なかよしさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

ゴッドファーザー(最終章):マイケル・コルレオーネの最期(2020年製作の映画)

4.0

ヴィンセントとメアリーの軽さが少し鼻に付く。メアリー、ソフィアコッポラか…。
マイケルも喋りすぎている感覚もあってなんだか今までとは別の映画のよう。
それでもラストの劇場での緊張感の作り方は上手くて終
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ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.3

何の躊躇もなく人を殺せるビト・コルレオーネの前日譚をロバートデニーロが演じる訳だがこれがまた凄い。アルパチーノの凄みも増して強力な200分。素晴らしいです。

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.4

マイケル(アル・パチーノ)の変わりように血がたぎる。しっかり3時間をかけて紡がれていくお話が『The Offer』を観た後だと更に味わい深い。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.5

一人の女性の挑戦と一つのジムの終焉。
そんなつもりは毛頭ないのに気付けば誰かの想いまで背負っている。他人と関わると、大人になると、それが面倒くさい、けれどそれが一番美しいのだ。静謐に心を燃やして、途絶
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サバイバルファミリー(2017年製作の映画)

3.3

優しくしてくれた岡山のお爺さんがこの家族のことを食い始める(『良い肉!良い肉!』)みたいな驚愕展開を期待したけどそんなことが起こることもなく、薄ら寒い親父的センスに纏われた話の運び方だった。

テーマ
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.1

めちゃくちゃ最高だし心は満たされたけれど手放しで称賛出来ないのは何故だろう、と思いながら映画館から家までの寒い帰り道を歩いていたのだけど、試合の疾走感に対して回想の悲哀さとテンポ感の遅さが絶好の相性で>>続きを読む

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

4.1

かりそめでも覚悟を決めたのならそんな罪は墓場まで持っていって欲しいものだ。その罪と、罪の告白が大きなトリガーになっていることは間違いなく、推進力を第三者に頼ってしまっている、という点はある。しかしこの>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.7

ラージャマウリ監督は観客を楽しませようとし過ぎている。INTERRRVALと出た時の、このギチギチのストーリーでまだ半分か(もちろん良い意味で)と思わされる展開の多さ。そこからの後半もノンストップで駆>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

4.2

小さな傑作。素晴らしいバランスで日本の会社勤務を皮肉りながらスピード感持って上申していく姿が笑える。鳩!!
思った以上にハートフルで終盤は感動した。仕事への向き合い方の見直し。
lyrical sch
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コロンバス(2017年製作の映画)

3.6

確かに救われた瞬間があった。この2人だけの関係性の中でそれが起こるのだけど、映画を通して覗き見て救われることもあるんだ。久しぶりだった。
夜、車を介して向かい合って話すの良過ぎた。

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.2

人生で何が残せるか、を強く意識した。
切実たるもの、は時が経ていくに従って薄れていって気付いたら日々に忙殺される。
人間関係は信頼でしか構築されないという言葉をまず信じたい。
稲垣吾郎の異物感が、段々
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グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇(2019年製作の映画)

3.0

舞台がとても良かったので映画も。比べては行けないが舞台の時の笑える感じが一気に消失。スクリューボールコメディ好きとしては物足りない結果となってしまいました。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.6

体感時間は短い、けれど面白いかと言われると微妙!

四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

-

夢破れて四畳半あり、成就した恋ほど語るに値しないものはなし。

愛なのに(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

中島歩がセックスが下手、って良いよなあ。下手であって欲しいもんね。
瀬戸康史と河合優実に両親介在させるのは無し。愛を否定するな、も無し。ゲス乙女。をあの頃から見ていると「ほないこか〜うわ〜」ってなるね
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猫は逃げた(2021年製作の映画)

4.0

泥棒猫で猫泥棒、猫と映画の親和性をこの映画でも見る。猫は逃げ、戻ってきた頃に二つの恋のようなものは終わる。手島さん良かったです!!

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.1

ラストシークエンスの息を飲むようなやり取りに高得点を付けてしまう。覗き見てしまっている感覚って映画において重要なファクターな気がしている。そういう意味でこの映画はその瞬間を捉えている。
言ってしまえば
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ある用務員(2020年製作の映画)

3.8

ちょっと前までならダサい!って切り捨てていたような気もするんだけどカッコよく思えたのはなんでだろ

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.6

この人には私が居ないとダメなんです、という関係性はダメなんです。破綻するのです。それは『本気のしるし』でも監督自身が指し示してくれた。『寝ても覚めても』のような行ったり来たり。もうここから先には一緒に>>続きを読む

ドライビング Miss デイジー(1989年製作の映画)

3.8

老人からでも友達になれること、人と寄り添うこと、愛を注ぐこと。

大洋映画劇場1番スクリーン、非常にテンションが上がった。

春原さんのうた(2021年製作の映画)

4.0

救いであり祈りである120分。
時間と周りの人が、また生きていけるように導いてくれる。
必要な時に、誰かにとっての’周りの人’になれたら良いな。
ギンレイホール、『偶然と想像』との二本立てで、どちらの
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.5

子供の頃には一大事に思う。先生が退学だってそう言っていたから。それを伝えても大人は判ってくれない。自分のせいで彼が退学になってしまったら、、不安で走り回るその顔を追い続けてしまう。

ラストのノートに
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.2

素晴らしいです。
原作もまた読みます。

あみ子はなにも悪くないし、
最後の「大丈夫じゃ!」に救われる。

私は坊主の子であれるか、
保健室の先生であれるか。

したさきのさき(2015年製作の映画)

3.6

サイコーなシーンとサイテーなシーンがミルフィーユみたいにどんどん押し寄せる。もっともっと時間をかけてサイコーなシーンと脚本だったなら本当にロードショー張れる。そんなたられば言い出したらキリはないけど。>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

走り続ける2人。ふてぶてしい15歳と満更でもなく着飾ってしまう25歳。どうしても惹かれあってしまい嫉妬も繰り返しながら、同じ方向に、はたまた向かい合って走る走る、、この2人はコケるよな、最高。
映像も
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.1

エロ!おもろ!
上品なサスペンス、色味もバッチリ、ロケーションも重厚で、色気も素晴らしい。
日本語ちょっと変だけど日本が主体では撮れないのでは、と思わされてしまうのは残念なこと、、

殺さない彼と死なない彼女(2019年製作の映画)

3.4

泣けはしないけど、そこら辺の王子様&メンヘラ学園ドラマ、みたいな安さではなかった…というくらい。悪くはないけど相対的にはそうでもないぞ、と、、

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

3.7

ここまで熱くなれる仕事についていることの貴重さは忘れないで。生活に必要なことではなくて生活を豊かにする、その仕事ができているのは誰かの犠牲の上に成り立っているということ。

佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

4.2

赤ちゃん抱いて泣き出した時に同じタイミングで泣いてしまった。
なんだこの涙は。誰だ、俺にとっての佐々木は。
どん詰まりの青春よ。

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)

3.6

偏愛はいつだってテーマになり得るが、好きかどうかはそこに品があるか、どうかで決まる気がする。あまり好きにはなれなかった、とだけ。
南沙良は怪演でした。

ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.8

生きている人を教祖にする危うさ。新興宗教と大衆に根付いている宗教の違いはそこか。
難解ではあるが映像の美しさと語り口でぐいぐい惹き込まれる。

恋は光(2022年製作の映画)

4.2

上映館少なすぎ!千葉まではるばる観に行った。
上質。感性ではなく理知的な恋愛映画。という簡単な言葉で片付けたらいけないね。だって理知的なのに恋をしている人の周りには光が見えるだなんてそんな感性以上に突
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のぼる小寺さん(2020年製作の映画)

4.0

‘懸命’に突き動かされたいな。
そしてなんとも素晴らしい閉じ方。
工藤遥と吉川愛。

彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

4.0

理解しているけど伝え方が不十分な感じとか、あれを狙っているんだとしたらとんでもない作品。(「相談して欲しかった」、「異常って言う人いなかったよ」)そうでないにしても泣いちまったぜ、、