山岡さんの映画レビュー・感想・評価

山岡

山岡

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his(2020年製作の映画)

3.6

自分のなかで静かに盛り上がっていきます。今泉力哉監督作品、今回は自分の感情が行方不明になることなく確り愉しめました。
 
理解とか共感とかではなく、さらにネクスト的なものを問うてる。
 
恋愛と子育て
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アンビュランス(2022年製作の映画)

3.3

ドルビーアトモスとかいう音響シアターで観てきた。
リニアPCMと然程変わらないかな。
 
作品はまぁ映画館で観なきゃ意味ないくらいのド迫力でしたが、展開を手に汗握って観てたかというとそれほどでもなく、
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余命10年(2022年製作の映画)

3.7

難病に罹った若い女性の悲しみや悔しさを描いたドラマですが、同時に彼女と出会って恋をし、前向きに生き生きと変わっていく青年の物語でもある。
 
10年尺のストーリー展開。病状が緩慢に進行するなか母親の胸
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

3.5

サイコスリラーですね。
最初からサイコスリラーであることを分かっていればより入り込めたかもですが、情報ゼロでの鑑賞だったので作品の主体を掴むのに時間がかかりました。
でもこの作品の魅力はホラーではない
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355(2022年製作の映画)

3.0

展開ごとにドーパミンが湧き立つかというとそれほどでもない。
スパイどうしが銃を構え対峙する場面で黒人スパイが宥める場面はテレビアニメみたいな安っぽさだったかな。何故かシティーハンターが頭に浮かんでしま
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.7

主演のエミリアジョーンズが素敵すぎました。おそらく人生で最高にチャーミングな年頃なんじゃないかな。
下品な言葉にもみくしゃにされながらも立派に最後まで演じてくれています。
 
観る者の生育環境に左右さ
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.1

映画が性的マイノリティの理解を補強し時代の変化を明確なものとしていく。
観れて良かったと思う。これからを生きる自分のためにも。

バイクやギターをやる若者もむかしは不良だと言われていた。理解されないマ
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.5

問題の解決を暴力や武力に求めるのはとても愚かで楽で簡単な逃げ方だ。でも、その一方でシリアの複雑な内戦事情は思考を通しても解決策が見当たらない。
見上げる空に戦闘機ではなく鳥たちが飛び交っていますように
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.4

実際にあった祖父母殺害事件をベースに虐待が常態化した母と子の複雑な愛情関係を観る者に問うてます。
虐待されながらも愛してほしいという子どもの絶対行動を悲しくも表現している。
トップとラストの母親のシー
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

3.1

男は女性の母性なしでは生きていけないし家族は成り立っていかないということかな。
まず健全な方向性は保たれないだろうな。
この静かな熱量は言葉では表現できないし言葉に変換するべきでもない。共鳴できる人が
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はちどり(2018年製作の映画)

3.3

とくにストーリーらしいストーリーがあるようには思えませんでした。
1994年の韓国社会の急ぎ過ぎた経済成長の弊害や激動期をベースに中学2年生の女の子の悩める日常と成長を軸にして、当時のこの国と女の子の
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

3.6

ボルダリングに夢中に打ち込む小寺さんに影響を受け周囲のクラスメートが少しずつ前向きに変わっていく様を描いた青春群像劇。
 
好きなことに夢中になり苦労と努力。あるいは失敗における結果や経験というのは、
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.4

移民として日々憂いな思いに悩む高校生がロックアーティスト、ブルーススプリングスティーンの曲に衝撃的に出逢ったことで成長していくなか、一筋縄ではいかない保守的な父親との対立で夢を阻まれ無力を感じつつも・>>続きを読む

青くて痛くて脆い(2020年製作の映画)

3.3

鑑賞していてとても映画の愉しさを感じられました。
この作品で涙流した人は僕も含め青くて痛くて脆い人なのかも知れません。
最後の言葉にはキレがありました。
小説は若者向け過ぎて読むのが苦痛でしたが、映画
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宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.4

大切な人を傷つけるということは自分を傷つけるということ。そこに後悔が生まれる。この作品のワードをひとつ上げるとしたら『後悔』かな。次に繋がる有意義な判断ができる人でありたい。つばめを演じた俳優の涙はそ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.3

おそらくノーラン監督は物理学理論『自発的対称性の破れ』をベースに着想を展開したのだろうと推測しますが、僕自身理解できたかどうかはもう一度観てみないと分かりません。
肯定の為の否定の連続的難解さで多分物
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.4

自業自得が美しいニューヨークの街の画にオブラートされてた。
エルファニングに偏って観るとモヤモヤ感?が残るぞ。

エルファニングのミニスカートがとても似合っていて可愛いのだけど、あれを田舎の娘のファッ
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小説の神様 君としか描けない物語(2020年製作の映画)

2.9

あまり評価良くないようですが、低評価の感想読むと悪影響受けてしまうので読まない方がいい。
そもそも観てる人少ないのかレビューも少ない。上映劇場数少なくないと思いますが、僕が観た回は金曜夜。僕合わせて2
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きみの瞳(め)が問いかけている(2020年製作の映画)

3.2

終盤に泣かしにきます。
お二人とも演技が上手い。
あゝなんとも奇遇。今の自分の思いにリンクする。逃れる若さと可能性がほしい。
横浜流星くんのあの精悍なマスクはホンマモンですね。
先行上映 観てきました
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望み(2020年製作の映画)

3.2

深読みし過ぎて事件のキーパーソンをちょっとしか出てこない石川家に近い某人と勘違いしてしまった。
誰をキーマンと間違えられるんだ?!とか思うかも知れませんが、あの無機質な演技に騙されてしまいました。ちょ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.2

007初のガチ鑑賞
とてもおもしろかった。
過去作品観なくても予習なんかしなくても全然OK。

空白(2021年製作の映画)

3.2

全体的に深い解釈を通した脚本には感じませんでした。でも自分の思いに至らない人間の感情も観る者の心に差し込んできます。
前半、これでは泣けないなと感じながら観ていましたが、ときに演者が持ち合わせる感性を
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鬼ガール!!(2020年製作の映画)

3.1

観ているとなんだか羨ましくなる映画。
楽しいよ。
地方の上質なインディーズ映画って感じですが作りや俳優のレベルも高くれっきとした商業映画。
地元にまつわる古い言い伝えを絡め学生の映画制作や恋模様などを
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罪の声(2020年製作の映画)

3.6

学生運動だったり、解体屋だったりのあたりは、あのキツネ目Mの過去の生い立ちですね。
事件に詳しい人なら知っている事実ネタも差し込んでくるので、意外と取材で掴んだ新事実があるのかな?と、思
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10万分の1(2020年製作の映画)

3.0

もう歳も歳だしこの手の作品は結構観てきたので、もう観て泣くこともないだろうと思って前半は観ていました。
でも中盤、剣道大会のお手洗いのエピソードで突然涙が溢れてしまった。若い人気女優に
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天外者(2020年製作の映画)

3.3

つくづく惜しい俳優さんを亡くしましたね。本当に残念です。
 
やや肉付けが足りない感じはしますが、幕末が舞台の藩士の半生など明治維新関連は日本史のなかでも嫌いではないのでそこそこ愉
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.3

映画を好きであり続けられている以上、僕は自殺をすることはないだろう。劇中の心中事件の場面でぼんやり思った。
新作映画の公開に日々期待をし映画好きであることが僕にはとても大切なことなんだ。

ある種の洗
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17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.3

僕は17歳の少女オータムに鑑賞中寄り添えていただろうか?
自業自得とか言うような輩は論外だが、観る者、とくに男性がオータムに寄り添えるような仕様にはなってないような気がします。
劇中追い詰められいくオ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.0

歪んだ母の愛情に不信を抱いた車椅子の娘の脱出劇。
手に汗握るとまではならない。

ブータン 山の教室(2019年製作の映画)

3.5

観れて良かった
学級委員長のペムザムちゃんが実際に物語の村に住む女の子で、境遇が演じた役と同様であることを鑑賞後購入したパンフレットを読んで知りとても目頭が熱くなる
実際のエピソードを背景にしたペムザ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.4

とても悲しいお話しでした。
只、この作品を以て困窮したやくざや元やくざの言い分をすべて肯定するのは違う。
やくざから足を洗って凄みの取れた人もいる一方で常時相手により激昂性の変わらない者もいます。後者
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.5

激昂性の高いやくざ者が堅気として社会の構成員になる為に奮闘するがトラブルが絶えない。そのやくざ1人の為に沢山の周囲の人たちが親身になり支えるというすばらしい世界。
これはやくざ本人の人間的魅力に現実も
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.4

監督などの寄稿を読めばとくに難しく考えて挑む作品でもない。監督がそれなりの覚悟で創っている論点で、それが時にキレのある台詞や演技による表現でスクリーンいっぱいに反映されているので、静かなトーンで淡々と>>続きを読む

ブレイブ 群青戦記(2021年製作の映画)

3.5

若い俳優さんがいっぱい一所懸命演じてくれていました。
中学一年生くらいかな?卒業を控えた6年生か、そのくらいの歳の仲良し四人組の男の子グループが観に来ていましたが、親御さんが安心して送り出せる作品だと
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.5

世間知らずの塾の先生と教え子の噛み合わないすれ違いな恋の物語

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

とても寄り添える作品でした。
途中、有村架純が有村架純ではなくなっていたような錯覚に陥りました。素晴らしい俳優だなと改めて実感。
心のすれ違いをつとめて分かりやすく描いていて共感度を高くしている。
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