ゆうさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)

1.1

これはダメだと。

映画にする必然性が理解出来なかった。

LGBTなんでも良いが、あえて乱れるシーンを撮り採用するが、あからさま過ぎるのはまずいから、ショットや照明を加工して音楽を入れてオブラートに
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

3.6

これは非常に複雑な気持ちで見ていました。

きっと一度、映画を見る側から撮る側に回ったことがあれば理解出来ることが多い。

私も8、16の撮影、編集をやっていた事はあるけどデジタルのノンリニア編集では
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マイ・マザー(2009年製作の映画)

3.3

初のドラン
映画好きな狭い世間にて思われているより悪い気はしなかった。

拙いショットも多いが同じ歳に自分の撮った短編にしたら恥ずかしくて批判はできない。

最大の欠点は母親の存在を失おうが失わないだ
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ドノバン珊瑚礁(1963年製作の映画)

4.4

気を抜いてサッと撮っているにしてはやはり凄い作品。
集団劇というか殴り合いにしろ、ふざけ合いも一斉に感染して思いっきりやるから気持ちいいけどちゃんとオチはしっかり落とすというのが見ていて気持ちいいのだ
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グザヴィエ・ドラン バウンド・トゥ・インポッシブル(2016年製作の映画)

1.3

評価は本作品について、テレビのインタビュー寄せ集めなので評価なし

グザビエ・ドランについてはまだ1作品も見ていない。
彼が語るように、映画とはウォン・カーウァイやクリスコロンバスやジェームズキャメロ
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逃亡者(1947年製作の映画)

3.3

ジョンフォードらしくはないが本人は気に入っているようだ。

ガブリエルフィゲロアは好きな撮影監督の一人。

ブニュエルのほぼ全盛期はフィゲロアのキャメラだし、どちらかというと師匠のグレッグトーランドの
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第十一号監房の暴動(1954年製作の映画)

3.8

ドンシーゲルの初期作品
初見

面白かった。アクションは控えめと書いてあったけど看守との上下運動。
長い独房の廊下を行った来たり駆け抜けるのはサムペキンパーが交渉して、アメリカの実際使用されていた刑務
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

2.6

なぜ、この評価かは結論、映画である必然性を感じないからである。

スラムダンク世代っちゃ世代ですがそういう事を抜きにして
いちNBAファンでもあるのでまずはPGやSG、SF、PW、Cの役割は今や昔、ス
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山の焚火(1985年製作の映画)

4.0

初の鑑賞となるムーラーの代表作品

かなり重たい内容で、どこも逃げ場がないし知識でも難しい八方塞がりな状況下だが
撮影が素晴らしいと思います。
山というロケーションを生かした距離感の取り方や、ろう者の
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ボクらのホームパーティー(2022年製作の映画)

3.5

セクシャルマイノリティを持つ者と持たざる者とだけでなく持つ者同士での葛藤を80分で描いているのは好感が持てました。

全体的に視線というものを気にしていました。

カメラの猪本さんの切り返しと鏡越しの
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密使と番人(2017年製作の映画)

3.2

何故かワイルドツアーもこれも70分以内に抑える作品でこれは少し長い気がした。

蘭学者への地図を届ける者とそれを追う幕府側との逃走という古典的な映画だけどもあまりうまく行っていない気がした。

雪とい
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魔女(1922年製作の映画)

3.2

アカデミックな講義と魔女刈りの時代の劇とまたアカデミック的な講義と現代1920年代の劇という構成

面白いかというとそこまで
ドキュメンタリーでありながらフィクションもあり監督も自ら参加するのは小川紳
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ワイルドツアー(2018年製作の映画)

4.2

まず役者が良いと思いました。
出てくる人誰も成長過程の人で、ただ生まれた時、時間、土地が違っただけというものを感じた。

うめちゃんが好きな二人が中学生から高校に上がる時の人生の帰路に少し大人なうめち
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長浜(2016年製作の映画)

3.4

ダンスシーンより座ってどこか彼方を見つめる石橋静河の顔が良い。

THE COCKPIT(2014年製作の映画)

3.6

指一本でサンプリング、音作り
ナイキの箱で遊んで
即興でフリースタイルラップをして
テイクを重ねてラップを録音していく。

音楽作りと映画も似ている気がする。

そんな事より、手の動きや規則性な運動と
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.8

文句なし素晴らしいと思います。
脳梗塞は、細い血管を詰まらせて知らぬ間に身体を脅かすというが、
ケイコの聞こえないはずの外的な音声と彼女の身体との隔たりの境界線を身振りで繋ぎ止めていく

傑作。

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血は渇いてる(1960年製作の映画)

3.7

吉田喜重さんが亡くなってしまった。
大学の時に日活から出たDVDと衛星放送特集で全て見れてる監督の一人。

全作みているけど煉獄エロイカやエロス+虐殺辺りは、よう分からん。

後期の作品より初期の作品
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.4

率直に良い点と悪い点があると思いました。
良い点は、旅に出始めてからのショットのレベルはやはり高い(特にかつて首を切られた女性の池の畔でのシーンなど)
あと古城に入ってからのシネマトグラフで写真を撮ら
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.3

映画なんて見てる時間はないけど映画の日なので

いうほど悪くないけど、なんかずっとずるい感じがする。

震災をイメージしたメタファーじゃなくてそのまんまだからね、緊急地震速報も、神戸の街、都内の駅、7
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フューネラル(1996年製作の映画)

3.8

良いね。平日に見る映画じゃないけど、死者を棺桶の中にいるとはいえ、3日も家の中心にいたらそりゃおかしくなりそう。
スタンダードサイズの選択が良いのだと思います。
画面に際して、窮屈なイメージを持った。
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愛の奇跡/ア・チャイルド・イズ・ウェイティング(1963年製作の映画)

3.8

カサヴェテスの本意でないにしろ登場人物のほとんどが何か人生に疲れ切っているが確かな意志も持っている感じが伝わってくる。
バートランカスターにしろ、ジュディガーランドはイマイチ。

障害を持つ子供たちや
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オトン(1969年製作の映画)

4.3

まさかジャン=マリー・ストローブまで今年逝ってしまうとは

自分はあまりストローブについて理解しているとは思わないがオトンを一緒に見た立命館出身の哲学学科に通っていた秀才は気が狂うほど好きだったらしい
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悲しき天使(2006年製作の映画)

3.8

大森一樹さんが亡くなったとのこと
生前にお会いしたことのある映画人の一人。
シナリオの講義で師匠が懇親しているといって大森さんが特別ゲストで来てくれた

当日自分も周りも20歳前後だったが第一声が
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プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命(2012年製作の映画)

3.5

そつなく楽しめた印象。
2部と言って良いか、あの閉鎖的な警察署内の汚職がもっと料理すべきでは?

ライアン・ゴズリングの印象が強く出ているけど
結構荒削りな撮影と編集からブラッドリー・クーパーから少し
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ジャッカー(1988年製作の映画)

3.9

記載漏れ

これは良かったですよ。
ヒッチャーより好きだね

強き者と弱き者が逆転する様をしっかり描かれていて、そのストーリーのために最初の殺害もあったのだから
子供も賢そうな感じがなくて良い
なし崩
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ひらいて(2021年製作の映画)

3.7

最初山田杏奈の独自から始まってそれが話し言葉か書き言葉か分からないまま、後に手紙とわかるのだけどスマホより手紙
手紙を渡すことの出来ない彼女は折り鶴を折るしかないという紙であっても二重の意味合いを出す
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ザ・ミソジニー(2022年製作の映画)

3.6

ホラーというジャンルと呼ぶより、高橋洋流の映画とは何かを見せられた感じ
中川翔子の身体性を活かして河野知子の情動を誘い込むのは見事だけど一歩間違えるとしょうもない劇になりかねない綱渡りなところをぎりぎ
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.3

お借りしていたDVD視聴。

ウォンビンってこんな感じなんだとまず思った、確かに絵になるけど回想シーンとか感情が少し顕わになったときは目で芝居してる感が否めない。

アクションはもっと見たいと思います
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ゴースト・ストーリー(1981年製作の映画)

3.8

ジャックカーディフの撮影がめちゃくちゃ好きだな。
アリスクリーグの誘惑の流れ以降はあまり話しは面白くないんだけど

撮影が素晴らしいからずっと見てられた。

沈黙のパレード(2022年製作の映画)

3.1

バスカヴィルの犬よりはましだけど、これは誰が作ってもこうなっていたのでは?

フラッシュバックは基本、現在の遡及でしかなくて上手く撮ってみせる作家はそうはいない。

横顔の寄りを中央にもってくるのヤメ
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野人の勇(1920年製作の映画)

3.9

50分でよくまとめられているという印象。
血の繋がらないが擬似親子となっていくというか家族というのは常にフォードの中で意識されている。

室内で繰り広げられることは割が遅く屋外(といってもFOXのセッ
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みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.2

常に今ここを描こうとしていて、SNSで騙されてヴァカンスに向かわされる一番もっさりしているのがそれなりの振舞を見せているところが面白い。

ヴァカンスに向かった人妻で赤ちゃんと一緒に向かったその旦那な
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