まれほいさんの映画レビュー・感想・評価

まれほい

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名探偵コナン 天空の難破船(ロスト・シップ)(2010年製作の映画)

3.7

動機のショボさを除けば基本的には良映画だと思う。
怪盗キッドが出てくる作品なだけあって、アクション要素も多めでラフに楽しみやすい作品に仕上がっている。謎解きという要素は少なめかもしれないが、真相につい
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名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)(1998年製作の映画)

3.7

14番目の標的というだけあって被害者の数も多く、1本の映画内に収めるための展開の速さが功を奏しており飽きずに最後まで観る事が出来た。
所々コナンがアホ過ぎるシーンがあるがシリアスギャグとしての価値が高
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名探偵コナン 時計じかけの摩天楼(1997年製作の映画)

3.5

1作目なだけあってシンプルな作品。
コナンとしての面白さは充分で、時間も内容もとても見やすくなっている。
アニメ版と同じような楽しみ方が出来つつ映画だからこそのハラハラ感もしっかりと用意されている。
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名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)(2024年製作の映画)

4.0

一応様々な予習をしてから観に行きました。
世間で言われているほど予習必須な感じではないかなぁという印象。確かに、予習してなければ知らない・覚えていないようなキャラも出てくると思うのですが、それが本作を
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世界から猫が消えたなら(2015年製作の映画)

4.0

意外と世間の評価が良くなくて驚いた。
恋愛・友愛・家族愛と、様々な形の愛を一つの軸で見せてくれるとても素晴らしい映画でした。
物語としては起伏が少なく、同じ主人公の短編集を見せられているような感覚では
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夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.5

可もなく不可もなくと言った印象。
「なんとなく好きな雰囲気だな」と感じるシーンがちょくちょくあるだけで、全体的なストーリーに深みがあるわけでもなく、登場人物の心理の変化も並といった感じ。
作画が綺麗で
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.9

以前から観たかった映画の1本。
大きな仕掛けではなく、小さな演出を細かく細かく織り交ぜる事で充実感のある映画になっている。普通のカップルの日常を見せられているだけのような内容にも関わらずセリフ回しでの
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シャーロック・ホームズ(2009年製作の映画)

3.2

ミステリー要素よりもアクション要素の方が多く、実際それで十分に楽しめる作品にはなっているがタイトルから想像して求めていたものとは大きく違ってしまった感が否めない。
謎部分は小さくても細かく用意されてお
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

「ウルトラマンの”シン”をやるならこうでしょ?」という程度の浅さを感じる。ウルトラマンが大好きな人なら政治的側面の強いこの作品も楽しめるかもしれないが、ウルトラマンへの思い入れもそこそこの自分からすれ>>続きを読む

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.4

点数は低めにつけたつもりだが、終盤で3回は泣いた。
登場人物のキャラクター性が全く好きでないことに加え、序中盤のまとまりのない展開が全く好みでないこともあって高い評価をつけるわけにはいかないものの、全
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.4

アニメ版が予想以上に面白かったので実写も視聴してみました。
正直各要素でアニメ版より一回りずつ下回ってるように感じましたが、メインキャスト達がそれなりに頑張っているお陰もあってそこそこ良い作品にはなっ
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.1

「1回見ただけじゃ理解出来ない」という前評判を嫌という程聞いていたので覚悟して視聴したが、意外とすんなり観ることが出来た。
オープニングの勢いとカッコ良さの後に割とゆっくりとした展開を持ってくる事で観
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.3

第二次世界大戦にあまり詳しくない事もあり、どちらかと言うと勉強の気持ちで見始めた。
チャーチルについては薄い概要程度しか知らずこの映画内の人間性などが正しいのかは知る由もないが、少なくとも好きになるき
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怒り(2016年製作の映画)

4.1

良い意味で裏切られる映画だった。
3つのストーリーが並行して走っていて、それがいつどんな形で繋がっていくのか考えながら観ていたが、自分の想像とは違う結末に辿り着いて驚いた。
生々しく見ていて辛いシーン
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サヨナラまでの30分(2020年製作の映画)

4.5

もう寝ようかと思ってた所に偶然出会った。primeでの公開まで24時間を切っていたことを考えると運命的な出会いの映画だった。
冒頭のシーンだけで過去のあらましを説明しつつそれがその先にも生きてくる。た
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屍人荘の殺人(2019年製作の映画)

3.3

決して名作では無いが、意外と面白かった。
かなり尖ったノリで話が進んでいくので、合わない人にすればとんだおふざけ映画に感じるかもしれないが、監督とフィーリングの合う人間にはそこそこ楽しめる作品になって
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.1

村上春樹原作の映画はただ扇情的なだけの雰囲気映画で監督の意図が分かりにくいという印象があったが、この作品はとても面白かった。
世界観を分かりやすくしつつも単純な構造になっていない所に芸術を感じる。
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プリデスティネーション(2014年製作の映画)

4.3

オチまで知っている状態で見たにも関わらず最高に面白かった。
この手のテーマの作品はしょぼく終わってしまうものも多い中でこの作品はシナリオが良く作り込まれている。
セリフ回しにもセンスを感じるし、間違い
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.1

名作だと聞いていたはずだが全くその要素を感じられなかった。
ホラーという感じでもないし、作為的な違和感を味わわされるだけで刺さるものが全くなかった。

この作品に何かを見い出せた人には名作と思える物な
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ONE PIECE FILM Z ワンピース フィルム ゼット(2012年製作の映画)

3.7

ワンピース映画史上最高傑作と名高いfilmZ、前評判通りの面白さでした。
戦闘シーンや物語としての面白さとしてGoldより上で、ワンピースらしさとしてはREDよりも上。
「ワンピースの映画を観るぞ」と
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整形水(2020年製作の映画)

3.8

個人的にはあまり高く評価したくない作品なものの、大きく評価を下げるような点も無かったのでこの点数に。
韓国らしい題材と展開で、序盤からラストまで常にゾワゾワとした恐怖感に包まれていた。大元となる整形水
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ラプラスの魔女(2018年製作の映画)

2.4

ミステリー的な要素は皆無。視聴しながら一緒に考えるようなストーリーではなく、ただ作者の考えた妄想を垂れ流すような話だった。
一応科学に沿った構成になっている物語の中にハリーポッターのようなエフェクトの
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ずっと前から好きでした。告白実行委員会(2016年製作の映画)

2.8

映画なのに初手からオープニングムービー流れた時は笑ってしまった。最早斬新で良いのかもしれない。
アニメだから許される「いやそうはならんやろ」とアニメだろうと許されない「いやそうはならんやろ」が混同して
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

2.7

このタイプのSF映画は『アルマゲドン』から全く進化していない。
現代の素晴らしいCG技術と、あの時代よりも進歩した文明や理論を基にしてもこの程度の作品になってしまう。
『アルマゲドン』が素晴らし過ぎた
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ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

3.6

Adoの採用がバチコリハマってる。
エピソード全体としては無理もなく面白い展開で、割とハラハラもするし良かった。
ただ、音楽シーンが多すぎてワンピースの映画と言うよりもミュージカルのようだった。
普通
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アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

4.3

しつこいくらいに提示される「あの日出会ったのがこの人で良かった」という言葉、テーマがとても良かった。
いくつかの恋人同士の関係性を基に物語が構成されており、それが少しずつ絡み合って1つの美しい物語にな
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海賊とよばれた男(2016年製作の映画)

4.3

冒頭のシーンからこの映画がとても絵作りに力を入れている事がよく分かる。ワンカットも見逃せない迫力のある映像で、「シナリオ重視だから」といったような逃げ道のない作品である事が分かった。
物語としても起承
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持たざるものが全てを奪う HACKER(2016年製作の映画)

3.8

こういう系の映画、毎回面白いけど大跳ねする物にまだ出会えたことがない。
ストーリーの構成も良く飽きずに最後まで観られるし、落としとしても悪くなかった。
ただ、全体的にワクワク感で進めて行く作品の割には
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思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.8

本当は実写版が観たかったんだけどサブスクで観れなかったのでとりあえずアニメ版から。
好きじゃないタイプのキャラも居たりしたので楽しめるか不安だったが、面白かった。
映画を観ているというより恋愛ゲームを
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

4.1

面白いながらも非現実的な設定だなと思っていたが、そこに違和感を持たせないくらい心情の描写が丁寧で的確。
展開の静と動もハッキリしていてどちらも面白い。
独特な絵作りのために多少観辛いシーンはあったもの
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凶悪(2013年製作の映画)

4.4

恐ろしくショッキングな内容でバイオレンスに満ちた世界だった。
心がどんどん苦しめられ狭い世界に閉じ込められるような感覚になる。
決して面白い物ではなかったが、観て良かった。

9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

序盤のシェルターの設定が活かし切られてるようには感じられなかった。
シェルター内の描写をもっと掘り下げるか、そうでないなら他の要素を広げた方が見応えがある。
いろんな展開を2時間にまとめ切ってしまって
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.6

あらすじだけでなく、あえて手話に役を付けなかったり音響を色々と普通ではない手法でいじってみたりと、音に関する表現が豊富で感動した。
言葉や表情以外で主人公の心情を表すような物語の魅せ方は大変美しいもの
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女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

2.7

正直自分にはまだ早かったかもしれない。
物語の表面をなぞるような見方しか出来ず、結局終幕まで雰囲気以外のものを楽しめなかった。
扇情的で哲学的なタイトルを勿体なく扱ってしまったように感じる。

妙に現
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

2.6

良かった点は、作画とダグラスバレッドの登場までの惹き込み方と最悪の世代などの若手を中心としたオールスター感
本編では見ないような組み合わせでの共闘などもあってそこのワクワク感は良かった

ただ、中盤以
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50回目のファーストキス(2018年製作の映画)

3.9

最初はかなりコメディに寄せたようなドタバタストーリーかと思ったが、進めば進むだけ物語に泣かされる。
主人公が一目惚れに対して余りに一途過ぎる部分やヒロインの言動等に共感し切れない部分もあるものの、あま
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