aoimojamojaさんの映画レビュー・感想・評価

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あまろっく(2024年製作の映画)

1.0

ドライでひねくれた自分には教育テレビのような展開も含めホラーで洗脳映画のように思え、むしろそういうジャンルだと言ってくれれば安心できた。
途中五千あると思ったツッコミどころは、終盤五万あると感じた。頭
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

3.5

エミリー・ブラントがビリー・アイリッシュに少し似ているなと思った。
さすがディズニー。こんな世の中ですが、しっかり夏休みに愉しいファンタジーを見せてくれることに感謝。
最近のディズニーにありがちな、不
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夏物語(1996年製作の映画)

4.0

アホなおとこめ。
と言うのは酷なのか。
ただただ、女が入れ替わり立ち替わりあらわれる。それぞれをどう捉えるか。経験値はなくとも、おしえられる。
分かりやすい色気。圧倒的な自信。
だけど、それに勝る透明
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緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

あぁなんてめんどくさいんだと、言いながらどうしてこんなに気持ちが分かるんだろう。
他のひととは違う。という全能感。孤高な存在をイキガっているのか。自由な身。同時に狭苦しい世界の住人。
見終わってから、
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スクリーム(1996年製作の映画)

3.5

映画で映画を語るメタ要素たっぷり。何はともあれ、つっこみを入れながら観るただただ楽しい娯楽映画だ。アタマを空っぽにして、いつどうやって殺されて、だれが生き残るのか、予想していく。
マニアックで笑える。
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オペラ座の怪人(2004年製作の映画)

3.5

己の美しき世界のみで生きる哀しきファントム。
ただ、終始溢れる色気にやられる、やられる。異常ささえ魅力的にみせる。他の作品も見たくなってしまった。
それに反してヒロインはまさに風にふかれ浮かぶ羽。芯の
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ブルーに生まれついて(2015年製作の映画)

4.0

チャット・ベイカーもマイルス・デイヴィスも、その周辺も、すべて知らなすぎても惹きこまれた。
マイルス・デイヴィスってこんな怖い人だったんですね。黒人の聖域ってのが端からみても恐ろしく。聖域ってのがもは
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イブラヒムおじさんとコーランの花たち(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

近所のやたらと物分かりのいいじいさんと。欲と好奇心のままに少年期の時間を過ごす主人公。ただ、少年は欲に突き動かされるわけでもなく、好奇心が抑えきれないわけでもないようにみえる。彼は冷静にそれらを見つめ>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.0

あれ、これ5時間もあったのか。
と、いまとなってはそう思えるということは、この映画の面白さを身体が証明しているのだ。

下手くそな演技。なはずだが、着実に、深くこの画面中の日常に入り込む。生々しくて、
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セブン(1995年製作の映画)

4.0

オープニングから、一気に引き込まれる雰囲気。音楽も演出も完璧。いまじゃむしろ若干の既視感を感じるのは、この作品の影響力を物語っているのか。
物語の構築性。全体的にダークな色合いだが、差し込まれる彩度の
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ブエノスアイレス(1997年製作の映画)

3.0

レスリーチャンの魅力はもはや凶器。翻弄され、漂流する二人の愛。何が起こるでもなく、何かを伝えるとかではないのが、この監督の映画なのか。漂う人間をそのままに泳がせて映画におさめた。

あと、トニーレオン
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さらば、わが愛 覇王別姫(1993年製作の映画)

4.0

ジャケットからこの圧倒的な熱量が伝わる。それには嘘偽りなく。息もつかせぬ、五感を振り切らすほどの刺激、情報量。
背景にある長い長い歴史、文化の抗争に、レスリーチャンの、性別を越えた色気、妖しさにあたま
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(1974年製作の映画)

4.0

映画を見始めたころに、タイトルに惹かれ観た。二人の出会いも付き合いも、唐突。思いつくまま、気の向くままな女の子ふたりがまちを漂う。「ひなぎく」とアリスを足して割って、フランスを混ぜた映画。だが、ひなぎ>>続きを読む

皆さま、ごきげんよう(2015年製作の映画)

3.5

知識がなく、想像していたのとだいぶ違った。半分あたり、置いてけぼり感がありすぎて、苦痛に感じるほど。でも、終盤登場人物たちに愛着が湧いて、終わってしまうのが寂しく感じるほどだった。映像、音楽、セリフで>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

イランという国のことは、恥ずかしながらほとんど知らないし、むしろ先入観みたいなものがある。
だけど、ここで描かれるのは、なんとまぁ普遍的な兄妹愛。
靴すら満足に買えないほどの貧しさ。「木靴の樹」を思い
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大都会/ビッグ・シティ(1963年製作の映画)

3.5

詩的な側面は、圧倒的にチャルラータのほうが勝る。ただ、間口が広く楽しみやすいのはこちらだ。
女性が社会にでて、社会と新たなつながりが生まれていく楽しさは、魅力的に描かれている。
旦那は最初どっしり構え
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シーモアさんと、大人のための人生入門(2014年製作の映画)

4.0

堅苦しいタイトルだが、主題は「音楽」
ドキュメンタリー映画でしたか。
一切の知識がなかったが困らない。徐々に明らかになるのは、いかに偉大なピアニストか、ということではなく、いかに音楽を愛しているかとい
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チャルラータ(1964年製作の映画)

3.5

伝説的な映画ときき、大変期待して鑑賞。随所に古典映画のオマージュが見られ、よってこれがインドのリアルなのか疑わしい。これは、インド人によって作られた、インドを欧米や日本の映画の言語で語った、なんとも不>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

1.5

単純に好みじゃなかったのかもしれないが、登場人物全員が好きになれないという悲劇。女刑事も、犯人を追い詰めるのは鮮やかだが、犯人がアホ過ぎるし、殺しゃいいと思ってんじゃないかとイライラしだす始末。
これ
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ミラーズ・クロッシング(1990年製作の映画)

4.0

昔観て大好きになったもの。ギャングものだが、なんとなく抜けがあって、でもやっぱり切れ者で、最高に格好いい主人公。独特の登場人物たちだが、不自然でなく、この世界観にはまれる。
ハードボイルド映画だと思っ
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パリ空港の人々(1993年製作の映画)

3.5

空港に閉じこめられた男。そこで生きる人びと。起承転結はあるようでない。これで終わるのか、という終わり方。それがなんとも、リアリティというか。
空港を舞台にして、フランスを描く。
日本にもあり得るのかな
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蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

4.0

原作を読もうか悩んでいるなら、絶対に映画のまえに原作を読まなければならない。
心底後悔する。でも、どちらにしてももちろん良かったが。
このジャケ写とは全くイメージの異なる内容で、まぎらわしい。
密室の
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スモーク(1995年製作の映画)

4.0

隙のないストーリーの構築。きちんとした輪郭線をざらざらした絵筆で塗り直したよう。まさにポールオースターの小説を観る映画だった。映像をみながら、逆にことばではどう描かれていたんだろうと想像するような体験>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.0

キラキラ光る青の飾り。美しく構成された画。これぞ洋の東西を分けるというような、からりとした心情の移り変わり。乾いた、というわけではなく、ただ東洋の湿度とは異なる、という印象。愛を巡るお話だが、当時観た>>続きを読む

モンテーニュ通りのカフェ(2006年製作の映画)

3.5

主人公の軽い足取りに合わせて、くるくる場面は変わる。主人公が出会うさまざまな人々。日常とほんのちょっとのドラマ。基本的になぁんにも起こりゃしないが、ヒロインの温かさはほわぁんとして心地よい。軽いけど軽>>続きを読む

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.5

ライトでお洒落。
受ける衝撃みたいなものはないが、気分転換に軽~く一本観たいときにいいのでは。
まぁ個人的に料理映画が、それと群像劇好きなので、それだけで楽しめた。シェフっていう人種のこの荒々しさが懐
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人生、ここにあり!(2008年製作の映画)

4.0

精神病を扱った映画のなかでは、群を抜いて明るく、軽やかで、終わりは希望でいっぱいだ。
なにより、これが現実に基づいていて、夢物語じゃないこと自体に希望を与えられる。
今の時代、精神を病む可能性について
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さらば友よ(1968年製作の映画)

4.5

渋い!
格好いいのかよく分からないイェーイェー。これに始まりこれに終わる。
ただ、ラストは。それはもうめちゃくちゃかっこよかった。お洒落かつ泥臭いという相反する要素を同居させた男二人の物語。
密室の緊
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グローリー(1989年製作の映画)

4.0

別の映画を観ようとして間違えて借りてしまったもの。でも、観てよかった。
南北戦争時のアメリカ。実際の史実の映画。戦争の恐ろしさはもちろんだが、それ以上に黒人差別の問題が主題だ。
デンゼル・ワシントンの
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

女性を描く映画のベストスリー。
特典映像で、もう一つのエンディングを観た気がするけど、結局覚えているのは最初のものだった。
旅が進むにつれて二人が好きになっていく。こんな友情ができたなら。女二人、本物
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奇跡の海(1996年製作の映画)

2.5

ちょっと意味が分からない。と終始苦笑い。
監督自身がメンタルがやられているときの作品とのことで、なんともいえぬ気分になる。
真実の愛とはなんなのか。というテーマだが、ここまで極限を考えざるを得ないのか
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泳ぐひと(1968年製作の映画)

3.5

泳ぐひと。
というアイデアひとつで、男の現実をじわじわと描く。ほんとにじわじわと。観てるこちらも、真綿で首を絞められる感覚で、もう分かったからやめてくれ、と言いたくなる。
見栄やはったりなんて、今じゃ
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レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語(2004年製作の映画)

3.5

切り絵のオープニングがわくわくする。ジム・キャリーに個人的に感じる不気味さが存分に活かされる。
お話はあまり覚えてないが、登場する子どもが悲壮感を出すわけでもなく(これもエミリーブラウニングか)この不
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