kakkoさんの映画レビュー・感想・評価

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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

流石のペンダース、役所広司。ちょい役のキャストも意外で味わい深い顔ぶれ。ポール・オースターの「スモーク」を思い出しました。柴田元幸さんが出ていたので余計にオースターの世界が重なる。平山さん(役所)の表>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

3.5

以前見て2度目。
前に見た時はあまり印象的ではなかった。今回見て映画の撮り方が、フランス版ウディ・アレンだと思いました。都会映画。アメリの描き方が大変チャーミング。

海辺のポーリーヌ(1983年製作の映画)

2.8

ロメールの映画、薦められてみた。フランス語の聞き取りが少しできたのが良かった。まぁ昔のフランス映画。

エール!(2014年製作の映画)

3.5

「コーダ」を先に見たので、ほぼ内容は同じ。最後の歌はこちらの方がストレートに伝わるものがあったが、「コーダ」の方が作り込まれていて、引き込まれる力強さがあった。

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)

4.2

死者は記憶の中に生きている。
記憶されたものは奪えない。記憶した遺書を遺族に届ける戦友たち。
俳優の演技力も素晴らしかった。桐谷健太の目の演技、二宮くんの死に至る演技、安田顕、松坂桃李、いずれも素晴ら
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パリの調香師 しあわせの香りを探して(2019年製作の映画)

3.5

le parfum
気持ちの良い映画でした。
気難しくてコミュニケーションが下手なアンヌが少しずつ心を開いて表情が変わっていくところがチャーミング。エマニュエル・ドゥヴォスという女優さんの大人の魅力
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春の雪(2005年製作の映画)

2.0

三島の映画化だからと思って見たが、舞台設定にお金と手間をかけているばかりでストーリーは説得力がなく安直なメロドラマだった。豪華俳優陣だが、やはり岸田今日子、若尾文子は存在感が違う。そこにいるだけ、一言>>続きを読む

パリよ、永遠に(2014年製作の映画)

4.3

原題はDiplomatie(駆け引き)。
見応えのある映画でした。こういう質の高い小品が好きです。あの「ブリキの太鼓」のシュレンドルフ監督さすがです。役者も超一流。
 ほぼドイツ人将校コルティッツとス
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パルムの僧院(1947年製作の映画)

3.0

スタンダール、ジェラール・フィリップつながりで「赤と黒」に続けて見ました。3時間は長い。でもドラマチックなストーリーのテンポが早くので意外に疲れませんでした。
ナポレオン失脚後の王政復古時代、ナポレオ
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赤と黒(1954年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「あなた方は私を裁いているのではなく、階級を超えのし上がって行こうとする身分の低い全ての貧しい人間を裁いているのです」。映画の冒頭に法廷でジュリアンが言い放つ場面を持ってきたところは象徴的。
 フラン
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花咲ける騎士道(1952年製作の映画)

4.0

これは楽しい!冒険活劇コミックみたいな筋書きですが、世紀のイケメン、ジェラール・フィリップの陽気でヤンチャなチャラ男の演技がとても良い。ジェラール・フィリップといえば、文芸映画の影のある役やモテモテ2>>続きを読む

ジェラール・フィリップ 最後の冬(2022年製作の映画)

3.5

古き良き時代のフランス映画の2枚目俳優としてだけ認識していたので、こういう生涯だとは知りませんでした。父親のこと、骨のある生き方、レジスタンスに参加など政治活動、妻の選び方、出演作品の選び方、家族との>>続きを読む

幻滅(2021年製作の映画)

3.8

 
「パリでは悪質な人間ほど高い席に座る」
バルザック原作。1820年代王政復古時代のフランス年代記。しかし、まったくそのまま現代の物語として見ることもできるのが面白い。
 詩の世界で成功することを夢
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クロワッサンで朝食を(2012年製作の映画)

2.5

ジャンヌ・モロー の存在感。
原題は「パリのエストニア人」。なぜ「クロワッサンで朝食を」という邦題にするのか全く解せない。
ヨーロッパの移民、特にエストニアのような北の田舎からパリに住み着いて一生を終
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パリタクシー(2022年製作の映画)

4.0

大変良い映画でした。
パリの街をタクシーで1日走りながら、92歳のマダムと46歳のタクシー運転手の人生が交錯し、互いの心が触れ合い徐々に変化していく、大人のロードムービー。
 パリの街並みがあまりにも
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デリシュ!(2021年製作の映画)

3.5

フランス革命前夜のレストラン誕生秘話。実話に基づいていたファンタジー。フランスの田舎の自然が美しい。
ストーリーはやや強引で無理があるけれど、食文化のフランス革命という話。
貴族のお抱え菓子職人が革命
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女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.0

大変面白かった。
よしながふみNHK「大奥」を大変面白く見ているところなので、ちょうど時代も同じ、これは英国王室の「大奥」。
アン女王陛下の孤独と絶望の深さが胸に迫ります。最高権力者でありながら政治的
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

じんわり泣ける良い映画。
ヤングケアラーの旅立ちと家族の愛のうた。歌が沁みる。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

宮崎ワールドの総決算という感じでました。単に物語に身を委ねていても楽しめますが、風立ちぬ、千と千尋、ナウシカ、天空の城… 既視感のあるシーンの連続で、ちょっと詰め込み過ぎの感がありました。
もう少しミ
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バッテリー(2006年製作の映画)

3.0

小説読んでいたので、少年たちの葛藤や親子の関係、母親にもの足りなさを感じるが、最後に母親の気づきでまとめ上げたところは、映画としわかりやすくするためで仕方ないか。映画に小説と同等レベルを期待してはいけ>>続きを読む

ラヂオの時間(1997年製作の映画)

4.5

三谷幸喜の過去のコメディの中で私は一番好きだった。ドタバタの連続に飽きることなく最後まで引っ張っていかれた。
上手い役者ぞろい。喜劇の舞台のテンポ。

スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.0

アメリカンニューシネマのロードムービーの傑作。
オープニングの、砂漠のような荒野での出会いが良い。中西部の荒野がまさにアメリカ。流れ者のよるべない、剥き出しのアメリカ人たち。だから人間同士がぶつかり求
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幾春かけて老いゆかん 歌人馬場あき子の日々(2023年製作の映画)

3.5

知っていることも多いが、流石の熱量。

導入の、選歌しながらハガキをめくる音が良い。
出版社を値踏みするところと、この人ちっとも上手くならないのよね。は余分でら編集でカットすべきだったのでは無いか。