うちむらさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

回転(1961年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

不気味な屋敷に不気味な子どもたち。この兄妹が、まぁなんとも言えない雰囲気を出しているから、この子らは霊にとり憑かれてるのかも…と思わせる。

家庭教師ギデンスの性への欲望からくる妄想を匂わせる描写もあ
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らせん階段(1946年製作の映画)

3.6

タイトルロールから恐怖を煽ってくる。犯人の目のアップやろうそくを使った明暗などモノクロならではの陰影にゾクゾクとこわさをかきたてられた。
老女役の人に重みを感じた。

月光の囁き(1999年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

これは強烈。高校生の淡い恋とは違う。頭では抗っても心は抗えない、本能的な愛。愛の形は色々あるし、どれが幸せ、正解かはわからないけど、まさしく定められた2人にしか成立しない愛の世界。
作り方も役者さんも
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パーフェクト・ケア(2020年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

このロシアンマフィアは本物?と思うくらいマヌケで可愛げありだった。

女性の強さを主張してたけど、マフィア相手なら男女関係なくこわいと思うし、女性は~って高らかに言われてもちっともかっこよく見えなくて
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毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

3.5

ケーリー・グラントのドタバタが過ぎる。コメディ時の声と顔がどうにも憎たらしくて苦手。

兄の顔は怖いが悪事だと認識してる分、おばさんよりまだいい。
おばさん達のかわいさ、やさしいところが一番こわい。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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ディズニー100周年を記念してキャラクターたちがゾロゾロ。出てこないキャラもチョロチョロ。
白雪姫がおたふく顔になってた。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

よくぞ暴いてくれました!だし、告発した女性たちの勇気とさりげなく取材協力してくれた男性には涙。

取材する方、される方のそれぞれにきちんと焦点が合わされているのが良かった。

女性記者として働く女とし
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天国と地獄(1963年製作の映画)

4.1

オープニング曲がまるでホラー映画で、思わず身構えた。
じっとり暑い夏が、刑事に容赦ない中、なんとか犯人に辿り着こうとする過程に引き込まれる。
モノクロにワンポイントカラー⁉
これが先駆けかな。
麻薬中
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光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.7

ケヴィン・スペイシーの手のひらで転がされたまま、なんだかいい話だったよなぁと思わされたような不思議な作品。
うん?これは?と思う気持ちもないものにさせられたケヴィン・スペーシーの達者ぶり。

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「家族のためにベストを尽くしてもうまくいかないこともある」
ベトナム難民のパーカーとそのお父さんのくだりが印象深い。
アントニオの決断にも大きな影響を与えたと思う2人との出会い。

ブルーバイユーの曲
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

3.6

殺人鬼視点が妙にこわい。殺人鬼の変質者ぶりが気持ち悪いしこわい上に、こちらの想像力を掻き立てるような見せ方でなお恐怖。
終わり方もなかなか。

バンブルビー(2018年製作の映画)

3.8

トランスフォーマーシリーズとは知らず、バンブルビーというタイトルがかわいくて鑑賞。
黄色のロボット宇宙人バンブルビーの仕草、目の動きがかわいくて人間みたい。ロボット型から車や飛行機に変身するのがスムー
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害虫(2002年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どう見ても中1には見えない。

家にも学校にも居場所がない不遇な少女な話かと中盤までは思ってたけど、母親がわが娘を本能的に恐れているかのような態度や小動物虐待、教師との異性関係など少女が男を呼び込んで
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アジョシ(2010年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

守れなかった妻子を今度こそは守り切るというかのように隣に住む少女をひとりで助けようとするテシク(ウォンビン)。
全身から悲哀と静かだけど強い怒りを感じさせ、悪人たちを倒していく姿は息を飲んだ。
少女を
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フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.5

クリスチャン・ベイルとマット・デイモンは完璧。
人間ドラマにスピードの世界のドキドキ感、2時間半は長く感じず、おもしろいけど、ドキドキしてきつくなるからもう終わってくれよ~となった。

フォードを応援
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スカイライン-征服-(2010年製作の映画)

3.1

このシーン他の映画でも観たような…みたいなことがちょこちょこ。
かくれんぼして見つかりそうな怖さは感じたけど、大きな異星人には笑ってしまった。ウルトラマンが出てきそうな雰囲気。

キツツキと雨(2011年製作の映画)

4.0

初っ端から岸(役所広司)に笑わせられて、そのままどっぷり没入。
父(役所)と息子(小栗旬)に見える擬似関係が、本当の父と息子に影響を及ぼすところなんてじんわり。
映像で物語ってくれる作品だった。

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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

2.8

原作から感じた神々しくも張り詰めたギラギラ感やひりつく痛みなどが薄まってしまっている。
野暮ったくなってた。

小松菜奈は夏芽だった。

クレヨンしんちゃん 暗黒タマタマ大追跡(1997年製作の映画)

3.8

ひまわりにやきもちやくしんちゃんがかわいい。
青森〜移動中の劇画タッチも妙におかしい。

M3GAN/ミーガン(2023年製作の映画)

3.6

こんなのできたらどうしよう、いやいやもうできそうだし……
こんな人形イヤだぁ~

現実にAIの進化とそれを有難がって使っていることを考えるとこんなこと起こるわけないじゃんと笑い飛ばせないことがこわい。
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マダムと泥棒(1955年製作の映画)

3.6

品行方正なおばあちゃんの独特な柔らかさとトボけた感じに、泥棒たちが振り回される。お話の流れがうまくて笑っちゃうけど、スロー過ぎて途中で飽きてしまった。

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.6

映画を観てるというよりリアルな他人の私生活を覗いているかのよう、野次馬根性でどうなるんだこの2人はと続きが気になる感じ。とにかく主役2人の演技がリアル。

普通と思える人が殆ど出てこなくてコメディかと
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マリア・ブラウンの結婚(1978年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

感傷なんかに浸ってられない強くなけりゃ生きていけないというのが全編から伝わる。

オープニングロールで「わぁ、癖つよそう」と思い、続く冒頭、そしてラストと大胆で強い映画だった。

罪深いけど、賢く一途
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青の稲妻(2002年製作の映画)

3.9

記録映画のようだった。
2001年の中国地方都市大同での若者2人の話。カラー映画なのに色を感じない灰色の街と人。約20年しか前じゃないのに、戦後の街みたいで、中国都市の格差がわかる。

お金も夢も希望
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キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.2

2時間近くトム・ハンクスがほぼひとりでやりきる。上手だ、ほんとに。見入った。飛行機エピソードは迫力あるし、無人島での時間経過、孤独との戦いなどの描写もさもありなんと思わせる。

時の流れに運命を変えら
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

3.8

ゴッホの絵が動いてる!これは新鮮斬新なおもしろさ。
100名以上の画家による手描きのゴッホ油彩画が動く。その映像の楽しさとゴッホの死の真相を辿るアルマンの探偵ぶりから目が離せない。

スマイル(2022年製作の映画)

2.5

最初のスマイルが一番怖かった。
そこから盛り上がらず。
ローズも好きになれず。
むしろ嫌い。

ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜(2011年製作の映画)

3.8

1960年代まだジム・クロウが合法だったミシシッピー州での話。

エイビリーンたちの命をかけての告発はなかなかできないこと。バレたら殺されかねない。公民権法が成立してジム・クロウが廃止されたのはこうい
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

3.8

ドイツ大尉とフランス大尉が談笑するシーンがとてもいい。敵国でも一人ひとりの思いは違う、友情も愛情も生まれる。でも、戦時下では許されない。この映画の内容は忘れてもこのシーンは記憶に残りそうだし、ドイツ大>>続きを読む

チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

3.6

ジュリア・ロバーツの思いっきりの笑顔はやっぱり素敵。
映画にもたらす力の大きさに、さすがジュリア・ロバーツと思わずにいられない。

ペーパー・ムーン(1973年製作の映画)

4.0

実の親子共演だからかぴったりの相性。1973年作なのにあえてモノクロにしてるのにもこだわりがあるんだろうな。各シーンが鮮明に残るのはそれが活きてるせいだとおもう。

天涯孤独のふたりが旅をしてるうちに
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.6

ハラハラして怖い。でも、怖さ忘れてちょっと笑えたりするところも。

レザーフェイスのファーストシーンとラストシーン、あれは忘れない。

呪詛(2022年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

序盤の歯列異常は気味悪くて怖いけど…
人の忠告はちゃんと聞いたほうがいいとホラー映画見る度思うこと多し。

迷惑YouTuberみたいな人たちが行くところは、いや、絶対入っちゃいかん所でしょ、絶対祟ら
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

3.7

こんなご立派そうな女にも強烈な欲望があり、そのためには悪魔にもなってしまうという人間のこわさを、ジャンヌ・モローの諸行と顔つきで思い知らされた。
人間は肩書や見た目や生い立ちに惑わされて、黒を白に白を
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