覗く「眼」と死体の「眼」はマン・レイの実験映画的、シュールレアリスムのそれだった。一方で「眼」を失ったミイラ。
洋服の着こなしが素敵。タバコや車のウインドウ越しのシーンの映画的肌触り。セックスシーンのあとだったからか電話の通話ボタンとそれを押す指がエロい。
空腹とたっぷりとした朝食と毒キノコとゲロ。服の生地の肌触り、縫い付け、採寸などオートクチュールをうみだす過程の美しさに惹かれる。
沢村貞子の禿げ頭が衝撃的。羅漢堂で失神するシーンの田中絹代はもう女優だとか芝居だとかそういうものではなくなっている、すばらしい。
やっぱり好きな映画は真面目に人間を映している映画だと思った。エドワード・ヤンの撮る美しい植物と光が大好きだ。
モノクロームの中で光にあてられた肌、とくにダンスシーンで闇の中から浮き出してくるヴィヴィアン・リーの肌の美しさ。そして人間に限らず画面の肌の美しさがメロドラマ全体のしとやかな美しさを作り上げている。好>>続きを読む
最初の上映映画がルノワールなのが良い。フィルムに撮ったエレナを映した壁にキスするシーン、告懈室の格子越しに話すシーンも。接合したフィルムを観直すラストも。
ワークショップを経て純が語る「人間に触れたい」という欲望はカメラの欲望でもあったような気がする。温泉旅館の「はじめまして」のシーン、純が別居のために独りで住む家(エドワード・ヤンの映画のような)が好き>>続きを読む
ブルーノ・ガンツ追悼
圧倒的なネズミ。
ハーメルンの笛吹男は笛を吹いてネズミを退治するが、ドラキュラ伯爵の部下はイヒヒヒと笑いながらネズミを連れてゆく。ネズミを撮りたかっただけなのではいか、笑
結局は才能だっていう身も蓋もない映画。いや、悪い意味でなく。
目まぐるしさを象徴するような追いかけっこ、カーテン・布・シーツの柔らかさ、壁に打ち付けられたネズミ、花を食べる女。印象的なシーンがいっぱい。
若尾文子がみごとにサッチャンをやっているのは言うまでもないとして、山村聰(『東京物語』では親子だった東山千栄子と夫婦をやっている!)がシャワーの水を飲みながら若尾文子の脚にしゃぶりつくなんて、小津が観>>続きを読む
前半いらない、ただ義母に追及されるシーンのしゃっくりはかなり良かった。後半は良い映画でした。
やはり登場人物がみんな汗っかきなのは溶鉱炉の熱のせいなのか?ナチにうなされる人々ということか。
映画的なところではプールのシーンの構図が良かった、ぐらいか。
ただオートクチュールのドレスの美しさ(個人的には初期のディオール調のシックなのが良かった)とマリア・カラスの歌声の取り合わせが素晴らしい>>続きを読む
好きな映画だった。光と水と。
もたいまさこと加瀬亮とキョンキョンと小林聡美。
新年一発目!!!
楽しいハリウッド映画万歳!!!
MJフォックスの声好き。
若尾文子みたさにyoutubeで観たが、コミカルなシンデレラストーリーがキャラの立った役者のテンポのよい喋りで展開されていく。ミヤコ蝶々の「ほんまにブルジョワっちゅうもんは、、、」ってのが最高!
物語の展開の軽さに拍子抜けしているところで警察署にて山田五十鈴の横顔のアップが出てくるあたり、「これが映画女優の顔だ!」と叫びたくなる。