YokoGotoさんの映画レビュー・感想・評価 - 32ページ目

YokoGoto

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さんかく(2010年製作の映画)

4.4

うわっ。この吉田恵輔監督の世界観がめちゃくちゃ好み!最高に面白かった!この映画の評価が高いのがよく分かる。つまんなかったら途中でやめようと思って見始めたが、最初のカットからずーっと引き込まれてしまった>>続きを読む

ワン・デイ 23年のラブストーリー(2011年製作の映画)

3.9

意外に、こういうラブストーリーは大好き。友達以上恋人未満という、昔ながらの言葉があるが、まさにこれを20年以上続ける二人の関係の奥深さと繊細さ。
23年間の7月15日、One Dayを追っていくストー
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夏の終り(2012年製作の映画)

2.2

期待して観たのに残念な感じだった。ただただ、満島ひかりさんを綺麗に撮ったという印象。回想と現在の行き来が分かりにくく、暗転が多いし、シナリオの分かりにくくさもあいまって、感情移入が全くできなかった。>>続きを読む

共喰い(2013年製作の映画)

3.1

芥川賞を受賞した原作を買ったまま、まだ読んでおらず、先に映画版を観てしまうという。(笑)久しぶりに邦画らしい邦画という感じの青山真治監督作品。全体的に文学作品の風合い漂うしっとりした映画だった。田中裕>>続きを読む

そのときは彼によろしく(2007年製作の映画)

1.3

昔の山田孝之さんの映画だったのでみてみたが。お膳立てされたご都合主義的な間やシーンが多く、なんだか普通のテレビドラマっぽい。長澤まさみさんが可愛くて、彼女のPVみたいだった。演技についてはノーコメ。

隠された記憶(2005年製作の映画)

4.2

ハネケ監督作品は、どれもなんとも言えない印象を残す。音楽の無い静かな作品は、個人的に好み。苦手な人は眠くなってしまうだろう。この作品は、静けさの中にも、サスペンス的要素があり退屈させなかった。誰かの盗>>続きを読む

マーサ、あるいはマーシー・メイ(2011年製作の映画)

4.2

怖い。心底怖い。心理ホラー作品。山で暮らすカルト集団から逃げ出してきた少女が、現実か夢か記憶かわからなくなるほど混迷してしまう話。R12ではあるが、過激なシーンはほとんどなく、とにかく心が追い込まれて>>続きを読む

モンスターズ・ユニバーシティ(2013年製作の映画)

2.0

うーん。前作も大好きだったし、期待してただけに残念感があった。CGの質感は素晴らしいが、ストーリーがイマイチだった。残念。

L.A.ギャングストーリー(2012年製作の映画)

3.8

ギャングものは、あまり観ないのだが、ライアン・ゴズリングが出てるから観た。ギャングに買収されているLAで、闇でギャングを一掃しようとする刑事達の物語。
7人の侍を思わせる設定だが(笑)、十分面白かった
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あの頃ペニー・レインと(2000年製作の映画)

3.8

全く、ロックをかじったこともかすったことも無い私なのに、「ロックっていいよね!」と叫びたくなるような躍動感のある作品。1970年代前半のロックスターと、彼らを取り巻く熱狂的なファン、そしてマスメディア>>続きを読む

ブレス(2007年製作の映画)

3.0

やはり、なかなか理解しがたいキム・ギトク監督の世界。全編通して伝わる息苦しさの表現は、流石に素晴らしい。少なくとも死刑囚と人妻のラブストーリーではない。愛があるようで、そこには無くて、ただ呼吸をしたか>>続きを読む

エデン(2012年製作の映画)

3.7

バーでナンパされた男にそのまま拉致され人身売買の組織に売られるって入り方がセンセーショナルで一気に引き込まれた。1990年代の実際にあった話を元にしているというからビックリ。
少女買春の組織の話だが、
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愛は静けさの中に(1986年製作の映画)

3.1

手話で表現する怒りが、こんなにもリアルに伝わってくるのは、主役の女優さんが、実際の聾唖者だからなんだろうか?とにかく、手話が激しい。劇中、健常者である恋人が、手を休めたいという台詞があり、痛々しく映っ>>続きを読む

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

3.5

実話だと知らずにみてしまい驚いた。これはつらい、辛すぎる。セクシャルマイノリティへの差別が激しかった時代とはいえ、救いがない。
物語全般は、軽いノリで進んでいくが、後半に一転する事で、その本質の重たさ
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バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.2

色あせない良作。渇いた砂漠の中の荒れたカフェに、渇いた心の店主。それを潤すかのように訪れた旅人のドイツ人マダム。とにかく、この太ったまるまるとしたマダム ジャスミンが可愛い。白いフワフワのシャツでお尻>>続きを読む

愛を読むひと(2008年製作の映画)

4.2

15歳の少年と21歳上の女性とのラブストーリーというにはテーマが重すぎる。“愛を読むひと”という邦題は間違ってはいないが、これは愛だったのか?と考えさせられる。前半部分と後半部分ではがらりと二人の姿が>>続きを読む

父の祈りを(1993年製作の映画)

4.1

1974年、ロンドンでおきた爆弾テロ事件で冤罪の30年の懲役刑に服しながら、無実を証明し自由を取り戻す実話に基づくフィクション。人種差別と警察のずさんな取り調べと法の暴力。正義と呼ばれる世界の中で起こ>>続きを読む

横道世之介(2013年製作の映画)

2.7

1980年代。長崎から上京してきた横道世之介の青春ストーリー。懐かしい時代の雰囲気はよく出ていて、人間関係が厚く優しく描かれた作品だった。
レビューの評価が高く、ほっこり感動したという意見が多かったが
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悪魔を見た(2010年製作の映画)

1.7

後味が悪過ぎてもう観返さないと思う。脚本に突っ込みどころが多く、なんでこの展開?という感じ。なんでこのシーンが必要なんだろうか?というシーンも多かった。何度も途中でやめたくなったが、オチをどう描くのか>>続きを読む

キリング・フィールド(1984年製作の映画)

3.8

ニューヨーク・タイムズ記者としてカンボジア内戦を取材し、後にピューリッツァー賞を受賞した記者の体験に基づく実話。カンボジアの内戦からポル・ポト率いるクメール・ルージュの大量虐殺。帰る家のない死体の山と>>続きを読む

非・バランス(2000年製作の映画)

1.6

ざっくりいうとオカマさんと少女の友情物語だが、ストーリーにあまり深さを感じなかったかな。中学生の子達のセリフ棒読みも気になって集中できなかった。(笑)テーマは面白そうだったのに。

カラーパープル(1985年製作の映画)

3.3

100年前のアメリカの、黒人差別や女性差別の世界の中で、メイドのように嫁がされ、息を殺して生きていた黒人女性が自分を取り戻して生き直す物語。スピルバーグ監督のヒューマン。長い映画だが、飽きずにしっかり>>続きを読む

僕の中のオトコの娘(2012年製作の映画)

3.2

社会に適応出来なかったニートの引きこもりが女装に目覚め、自分を見つめ直すストーリー。
なんとも言えないホンワカ感。おじさん含め、ヒゲ跡残る大人が女装してお姉言葉で話してるのに、何故かホンワカ。(笑)
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.5

精神科病院に入院している少女達の物語。アンジーの演技がすごかった!アンジーが助演女優賞をとった作品だが、最初から最後まですごい。主演女優と言ってもいいのでは?という感じ。
精神を病んでいる少女達がテー
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サクリファイス(1986年製作の映画)

4.0

初、A.タルコフスキー監督作品。難解過ぎて全く分からない。映画を見終わった後、ぐったり疲れる。分からなすぎる。分からなすぎるから知りたくなる。何度でも、何度でも見返すだろう。
それくらいの画の素晴らし
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ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

2.2

評価の高い映画らしいので観てみる。(永遠の0の監督ですよね)昭和30年代の高度経済成長著しい日本。まだ、戦争のほのかな香りが残る時代の温かい下町人情作品。評価が高いのは、感動したからのようだが、私の好>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

5.0

見事過ぎて言葉にならない。3時間映画なのに全く苦にならない。まず、冒頭5分くらいでただ事では無いのが画から伝わってくる。農夫は農夫、侍は侍。まるでタイムスリップしたかのようなリアリティ。主要な役者だけ>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.0

数々の主演女優賞を総ナメしただけあって、メリル・ストリープのサッチャーが乗り移ったかのような演技は圧巻。ほとんど全ての画にメリル・ストリープが収まっているという感じ。
年老いてからのメイクアップもすご
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GO(2001年製作の映画)

4.0

なんと、色あせない面白さがある映画。とにかく、窪塚洋介さんが輝いている。喧嘩ばかりしていている素行の悪いコリアンジャパニーズが、色んな壁を乗り越えていく青春ストーリー。ヤンチャだけども、真っ直ぐさ、優>>続きを読む

ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.0

タランティーノ監督作品なのでこんな感じだろう、と思って観たが、想像以上に面白かった。(笑)マカロニウエスタン風冒険活劇だが、物語展開もテンポよく分かりやすい。所々に挟まれたユーモアと、奴隷制度というシ>>続きを読む

長い散歩(2006年製作の映画)

2.4

親に虐待をうけている子供と、家庭を顧みず妻を死なせてしまい娘との確執を持つ老人の贖罪の逃避行。
愛されることを知らない女児と老人との触れ合いを描いた奥田瑛二監督の社会派作品だった。
なんとなく、2時間
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

3.3

ひたすら長い、158分。ビンラディンをとらえるまでのCIA分析官の話だが、ビンラディンの居場所を特定するまでの前半部分は、時間経過が淡々と進み、若干の中だるみを感じが、特殊部隊の突入から、ビンラディン>>続きを読む

ひまわり(2000年製作の映画)

4.0

昔に観たが再鑑賞。この作品は行定勲監督作品の中ではかなりいいと思う、というか好み。小学校の同級生の急な訃報に、集まり始める同級生達。本人不在のまま、つなぎ始める過去の思い出と初恋の記憶。お葬式なのに、>>続きを読む

アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)

3.2

過去に何十回も映画化されているトルストイ原作の作品だが、始めて観たので、他の作品と比べられなかった事が残念。
本作だけでいうなれば、劇中劇のスタイルで物語が進むため、最初は馴染めなかったが、だんだん癖
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.4

完璧さの追求と理性にとりつかれたナタリー・ポートマンは痛々しく、それがとても感情移入できた。サスペンス部分は、多少やりすぎな部分もチラチラあったが(笑)、作品を通してみると飽きさせず面白い。
自分を縛
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フルメタル・ジャケット(1987年製作の映画)

3.1

これまで、なんとなく観てこなかったキューブリック作品。とにかくセリフから漂う極限状態に圧倒された。前半部分と後半部分では、場面は違ってもどちらも同じ狂気を感じる。場面の迫力と音楽の被せ方が、なんか残像>>続きを読む