なかよしさんの映画レビュー・感想・評価

なかよし

なかよし

ある男(2022年製作の映画)

4.7

人をその人たらしめるものは何か。名前?人種?親?属性?「分人」思想は原作者の平野さんが描き続けてきた内容で、個人的にも共感が多い考え方である。

表現の多彩さとさりげなさ、不穏な雰囲気を醸し出す演出の
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

優秀すぎる原作漫画
映画の登場人物達も愛すべき人たちだらけで良かった

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

結構難しい。ナチスに核を先んじられると危険すぎる→マンハッタン計画の流れは分かるが。。
日本人として苦虫を潰したような顔で観ている時間も長く、辛い映画だった。
実験のシーンはスクリーンのこちら側がどう
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.9

おもろかった!あらゆる人間性が詰め込まれていて良き。情けなくてそれで良い!
けど、終盤の展開はシャバいと感じる瞬間もあり(というか長い?)。蒲田行進曲のような多幸感に至るまでにはならず。。

ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

3.5

まひろの血が混じった金髪良いですねえ!
1よりあっさりしていた

正欲(2023年製作の映画)

3.7

少し前までのマイノリティはもはやマイノリティではなく(LGBTQの方々が完全に生きやすくなった、とかそういう訳ではないが)、その網目からすら漏れるような「ごく少数」を理解して尊重して初めてダイバーシテ>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.7

ずっと観たかった。Amazonプライムで配信されていたので初見。
タクシーの運転手の長台詞が最高でした

かがみの孤城(2022年製作の映画)

4.0

原作既読。読んでいた時の脳内でのイメージとここまで近いか、と驚いた。内容も2時間の映画にする際の最適解という感じでさすが原恵一監督。。

ストップ・メイキング・センス 4Kレストア(1984年製作の映画)

4.7

ライブ映像でもMVでもなく、どうしたって映画でしかない作品。
グランドシネマサンシャイン 池袋のIMAXシアターにて。最高だった、何回だって観たい。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

抑圧と支配からの自由への解放
人間の、ひいては世界の歴史
愛をすでに知っていたのは婚約者の彼だけだった、ということ。

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.3

過去に何があったのかなんて分からない。
ただ今があって大事に生きている、暮らしている。
ポスターにあるように「こんなふうに生きていけたなら」とは思わないけれど、確かに生きている実感がある生活。
なんと
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枯れ葉(2023年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

お見舞い中に目を覚ますなんてことがないのがカウリスマキたる所以。でも、目を覚ましたと知って見せる笑顔と退院の時のウインクが全て。

ささやかながらお互いがお互いを思って料理を作り花を買ったあのディナー
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(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

寺島進、死ななさ過ぎて噴き出した。弥助が信長の首切って持っていくとこも笑った。全体的にシニカルでファニーで良かった。その中で唯一と言って良いほど光秀が真面目で、「これは天命だと思うか?」という予告でも>>続きを読む

マザー!(2017年製作の映画)

3.9

気持ち悪くてずっと苦虫を噛み潰したような顔しながら観ていた。流石に露悪的過ぎないか。やりたいことも伝えたいこともバシバシ伝わってくるからこそ、この魅せ方が適切なのか、疑問だった。
惹きつけられたのは確
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.3

ヨルゴス・ランティモスだからっていう底上げがあるのかもしれないけどめっちゃ面白くて最高だった。ラストとか堪らん。手紙を読んで燃やして泣いたエマストーンの、孤独と、’人間の証明’。

沈没家族 劇場版(2018年製作の映画)

3.4

人間解放。歪だけど変で良いじゃない。
ああいう父親は人間として壊滅的に会話ができないし嫌な取引先の人思い出して嫌だった。
母への愛を

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

4.2

突発的なことは確かにある。
この映画を観ていた自分がそうだ。
なぜ泣いているのか、分からない。
その意味・理由が分からないから、そのままにしておくのはダメなのか?感情を全て言語化出来るのなら、言葉で言
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ラブホテル(1985年製作の映画)

3.8

相米慎二映画を観ている!という感覚になるね、どうしたって。面白い。
電車が通るとヘッドライトで光るアパートに住んでいる、みたいな描写が大好き

流浪の月(2022年製作の映画)

3.7

恋とか愛とかロリコンとかそういう次元の話をしているんじゃないんだ。
安易に、多様性やマイノリティや個性といったテイの良い言葉で覆うことで本質が見えなくなる、これは近年のトピックであろう。(じき『正欲』
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

4.1

アクションシーン笑っちゃった。面白い〜最高のキャラ造形とストーリーでした。

ドリー・ベルを覚えているかい?(1981年製作の映画)

-

クストリッツァは昔からクストリッツァだった。すごかった。再度観たい。

悪い子バビー/アブノーマル(1994年製作の映画)

4.5

言い表し難いほどくらっている。強烈な一本。抑圧と支配からの解放と人間としての成長譚、となんて到底書けない程の強力な推進力でバビーは突き進んで行く。嫌悪感がないと言えば嘘になる画面を見つめ続けた先に、多>>続きを読む

由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.1

何が真実かを追い求めていたはずだが、隠蔽や嘘に主人公も巻き込まれていく。
正義に対して正々堂々といられるか。

羅生門(1950年製作の映画)

4.3

ミニマムだけどそれが全てと思わされるほど色んなものを含んだ作品。素晴らしいです、製作が70年以上前か…

静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.8

エレファントをどうしても想起してしまう。こういった作品は記録し記憶しなければならないのは理解するのだが、あまりにも苦しい。

ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語(2023年製作の映画)

3.9

最初は多弁だなあ、と思って鑑賞していたが、どんどん惹き込まれていった…40分で惜しくなるほどに

宇宙人のあいつ(2023年製作の映画)

3.8

思った以上に日村さんが主役級で演技も良くて面白かった。
宇宙人を媒介させて家族の形を炙り出す。

アンダーカレント(2023年製作の映画)

4.1

こういう映画がないと生きてゆかれない人がいる、とスクリーンを見つめながら思っていた。

死にたいとまでは考えたことはないけど、ふとした瞬間に今いるこの場所から立ち去りたくなる時は確かにある。その衝動を
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.8

小説とは別物として観なきゃ!が先行してしまったけど音楽で攻め切ろうとしてくれたのは非常に’映画ならでは’で良かった。
栄伝亜夜と風間塵の月明かりの下の連弾が一番美しくて印象に残った。

明石はそんなと
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