ヤマさんの映画レビュー・感想・評価

ヤマ

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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

ゴジラを観に行って、しっかりとゴジラを観せてくれたという意味での満足度は高い。
安っぽくない、迫力も実感もある素晴らしいVFX。
ゴジラの造形も個人的にはストライクで、熱線のギミックも大好き。
欲を言
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.8

楽しい。
とにかく楽しい。
92分の程よいサイズで終始ハイテンション。
スピード感溢れる展開で一気に観られる。
お馴染みのキャラがお馴染みのステージをお馴染みのBGMで駆け抜ける。
そういった「説明不
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.6

タイトルや予告から宮城リョータにスポットを当てた作品であることは予想してたが、やはり井上が今描くならそうなるのだろう。
恐れ知らずでエネルギーに溢れた可能性のかたまりの桜木よりも、自分の限界を知り、そ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.8

この作品はフィクションであるが、おそらく現実にも同じような立場にある方が多くいるのだろう。
そう思わせるだけの説得力がこの作品にはある。
初監督とは思えない丁寧な描写がそうさせているのだろうが(是枝門
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

正直、乗り切れなかった。

「戸締まり」というプロットは非常に良いと思う。
辛い記憶も大切な思い出もそれをしまい込んで人は生きていく。
そのためにはしっかりと「戸締まり」することが必要なのだろう。
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます


「これは、さかなクンの映画であって、さかなクンの映画ではありません」

沖田修一監督の本作公開にあたってのコメントである。

そう、これは「さかなクン」の物語である。
しかし、僕らがさかなクンとして
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

庵野秀明によるウルトラマンの解釈として楽しみにしていた作品。
実際随所に彼のエッセンス(ていうかフェティシズム)が散りばめられており、まぁ納得。

個人的にはスペシウム光線を打つシーンが最高に好き。
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横道世之介(2013年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ごく普通で何気ないんだけど、考えるとふと笑顔になってしまう。
そんな人、横道世之介。

彼と彼の周りの人達の日常が、大学生の1年間と現代から描かれる。
いい意味で邦画的な丁寧で緩やかな描写(時おり入る
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

4.3

公開当時、家族で映画館で観た。
あまり映画館に行く習慣のない家庭で、家族揃って観たのはこの作品が最初で最後かもしれない。
そんなこともあってか、この作品は自分にとっての「映画館で観る映画」の原体験に近
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

正直、期待以上とはいかないが、かと言って期待外れでもない、予想通りの正統な続編。

陸海空と大小含めて様々な恐竜が登場。
危機一髪から迫力のバトルまで。
パーク時代も含めてキャスト総登場も良い。

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映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトルスターウォーズ) 2021(2021年製作の映画)

3.3

良きリメイクだったと思う。

冒頭のドラえもん登場シーンのワクワク感が良い。
宇宙での戦闘シーンはガンダムか!?というくらい迫力あった。
パピの演説シーンはグッと来たし、民衆蜂起への説得力も増した。
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おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

3.1

まず単純に映像が良い。
時にリアルに時にファンタジックに、メリハリが効いてたと思う。
音楽も情景に合ってて素晴らしい。

ストーリーもわかりやすく丁寧で入り込みやすい。
脚本もとあるキーが要所要所で楔
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.4

これでいい。
人間ドラマ部分はそこそこに、怪獣同士の戦闘シーンに重きを置いたのは好判断。
(もっと削ってもいいけど)
ゴジラとジャッキーチェンにはストーリーとかいらんねん(暴論)。

大迫力のバトルは
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劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ(2018年製作の映画)

3.0

子供の頃に夕方5時の再放送で観たあのシティーハンターがここに。
ドローンやペッパーくんもどきが出てはくるが必要以上に現代に迎合し過ぎることなく、当時のノリそのままの新作。
これでいい。
最後に「Get
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)

2.7

残念な改変とかもう少し頑張って欲しかった部分もあるが、巨人の再現度はなかなかやったし、緊迫感もあった。
あと石原さとみは最高。
これなら後編も観ようとは思った(なお観てはいない)。

映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.9

ちょっと惜しい感じ。
伏線とか展開で唸る部分はあったけどちょっとテーマに対してのび太を描き切れなかった感じ。
オールタイムベストになる要素はあっただけに残念。

ただし「新恐竜」というタイトルはまさに
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天気の子(2019年製作の映画)

3.0

「セカイ系」へ、その寵児たる新海誠からのアンサー。



新海誠の手癖が強いのと小ネタが仕込まれてるのは頷きながら観た。

設定や整合性などに関しては勢いというかグルーヴ感で押し切るようなパワープレ
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レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)

3.5

やっぱり歌は感情増幅装置なのかなと。
言語を飛び越えて伝わるものがあった。
もちろん素晴らしきキャストによるところもあるけど。
それがミュージカルの魅力なのかな。
そしてそれを映画的ダイナミズムと融合
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ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.8

そんなに短くないと思うけどあっという間に感じた。
ただの会話劇なんだけどテンポがいいし、常に緊張感があってダレない。
音も画も良かった。

特に冒頭部分が秀逸。
5分で主人公と作品の空気を掴める。
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

4.0

天才は見る者の理解を排して、ただ圧倒的にそこに存在するもの。
それを描き、演じた映画だと思う。
僕の中のナタリー・ポートマンがようやくマチルダから更新された。

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)

3.5

しっかりとした考証を元にした事実をベースに普遍的テーマをきちんと描き切った、オスカーに違わないよく出来た作品。

BECK(2010年製作の映画)

2.6

キャストはおおむねハマってたと思う。
個人的にはマホはもう少しシュッとしたコが良かった。
好みの問題だがw

原作読者の誰もが気にかけてるだろう一番重要な部分の演出だが、まぁ結局あれが一番無難なのかも
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

3.3

終盤に向けて加速していくような緊張感。
全くダレることなく一気に観られた。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.3

すごくリズム感がよくて小気味いい。
実写で出来そうでいて実はアニメならではだと思う。
リアルタッチでありながらデフォルメされたノリというか。

千年女優(2001年製作の映画)

3.6

緩やかにラストシーンに収束していく感じが良い。
そのまま終わらせるのもありだろうけど、最後のセリフはやっぱりきちんと言わせたことに意味がある気がする。

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

3.5

正直、ストーリーはかなり粗い。
冷静に突っ込みだしたらキリがないくらい矛盾はあると思う。
基本的にご都合主義だし。
まぁそこを力技でなんとか押し切ったってカンジ。
はっきり言って目新しさや驚き
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借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)

1.6

さすがに画はいい。
人間と小人の世界の描き分けもまぁいい。
お茶の水滴の大きさとかね。
あと床下から人間の家へ上っていく裏通路も面白い。
主題歌も個人的には好き。
ただちょっと使うタイミング
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コクリコ坂から(2011年製作の映画)

3.1

ちょっと雰囲気先行で軸がぼやけているきらいはあるが、全体的に好み。

武部聡志による劇伴音楽が非常に良い。
レトロかつオシャレで、ちょっと異国感漂うというか、物語の雰囲気と合ってると思う。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

4.0

テレビ版を一気観してからの観賞。
まず画が圧倒的にキレイになってて驚いた。
アクションシーンの見応えもある。
設定変更等で無駄な寄り道をせずにテンポよく収めたのも上手い。
何より主題である三人の恋の行
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.5

多少の粗はあるものの爽やかな観賞後の感覚。
クライマックスで主人公の感情とストーリーが同調して雪解けのようにカタルシスが溢れ出す。
優しく暖かい愛の物語。

kocorono(2010年製作の映画)

4.3

日本のハードコアシーンを代表するバンド、bloodthirsty butchers。
密着、インタビュー、ライブ映像などを交えて、その「今」を描き出したドキュメンタリー映画。

ひりつくようなリアリテ
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たまの映画(2010年製作の映画)

3.3

実はこれはたまの映画ではない。
元たまの映画だ。
たま時代の映像はなく、95年に脱退した柳原を除く元たまの3人の現在を切り取ったもの。

だからたまというバンドについてはあえて詳しくは書かない。
正直
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.6

手書き絵の迫力とエネルギー、そして美しさに圧倒される。

誰もが知る物語を、もう一歩踏み込んで考えさせられるような作品。
ジブリの、いや日本アニメ界の巨匠による「生きる」ということの提示。
奇しくもほ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

これは全ての「物語」へのアンチテーゼであり、全ての魂と世界への賛歌でもある。
まさに日々(特に今のコロナ禍において)の生活に「きらめき」をもたらしてくれる作品であるように思う。

やっぱり何より映像の
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