なかよしさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

3.5

後半、飲んでる人の相手しているような気分になったなあ。こちらシラフであんまり付いていけなかった。興味が持続するようなテンポ感と面白い表現いっぱいあったけれど。
時間が経てば更に面白く感じるかな、、

翔んだカップル オリジナル版(1982年製作の映画)

3.8

薬師丸ひろ子の押し入れからの出方に始まり決め決めショットだらけなのは流石の相米慎二監督、といったところ。
青春期に大きな影響を及ぼす親、その不在を一瞬にして省略しながら進行する描き方含め最高。
また観
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

3.8

救いが無いな。なんでブレッソンはこういう映画を撮るのか、は何本か見ないと分からないんだろう。。この二本立ては非常に興味深かった。

バルタザールどこへ行く(1964年製作の映画)

3.7

観終わった後、虚無感に襲われるほどの救いの無さ。。満月が綺麗だな…

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.2

SKINっていう短編映画とか他にもっと評価されるべき作品があって、ちょっとこれはあんまりだ

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

最高の弔い。お葬式。
アニメ版では間に合わなかったであろうラスト2話の手描きが、今作では虚構を剥がしていく演出として弔われていたように思えて涙が出た。

街の上で(2019年製作の映画)

4.5

あぁ、人に優しくなれる愛おしい映画だ。救われる。現実逃避先だった映画に、最近は救いを求めるようになったのかもしれないと自覚した。今まで生きてきた経験の色々がそれで良かったんだと思わされる不思議さ。どん>>続きを読む

ザ・ライダー(2017年製作の映画)

3.9

己と向き合う。
諦めなければならない状況を前に男は何を考えるか。怪我をしてしまった馬は安楽死をさせられる。それでも生き続けなければいけない人間は安楽死させられる馬よりも残酷な後世を送るのか?

ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

3.6

情けないかな、人間はなかなか変われないものだね…
カメラワーク良すぎ!ハウスジャックビルドも同じ人かな

あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.2

全体的にふわっとした面白くない映画だった。2章までのシンボリックシンボリックした描かれ方(までは非常に好きな類)を3章「邂逅」でどうぶっ壊してくれるんだ!と思ったら拍子抜けするくらい面白くない会話。華>>続きを読む

ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.8

愛とは嫉妬混じりの欲望、か。
ラースフォントリアー面白いですねえ…
選択し続ける女性の、格好良さ。
あれ、テラスハウスが添加物だらけで嫌いな気がしてきたぞ

夏時間(2019年製作の映画)

4.2

大人になったってどこか欠けている。人間とはそういうもんだ。家族における立ち位置の違いはテーマになりがちであるが父であり子であり兄である、彼の欠け具合も見事(それが映画の主軸ではないことも含め)。

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ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)

3.9

愛すべきバカップルの逃避行。
ラジオ変えながら流れ出したヘビメタで、叫びながら踊り狂うローラ・ダンとカンフーを繰り出すニコラス・ケイジが最高過ぎて爆笑した。あとは確実に鼻折れてるだろっていうラストシー
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マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)

4.1

1回目:2021.3/22
訳分からないんだけど面白いってなんなんだろう。理想(夢)と現実が交錯しながら繋がる??!くらいでしょうか。恥ずかしながら考察読み漁ります、、

月曜日のユカ(1964年製作の映画)

2.5

時代を超越できなかった映画。時代錯誤も甚だしい。嫌いな映画。全然面白くない。
脚本も演出も良いとは思えない。

東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

なんで泣いたんだろう。訳が分からないまま泣いていた。『帰れない二人』を歌い出したあのラスト、トロンボーンで少し彼女の背中を押した時、この宴が永遠に続けば良いと思った。それは中井貴一だってそうだったのだ>>続きを読む

夏の庭 The Friends(1994年製作の映画)

4.3

匂いのする映画は良い映画だ。この映画は夏の匂い。

小学生ならでは、な会話と夏休みに起こる理由が分からない不思議なことを織り交ぜながら進む。少年たちが近所のおじいさんを通して未知の「死、戦争」を知る成
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

主人公(三上)の周りの人達はほんの少しだけお節介なんだ、それぞれ少しずつ。久しぶりに社会に出て真っ当に生きていこうとする中で、そういった人たちからの助言を愛とは捉えられず、足を引っ張ろうとする悪い言葉>>続きを読む

海辺の映画館―キネマの玉手箱(2019年製作の映画)

5.0

始まって途端、映画の中に入ります。観客席で観ているだけでは居られない主体となって、登場人物の一員となって、虚構の世界を走り回るのです。ウソをまことに。

制服を着た女子高生が自転車で走りながらベルを鳴
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

まず単純に面白い。これは重要な要素だ。社会性を内包する時にそれだけに寄ってしまう映画はやはりイマイチそのテーマでさえ寄せ付けなくしてしまう部分があるから。JDWとアダムドライバーってマジでこの2人って>>続きを読む

マルコム&マリー(2021年製作の映画)

3.5

豪華な2人の共演かつ会話劇で、モノクロ映画であるという点から、配信開始直後に鑑賞。2人の身体性含めた演技力と舞台となる豪邸の見せ方は良かったが、なにせ内容が痴話喧嘩なのでだんだん観ていられなくなってく>>続きを読む

透明人間(2019年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

エリザベス・モスが狂ってるのか?と思わせながら進む様が絶妙。
冒頭の脱獄かのような、豪邸からの逃亡。なぜそんなに怯えているかはその時点では分からない。映像だけで見せていく気概に、これは良い映画だ、と身
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ザ・ハント(2020年製作の映画)

3.6

終始ずっとふざけながら社会問題に触れ続けるアクション映画っていう如何にもアメリカらしい映画、という見方で合ってますか??
なんかずっと笑っちゃったは笑ったけど、この軽さ基本そんな得意じゃないし良いなと
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砂の器(1974年製作の映画)

4.1

終盤の音楽は劇伴という類を優に超えてメインの台詞回しのような雄弁さを持つ主旋律。
ミステリーはそのストーリーへの興味の持続が重要なのは言うまでもないが、この映画ではそのストーリーの語り方が非常に適切で
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

細田くん(私にとっては『町田くんの世界』の町田くん)と清原さんが出てきたシーンで涙腺崩壊を迎えるこの映画。そのカタルシスの為に124分があるといっても個人的には過言ではない。
2人の流した涙の理由が別
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さよならテレビ(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

とても良いフィクション映画を観た。薄っぺらいリテラシー全部剥がしたらワタナベくんが働けるなら俺でもテレビ局で働けるなって思ったよ。そんなもんでしょう、人間って。違うのかなあ。
でも、なんでこんなに自己
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アポカリプト(2006年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

狩猟民族にマヤ文明が襲い掛かり捕らわれ生贄となるが、運良く日食が主人公を助けて怒涛の逃走劇が始まる。逃走と映画の親和性を改めて感じる。さながらマッドマックスのように。
未熟で恐怖に慄く主人公が挫折や失
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.8

不思議な魅力。辛口で渋い映画。
大人になった。間が神懸かっている。
悠長だがバイオレンス。

ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

3.7

連続する選択肢の先に今があるが、もう過去に戻って別の道を選ぶことは出来ない。それは妄想に過ぎない。時間だけは人類皆平等に与えられている、それをどう過ごすかによって今に繋がっているということ。当然のよう>>続きを読む

親密さ(2012年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

2021年1月16日新文芸坐オールナイト
映画です、と言われてそうですね、映画ですね、とは観終わった直後の今、言えない。
第1幕の幕引き直前の多摩川の橋を渡る夜明け、第3幕ラストの電車、こういうシーン
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ザ・コール(2020年製作の映画)

4.1

過去を変えたい、未来を変えたい、という関係性の中でそれぞれが作用しあって変容していく様は見事で面白い。
時間というものは誰にも平等に流れる。

mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.7

第三者の視点、関係性の瓦解、が加わって漸く面白さが加速する、ということに併映『kids』との比較にはなるが感じてしまった。もうここ(この関係性の中)にはいられない、という段になって初めて子供は大人にな>>続きを読む

KIDS/キッズ(1995年製作の映画)

2.4

ごめん、超嫌い、不快
個人的にはなんの意味もない映画