よーへーさんの映画レビュー・感想・評価

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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

4.6

「君の夢は、僕の夢。自分は、きっと想像以上だ。」
「君の夢は、僕の夢になった。」

前者は、八木莉可子がニューヒロインを務める、直近最高のCMであるポカリスエットの「エール」篇のコピー。
後者は、こち
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ルーム(2015年製作の映画)

4.6

人間、驚くと「凄い顔」をするものである。例えば、文春に直撃されたベッキーは誌面上で「凄い顔」を激写されていた。

さて、この映画の中で一番「凄い顔」は、ジャックが包まれた絨毯から脱出して青空を目の当た
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コードネーム U.N.C.L.E.(2014年製作の映画)

4.8

まずもって、ダサい男が出てこない。
強いて挙げることのできる唯一のダサ男は「アンクル(叔父)」のみで、死に際も、オチに使われる感じも、孤軍奮闘の汚れ役っぷりで面白おかしい。

ドラッグやってるだろ疑惑
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ぼくたちの家族(2013年製作の映画)

4.7

二人息子。しっかりした長男とお調子者の次男←俺(あくまで家族の中での相対的な位置づけだけど)。
まんま、我が家族かと。

長塚京三の髪型と顔の皺感、そして家族の中での立ち位置(父親と同世代かと思いきや
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マイ・インターン(2015年製作の映画)

4.5

僕は劇場で一人映画を観るとき、エンドロールの7割くらいを観たら席を立ちます。エンドロールの最後まで観てしまうと、出口に人が殺到して、その際に周りの観客の感想が聞こえてくるのが癪だからです。

でも、こ
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セッション(2014年製作の映画)

5.0

いったれーっ!!

9分19秒にも及ぶクライマックス目前、そう心の中で叫ぶ瞬間が訪れます。アンドリューに肩入れしている人ならば、フレッチャーの溜飲を下げるような、アンドリューの会心の一撃を期待する叫び
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.8

いい映画の条件。それが、心を動かすだけでなく、その人の行動をも変えてしまうものであるならば、僕は「親に連絡したくなる」、そんな映画は無条件にいい映画だと思います。

過去は変えられないと言うけれど、一
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.6


デイヴがバンドメンバーを招集するときの一言がイケてる。
「退屈してるやつらを誘おう」。
人を誘うときはいつだって、「あいつは退屈しているだろうから」という枕詞が省略されています。

そして、グレタの
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

安藤サクラのジムワークやロードワークを観て、アンダーアーマーやナイキ、アディダスのムービーのようだと思いました。

これぞ偽物ではない、本物の「美しすぎるボクサー」でしょう。

安藤サクラは、いま日本
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.5

「ヤッホー! 美女よ!」

お互いを親友と呼ぶフランシスとソフィーは、そう話し掛け合います。

僕が大学生の頃、「ハロー、マイフレンズ!」とメールを寄越してくる元気な女友達がいたことを思い出しました。
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

5.0

女の子がベッドで言う「めちゃくちゃにして!」の"めちゃくちゃ"と同程度かそれ以上に、めちゃくちゃ面白かったです。(なんのこっちゃ

点取り合戦かと思いきや、片方の点数はカウントされておらず結局ワンサイ
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歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

5.0

久しぶりに遊びに来た孫が「おばあちゃんち大好き!!」と言ったのを聞いて、町医者を引退した原田芳雄は娘(YOU)にこう言います。
「この家はおれが働いて建てたんだぞ。なのにお前、なんでおばあちゃんちなん
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奇跡(2011年製作の映画)

4.0

この映画を観て3つのことを思い出した。

①子どもはとにかく走ること。目的地が決まれば殊更走る。

②子どもはとにかく叫ぶこと。特に「みんなで一緒に」ひたむきに絶叫するのが好きだ。

③TVの世界で、
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オールド・ルーキー(2002年製作の映画)

3.7

 中年男の緊張した表情というのは見ていてグッとくるものがある。昨年のプロ野球で言えば、楽天がパ・リーグ優勝を決めた9月26日の西武戦。8回一死無走者で登板を告げられ、マウンドに上がる直前の斎藤隆のソレ>>続きを読む

ゼロ・グラビティ(2013年製作の映画)

4.5


もらい泣きの仕組みを、つまりは涙の導線を3D体験できた。ライアンの流した涙が、やがて飛んできて俺の涙になった。
ちなみに同シーン、3Dメガネを着席する直前に落として裸眼で観るはめになった同居人は、あ
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生きる(1952年製作の映画)

4.5

27歳にして初めて黒澤明監督作品を観る。
強固な意志ありゃ邪魔者も邪魔でなし、ご婦人方を味方につけるにゃ母性をくすぐれ。主人公の、何を喋ってるのかも聴き取れない「ザッツうだつの上がらない中間管理職」で
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夢と狂気の王国(2013年製作の映画)

4.7

くっそ良かった。宮崎駿の静かなる男泣きを二回も見せられたらこちらも黙っちゃいられず。宮崎駿のヤクルトレディへの優しさ、7本入りヤクルトの常連っぷりに、ヤクルトファンとしてあざーす!!の一言も捧げます。>>続きを読む

魔女の宅急便(1989年製作の映画)

5.0

「社会人になりたて」以来久々に観て、1シーン1シーンを最も確実に記憶してるのは間違いなくこの映画だと確信しました。現時点、27年間で一番観てる映画。

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.5

個人的にゾンビ映画はワケありな劇場で観てしまうってなジンクスがありまして、池袋・文藝座で観たわけですが、夕刻、駅までの道中がちょっと、いやだいぶ怖かったです。

GONZO〜ならず者ジャーナリスト、ハンターSトンプソンのすべて〜(2008年製作の映画)

3.0

ならず者ががなり立てる極論と聖人君子が唱える正論なら、前者を信じたいと思わせてくれる映画。かっこいい!!

スーパーの女(1996年製作の映画)

3.5

宮本信子と津川雅彦の遅れてきたプラトニック!!な、丁々発止のやり取りがいちいち微笑ましい。フロントVS現場、官僚VS政治家などとダブる職人VS現場の軋轢から、いま話題の偽装まで普遍的かつタイムリーなテ>>続きを読む