ジェラール・フィリップが終始かっこいいが、ワインの飲み方が特にかっこいい。冒頭のカフェで居並ぶ面々を縫ってゆくカメラが、今度は画塾で、デッサン用のクレヨンの中継という物理的な仲介によってまた人々を縫う>>続きを読む
空回り、とか、しっくりこない感じがずっと積み重なって、大団円ではじける感じが楽しいし、川にハマるところは笑ってしまった、力技のコメディ、でも押し切られざるを得ないわ、これは。
何はともあれ、物語の幸福、幼年時代と結びついた書くことの幸福が、映画的な仕方で、そして最後の活版印刷のほれぼれするような手仕事のようすに託されて描きだされていた。そしてそのように書いてしまうことで忘れ>>続きを読む
ヴェネツィアだからか『ヴェニスに死す』に似ている。街中で後をつけたり、ラストで死体が運ばれたり。
中学の図書館にマラルメとかプルーストが置いてあるってありえるのか。図書の貸し出しカードネタはそうはいっても好きですね。
いつまでも見ていられる映像ばかり。植物も工場も電車も住居も。飲み会のシーンとかとっても好き、はやく酒場に繰り出して飲みちらかしたい!!!
まったく説明しない「描写」のみ。
大量の玉ねぎを刻んで、ナンのような生地をこねて焼き、五右衛門風呂のような鍋で汁を煮る。圧巻なのは料理よりもむしろ大量の器を洗い、鍋の中に人がおさまって風呂掃除のごとく>>続きを読む
廊下を滑りながら行ったり来たりする子どもら、そして家の構造が特徴的で、二階から階段を降りてきたところに踊場のような土間のような中継点があり、そこにカメラをおいて行き来する人間を撮っているのがよかった。>>続きを読む
丹波哲郎が「温泉の精」の役で登場
ゴジラのパロディ→政府や自衛隊批判へ
オカマキャラは終始敵サイドだが、キャラがたってない
キャサリン・ヘップバーンの庭でのダンスシーンが好き。
階級の話が出てくるのに、真実味がなさすぎる、そこも含めてsophisticatedってこと???
布、水、虫、植物、光、壺、調理などのあらゆる細部が反復され、説得力のある画面をつくっていく、そしてそれは安易に昇華することもなく、ただそれ自体で美しくある。
ベルトルッチやエドワード・ヤンを思わせる>>続きを読む
ちょうどジュディス・バトラー『戦争の枠組』を読んでいたので、「嘆かれうる生」とそうでない生(移民のそれ)があるということ、そしてそれが裁判という法(=父=国家)によって線引きをされる、ということが生々>>続きを読む
アクション映画としてかなりおもしろい。キャラクターも好き。