yellow人間さんの映画レビュー・感想・評価

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#マンホール(2023年製作の映画)

3.4

穴に落ちた!出れねえ!ピンチ!

という一点突破ワンシチュエーションなのに「怪我」「携帯は通じる」「GPS故障」「SNS活用」など魅力的な縛りとグイグイ系の展開と仕掛けで強引だけど飽きさせずに最後まで
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.7

浪速犯罪絵巻。

最悪に転がるのは簡単で巻き返すのには知恵がいる。

背景も感情も語りすぎないドライな作劇だけに奥にあるウェットさが逆説的に浮き彫りになる。

面白い。

言わずもがな役者陣抜群。
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キラー・ナマケモノ(2023年製作の映画)

3.5

密猟されたナマケモノがSNSに支配された女子寮で凶爪を振りかざすぜ!

短時間で悶絶する可愛さ(CGじゃないの最高)とヤバさを端的に表す冒頭から引き込まれる超B級の愛すべきクリーチャーホラー!

野暮
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シティーハンター(2024年製作の映画)

3.9

期待のNetflix実写。

現実世界で冴羽了が動いている!

強い!頼りになる!スケベ!

2枚目と3枚目をシームレスに行き来しつつ裸体も素敵アクションもキレまくった上に声まで乗り移らせる鈴木亮平に
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

マイノリティという括りの中にもマジョリティとマイノリティはあるわけで。

決して誰にも吐露出来ない感情があるかどうかで見方が変わるのでは。

踏み込んで感想を言うには少なくとも広辞苑くらいの分量は必要
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そして僕は途方に暮れる(2022年製作の映画)

3.5

問題が起こるたび一切向き合わずその場からも関係性からも逃げ続けるクズ男。

その先で出会う自分の行く末のような存在に何を思うか。

誰にでもある逃げたい気持ちから逃げない姿が少し羨ましく、ある種の癒し
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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(2024年製作の映画)

3.0

ザックスナイダー版・SF七人の侍の続編。村人との共闘パート。

宇宙戦闘機とか銃とかカッコいいし、キマる画も沢山だし村人との共闘も七人の侍然としてるんだけどやっぱりいまいち盛り上がりに欠ける。なんとい
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パラミドロ(2021年製作の映画)

3.5

宇宙寄生ゾンビもの。

寄生ルールや生態などガバガバ設定ながら良い存在感を放つイカした造形とゴア。

登場人物の謎行動や長めの会話パートなどあれど、こまっしゃくれ小娘と憎めない駄目オヤジの関係性変化の
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プロミス/戦慄の約束(2017年製作の映画)

3.3

一緒にこの世から去る約束を破ったお前を許さない!20年後現場に戻る主人公に呪いが降りかかる系タイ産ホラー。

怪異をハッキリと映さないジットリした攻め方は派手さはないけど厭らしく好感度が高い。

反対
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バイオレーター(2018年製作の映画)

3.6

画面いっぱいの警告からはじまるケレン味!

自○志願者が集まる村に現れた怪しげな村人たちは自ら命を断つことは愚かだと言い、別の提案を叩きつける!

ぎゃ〜!変な映画だ〜ッ!

と、笑顔になれる変な映画
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劇場版ブルーロック –EPISODE 凪(2024年製作の映画)

3.3

本編を別視点から見た総集編的作品なので、流れをわかってたら楽しい。

初見でも序盤は大丈夫ながら徐々に説明不足感が加速し、区切りとしても弱い……んだけどやっぱりカッコいいシーンを大画面でみるのは良いね
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星に願いを(2019年製作の映画)

3.5

持たざる者が感情や血に塗れながらもがく様は美しくもある。

かっこいい劇伴(でも異様なボリューム)や段々と章同士が繋がる物語(とはいえ散漫さが強め)など荒削りさはあるもののそれを補う叫びとシャベルのパ
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

3.5

安定の劇場版コナン君、今回は函館の魅力満載で送る怪盗キッドもの。

毎度劇場版しか追ってない勢にも優しい冒頭解説とともにかかるテーマ曲にブチ上がる。

強引すぎでは、そんなアホな、と思いながらも真っ当
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.4

安倍晴明オリジン。

公務員としての陰陽師、陰陽寮の雰囲気、美術、平安バディミステリー要素、晴明の眉毛、囁き詠唱、豪華俳優陣の演技、國村さんの顔、そして染谷将太演じる博雅のダサくて憎めない人となり、良
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釜石ラーメン物語(2022年製作の映画)

3.2

冒頭からの感情表現は情緒とかではなく常に即沸騰!怒鳴るぜ喚くぜ人情もの!というノリは正直あまり合わなかったんだけど、後半は展開だけじゃなくその過度な喧しさもラストバトルのカタルシスに繋がってたと言えば>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

3.4

思ってたのと全く違うし、ツッコミどころは満載なんだけど、毒のような抑圧への叛逆は毒を伴わざるを得ないどうしようもなさとか、本当に毒が必要かどうかの葛藤を抱きながら進む様など、心の動きが良かった。

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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.2

若手俳優最高級布陣の東野圭吾原作作品。

顔面の強さ溢れる役者陣の演技っぷりや佇まいは本当にすこぶる良いし、展開に捻りもあって面白いんだけど、映画!っていうよりは、そこはかとない火サス感(とても豪華な
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デストラップ/狼狩り(2020年製作の映画)

3.9

前半過酷な環境で狩りをする一家、父の頑固さ頼りになる感、娘の疑う事なき瞳、丁寧な描写にバッチリ感情移入をして臨む後半……。

ぐわんぐわんの迷走と焦燥の果てに思いもよらなすぎる凄惨な結末。

細かくば
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.9

モラルは日常に置いてきたぜと言わんばかりの楽しいリゾートインモラルは、掌返しと極強煽りでぐんぐん膨らんでおハシャギごと人生を押し潰す!

設定とゴアの妙は勿論、とにかくミア・ゴスの憎たらしい表情と煽り
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オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

4.0

これは良い前日譚!

避けることの出来ない悪魔誕生への軌跡はクラシカルさの中にセンス溢れる多量の禍々しさとグロテスクさを内包しながら曲ってはじける。

面白え〜!
一作目との繋がりだけじゃなく拡がりま
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ヒプノシス/催眠(2020年製作の映画)

3.5

催眠療法で記憶にない過去やその幻影に襲われるぜ!

催眠とホラーの相性の良さに記憶の都合良さと人間の厭部分を煮詰めたドロっとしたエッセンスの妙。

ホラーは少し弱めだけど捻りの効いたミステリーの良さが
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我、邪で邪を制す(2023年製作の映画)

3.7

余命宣告された指名手配犯が上位ランク指名手配犯を亡き者にして成り上がろうとする。

指名手配犯にランキング?

まあ謎の指名手配ランキングは置いといて、強烈なエゴが周囲の人生をも巻き込んで時に泥臭く、
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貴公子(2023年製作の映画)

3.8

Fan's voiceさんオンライン試写にて。

主人公と共に事情もわからずあれよあれよと巻き込まれる相続血みどろアクションノワール!

情報の程よい隠し方と出し方の巧みさや、ニヤつく貴公子の強さと弱
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.8

年齢ゆえゴーストバスター業から遠ざけられるフィービーちゃん、良さ爆発!

周りから自分の評価が正当にされていないのでは葛藤に身悶えるぜ!

彼女を取り巻く展開や家族は軒並み最高。少ないけど新兵器もある
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.3

原作未読。

後半の展開も知らずに、ましてや見ずに言うべきじゃないけど、これは現時点大傑作。

嗚咽。

ぐううう。おんたん……うう、イソベやん……ぐう。

語彙が撃滅した。

声優陣も見事。

原作
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ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

4.1

始まりから終わりまでずっと面白い!

サイコパス岡田将生、対する子役(脇もヤバい)が全員痺れるほど良い!

物語が二転三転するうちにいつの間にかじわじわと心の間接をキメられて、タップしたのに容赦なく折
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変な家(2024年製作の映画)

3.6

正直あまり期待せず間宮君の顔面目当てで行ったのにこりゃあ掘り出し物だ!

整合性よりも勢いと心意気を選択したぶん怖さに芯がある!

とてもいい意味で思ってたのと違う。

ビジュでも謎的にもしっかりゾク
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

まず映像と音圧という体験としては史上類を見ないレベル。

特にサンドワームという形をとった音の塊が近付いてくる迫力たるや内臓が震えるぜ!

ひゅう!

ストーリーは成長と共に実像とかけ離れる偶像のキツ
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52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)

3.6

毒親、ヤングケアラー、マイノリティ、様々な世の中のままならなさ、世の中での孤立でぶん殴られる。かなしい。

散々つらさやままならなさでぶん殴っておいて、でも希望もあるさ!っていう手法自体が毒親の愛と似
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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.6

音楽は強いんだぜ!
それを複数で合わせた日にゃあ心だって地球だって救えるわけです。

メイン楽器のセレクトも好きだし、特にパーカスが曲により変化するの良かったな。

セッションの鳥肌感もそうだし、伏線
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.3

全然ミステリーじゃねえ!

整合性の穴はボコボコ、アクション少ない、ヴィランも奮わない、弱点沢山で酷評もある意味納得だけど……

でも!

正直嫌いじゃないぜ!

その中にも若者相手の良さや大変さや変
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ストリートダンサー(2020年製作の映画)

3.6

FansVoiceJPオンライン試写にて。

ロンドンを舞台に圧巻のダンスをこれでもかと浴びる作品。

かつ!

家族・友情・努力・勝利だけでなく移民や貧困、国家間の軋轢など一筋縄ではいかない社会問題
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犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

愛すべき暴力肉弾刑事第3弾!

前作狂気性強め→今作は危険度が下がりコメディ傾向だけど終始マ・ドンソク兄貴の魅力と強さ炸裂で最高のひと言!

ワンパンからコンビネーションが増えたアクションも華やかな熟
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