タコさんウィンナーさんの映画レビュー・感想・評価

タコさんウィンナー

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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

3.9

 内気な世界しか知らない杏奈が、マーニーの通じて友達ができ、人と関わるようになり、世界を見る視点が広くなる。
 所々の音響や描写が柔らかく世界観に引き摺り込まれる。

十二人の死にたい子どもたち(2019年製作の映画)

3.3

 ミステリ要素の展開が順序よく綺麗に進んでいく。
 子どもたちのありきたりな死にたい動機のおかげで、テーマがブレずに伝わり、不純物なく、分かりやすく伝わる。

天気の子(2019年製作の映画)

3.8

ラストの陽奈が祈ってるシーンに印象に残った。

劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明(2020年製作の映画)

4.1

 アビスの深淵は何もかも犠牲にしても挑む価値がある。挑む者は多くのことを犠牲にしなければならない。それが倫理的にアウトだろうと。
 ボンボルドは数え切れないほどの他人の命を犠牲にしてきた。しかし嫌いに
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人魚の眠る家(2018年製作の映画)

3.6

薫子が電気信号を機械で送り、娘の体や表情を自在に動かす場面は、娘の体を私物化していることへの嫌悪感と、死を認識したくない薫子の逃避を感じた。

容疑者Xの献身(2008年製作の映画)

4.0

 石神が献身する動機が、他人から見れば対価が見合っていない他愛のないことでも、親子の明るさに生かされていたことは真実。
 途中で石神の行動が歪んだ恋心と思われ、靖子に怖がられてしまうシーンは辛い。
 
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ONE PIECE FILM STRONG WORLD/ワンピース フィルム ストロングワールド(2009年製作の映画)

3.7

シキの島の細かい設定、巨大生物のデザインと戦闘、イーストブルーを壊滅させるために集まった黒服の烏合の衆、とにかくワクワクする要素が数多ある。

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.5

ワンピースの本編で出てくる好きなサブキャラクターが、全員出てくるオールスター大集合映画だった。
それにしてもダグラス・パレット強すぎない?

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.3

Adoの要所要所での歌がどれも良かった。
今まで謎に隠されていたシャンクスや赤髪海賊団の船員がかなり映っていて、待ち望んだキャラの登場は胸熱。

名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)(2009年製作の映画)

3.3

黒の組織。あれはやりすぎ。目立ちすぎ。 
アイリッシュの手刀うますぎ。

ブルーアワーにぶっ飛ばす(2019年製作の映画)

4.1

 現実の自分は子供の頃からトンボを燃やして遊んでいたし、今は本心をぶちまけるわけでもなく、衝突を避けながら、不完全な愛想を振り撒いている。理想からかけ離れた自分がいる。最後の夫への電話は、嫌でダサい自>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.8

他人の心は覗くことはできない。自分の感情と上手く付き合うには、結局のところ自分の心と向き合い、決意することではないのか。自分の感情が制御できないのは自分の思想が悪いのではない。自分自身が悪いのだ。

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

息子であるキム・ギウ(チェ・ウシク)は大雨の洪水時、浸水で犠牲になる家の中から水石を1番先を抱えて家を出て、避難所で水石がへばりついて離れないと言った。ギウが学歴社会にへばりついて前に進めていないこと>>続きを読む

ビリギャル(2015年製作の映画)

3.3

何かに一生懸命になっている人のそばには応援したい人、対抗心を燃やすライバル、ポジティブな人が集まってくる。

水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

3.3

 榊千紗は不倫をした母親への怒りで自分の人生を歩めずにいる。だから本人も怒りたくないし、面倒なことは避けたいマインドになっている。だが怒りを抑えられずにずっと不機嫌。
 怒ることも大事だが、一旦置いと
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斉木楠雄のѰ難(2017年製作の映画)

3.3

役者の体当たりでオーバーな演技がギャグアニメの再現とマッチしていた。

星の子(2020年製作の映画)

3.6

流れ星を両親は見つけたが、ちひろは見えなかった。本当に流れ星が見えたかなんて分からない。流れ星を見た人にとってはそこに流れ星があったことは真実。見つけた人から変わっていく。空も飛べるようになる。

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.2

 トオルとあんずがは互いに互いを失って取り戻したい存在と思っている。その思いが出合わせた。
 終盤にカオルがウラシマトンネルに向かう時、ゲージにインコがいないシーン。カオルの優しさが表れていた。

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

3.8

陸上を辞めたのは決断なのか。断念なのか。店長への思いは本物なのか。逃げなのか。雨宿りしながらも突っ走る橘あきらの姿に元気が出た!

罪の声(2020年製作の映画)

3.7

 改革のためには多少の犠牲は必要だ。けれどその犠牲を被るのが何も関係ない子どもたちでいいはずがない。声を使われた子どもたちは一生その罪が枷となる。
 記者が記事を書くために一つ一つ情報を集めていくよう
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

 関わる人間の心を支配する榛村は、雅也の学歴コンプレックスと承認欲求、加納の好意、金山の幼少期のトラウマなど並外れた観察力と会話術を持っていた。常軌を逸した支配欲はもはや心の病だと思った。
 IQの高
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市子(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

市子は長谷川と生きる未来もキキとのケーキ屋の夢も捨てて、北の思いも利用して、戸籍を変えて真っさらな人間で生きようとした。戸籍で人生を振り回されるのを辛抱するのではなく、それに抗い、他人を犠牲にしてでも>>続きを読む

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.3

 最後の種明かしの部分も津田(藤原竜也)の小説の創作部分が多くあった気がする。結局事実は偽札があったことと、喫茶店で幸地(風間俊介)と会話したことぐらいな気がする。
 小説に出来ることは少しマシな世界
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

あんなにも楽しかった恋愛も、最後はギクシャクして終わってしまう。その後2人は違う世界で人生を生きていく。だけど自分の生活に元恋人と過ごした習慣や記憶が残っていて、ふとたまに過去の思い出に浸る。ちょっと>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.5

家族3人とも聾者であることを悲観していない。父は平気で下オープンだし、母は利己的な考えばっかだし、兄は盛りに飢えてる。そこに障がいがあることを忘れさせ、そこにいるのはよくいる嫌な家族。いつもは疎ましく>>続きを読む

告白(2010年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

 弱い者が弱い者を善意で虐げるクラスの雰囲気、他人を見下し母親から目を背け、自分を正当化し続ける渡辺修哉、特別になるためプールに投げた下村直樹、直樹しか見えていない母親。人間のドス黒いところが濃縮して>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

4.2

クラリスは上司、昆虫の研究者からの口説き、警察社会の中での男性からの視線。とにかく男性からの視線に晒され続けていた。レクターだけがクラリスの過去に興味を持っていた。