やまもとさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

やまもと

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ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから(2020年製作の映画)

3.7

「アスターが好きなの?」
その選択肢がエリーにも当たり前にあると思うポールに、救われた。
決してLGBTQをテーマにした映画じゃないのは分かってる、それでも最近、個人的な環境の変化もあって「結婚したら
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

あの日"暴徒"はいたのか。

最初から最後まで光州事件の経緯が詳細に語られることはなく、ただマンソプが目にした1980年5月20日から数日間の全羅道・光州を目の当たりにした。画面越しでも、40年前の光
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.7

笑うように泣いていたのか。

アーサーは笑っているのに、何故かずっと泣いているように見えた。
コメディアンになりたいアーサーが、ずっと無視されてきた彼が、世間から注目を浴びるのがピエロの仮面で行った殺
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.8

エヴァはセカンドインパクトとか、第三新東京市とか、人類補完計画とか、1つひとつのワードがやけに声に出したくなるカッコよさでずるいんだよ(おかけでどんどん理解不能に陥っていくんですが。)

初見の人には
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インターステラー(2014年製作の映画)

5.0

天才の映画だった、、、3時間弱と意気込んで見たけどあっという間だった。私の語彙力ではこの凄さを絶対に捉えきれない。

5次元を映像化するの天才のそれじゃん、、、「谷を下るように過去に行き、山を登るよう
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メッセージ(2016年製作の映画)

3.7

言語と思考の関係性。

新たな言語の獲得がルイーズの世界を再構築する、その発想と見せ方が面白い。目に映る世界は同じでも、どう見えるのかは言語に依存するのかもしれない。
例えば、木漏れ日という言葉を持つ
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ジュリー&ジュリア(2009年製作の映画)

3.3

映像の彩度が写ルンですで撮った写真みたいでかわいい。

台詞の言い回しがジブリ映画を思わせるのはなんでだろう。ジュリーはキキみたい。不器用で気持ちに素直で、落ち込んだりもするけどちゃんと立ち上がる。
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.7

御都合主義が過ぎてちょっと笑っちゃうくらいだったけど、画面に華があって、メットガラを舞台にするのは面白かった。

出所後のデビーの華麗な手さばきと、7人が美術館からドレスアップして帰る姿は最高だった。
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

魅せられて、体が疼いて、ただ踊りたくて。
タップダンスシーンは、自由への渇望が溢れて噴き出すかのように、体が動き出す。見ていて爽快。
一方で、仲間を裏切るつもりも、アメリカにかぶれるつもりもないのに、
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.5

機内で見たら、歌の訳が無く、直前まで喧嘩していた2人が歌うと仲直りみたいな怒涛の展開が繰り返された。笑。

全体のストーリーは粗くて、「だろうな」の連続で退屈だったし、一人間としてのバーナムを全く好き
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ドリーム(2016年製作の映画)

4.0

人種差別と性差別、差別の二重構造を分かりやすく表現した作品。そして改めて、人種差別と性差別はこの世で最も愚かで理不尽で非生産的だなと思った。

ドロシーの車が、グリーンブックのあの空色の車となんだか似
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ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.6

マット・デイモンこんなに動けたんかい。身体能力抜群な頭キレる殺し屋設定は最高だったけど、ヒロインに可愛げがないのが残念。

オチが普通すぎてちょっと萎えた。

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

3.3

櫂直の類いまれなる数学の才と、実話かもと思わせる歴史の新解釈、不正を暴く勧善懲悪のストーリー、、、
いや、みんな好きだけど!

櫂の日本やお嬢様への思い、留学辞めて自分の人生かけるくらい強かったの?と
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gifted/ギフテッド(2017年製作の映画)

3.8

メアリーの、その非凡の才能の有無には関わらず、ただ生きているということの絶対的な価値をいつだって全肯定するフランクはたぶん、理想の親。

メアリーは天才数学者の娘、じゃなくてちょっとませた可愛い女の子
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リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.0

飛行機の機内でひとり、ダーダー泣いた。
「リメンバーミー」を歌うタイミングがずるすぎるし、ミゲルの澄んだ歌声は"鳴る"ように圧倒的。

死者の国の映像は、映画館で見たらどんなに綺麗だっただろうと思った
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

観てないなら速やかに映画館に行くべきとしか言えないけれど、観てしまった今語りたくて仕方なくなる映画

家政婦に狙いを定めて追い出すまでの「計画」が流れるようにあまりに鮮やかで、場面の転換がリズミカルで
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2人のローマ教皇(2019年製作の映画)

3.8

数多の信者に赦しを与えてきた2人がずっと求めていたものもまた、誰かからの赦しで、互いに赦しを与え合う姿は実に穏やかだった。

キリスト教の最高位にまで上り詰めながらも(言い方が良くないかもしれません)
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メットガラ ドレスをまとった美術館(2016年製作の映画)

3.8

センスとかそういう次元を超えた、ファッションの持つパワーを見た

メットガラって、「ハリウッドセレブが変わったドレス着て集まるイベント」みたいなイメージしか持ってなかったんだけど、失礼なくらい表面的な
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.0

直前の金曜ロードショーでエピソード7.8のみを見てネットであらすじを掴んで臨んだにわか。
家族愛・仲間との絆・正義の尊さみたいな、皆んなが好きなやつはしっかり組み込まれていて、見ていて爽快だった。
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5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生(2017年製作の映画)

3.0

ものすごく期待して見たけど、、、まずい、自分にはあまり響かなかった、、、

実話ベースというのは驚くべきことだけどストーリーの展開があまりに見えてしまって平凡に感じた。
五つ星ホテルで働きたい理由があ
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.3

最近見た「ワンダー」と、最近読んだ「月の満ち欠け」と少しずつ共通する部分があって、このタイミングで観たことに勝手に運命を感じた。

映像が綺麗で、透き通った空気と木目の家具が見ていて穏やかな気持ちにな
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スノーデン(2016年製作の映画)

3.5

見終わったら、PCのカメラにテープを貼らなきゃなぁと思ってからまだ貼っていない。
現実味の薄さと、なんだか自分の遥か頭上の高次元の話にしか受け取れない。私が昨日友人と交わしたラインが国家の重要事項にな
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.3

「世界はすばらしすぎて気づかれない」

「普通ではない何か」に出会った時、本音というより本能で気味の悪さや違和感を抱きながら、たいていの人は何も気付いていないかのように無視をする。それは、その気味の悪
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ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

4.0

映画を見て、フェミニズムとは「女が人間だというだけの過激な思想のこと」という定義を思い出した。
法律事務所で「弁護士達の妻が嫉妬するから」と採用を断られたとき心の中で全力で「はぁぁぁぁあ????」と言
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グリーンブック(2018年製作の映画)

4.6


今年見た映画で間違いなくナンバーワン。

差別差別と自分自身もよく言うけれど、無意識で悪意のない差別や偏見は誰しもが持っていて、トニーの"黒人観"に対して「差別」ではなく「視野が狭い」と指摘したドク
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耳をすませば(1995年製作の映画)

3.7

季節をまたぐジブリが新鮮で、耳をすませばと聞くと蝉の鳴り止まない神社と、たんまり着込んで白い息を吐きながら乗る自転車のシーンを思い出す。

イバラードと思われる世界で雫がバロンと共に空を飛ぶシーンが大
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

3.8

純粋で、邪悪って言葉から1番遠いところにいるフォレスト・ガンプ。

まっすぐに走り続けた彼の半生を見て、私はこの映画をどう捉えてよいのか分からなかった。ガンプが他人から向けられる悪意に疎いのも、他人の
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ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

5.0

私のレビューなんかじゃ、ハリーポッターのワクワクの1%も伝えられないと思うけど、大好きなこの映画を鑑賞済み映画の1番上に置きたくて感想を残す。

たまに、ハリーポッターシリーズをまともに見たことがない
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

3.6

公開当時の率直な感想は「よく分からない」。

ナウシカのメーヴェ、ラピュタの飛行石やタイガーモス号、箒を持つ魔女のキキ、ハウルの空中散歩や戦艦、、、ずっと"飛んでこそジブリ"だと思っていたけど、それは
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.2

間違いなく、特撮映画ではない。

政治学の教授が、実に忠実だと言っていたこの映画。安全保障への強烈な危機感と、核の存在感、ヒーローが登場しない日本らしさがラストカットの後も糸を引いて、エンドロールをぼ
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.9

設定が天才的。

その出口は本当に出口なんだろうか、、、
彼が出て行ってもトゥルーマンショーは名を変えて、新しい人間の人生を追っていそう、、、

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

もしこの物語が現実に起こっても、映画のような結末を辿るだろう、、、私は、そんな諦観を持ちたくない。

むしろ、愚かだった過去との決別を誰もが誓っているからこそ、この映画があくまでコメディーとして成り立
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.3

高評価が目に留まって見てみたけど、そこまで?という感想。

ろくに音楽を聞かない私には"プレイリストで性格が分かる"に心からの共感はできなかったけど、本棚を人に見せたくなかったり、知り合いにフィルマー
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アメリ(2001年製作の映画)

3.8

世界の隅っこのような小さな物事に空想を巡らせた幼い頃を思い出す。

「レコードはクレープのように作られる」は、そんな空想をしていた人が思いつく世界の仕組みのまさしくそれで、あまりに魅力的。

アメリ役
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