ゆうさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

無頼(2020年製作の映画)

3.6

ちゃんと役者に向き合おうとする誠意が良い。

マツが良いね。全く心理的でなくいし映画の中の世界にちゃんと反射してる
井筒作品としては上位ではないだろうか

アワーミュージック(2004年製作の映画)

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ゴダールが亡くなるというのは自分にとってはヤフコメに散見される一時代が終わったなんて言うもんじゃないんだよ。

とはいえ自分がリアルタイムで終え始めたのは本作のアワーミュージックから当時高校生でミニシ
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バズ・ライトイヤー(2022年製作の映画)

3.9

やはり一定の面白さを提供出来るのはさすがDISNEY。
失敗し帰還していくたびに周りは老いていくというエピソードや、バズが一人で成し遂げようとするところから挫折から他者性の介入、気付き、最大の敵とは自
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マグノリア(1999年製作の映画)

3.3

好みが分かれると思います。PTAの映画、実はあまり面白いと思ったことなくて敬遠していた作品。

カメラの自在な動きが映画の自由だ、表現だという前に不自由さを持ってそろそろちゃんと撮って欲しい。(頭の片
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イタリア旅行(1953年製作の映画)

4.3

多分、8年ぶり
学生時代は神話化された本作にそこまで感銘は受けなかった。
今回見直してみて最良のロッセリーニではないと言うと怒られそうだが、バーグマンが色んなところに連れてかれナポリの色んな美術館、火
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.3

過去のシリーズでは会話というのがそれ自体運動の契機に使われることもあったが、本作はそうでもなく終わりのホテルからは退屈してしまった。

最初の養子の息子これが(イーサン・ホーク的なアメリカナイズされた
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スティルウォーター(2021年製作の映画)

4.0

欲望の延長というか止揚の先にある、いつまでも馴れないフランスの土地でのアメリカ人の犯人探しはなかなか面白いと思いました。

多くの人が言及している扉も開かれることと閉じられることもそれなりに機能を果た
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上海から来た女(1947年製作の映画)

3.5

実は恥ずかしながら隠しておきたかったはじめまして作品。

ウェルズの事をちゃんと捉えた人のレビューにたどり着くのが難しいくらい捉えづらい人で、それは僕が大好きな彼の遺作フェイクが彼の人生(まぁこれも贋
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.2

割と低評価の人も多いが、自分はそこまで悪いとは思わず、撮影から編集上で多少いじっているとはいえ、夜街のショットの連続はなかなか良く出来ていると思います。

全編を通じてシェストレームの「殴られる奴」を
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彼女はひとり(2018年製作の映画)

3.0

ちょっと微妙だったな。

色々制約もあると思うけどもっと色々表現方法あったのでは

戦争と母性(1933年製作の映画)

5.0

仕事、その他の環境変化で久しぶりに映画見たからか、映画館への再開にフォードはヤバかった。

よくこんな物語の広がりのある作品を90分に置いて作成出来るなとただただ驚嘆。
視線の交わしや息子の墓地のある
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ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.5

何の気なしに見てみたけど、悪くなかった、ワンカットで無理やりも感じず90分に収めているから弛緩もそこまで感じさせず。

声を大にしてまでオススメとかは言わないけど

ただ仕事終わりに見るもんじゃないか
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

ある種伝説的な映画、噂は学生の時に聞いてたけど私はライカートの慎ましさ(人はそれを大胆さというけど)の方が好きだ。

好きかどうかも分からんやつに加担して、結局ワンダはデニスの周辺も知らぬまま生かされ
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.6

高評価が続くが思いの外乗れず。

端的に言って良い部分と悪い部分がある。

この乗り切ってしまう感は嫌いじゃないがそんなに両手を挙げて「参りました」ともいつもならないのがPTAらしい。

それでも一定
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

3.8

一応、余命わずかということになりながら、ホントのところは分からない
フィクション性が強い
オープニングの高層ビルもサッシ越しに撮られていてモザイク画のようだし、あのカフェも異様だ

全体的に飛んでいて
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

3.9

実時間と空間と俳優の身体性への記録、刻印という意味でも見ることについては素直に面白い。
俳優に焦点を当てているとはいえ80分、弛緩してなかった。
ジュリー・デルピーの幼少期やおばさんとの写真は本人の私
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イントロダクション(2020年製作の映画)

3.5

このくらいで、良いよねって感はあるよね。

だからこちらもこのくらいで、ってなるよ。

役者がいいね。

あのやべー中年みたいな役柄よく出すよな
きっとホン・サンス自身なんだろうな。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

4.2

リンクレイターというのが後に俳優の実時間に興味を持ち初めて、その価値にのみ賭けるところでは関心を失うけれども
基本的にビフォアシリーズは好きだ。

ウィーンの街を、人や物事をダイレクトに捉えて鏡のよう
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バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版(2022年製作の映画)

1.4

なかなかの自堕落な映画だった
なんか終始足に罠が嵌っているような映画だった。
全くもって新木優子が人殺しそうにないのでもうちょっとどうにかならないのか。
ホンもよく通した感じ、山本英夫の無駄遣い

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

1.5

エドガー・ライトの過剰さは素のバカさ加減があって狙っているというよりこういう人なんだなと。

ベイビードライバーは40分で止めたが見るに耐えなかったというより途中で底が分かって関心逸したことが大きい
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.6

馴れない仕事の過酷さのあとに過酷な訓練とミッションを見てどうすると思ったけど、このくらい丁度いいザアメリカ映画をポップコーン片手にレイトショーで見たい気分だったので良し

しょうがないけど空中戦はまぁ
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心の指紋(1996年製作の映画)

4.2

ほとんどの人が大きな物語信用できなくなった20世紀末にチミノは「これが映画だ」と突きつけてくるような作品だった。

特に馬と疾走して幻想のような砂煙で検問を巻いて見せるのが良い。

こういう神秘性はあ
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探偵マイク・ハマー/俺が掟だ!(1982年製作の映画)

3.8

工夫されたアクション荒唐無稽さは面白いがそれだけっちゃそれだけかな。

手が義手の男にはびっくりしたけど

誉の名手(1917年製作の映画)

3.7

これも見れたらぜひ7月に見たいが、初見。

立て籠もりして周りをぐるぐる敵達が回って攻撃するシーンなど単純に面白いが、やはり感じるのはフォード的な木だ。

それが人を悲しみから癒すことにも繋がるし、戦
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砂に埋れて(1918年製作の映画)

4.0

7月に上映予定だが時期的に見れる気がしないので探して見てみた、初見。

最初、絵画からカメラが寄っていくと絵が動き出して始まる凝ったフォードの演出は勿論のことハリー・ケリーが馬に湖畔にやってくる登場シ
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婚約者たち(1963年製作の映画)

4.3

本作も良かったし、当時のゴダールがヒッチコックやドライヤーより感銘を受けるのは分かる。
手紙の文通をやり取りしながら、画面が語りかけつつ、映された画面とのズレはきっとソニマージュの参考にもなったのでは
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美味しんぼ(1996年製作の映画)

4.5

日光東照宮には御香守というお守りがある。

これは本殿でしか購入出来ないお守りなのだが
御香守というお守りは全国でも珍しく、通常1年間お守りとして身に付けた場合は返納することが原則だが、これは香りがな
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プロメア(2019年製作の映画)

3.3

抽象度の高め、線や炎、水の可視化の試みは面白いけど終わりの方はだんだん分からなくなってきた。
アクションの型というか歌舞伎のようなことをやりたいのかな

ローン・レンジャー(2013年製作の映画)

3.5

やはり150分は長い

だが終わりの電車の活劇には見ものを感じた。
平行移動、上下、アクションの工夫が凝っており素晴らしい。

マイ・ニューヨーク・ダイアリー(2020年製作の映画)

3.1

マーガレット・クアリーはそれなりに魅力的だけど
特に緑のスプリングコートを着こなし、ニューヨークの街に歩いている様は結構好きだが

代筆、タイプライターなどの映画的可能性を回避してしまっていて勿体ない
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誘拐の掟(2014年製作の映画)

3.7

リーアム・ニーソンはいつものリーアム・ニーソンで何かに問題を抱えているアイルランド系アメリカ人ってこういうイメージなのか

ショット単体は良いものもあるけど突然俯瞰になったりモンタージュが不思議
劇中
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シシリアン(1987年製作の映画)

3.5

チミノもこれと心の指紋が見てないのでまずこれを

なんとも形容しがたいが、ジュリアーノとカミッラが出会う強烈なカット割が殺意も感じる凄みがあった。
クリストファーランバードの目は心理的だなと思いながら
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アイス・ロード(2021年製作の映画)

3.5

敵役のキャラ、因果が薄いが氷下でのトラックはなかなか工夫されていたと思った。

裏切り者とかいなくて仕事人の映画に仕立て上げてもかなり地道になるけど映画としては成立してたと思うけど

ゾンゲリア(1981年製作の映画)

4.0

こういうのもありなのかと思わせるゾンビ映画

ハッセルブラッド持って女と視線が合ってレンズを向けながら交わされる一時から急変して襲われるところが良い

写真とは時間を切り取ることであり、切り取られた写
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.7

中々楽しめた。
明らかに強ぶっている稲垣吾郎を殿様にしたのは正解だと思いました。

ただ十三人のうち役所広司、松方弘樹、伊勢谷友介くらい以外のキャラが微妙だった。
確かに伊原剛志の凄腕キャラも居ていい
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