ゆうさんの映画レビュー・感想・評価

ゆう

ゆう

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

1.1

映画を利用して哲学やら、社会学、アカデミズムがネタに泣いて喜びそうな貢献以外何物でもない。
180分も使って作るものでもないし、キャラクターも立ち上がっていない。
不要な時系列の切替と不毛な音響で誤魔
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クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

1.9

途中で断念。

映画を利用して何かを作ろうとしている。
その事については否定しないが自分の考え方と違うので

ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争(2023年製作の映画)

3.0

こういうものだとは思ってたけど
遺作としてはイメージの本でいいんじゃないかな。

コンテの台紙にCanonにしているのは笑った。
どこで売ってんの。まさか大判写真の裏とか

イメージを縦横無尽に組み合
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

2.9

中途半端だよね。
良いところもなくはないし別に怒りを持つのは悪いことではない
画面の外の力以上に画面内の力が凌駕されれば発端は何でも良いはず

現実の限界がそのまま画面に出ているから、国会議事堂の爆破
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

2.8

冒頭のCollaborationの数にどこまでエリセが提供者と制度的なしがらみから映画を完成させたといったことも頭の隅に置いておいても決して出来の良いものとも思えない。

たとえ上海ジェスチャがスタン
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

素晴らしい。
まだ終わらない仕事のレイトショーには優しすぎる映画を見た

個人的な私情も出たのでもう一回見て少しまとめます。

見終えて思い浮かんだのは、「贈与と交換、連鎖する視線、背中、呼応、ナレー
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

3.8

とっても良いと思います。

オフ音やズリ上げ、下げでテンポ良く進んでいく。
清原果耶が開始40分ほどまともに写されないのが後半になって意味づけに終始するのはしょうがないけど
世界が止まってしまった風景
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三人の女(1977年製作の映画)

4.4

実は始めてみたけどめちゃおもろかった。

説明されえない不気味さを織り交ぜて時に強引さもありつつ芝居にしろ、説得力を感じる。
ちゃんとアルトマンが役者を信用している以上に役者がアルトマンを信用してない
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

2.9

う〜ん。レビューみてるとみんな優しいねって感じ。
ショットが形式の中に落とし込もうとしていて正直厳しい。

形式って何かって言ったら、舞台的
舞台的って何かとと言ったら、見させるべき人間の発話と被写体
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シャドウプレイ 完全版(2018年製作の映画)

2.5

カメラが芝居し過ぎている。
不用意なカメラの自由さは逆に画面の弱さを与える

ニコラス・ケイジの ウェザーマン(2005年製作の映画)

2.5

喋りと人物切り返しの映画だと思った。

別に仕草やカットインアクションに見応えがあれば切り返し中心でも構わないが

ニコラス・ケイジのような人間は普通にいるしさしてダメ人間でツイてないとも思わないけど
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

とりあえずこのくらいで映画が作れるよねというのが透けて見えるのが好きではない。
画面に緊張感を感じない。

彼らしい作品だけどこれならカウリスマキでなくても撮れる

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

4.0

細かいのは有識者に任せておいて、ライカートの最良とは思わず、ただほんとショットの人だと思った。
冒頭のオフ音から船を捉えてから
画面に笹が映えて犬が地面を興奮気味に掘り当てて、歴史に埋もれた2人の人骨
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.0

一言でヴェンダースらしい作品と映画好き初心者にも受けそうなバランス感覚に優れた作品。

パレルモシューティングをロードショーで見た以来だし、それ以降のヴェンダースには全く関心を持てなかったけどこれは良
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.8

風邪で会社休んでだいぶよくなったとはいえ少し頭がぼーっとする中でゆっくり見つめ直す特別休暇の最終日には持って来いだった。

学生時代に写真を教えてくれた先生が言ってたんだけど花を撮り出したら人は死に向
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3-4x10月(1990年製作の映画)

4.0

良い。

素振りも弾道と軌道が合えば飛ぶ。
そのためにはフリを作ってボケてツッコんで結果出すという非常にシンプルな作り。
たまに3回に1回ずらして期待を裏切る。

コマで考えるから写真が非連続みたいな
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みんな〜やってるか!(1994年製作の映画)

3.3

多分、放送映倫で出来なかったことをやってみたという感じなのかと。
ダンカンが目で見て耳で聞いたことを欲望のままに実行するというのは理解出来るけど、ロケもありつつ、テレビ的な書割を感じ得ない。

縦が不
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バビロン(2021年製作の映画)

2.9

汚物のコメントが多かったけど、一部の描写についてだけでそこまで気にならないが

それより許し難いのは圧倒的にショットが撮れてないこと
あと別にこのような映画が今まで描かれてこなかったなどとも思わない。
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ちびまる子ちゃん(1990年製作の映画)

3.9

大野君と杉山君にスポットを当ててあくまで、まるちゃんは第3者として見守る人の役目を負う。

しかし主人公としての役割を果たしつつ、小学校の1年間を表現して96分に収めていて脚本としてのバランスが非常に
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(2023年製作の映画)

3.6

文字通り私もクビをはねられないように働きづめを経て約3ヶ月ぶりに映画館に復帰出来たので、目は相当衰えている。

その前提で、あまり印象に残るショットがないなというのが感想。
村重と光秀の回想シーンや信
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.5

ストーリーとして惹かれるも、映画というメディアの必然性をそこまで感じ得なかった
劇作家が書くような作品かと思ったら本当にこの監督も演劇作家の出身だった。

マングラー(1995年製作の映画)

4.8

これはめちゃくちゃ面白い
フーパーすげえな。

繊維工場で人が奴隷のように働かされ、社長のロバートイングランドが間違いなくプレス機械で両足持ってかれて両義足になりながら杖付いて歩いてくるテンション高め
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霊的ボリシェヴィキ(2017年製作の映画)

3.1

明るくなったり暗くなったり、結構面白い試みもしているけど、上映時間の半分を占める体験談を話し合っているところが退屈。

指向性マイクももっと面白い事が出来るんではと思った。

ダークグラス(2021年製作の映画)

3.4

物語は、ご都合主義だけどおそらくこういうの撮りたいんだよなというのが分かる。

何故か首ばかり狙われるし、簡単に地流しすぎだけど、
車の衝突事故で浮かび上がった車で擦られて巻き込まれ死亡事故は面白かっ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

2.5

アップショットが多くてそしてめちゃ長いし、まだ終わりじゃないのって思った

良かったのは落下する列車を登って脱出するところかな。

見せ場の崖からバイクと一緒に急激な落下をして列車に入ったあと、ことが
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雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)

4.1

安定して面白いよね

カメラがズームでショットを作っていくのは映画ではなく実践の中では良くやっている手法。
いかに効率的に撮影を熟していくかなんて考えるのは良くないけどこの暴力的なカメラとアルトマンの
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逃げ去る愛(2018年製作の映画)

3.2

万田さんの短編。
役者の動かし方や、身体性を用いてなんとかしようという意欲は感じた。

不審者(1951年製作の映画)

4.4

これは傑作

ショットがカッコイイというよりも良く、些細な出来事から最後ここまで昇華出来ているなというダルトン・トランボのホンと、ロージーの卑しい人間像が上手く調和されている。

一言、ホントに出来の
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トルテュ島の遭難者たち 4Kレストア(1976年製作の映画)

3.5

期待を込めてはいたけど、私はオルエットの方へかメーヌオセアンの方が好きかな。

ほぼ即興で撮られていて、最初の彼女の嫉妬返しに偽りの名前を社内で伝えたらたまたま同じ名前の黒人と一夜を共にするエピソード
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.9

普通に面白かった。
上下運動は勿論、ちゃんと横移動は右へ向かって進行してた。

それをクッパを倒す最後に反対へ変えて来てるからシンプルだけどこういうの大事だよね。
96分にまとめてるのも良い。

天使の影(1976年製作の映画)

3.4

悪くはないけど映画には少し不向きかも
すぐにでも死んでしまいそうなイングリッドカーフェンは良いけど、シュミットの良さがあまり発揮されてない気が。

ただしレナート・ベルタのカメラはめちゃ良い。

虎鮫島脱獄(1936年製作の映画)

3.9

リンカーンの暗殺というのがグリフィスから描き続けられるのはジョンウィンクスブースという歴史的な固有名詞と
彼がシェークスピアの役者という肩書で劇場にて暗殺したというのが起因しているのかな

8人の捕ま
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歓びの毒牙(きば)(1969年製作の映画)

3.5

不合理なストーリーとサンスペンスも若干中だるみもしてる気もするけど、要するに、それよりも俺がこれを撮りたいから撮ってるというのが見えてこれはこれで良い。

皮の黒い手袋、黒い革コートのイメージがヒッチ
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