ばるさんの映画レビュー・感想・評価

ばる

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ありがとう、トニ・エルドマン(2016年製作の映画)

5.0

父親の、影響する勇気が凄まじい
ぶっとんでるのにこんなに(演出から感じられる描写の印象が、というだけでなく情景の変化についての納得感もが)リアルな映画はじめてみた

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.6

よう詰め込んだなあ〜
帰省イベントのイデアのフルコースかよ
スリルありすぎや
人間臭い人間ばっかりやでほんま

ぐるりのこと。(2008年製作の映画)

4.8

どうしようもなく救いようのないやつらが最後の砦で救われるところをずっと絵にしてく名画

SCOOP!(2016年製作の映画)

3.9

すべてが雑で汚いけどそういうパッチワークそのものを楽しむ映画としては完成度高い?

万引き家族(2018年製作の映画)

3.9

役者もセリフも演出もシーンも魅力的なんですが、往年の是枝作品ほどの心に迫るものは無い。不感症向けの大衆感がしんどいです。詰め込みすぎだし、飾らないからこそのリアルな悲壮感が無い。。昔は、告発に大変な強>>続きを読む

なぜ君は絶望と闘えたのか(2010年製作の映画)

4.3

当初はドラマとはいええらく淡々と説明調だな、とおもったが、否、4時間の丁寧な経過描写と再三の訴え無しには表現できないし、表現しつくせない、そのこころがあった。
制度論や正義論でなく、彼の心をすなおにみ
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

4.9

点数は諸観点からの好みにすぎないけど。
いろいろ、凄いなあ。
表現と自己同一性とか、罰するとか赦すとか、分かるとか愛するとか。

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)

4.6

そういえば幼い頃、なぜか繰り返し観ていた。いま思えば、戯画として(ここがミソ)貫徹して表現された哀しみが、妙に自分を含む当時の「我々」の叫びを巧妙に代弁してくれているように感じて、親しみを覚えていたの>>続きを読む

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)

4.8

真の意味で力がある力とはなにか。芸術が、三種類ある人間の認識様式の1つである、というドゥルーズの学説が想起された。

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版(1991年製作の映画)

4.8

そもそもこのような映画が存在するという事実こそが衝撃だった。エドワードヤンはなぜここまで悲劇を悲劇のまま伝えられるのだろうか。音楽は必要十分なだけ。観客に彼らの望ましい感情の動きを示唆的にすら指示する>>続きを読む

ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

4.5

スカーレットヨハンソンの声と肉体美、CGとランドスケープ、武と桃井かおり、以外に特筆すべき点は無いとしても、原作の雰囲気の実写化を成し遂げたそのバランス感覚こそが褒められるべきなのでは。一ファンにとっ>>続きを読む

人生タクシー(2015年製作の映画)

3.9

体調が悪いときにこの前半の静けさはキツかった。そのようなときでなければ、すべてを微笑みながら告発する監督に惹きこまれてかなり楽しめた作品だったんだろうなと思う。

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.9

点数は主題と描写の好み。「なすべきことをなせ。」良心conscienceをもつ生命は誰しもがユダなのかもしれない。文化差は論理の選択の問題にすぎない?本質はゴッドファーザーと同じ。的外れな説明は不要。

サテリコン(1969年製作の映画)

4.5

世紀末。何が言いたいのか、といった物語を求めてはならない。そこに見事なタッチで描かれる人間のありさまが言いたいことのすべて。
原作がラテン語の演習題材のため鑑賞。

世界一キライなあなたに(2015年製作の映画)

3.9

展開が速いのでラブロマンスとしては面白いし、役者陣の物語経過に伴う表情や挙動の変化は眼を見張るものがあった。映像美も素晴らしい。
しかし、率直に言って、このテーマがこのように美化し単純化したラブロマン
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海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

4.3

説明が少なすぎて比喩の解釈の仕方に若干混乱したが、それに比例して静かな非日常が常に潜む日常の描き方が誇張なく秀逸で美しく、序盤以外は目が釘付けになった。幸福な日常には常に隣人の痛みが隠れていることを忘>>続きを読む

愚行録(2017年製作の映画)

-

後半半分強のみ鑑賞のため点数は付けないが、演出と映像のすばらしさと伏線回収時の迫真の演技で十二分に楽しめた。撮影監督ニエミイスキの力量なのか、構図とカメラワークに釘付けになった。

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

4.1

裏切りうまいしテンポええし綺麗やしやりたいことやメッセージがハッキリしてるからおもしろくて作品世界に浸ることはできるねんけど、あくまでそこまでであって奥行きが足りない印象が強い。広義のポルノ性をテーマ>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.7

知らぬ間に終わっていた。2人の社会的成熟の仕方が対照的に描かれることでお互いのドラマをありえないほど引き立てあっていることはもちろんだが、むしろ特筆すべきは、逆に2人とも同じように、不完全さ・心の動揺>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.8

マフィア映画だとか家族愛だとかの表層的な要素をもってこの映画の価値を語る姿勢が理解できない。倫理的であるためにこそ最小限の〈他者〉を殺戮する必要性が存在するという事実を、身体知をもって人が悟りかつそれ>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

戦争映画をここまで戦争映画にできた作品は経験無く、嘆息する。表現も印象深いものが多かった。
あえて言うなら、さまざまな要素を用いた強烈な対比が目に強すぎず、また、もっと生活の中での人の表情が豊かであれ
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ピースメーカー(1997年製作の映画)

3.7

容姿振る舞いともにニコールキッドマンは美しいしジョージクルーニーは勇ましいしハンスジマーの音楽も素晴らしいしアクションやら舞台演出やら凝ってるし反戦要素もあるしテンポも良いしですごい贅沢で楽しめるのだ>>続きを読む

カオス(2005年製作の映画)

3.6

まじかよステイサム、かわいそすぎるぜジャスティンワデル。カオス理論強調しすぎてサスペンスの展開に集中でけへんわ。

Shall we Dance? シャル・ウィ・ダンス?(2004年製作の映画)

4.2

大人が頑張る姿ってなぜ美しいんでしょうかね。リチャードギアとジェニファーロペスの超人感とオカンの凡人感が絶妙にブレンドされてまとまりのいい映画に仕上がってる印象。コメディも笑えるし引き立て役に徹してて>>続きを読む

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