ヤスヤスさんの映画レビュー・感想・評価

ヤスヤス

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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ありとあらゆるアニメのタッチを絶妙なバランスで表現してみせる離れ業は“1”を超えているが、前作ほどのインパクトはなかった。また、こんな中途半端で終わると知らずに観たため、肩透かし感が凄い。とは言え、今>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

3.2

監督の思い入れは感じるが、序盤から役者の演技やセリフが受け入れ難い。(この学芸会的なノリもオリジナルへのリスペクトなのだろうか)
CGのショボさもあるが、アクションシーンも期待外れ。
NHKで放送され
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

“序”“破”を復習し、初見の“Q”を経て、やっと本作にたどり着いた。最後まで観て良かった。充足感を味わった。
四半世紀を過ぎてなお人々から熱狂的な支持を受け続けるには、それなりの理由がある。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

鬱展開が続き、消耗する。劇中のシンジ同様、終始、状況が理解できないまま、絶望のうちにエンディングを迎える。通過儀礼として、受け入れるしかないのか。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

3.9

自分のような薄い者には、“破”が一番面白い。エヴァの魅力が集約されているように感じる。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(2007年製作の映画)

3.7

「シン・エヴァンゲリオン」を観るため、再鑑賞。以前よりエヴァの魅力が理解できたような気がする。

新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH(TRUE)2/Air/まごころを、君に(1997年製作の映画)

3.4

新劇場版しか観たことがないので、観てみたが、アニメ版を観ていない自分には、正直厳しかった。途中からお勉強モードになってしまった。

猿の惑星(1968年製作の映画)

3.8

新作「猿の惑星/キングダム」からの流れで、久しぶりに鑑賞。
子どもの頃に観た時は、トラウマになるほど、ただただ猿が怖かった。
今回、再鑑賞して、時代ゆえの粗雑な部分はあるものの、やはり映画史に残る作品
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猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)

3.5

シリーズは旧の第一作と第二作しか観ておらず、その記憶もかなり薄いが、本作の人間狩りや喋る人形などのオマージュ部分は過去の記憶を蘇らせてくれた。
映像に迫力があり、引き込まれる。プロキシマスだけには、追
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マーベルズ(2023年製作の映画)

2.6

ひどい言い方をすれば、“多様性ハラスメント”にも感じる。肝心のストーリーが全く頭に入ってこない。
キャプテン・マーベルとパク・ソジュンが唄い、踊り出した時には、途中離脱しようかと思った。
今後のMCU
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.0

最近ちょっと感じつつあった「MCU疲れ」も、ガーディアンズ・シリーズには関係なかった。相変わらず、馬鹿馬鹿しくて、しっかり面白い。特にウォーロックが気に入った。良い味出している。
明かされたロケットの
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.7

フランスの実写版も良かったが、本作の方がさらに面白かった。
とにかく鈴木亮平には、毎回驚かされる。身体の仕上がりやジョン・ウィックを思わせるガン・フーアクションはもちろん、声も冴羽獠(神谷明)だった。
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

3.3

黒沢清監督の2作目であり、カルト的人気を誇る本作。前々から気になっていたが、やっと観ることができた。
演劇的な部分があり、80年代らしい雰囲気も充満している。それはそれで面白くもあるが、全体的には期待
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江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.6

原作は高校生の頃に読んだ記憶があるが、本作は設定をより原作者である山口瞳本人に近づけている。昭和30年代・高度成長期のサラリーマン生活が垣間見えるほか、アニメや特撮が混じる表現方法が興味深い。
当時の
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新幹線大爆破(1975年製作の映画)

3.7

最近観た「狂った野獣」が和製「スピード」と言われているが、本作の方が「スピード」味が強かった。
とにかくキャストが豪華。こんなチョイ役をこの役者がと思う場面が多数。
高倉健のラストシーンはもちろん良か
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エルミタージュ幻想(2002年製作の映画)

3.7

これをワンカット風ではなく、正真正銘のワンカットで撮影したことに驚く。しかも世界遺産のエルミタージュ美術館が舞台なのだから、事前の緻密な計算と膨大な準備は想像を絶する作業だろう。
ロシア皇帝の栄華と後
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狂った野獣(1976年製作の映画)

4.0

噂どおり和製「スピード」とも言える内容だが、この時代の東映作品らしい破茶滅茶感が素晴らしい。(しかも「スピード」より20年近く前)
キャストがみな良い味出している。アメリカン・ニュー・シネマのテイスト
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.8

映画館で予告を観た時は、観たいとは思わなかったが、高評価に惹かれ鑑賞。
確かに笑えて、泣けて面白い。なんと言っても、綾野剛がハマっている。
和田の面倒くさい感じなど、部活パートも良かった。

サタンタンゴ(1994年製作の映画)

4.2

7時間18分の超大作。圧倒的な視覚的体験。途中離脱も覚悟しながら、鑑賞したが、飽きることはなかった。
この点、アンディ・ウォーホルの全編観ることを求められていない 8時間超えの「エンパイア」や同じくウ
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(1965年製作の映画)

4.0

東映の実録シリーズのような印象もあるが、あらゆる面で岡本喜八監督らしい時代劇の名作。
あまりに切ないストーリーで、虚しさだけが残る結末だが、主役が三船敏郎以外は考えられないほど、ハマっている。

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.2

小林正樹監督、橋本忍脚本ということで、否応なくハードルが上がるが、期待を上回る名作だった。
「切腹」同様、武家社会の無道、理不尽の極みが存分に体現されていて、沁みる。
三船vs仲代は言うに及ばず、キャ
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金の国 水の国(2023年製作の映画)

3.7

本作の原作者の漫画「マロニエ王国の七人の騎士」が面白いため、鑑賞。
優しさ溢れる王道のファンタジー作品。
とことん悪い奴が出てこないのが良いが、同時に若干物足りなさも感じる。

バービー(2023年製作の映画)

3.7

グレタ・ガーウィク監督作品らしいバービーの世界。
冒頭から「2001年宇宙の旅」のオマージュに心を掴まれた。モノリス立ちのバービーが面白い。ライアン・ゴズリングの配役は、さすがに歳とりすぎではと思った
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.3

劇的に何かが起こるわけでなくとも、日々の些細な出来事によって、生きづらさが少しでも緩和されるような世の中であれば…
序盤は観ていて、苦しかったが、観賞後は、ほのかに温かい気持ちが残る。恋愛関係でも共依
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.9

予告編では、コスプレ感が強すぎるように感じられて、不安しかなかったが、序盤で杞憂と確信した。
迫力あるアクションシーンも良かったし、各キャラクターの再現度も素晴らしい。
願わくば、キャストのビジュアル
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ポップスが最高に輝いた夜(2024年製作の映画)

4.0

歴史的一夜のドキュメンタリー。まさに奇跡のレコーディング風景。見どころは多いが、ボブ・ディランが最も印象的。スターの中にあっても、特別なレジェンドでありながら、ナイーブさが愛おしい。
イギリス版のバン
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.6

タイムリープものには、まだまだアイデア次第で鉱脈があることを教えてくれる。たとえ低予算でも、マキタスポーツ以外は知らない役者でも、面白いものは面白い。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

グロテスクでアイロニカル、加えてチープなキッチュさなど、様々な魅力の詰まったダークファンタジー作品。
ベラの変貌ぶりが見事なエマ・ストーンの熱演、愛すべきマッドサイエンティストを演じるウィレム・デフォ
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カランコエの花(2016年製作の映画)

3.5

中高生が鑑賞後ディスカッションするための人権啓発映画のようにも感じるが、学校の空気感が妙にリアルで引き込まれる。
エンドロールで+0.5点。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

「PERFECT DAYS」を観たばかりなので、なおさら役所広司の演技に凄みを感じた。
短絡的に暴力に訴える三上の無邪気さ(純粋さ)がリアルに感じられて怖い。
役所広司が泣くと、反射的に涙が出てしまう
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ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出(2023年製作の映画)

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祝100周年!
短い時間ながら、クラシックな作品から最近のCGアニメまで、それぞれのキャラの特徴、個性を活かして、上手くまとめている。
ディズニーの偉大さ、素晴らしさを再認識できる。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

役所広司を堪能する作品。あるいは役所広司以外で成立しない作品。(特にラストは凄い)
ジャームッシュの「パターソン」に似ているが、本作の方がさらに好み。
軽自動車や自転車での移動シーンが東京が舞台の小さ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.2

評判が良かったので、期待値が上がっていたが、納得の面白さ。
閉ざされた村の因習、村を支配する一族の因縁など、確かに横溝正史的だが、鬼太郎の世界との相性は抜群。
村の謎に挑むゲゲ郎と水木のバディものとし
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.5

ナポレオンの生涯を駆け足で紹介した歴史大作といった趣き。流石に戦闘シーンは迫力があったが、人物描写に深みがなく、ナポレオンにカリスマ性も冷酷非道な怪物性も感じられない。ホアキン・フェニックスをもってし>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

スターウォーズを観ているような気分になる瞬間もあって、面白くないわけではないが、長く感じた。
なんとなくイメージできれば、深く理解する必要はないのだろうが、マルチバースから量子世界、時間軸となると、正
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(2023年製作の映画)

3.4

武士の世界を終始徹底的に茶化していて、その点では好きなのだが、志村けんのバカ殿を観ている感覚に陥る瞬間があったり、西島秀俊にシロさんを、遠藤憲一にドクターXの海老名を重ねたりして、集中できなかった。>>続きを読む

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