やむたろうさんの映画レビュー・感想・評価

やむたろう

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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

観るものの置かれている状況によって受け止め方が大きく変わりそう。アクションコメディ風な体裁をとっているけど、実はメッセージ性が強い。冗長と思うか奥が深いと思うか分かれそう。アカデミー最多受賞は良くわか>>続きを読む

ザ・コントラクター(2022年製作の映画)

3.5

軍事スリラーは、このくらい地味目の方が良い。序盤は物語が動き出すまでスローペース。内容自体に目新しさは無い。主人公の苦悩とそれでもキャリアを活かして生活の糧を得ないといけないという人間くささを感じられ>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.0

最後まで爽やかに青春を感じさせてくれる。ちょっとしたSF設定やディティールを、あれこれ考えて観るのではなく青春の1ページとして観るのが正しい。主演の伊藤万理華も存在感があった。以前は乃木坂だったと知り>>続きを読む

神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.2

夢枕獏の原作が良かったので期待して観た。(邦画で映画化された某作品は好みではなかった)。フランス製作だがしっかりと日本の街並みが描かれていた。マロリーのカメラや細かい人間関係などは簡素化されていたが、>>続きを読む

MERU/メルー(2014年製作の映画)

4.5

「神々の山嶺(Le Sommet des Dieuxの方)」の流れで鑑賞。コレはいい作品を観た!

ヒマラヤ山脈メルー峰の中央にあるシャークスフィンという岩壁をクライミングするドキュメンタリー。マロリ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.3

本筋以外で描かれる気味悪さの方が怖い。例えば、随所で明らかになって来る猿の話やテーマパークの顔を覆った女性の方が気になる。むしろ劇中で言うところのUAP(未確認空中現象)が登場するまでの方が引き込まれ>>続きを読む

ロストボーイ(1987年製作の映画)

3.5

懐かしさから改めて鑑賞。‘80年代ムービー。街に巣食うヴァンパイアvs少年達の話。主題歌の「Cry Little Sister 」が良い雰囲気。Wコリー(ハイムとフェルドマン)出演とか懐かしすぎる。指>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

3.3

肩の力を抜いて観れる賑やかな作品。観せ方はタランティーノ的。次から次へと登場するキャラクターで疾走感あふれる漫画的な展開。役者もバラエティに富んでる。

本作の何処か「そうじゃない」的な日本描写も本作
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炎の少女チャーリー(2022年製作の映画)

3.3

スティーブン・キング原作の‘84年版リブート作。サイキックなロードムービーとして楽しめる。宿命を背負った家族と少女の成長物語。前半がやや冗長なのが残念。中盤の逃亡劇に於いて老夫婦と出会うあたりがあたり>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.7

サイコサスペンスな少年少女活劇。70年代〜80年代の雰囲気が好きな人はハマると思う。「サマーオブ84」とか好きなら尚更。原作のジョー・ヒルは、スティーブン・キングの息子だと最近知った。劇中では犯人の動>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

4.0

台湾ホラー。無理にドラマチックにしようとする洋物ホラーより、こういう東洋的な方が日本文化に近いため気味悪さがひしひしと伝わってくる。宗教感漂う不気味な雰囲気は「ミッドサマー」に近い。また、個人撮影した>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.7

身内の裏切りから始まる諜報機関もの。グリーニー原作のシリーズ化になるのか? 主人公が「俺強い」系なので爽快感はある。中盤の路面電車のチェイスシーンは迫力があるがちょっと超人的でリアル系諜報ものからは逸>>続きを読む

アンビュランス(2022年製作の映画)

3.5

テンポ良く進行する王道のアクションロードムービー。根っこにあるのは米国の医療制度でデンゼル・ワシントンの「ジョンQ」と同じレールか?。中盤にかけて激しいカーチェイスシーンが大半(やや長い)を占めるが、>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.7

哀しみを抱えたダークヒーロー。良心を持ったキャラで展開されるが、スパイダーマンのヴィランであることへの繋がりが弱く感じられた。広げ過ぎない人間関係の中で展開されるドラマは、まとまっていて引き込まれる。>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

スーパーヒーロー感をこれでもかと抑えて、連続殺人犯を追うダークなサスペンス・スリラーに仕上がっている。超絶に強い訳でもなく人間くささを感じられる。バットモービルなどの乗り物も従来のメカ兵器的なものとは>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.8

ジョージ・A・ロメロの「ドーンオブザデッド」から26年を経たリメイク版。ザック・スナイダー初監督長編映画。脚本はジェームズ・ガン。カメオ出演で初代のあの方々も登場。そして新機軸!走るゾンビを確立した作>>続きを読む

死霊のえじき(1985年製作の映画)

4.0

久し振りに鑑賞。リスペクト加点含む。「ナイトオブザデッド」「ドーンオブザデッド」に続くジョージ・A・ロメロのゾンビ3部作の3作目「デイオブザデッド」である。引き続きゾンビ映画のスタンダードである。既に>>続きを読む

インスタント・ファミリー ~本当の家族見つけました~(2018年製作の映画)

3.8

里子を引き取る夫婦の実話を基にした奮闘記。安心してほっこりした気持ちになれる良作。「なんちゃってファミリー」みたいなコメディだと思っていたので良い意味で裏切られた。個人的にマーク・ウォールバーグはこう>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.2

何も考えずに観るのが良い。気持ちいいくらいのB級作品(褒め言葉)。色々な映画の要素を詰め込んだバラエティパック。チャニングテイタムが踊って登場するシーンはズーランダーっぽくてちょっと笑ってしまった。こ>>続きを読む

ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

3.5

トム・クランシーの小説「容赦なく」の映画化。ご存知のとおりトム・クランシーの世界設定に重要な役割を果たすジョン・クラークの物語。映画としては高得点は付与しなかったものの、小説「レインボーシックス」が好>>続きを読む

千年女優(2001年製作の映画)

4.5

観る人を選ぶのかもしれない作品。リアルタイムで見た時よりも今回改めて観た時の方が心に染みた。隠居した女優が語る自分の半生。ある人を追い求めながら生きてきた回想を”現実“と”想い出“と”演じたシーン“が>>続きを読む

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.5

元 NASA 技術者のホーマー・ヒッカム・Jr. の回想録「ロケットボーイズ」が原作。ソ連が打ち上げた人工衛星スプートニクに感化された米国の高校生の物語。エンディングの父親との和解には涙した。穏やかに>>続きを読む

スクリーム(2022年製作の映画)

3.1

作品を観たことない人でもゴーストフェイスのマスクは見たことあるだろう。すでにお馴染みの殺人鬼ホラーだがややエンタメ寄り。本作が初見だと面白さは激減します。原点回帰と言いつつも、やはりドリュー・バリモア>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.3

都合が良くストーリー展開する冒険活劇。派手なアクションで魅せてくれるが内容は薄い。財宝に辿り着くまでの説得力が「グーニーズ」「インディージョーンズ」「ダヴィンチコード」などに至らずと言った感じ。ホラン>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.5

言わずとも知れた高級ブランド「GUCCI」の内紛を描いたドラマ。ファミリービジネスにおける裏切りと葛藤。本作をもって企業ルーツを知ることが出来た。表舞台のマフィアモノの様な大人な展開。登場人物の皆が良>>続きを読む

アウトサイダー(2018年製作の映画)

3.5

海外制作の逆輸入ヤクザ映画。1954年、戦後の大阪が舞台。深い話ではなくオチも無いのだが、独特の世界観を醸し出していてカッコいい。ブラックレインやブレードランナーのように、薄暗く・湿っぽく・ネオン輝く>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.4

崇高な雰囲気で、何かが起こりそうという不穏な空気感を感じる作り込みは流石。教訓めいた伏線を意識しつつ、やはりそうだったのかという展開。もう少し考察を重ねて鑑賞すればもっと違って見えたのだと思う。

ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

4.0

‘90年前後のロードムービーには、独特の活力を感じる。時代背景がそうさせていたのかもしれない。道中の何気ない会話のやりとりにホッとさせられる。またこれらの会話を見つけるたびに何故だか嬉しくなる。ラスト>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.0

自分の余生を感じた時に、今までの人生を振り返るのであろうか。人間模様中心のマフィア映画。全員悪人のはずなのに全員憎めない人間くささがある。デニーロ演じるフランクの回顧録という展開。抗争などの描写は僅か>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.8

前作を観ていることが必須条件の待ちに待った続編。前作の時代を過ごした空気感までが甦るため非常にノスタルジックであった。後半やりすぎ感はあるものの、やはりトップガンなのである。今回も爽やかとカッコよさを>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

クライム/スリラーというより、文学作品を観た感じ。寂しさのようなものが漂う静かな作品で驚きの展開はない。この雰囲気が好みに合うかどうか。マット・デイモンの地味な役柄が新鮮。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.7

エンディングのタイトルロールの入り方だけで、懐かしさに涙が出そうになった。

往年の曲とガジェットがリスペクトされていて作品愛を感じる。リアルタイムで観ていた者からするとラストの展開は熱くなった。そし
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アマデウス ディレクターズ・カット(2002年製作の映画)

4.0

宮廷音楽家サリエルが語るモーツァルトの栄光と挫折、そして尊敬と嫉妬。物語が史実がどうかは分からないが、本作を鑑賞しなければモーツァルトが生きた時代を知ることはなかった。モーツァルトの自由奔放な生き様と>>続きを読む

プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.3

物語の事前情報は何も見るな!

ここで多くを語れないのが本作ならでは。個人的には、近年最高のタイムリープ作品。

あらすじすら事前情報なしで鑑賞する事をお勧めする。丁寧に鑑賞しないと難解となる。ラスト
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ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット(2021年製作の映画)

4.0

全体を通して重いトーンで展開される。これが良い雰囲気。4時間という大作の中で人物背景を丁寧に語るので皆に感情移入できる。ザックスナイダーの今後の展開構想も垣間見ることが出来た。

デッドプール2(2018年製作の映画)

3.3

前作から続けて鑑賞。X-MENのラインを未鑑賞であるが、前作で世界観を理解できたので更に楽しめた。遅ればせながらX-MEN系にも興味を持たせてくれた。