して、履修することをおすすめします。私みたいなことになります。

MCU作品に総じて言えることだと思うが、単体作品での評価は不適切で、過去
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.6

トム・クルーズ最高……!!

あまりの評判の良さに気になりつつ、前作リアルタイム世代ではないので自分が行っても同じ感動は得られないだろうなと足が向かなかったけど、ついに耐えきれず鑑賞。結果、劇場で観て
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トップガン(1986年製作の映画)

3.7

新作マーヴェリックの予習として鑑賞。

トムクルーズが犯罪級にイケメン
人間の目ってあんなにキラキラするっけ…精悍を体現した人。真っ白な詰襟の軍服が似合いすぎて降参。

正直、ストーリーも戦闘シーンも
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ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.7


斜め後ろの席の人がめちゃくちゃ笑ってた

最初から最後までユーモアたっぷり、ちょっとやりすぎじゃない?って途中で勝手に不安になるけど楽しいから良い。

子供達と一緒に闘うシーン、とても良いな。憧れの
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

これは…心が元気じゃない時に見たら、最後の前向きなメッセージを受け取る前に、22番の苦しみパートで心がやられてしまいそう。「生きるというのは死ぬ価値のあるものか?」って、そんな問いを立てたら人生の捉え>>続きを読む

ブルー・アンブレラ(2013年製作の映画)

3.5

オシャレや〜ほのぼの可愛い
たまに雨の日が心地良い時もあるよね

わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.8

スーパーのバイトを辞めた翌朝、部屋にかかる薄いオレンジ色のレースのカーテンを通り抜けて、畳を温める色づいた光。ただ見るだけで朝と分かる、その空気。新しい1日が始まる。一瞬のカットなのに光の見せ方がとて>>続きを読む

アベンジャーズ/エンドゲーム(2019年製作の映画)

4.5

MCUをここ2週間、凄まじいペースで観てきたんですが全てはこの瞬間のためにあった…キャプテンの「アッセンブル」、格好良すぎて涙出た。アッセンブル前に、たった1人でもサノスに立ち向かうキャプテンも合わせ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.4

「戦えるのは3分」くらいの限界知識しか持ち合わせてないと、後半けっこうキツかった…

独特なカメラアングルや造語は相変わらず楽しい。竹野内豊出てきた時、ニヤリとしちゃう。

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.9

「America」のシーンが好きすぎて!!
アニータ万歳!!

ミュージカル映画の感情がなだれ込むような、嬉しいも悲しいも120%で表現する感じ、たまに見ると清々しくて気持ちがいい。
鮮やかな色彩とダ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.4

今がこうだからずっとこう、であり続ける必要はなくて、知り経験することで人は変わるし、変わっていい。
いつからいるのか分からない呪縛みたいな思い込みの沼から、引き上げてくれる言葉の数々。

「君は好きな
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めがね(2007年製作の映画)

3.5

タイトルだけで、小林聡美ともたいまさこの出演が確定。

画面のコチラまで波の音と潮風が流れ込んでいるような気がした。穏やかな気持ちになりすぎて、終盤記憶が薄い。

ご飯は誰かと食べる方が良いよね。

ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男(2016年製作の映画)

3.6

半年ごとにテーマを決めて、これまでのどれとも被らないアイデアを出して、何十着とデザインして、あらゆる生地や1つ1つの刺繍に目を凝らし、ショーの演出に頭を捻り… 途方もない努力と比例して積み重なる期待は>>続きを読む

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.8

髪をそよぐ乾いた夏の風、本をめくる紙の擦れる音、ひんやりとした川の水音、昼下がりの木漏れ日、暗く静かな夜に囁く声、ゆったりとそして確実に流れる時間、全てが美しく尊い瞬間。

「後で」と「今すぐ」
オリ
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

3.8

キャ○テン・アメリカの盾とラ○トセーバーずるい、みんな好きなやつやん!!!

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

4.7

「ハリーポッター」と名の冠する新しい映像を見られるだけで、こちらとしては大満足なわけですが、撮影当時の映像や裏話からキャスト・制作陣の作品への大きすぎる愛が伝わってきて、自分もまた、彼らと同じようにホ>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.9

役所広司、超かわいい、、、。

ゾンビ役撮影後の小栗旬とのやり取りのシーン、「ちょっと待ってて」と言われて道端に座り込んだ時、手持ち無沙汰なのかブツブツ言いながら普通に雑草抜いてて、あまりに自然な田舎
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タイピスト!(2012年製作の映画)

3.6

画面がおしゃれ
清潔感があって華やかで、背筋がしゃんとする感じ

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

良く見られたくて、しょうもないけどちょっと背伸びして。嘘で誰かを傷つけてめちゃくちゃ後悔することもあるのに、思いつきで突っ走る勇気だけはあって。

訳もなく隠したくなるダサいところも、結局は全部まるご
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つみきのいえ(2008年製作の映画)

4.4

時の流れを上下構造で見せる。
時を遡るように海底へ潜り、時を重ねるように家が増築されていく。そして、あたたかく大切な思い出は、見えずとも消えずに残っている。

徐々に狭くなっていく家が少し寂しい。かと
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