ゆうさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア(1988年製作の映画)

2.5

普通に面白いけど心理的な人物にフォーカスが当たると途端に弛緩する。

要するに視るから確認作業になるということ
驚きが欠如される。
でもそこが語りやすさ、生易しさになって人は熱狂するのだけど自分は求め
>>続きを読む

機動戦士Zガンダム -星を継ぐ者-(2005年製作の映画)

3.0

アニメを見てないと単純に付いていけない部分もあるが

富野由悠季は足の裏を描く作家だと思います。
エヴァには関節描写や腹筋が欠落している。

ライフルを右斜後ろにガンダムが撃つシーンがあるが腰と腹筋(
>>続きを読む

重役室(1954年製作の映画)

3.0

ロバートワイズを見ようということより、会社の代表が亡くなり、その次期社長を話し合う社会派ドラマの謳われ方に純粋に気になった
こちらは初鑑賞

ロバートワイズのこの時期は社会派サスペンスとか、下地みたい
>>続きを読む

機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982年製作の映画)

4.0

終わりはやや感傷的な作りだが、当たり前だったのだがシャアの方はアムロを認知しておらずアムロは認知していた。
モビルスーツ上の視線の交錯はフィクションであった事実をひしひしと感じる。

画面のアニマで判
>>続きを読む

まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.2

※何故かスコア3が普通の評価という認知が多いけど0.1刻みの5なら平均値は2.5ということになる

スクリューボールコメディと言われているがこれはもう成立しないと思います。
ヘイズ・コードと身分の差と
>>続きを読む

機動戦士ガンダム(1981年製作の映画)

3.8

恥ずかしながらガンダムは始めて鑑賞する。
映画版ということになるがアクションが高密度に展開される。恐らく、モビルスーツの頑丈さ、強さのメリットだけでなく、ホワイトベース逃げる範囲の制約だったり、少年少
>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

1.4

見終えたのち
ネタバレという制度が嫌いなので金輪際付ける予定ありません
そもそもネタは因果の結果であって、重要なのは因の方
結果は解釈 比較対象することが出来ない=批評に値することはほぼないというのが
>>続きを読む

ラスト・ラン/殺しの一匹狼(1971年製作の映画)

5.0

5年ぶり2回目
90分少々でこれやられたらたまったもんじゃないね。
フライシャーの映画の活劇はハズレがない。
そしてベルイマン御用達のニクヴィストの夜景コントラストが抜群に良い。
切り返しのショットが
>>続きを読む

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.0

学生以来見直し
死というものを受け入れなかった牧瀬里穂が静かに受け入れ上空にサックスを持って昇ってく
この頃の牧瀬里穂以外考えられない

長回しはそこまで発揮してないけど恐らくスタジオで書割で熊谷さん
>>続きを読む

ラ・シオタ駅への列車の到着(1895年製作の映画)

5.0

私の映画批評の原点は蓮實御大でなく松本俊夫だ。彼が言う列車の乗り込みにキャメラに気付いて恥じらいを見せる貴婦人の発見こそ映画だと
これは本質的意味と、映画史的意味がある。
本質的には構図とたまたま写り
>>続きを読む

ゴルゴ13(1983年製作の映画)

4.0

10年ぶりに見直したが、一言で傑作だ。
はっきり宣言しておきたいのはアニマの原則から言って止め絵というのは好きじゃない。
エヴァの弱点、恣意的に観客が無用な哲学を押し付け合って凡庸な作品に仕上がってい
>>続きを読む

デンジャラス・プリズン ー牢獄の処刑人ー(2017年製作の映画)

3.8

監獄から出たいという倫理が、知っているものと知らないものとで強烈にぶつかり合っている。
一言でドゥルーズ的運動イメージの差異だと思う
故に心理的ほんとうらしさを欠いている
これがブルータスジャスティス
>>続きを読む

ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

2.5

銀行強盗され為す術もなく銀行の窓を叩く老女のショットや横転した車の一連などセンスが光る

一言で云えばタランティーノのそれと同様にしゃべる、会話する、だが不意に訪れる暴力というのにノルカソルカだと思い
>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

2.5

サスペンスとしての運び 画面構成 光共に高レベルだけど見えないということを実存在物によって視覚化させることこそ透明人間への在り方なのだろうと感じる
スーツ姿の〇〇がイマイチ面白くない。
見えない姿で首
>>続きを読む

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.0

ファミレスのここでしか考えられない演出
同じ感性だったのがだんだんずれて行く
しかしそれが容易い都内の場所、カルチャーへと外の記録が見ている観客との疑体験としてのエモーションの起因とすると感じたため以
>>続きを読む

丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

-

日本映画を何か残せと言われたら山中貞雄を差し出す。小津、成瀬、清水宏、加藤泰、マキノ雅弘、、、

フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白(1992年製作の映画)

-

なぜサイレント時代に生まれてないのか昭和もほぼ終わりに生まれてしまったのかという生まることも一つの才能であるとともに最も古くショットと子供心に残ってしまった不遇もまた才能である
3才で見て、20才にフ
>>続きを読む

サンライズ(1927年製作の映画)

-

ムルナウは多幸感で一杯
大学生で見たときにこんなに愛おしい作品はなかった。
オールスタジオという衝撃もさることながら

路面電車

水面
ファム・ファタール
一つ一つの徴に映画言語を印した到達点
>>続きを読む

福祉(1975年製作の映画)

-

一言、どう撮っているのか透明人間になってカメラを回しているとしか思えない。

スピオーネ(1928年製作の映画)

-

ドイツ時代のフリッツラングを間違いなくヒッチコックは見ていた。
ヒッチコックを落としてもフリッツラングを入れたのは、俗に云うマクガフィンの最初の映画でありこれ以降、画面の饒舌さは模倣され続けている

香も高きケンタッキー(1925年製作の映画)

-

馬がなぜ映画の画角に適しているのかそして馬が主人公としてなり得るのかフォードは心得ていた。
有名な親馬と仔馬の再会はこの時点での映画の到達点である

涙の船唄(1920年製作の映画)

-

奇跡的に一度見た、記憶の捏造でも何でもいえば良いが涙無しには見られない
映画の方からやってきた、ランキングとしてお返ししておく

山椒大夫(1954年製作の映画)

-

16才のときに溝口の何も知らないで見た原体験
とんでもないことが画面に起こっているという衝撃とのちに宮川一夫のキャメラを見ていてもある種完成さえていた。正直、出会いの順番が違っていたら残菊物語か西鶴一
>>続きを読む

水の娘(1924年製作の映画)

-

ルノワールだけは入れておかねばと思いました。
私が何よりも推しているのは映画作家自身が芸術として出なく映画を必要としているかである。
あえてゲームの規則でも十字路の夜でも黄金の馬車でもジャン・ルノワー
>>続きを読む

ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)

-

バーグマンの目が、キャメラの目となり中産階級の視点から彼女のエモーションの推移をバーグマンと共に体験する。
何でもない話しだが、本質的にキャメラが目の前の人間の瞳と一致することを可能とした作品である。
>>続きを読む

|<