yoko45さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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朝食、昼食、そして夕食(2010年製作の映画)

3.8

いつか訪れる幸福な出会い
やがて迎える虚しさと別れ
すれ違ったのはいつからか
ずっと楽しければいいのに
みんな幸せをさがしている

(舞台)
スペイン巡礼の最終地で世界遺産にも登録されているガリシア州
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 主人公ポール(ティモシー・シャラメ)
 ポールの母ジェシカ(レベッカ・ファーガソン)
 愛情、確執、葛藤、全てをひっくるめ、なんとも神々しい母と子。
 SWや風の谷に影響を与えた、なるほど確かに。こ
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ジャン・カルージュ:Mデイモン
ジャック・ル・グリ:Aドライバー
マルグリット・カルージュ:Jカマー

 どんよりと曇り晴れることない雰囲気、14世紀フランス。全編通して画が芸術的、戦闘決闘の迫力大、
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半落ち(2003年製作の映画)

4.2

正しさとは
護るべきものとは
望むものは人それぞれ
命とは魂とは尊厳とは

 アルツハイマー、骨髄提供者不足、公開当時社会問題になり始めていたのでしょうか。作品中では認知症という言葉は使われてなかった
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.5

「入浴する智子と母」
声なき声、これが全て
 一つ前に観賞した護られなかった…に続いて涙々、でも涙の種類が違う、もう嗚咽。こういう作品を外国の資本に作らせるなみたいな怒りにも似た感情もこみ上げてきて頭
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.1

 めちゃくちゃ泣けました。
 阿部さん佐藤さん清原さん倍賞さん…皆うまい演技で見事に泣かされました。
 緒方さん永山さんが清原さんに縛られるなんて…なんと贅沢な配役。
 震災、生活困窮、泣かせにきてる
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.4

 都合の悪いことは隠す
 良心のもと親身になる
 釣り合うことない天秤

 次から次へと明らかになる事実、由宇⼦はどうするのだろう、ずっと胸の中がザワザワと落ち着きませんでした。瀧内さんはこういう役あ
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

死にましたか…
ダニエルクレイグ007
そうですか…ため息
家族という言葉がポロリと出たしね
ほんとうにお疲れさまでした

 最初から中盤までずっとエンジン全開のような凄まじい勢い。墓地での爆発は心臓
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ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.4

 この作品も面白い。あるホテルに泊まることになる3組の3話オムニバス。それぞれの話はある夜の同じ時間帯の出来事。
 それが(同じ時間帯)であることをジワジワと小出しに教えてくれるのが、ホテルのフロント
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

DJザック(T・ウェイツ
ポン引きジャック(J・ルーリー
イタリア人 ロベルト(R・ベニーニ

 白黒、画は水平に移動し、あまり人気のなさそうな街を映していく、最初から味があるといか懐かしいというか。
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白夜(1957年製作の映画)

4.3

 イタリアの港町。夜、店と街灯の明かりが道を照らす。家路につく人、まだ一日を終えられない気分の人。
 いなくなった男を待ち続けるナタリア、そのナタリアに振り向いてほしいマリオ。
 流した涙と託した手紙
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

 とりとめのない会話、役者の仕草と表情、歯車の合わない感じが絶妙。監督の交遊関係も垣間見えて面白いです。演技は第7話のケイト・ブランシェットが出色か。
 個人的には第6、7、9、11話がお気に入り。ダ
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.4

 これはとても楽しかった。テレビドラマ版の前日譚だそうです。あらすじにある通り古い映画館再建のお話。たぶん物語自体は普通なのでしょうが、出演者それぞれの魅力とその掛け合いが面白い。
 高畑さんも素晴ら
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シネマの天使(2015年製作の映画)

3.7

 取り壊し間際の映画館「大黒座1892~2014年」を使って撮影されたとのこと。
 出演者は良いし、仙人や謎の老人の設定も面白いけど畳み掛けてくるような展開がなく物語は印象に残りにくい。
 だからとい
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サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

4.3

 これはまた面白い作品が出てきました、フィルマ使ってなかったら映画館に足を運んでなかったと思いますが…感謝、楽しかったという言葉がふさわしい。
 ハダシ(映画部)、ビート板(天文部)、ブルーハワイ(剣
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受取人不明(2001年製作の映画)

4.3

 韓国、朝鮮戦争、在留米軍、消せない歴史が今を生きる人々を苦しめる。三人の若い男女、混血児、隻眼、進学できない、それぞれが抱える苦悩。彼らの焦り痛み悲しみ絶望あらゆる感情の矢が胸に刺さってきます。
 
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天国への郵便配達人(2009年製作の映画)

3.8

 ジャケ写が作品の雰囲気をよく表しています。話が進むにつれジワジワ切なさが増して最後は晴れやか。劇中に出てくる喫茶店の雰囲気もなかなか。
 主演二人が格好よく可愛らしい。若さ青さ全面、爽やかで嫌味もな
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

 みなさんの感想(楽しい)(面白い)(満たされた)があふれているので我慢できず。ほんとうでした、素晴らしい一日を貰いました。
 なんでもありのゲーム世界の映像も感心、ほんとどうやって製作するのやら、進
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 こういうのを(振り切った)作品というのでしょうか。本来なら目をつむる描写も見れてしまうから不思議。
 はじめのM・ルーカーをガーディアンズのヨンドゥに重ねて主要人物かと思ったら呆気なく消えて小鳥につ
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

 モーリスとベン・キングスレーの組み合わせが可愛らしくて面白い、異世界交流いいですね。モーリスは顔のないフワフワモフモフの怪獣。物語の本筋からは逸れますが。
 親友、親子、兄妹、先祖から受け継ぐもの、
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しあわせへのまわり道(2014年製作の映画)

3.9

 パトリシア・クラークソンとベン・キングズレー、なかなか面白い組み合わせ。自身を見直せる再発見できる異文化交流、いいですね。
 行き詰まって状況を変えたくてもなかなかできないもの。そんな時、これまで知
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カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)

4.0

 嬉しいこと悲しいこと楽しかったことつらかったこと。平坦でないこれまでの道のり、情熱と倦怠を繰り返し振り返ってみたとき、まぁ良かったのかな、そう思いたい。
 うまく表現できないけど、気持ちが沈まない軽
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.7

 本当という言葉が生まれると嘘という言葉も生まれる。真が現れれば偽も現れる。愛情が湧けば憎しみも湧く。もしかしたらその時その場所、言葉でそう括っているだけで白と黒は入れ替わるかもしれないし混じり合い灰>>続きを読む

子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.4

 なんとなく今の季節、夏らしくて良いかなと感じて観賞。観て正解、とても微笑ましく温かく爽やかな作品。
 しかも上白石さん、細田さん、千葉さん出演の映画を観るのが初めてだったのでとても新鮮でした。
 主
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夕霧花園(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 先が無いことは分かっていた、悲しみ苦しみが癒えないのも分かっていた、信じるまでに長い時が要ることも分かっていた。
 人の気持ちと自然の景色は絶えずうつろい、それぞれの終わりを迎えるまで記憶は交錯する
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モロッコ、彼女たちの朝(2019年製作の映画)

4.3

 物語の内容は正にあらすじの通り。国の事情は違えど未婚の母とその子ども、生計、母と子の将来は心配。
 画、音楽、台詞、どれも過度な演出がなく久しぶりに普通で素直な作品をみました、好感。
 夫の死後、長
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蒲田行進曲(1982年製作の映画)

4.2

 撮影所で始まり撮影所で終わる物語。
 とにかく出演者の熱量、躍動感が凄まじい。台詞や動作が大げさで舞台をみているような感じも。懐かしく楽しいです。
 銀四郎(風間杜夫)は自分勝手、ヤス(平田満)も優
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(2017年製作の映画)

4.4

 心臓を手放す、やがて光を失うから。やがて生死の境が曖昧になるから。ならばこれまでの光と影を胸に刻む。
 想像の中あらゆるものが光を放ち影をつくり夜を迎え夜明けをまつ。光を失うまで輝き続けてほしい。歩
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 ジャングルクルーズに乗船したことあるとより楽しめる作品。
 船長役のドウェインジョンソンは不敵で無敵なのは分かってたけど、まさかの呪いで400年生きている設定に笑ってしまいました、不適で無敵で不死身
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

 皆さんのレビューを読み、展開は荒そう、映像と音楽は良さそうと感じ観賞。
 画は良かった。美女と野獣やアナ雪に…は脇に置いといて。Uの世界で鯨が現れ、ベルが歌う場面が綺麗。夜空と星を背景にした竜とベル
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雪の轍(2014年製作の映画)

4.3

 カッパドキア、美しい。
 そして見ごたえのある会話劇、こういう会話ふだんしないし聞こえもしないから尚更。善意からか悪意なのか、とにかく相手の自尊心を傷つける。
 でも、あたりまえですが気持ちや物事は
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

 物語はあらすじにある通りですが…
 これは観終わったあと調べて解説を読まないと分からないことが多い作品。とくに妻夫木さんと忽那さんの場面、「鏡磨きの青年(妻夫木)は日本出身で、妻(忽那汐里)を地元に
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悲情城市(1989年製作の映画)

4.5

 台湾、1945年、50年以上にわたる日本植民地統治の終わり、新しい台湾近代史の幕開けは、本省人(台湾出身)、外省人(中国大陸出身)が入り交じる混沌とした世界の始まりだった。
 それまで公にはあまり語
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冬冬の夏休み(1984年製作の映画)

4.6

 卒業式の蛍の光、夏休みの終わりを告げる赤とんぼ、最初と最後の場面は懐かしさを誘うとともに、なぜ台湾で赤とんぼなのか、過去の戒めが自然と横たわっていて心にしみます。
 大人たちは小学校を卒業した冬冬(
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わがままなヴァカンス(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

 16歳の少女ネイマが年上の従姉ソフィアと夏休みを過ごすお話。
 ソフィアを通して初めて見る楽しくも少し危うい世界。お金と欲望のなかで今を楽しく生きることは果たして素晴らしいことなのか。
 自由であり
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.6

 触れてはいけない引き金を引いて一歩さがる、何が起こるか分からず三歩後ずさる、ゆがみと偽りと虚しさの向こう側にあるもの、もう触れる必要はない、十歩さがる、見つめるだけ、見届けるだけ。

 崩落事故、ピ
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