ゆうさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

BLUE ブルー(1993年製作の映画)

3.5

久しぶりに見た

ちゃんとフィルムの傷が確認出来た。

よく録画を失敗した時にデレク・ジャーマンのBLUEじゃないんだからと冗談で言ってたりしたがそれは正確には違う。

ビデオ信号のブルーはブルーでは
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麻希のいる世界(2022年製作の映画)

3.1

既視感があるプロットのショットが多かった。

世界が凄い矮小化されている。

あとこれは敢えてなんだけど前半と後半のプロット逆じゃない(一部削るとこありだけど)

数多くある一本に収まって欲しくなかっ
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コルドラへの道(1959年製作の映画)

4.3

とにかく良く出来ている。
映像というよりホンが良く出来ているみたいな
書かれているのは他の方を参照に

傑作というより良作としておきたい

ザ・ハート・アンド・ザ・マネー(英題)(1912年製作の映画)

3.8

先に断っておくと、本作ではなくルイ・フイヤードの短編です。

全く申し分ない婦人というのがあってボーテな婦人に見惚れて男たちが過ちを侵すギャグだけどこういうのが後に見ていると信じたいイスラエルのエリア
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ライトハウス(2019年製作の映画)

1.2

50分でやめた

モノクロのスタンダードに騙されてはならない。

タル・ベーラを重ねる人がいたけどそもそも論、そこを参照する人間が間違っているのでこうなる。

人物が動いてない。
画面をモノクロ、フィ
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打撃王(1942年製作の映画)

4.4

これぞお手本のようなアメリカ映画だ。

出てくる全員にしっかり華を持たせているところと多幸感とアメリカのルー・ゲーリックへの愛が滲み出ている(亡くなった翌年公開だからね)

テレサライトの性格の良さが
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レ・ヴァンピール -吸血ギャング団-(1915年製作の映画)

3.6

1~4話まで

パテ社対抗のために数週間でこれをこの当時作るというのはかなり困難かと
そのため舞台のように撮られていて映画的な発見には及ばなかった

ミュジドラがイルマデュップ役として
元々はイルマデ
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間奏曲(1957年製作の映画)

3.9

これは始めて観ました
後期のサークの中では下の方といっても元々の水準が高いけど

ジューンアリソンはアメリカの良妻イメージだから、こういった芝居より、やはり夫を支える的なステレオタイプな奥方像を思い浮
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果てしなき蒼空(1952年製作の映画)

3.3

始めて見た作品だけどホークスの中では中の下かと

お得意の男2人女1人の関係が確かに弱いのとそれ以外のメンバーエピソードもそれなりにあってバランスが悪い。

制作する背景に色んな困難があったようだが、
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春の珍事(1949年製作の映画)

3.3

緩い映画
バットを避ける、魔球

ロイド・ベーコンを意識して見たことないな。

マルクス兄弟、クロスビーなどの3巨頭のうちのロイド等のハリウッドサイレンから黄金期に活躍した喜劇役者やその周辺の知識はな
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人間蒸発(1967年製作の映画)

3.6

話の折に出したので改めて見直してみた。

この60年代はまだ大きな物語、国家とか共同体への効力が効いていた時代だからカメラが介在する事で一人の人間とその周辺に変化をもたらす。

小川紳介、土本典昭氏が
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オールド(2021年製作の映画)

3.8

コメディと思って観ていた
バチクソ面白い。

構図とかは、えっ⁉というところと狙いすぎなとこあるけど、その不器用さがいい

ずっと作品を追っているわけではないけどシャマランの最近の中では結構面白い部類
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太陽はひとりぼっち(1962年製作の映画)

-

過去に見たものだけどモニカ・ヴィッティの訃報を受けて

間違いなくスクリーンで16歳の時に始めて色気を感じた最初の女優さん

当時の話しだと年齢がバレるけどハロプロメンバーとかでなく自分の青春はモニカ
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

1.4

横移動は運動の契機ではなく情報の提示になっている。
一言でいえばカメラが芝居をし過ぎている。



昔、ムーンライズ・キングダムを公開時に観たときにこれは駄目かもしれないと思った。
シネスコなのに中央
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悲しみは空の彼方に(1959年製作の映画)

-

この傑作にスコアや言葉は意味をなさない

愛。憎しみ。アクション。暴力。ひとことで言えばエモーション
それが全て傑出している。

確かに心のともしびや天が許し給うすべてを選ぶべきだし、カメラは完全に役
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愛する時と死する時(1958年製作の映画)

4.3

ダグラス・サークもアクションが撮れるのか(当たり前だけど)

言うまでもなく、去る、見送るが行われる

また廃墟、崩れ落ちた街、美術館など美術設計も素晴らしい。
ただあまりサーク自体に戦争に興味がない
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翼に賭ける命(1957年製作の映画)

4.9

技術力が傑出するといとも簡単に91分が終わってしまう
本作もダグラス・サークの後期としても重要な作品。

空を見上げること
見送ることがいとも簡単に撮って見せているようで非常に感動的。

シャッターと
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天はすべて許し給う/天が許し給うすべて(1955年製作の映画)

4.7

これは正統な傑作だね。

脚本、演出、カメラ共に実にバランス良く作られている。

カメラがラッセル・メティっていう人なんだけどこの人が、不思議な経歴。

最初の仕事がハワード・ホークスの赤ちゃん教育を
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(1997年製作の映画)

4.7

骨になってからの個に対する執着が凄い。

それは原一男氏から直接聞いた、小川紳介や土本典昭の国という大きな物語が崩壊して自分は私小説≒個に至ったと

その個に至る、至らざるを得ない状況下ですら抜け漏れ
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溶岩の家(1994年製作の映画)

4.0

なかなか形容し難い映画

「血」から≒自ら体内に流れる映画史から分離または退避しようと試みる葛藤が私には感じた。

常人は2作目でこれは撮れないでしょ。

ポルトガルの地を離れたコスタは血で述べたよう
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(1989年製作の映画)

4.6

ペドロ・コスタの作品でも特に好きだ

まるでこの作品を見ると世界は点の光しかありえないとペドロにいわれているよう。


照明について多少知識があるものならもしくは、撮影の仕事を行っている者なら分かる事
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心のともしび(1954年製作の映画)

-

学生時代に見たきりに見た。

傑作。凄い映画だわこれは、とても星は付けられません。

運命とは運動の衝突だと思います。
≒メロドラマそう定義したくなる作品


1点指摘するなら冒頭8分までが凄い。
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僕の彼女はどこ?(1952年製作の映画)

3.7

ダグラス・サークを続けて見直す週間にする予定

チャールズコーバンは似合うねこういうの。
(ちょっと違うけどデヴィットリーンのホブスンの婿選びも実は嫌いじゃない)

もうこの時代の楽観さは戻らないだろ
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ペイン&ゲイン 史上最低の一攫千金(2013年製作の映画)

4.3

バカというのは映画では正義だ。

何故なら倫理感を超えたところに驚くべき運動が発生するからだ

これは本作は惜しいけどかなり面白かった。

ポルノ王という男を殺し始めた以降から失速、ただ序盤からの富豪
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春原さんのうた(2021年製作の映画)

3.3

観に行ったきっかけうち杉田監督にお会いしたことがあることと、雪役の新部さんとは美学校の同期であったり縁みたいなものを感じて観に行った。

全編に通気性が高い

引っ越しを決めたのも風通しの良いところと
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

4.9

映画史に置いて
「テーブルの上に逆さに椅子は置かれてなければならない、かつ
そしてそれは逆光で撮られなければならない」

それは理屈ではなく映画の倫理だ。
充分条件ではなく絶対条件。

年末予告編を見
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いとみち(2020年製作の映画)

3.5

まぁまぁ、ちょっと長いかな

カメラの柳島さんより音声と編集にところどころおっと思った

音については横浜聡子は初期からかなり拘りが強いから予測出来た。
盗み見るのと聞こえる、聞かせるをよく料理してい
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ファイナル・プラン(2020年製作の映画)

3.8

出来る可能な範囲内のことをちゃんとやる。

それが今の多くの映画では出来てない。

最良ではないけど、最善ではある。

こういう映画をもっと評価すべき

ベティ・ブルー/インテグラル 完全版(1992年製作の映画)

3.2

脱いでるシーンと心理セリフで弛緩してるけど、最悪を想定してたけどそこまで悪くないのでは

ときより先が読めてとんでもなく飛ばしたくなる衝動に駆られるけど

ベアトリスダルはその後、ベティを地で行く感じ
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快楽の漸進的横滑り(1974年製作の映画)

1.4

この手の映画は映画を利用して何かを表現する世界だから何も言うことはありません。

大雑把に言えばクレショフやエイゼンシュテインの弁証法的モンタージュあってないようなサスペンスを迂回して漏れ出たものを混
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天使の入江(1963年製作の映画)

3.8

ザ ヌーヴェルヴァーグを久々に感じた。

貧困と富裕を一挙に纏うルーレットの危うさこそヌーヴェルヴァーグ

ハリウッドに憧れつつ、それでもたどり着けないから自分達なりに痕跡を残そうとする欲動を感じる(
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偶然と想像(2021年製作の映画)

2.3

評価高過ぎ いや、それはないだろう。
ジョン・フォードもルノワールもだめな作品はあるのだからちゃんと見極めようよ

濱口さんの悪いとこ出ていた気がする

元々絵を撮れる人ではないけど(同世代なら三宅唱
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Tメン(1947年製作の映画)

3.9

面白かった。
特にジョンオルトンのカメラがバッキバキだわ

生血を吸う女(1961年製作の映画)

4.7

これは面白い

マリグナントに抜け落ちていたのは死への求心力(欲動)
最近の言われ方だと無敵さん
それとアウトサイドインだった。


アクションの活劇のような開放感
インサイドアウトの考え方は、ホラー
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

2.8

中盤辺りの話しがだんだんどうでも良くなってくるほど弛緩してるな(笑)

終わりはバカバカしくて良かったが、アクションの本質は防御はいかに回避することかによらないといけない。

太古の昔、スーファミのド
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