yomoさんの映画レビュー・感想・評価

yomo

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(2023年製作の映画)

4.6

大型施設なのに
なんかこじんまり

予算の関係か
焦点を絞るためか
職員はもっといるはずだし
内情はもっと複雑なのでは
と思う。

きれいごとを描くのが
偽善であるなら
きれいごとじゃない
げんじつを
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6月0日 アイヒマンが処刑された日(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

歴史に名を残すこと

アイヒマンの凡庸さは
歴史に名を残した
数多くの映画の題材に
なるよう

登場人物たちは
仕事として
イスラエルが
非合法に拘束したアイヒマンを
警護し
例外的な死刑を実施し
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(2022年製作の映画)

4.0

生き残るという残酷さ

ユダヤの歴史を振り返れば
生き残りってきた歴史であり
生き残れなかった歴史でもある

日本人だって
原爆で空襲でシベリアで
あるいは地震などの災害で
幸運によって
生き残ってき
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EO イーオー(2022年製作の映画)

3.6

オシラサマ

遠野物語のオシラサマの伝承を思い出しました。

獣婚はタブーではありますが、今作はロバの片思いではある。

家畜は、人に依存し様々に利用される。
人がいなければ幸福も不幸もないという悲し
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

ゲームは反復である


反復による上達が
ゲーム、今作の肝なんだと
途中のシーンで思ったが

でも結局クリアーできず
なのだけど

アイテムにたよりすぎて

結局
無敵モードで
ラスボス
倒すとは

TAR/ター(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ケイト・ブランシェットの存在感がすごい
が「私」が消えていく

音楽の精霊が自らに宿り「私」が消えていく。指揮者の「私」は、作曲者と演奏者の媒介でしかなくなる。


マーラーの「音楽」には、マーラーの
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Winny(2023年製作の映画)

4.0


コピーコントロールCDなんていう
無駄な技術があった時代
それが日本の既得権益者にとって
CDとか本とかDVDとか
著作物という物質がデータになって
いくことを恐れていた時代

私も法律をきちんと守
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エゴイスト(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

結婚さえできれば
なんの問題もない

夫婦が経済的に
協力するのも
亡くなったパートナーの
母の世話を焼くのも
である

ただの美談である

でも
結婚ができず
お金が絡んでくると
スリリングとなる
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.0

心の奥の罪悪感

この映画で悪人は一人だけ
だったように思う

その悪人を守っていた人々も
心の奥では罪悪感が
あったのでは、と思わせる


記者たちはその罪悪感を
責めるのではなく
寄り添いながら証
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中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー2(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の頃から
みゆきさんのファンなわけで
でも最近聴いてなかったな

最近のシングルリリースの曲よりも
悪女とか
アザミ嬢のララバイとか
の方が好きなのだけど


映画を見ると
みゆきさんは
すごい肺
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Dr.コトー診療所(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

医師にならなくてよかった人びと

与那国島には
行ったことがあり
懐かしく
もう一度行きたくなった。

映画とは違って
十数年で
与那国島には自衛隊基地もでき
色々変わったのかもしれない。

映画を見
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そばかす(2022年製作の映画)

4.5

私の幸せを勝手に決めるな

私の幸せは私のためにある
けど
私の幸せのために誰かを
縛りつけることはできない
マイノリティならばなおさら

ドラマの
「恋せぬふたり」みたいな
パートナーは
シンデレラ
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光復(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

不幸は飽きる

不幸のデパートのように
いろいろと積み重なっていくのだが
途中でちょっと飽きた

この手の作家性の強い
日本残酷物語の福祉描写に
あまりリアリティを感じない

私が
福祉業界を多少知っ
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MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

アダムはひどい

映画を見ながら気がついたこと

アダムは寂しいから
エヴァを神様に作ってもらう

アダムは両生具有でしたが
エヴァに
出産を担わせることにより
その苦痛から解放された

蛇にそそのか
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母性(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

合理的な私たち

娘と母・祖母の三角関係がテーマなのか
母性がテーマなのか
いまいち焦点がはっきりしない気がした。

語りの信用できなさを描きながらも
映画としてはわりとハッキリと
あったことを描きす
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

災害は忘れた頃にはやってくる

重いテーマを軽やかに描いているけど
やっぱり重い。

ただいまが言えなかった多くの人びとと
おかえりが言えなかった多くの人びとと
がいたのだと
改めて思いました。

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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

注文の多い料理店

予告編を見て思ったのは
注文の多い料理店
みたいな話しかしら
ということだった

当たらずも遠からずといった感じ
最後はシェフに
おいしく料理されましたとさ

チーズバーガーが
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もっと超越した所へ。(2022年製作の映画)

3.5

両想いは二つの片思い

ダメ描写は
面白かったですし
ラストの展開も
好き

超越
登場人物達は
自分価値観に縛られている。
そこから解放されているはず

でも
ある価値観を捨てても
ある価値観により
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君を愛したひとりの僕へ(2022年製作の映画)

3.0

マンボウの平行世界は産卵のたびに8000万

マンボウは卵を8000万個産むというから
それぞれに生き残った世界と死んでしまった世界がある。と思うとこの世界の現実はなんだろうか。
それぞれに現実だけど
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

5.0

みんな、あみ子

あみ子をみていると
ちょっとイライラしながらも
切なくなる。

程度の差で

調子にのったり、分からなかったりして
誰かを傷つけてしまったり

好きな人に
気持ち悪いと思われてないか
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プリンセス・ダイアナ(2022年製作の映画)

3.8

人々の感情は金になる

ダイアナさんは
人々の注目を浴び
人々に様々な感情を
よびおこす。


映画は
人々の喜怒哀楽に
焦点をあてているように思う

人々が自分の感情を
確かめるように
タブロイド紙
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四畳半タイムマシンブルース(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったです

引っかかるのは
4畳半って
多次元的世界で
イロイロな選択の末に
一つの世界を浮かび上がらせる
と思っていたのですが
今作は
運命論的世界だったような。

まあ、最後に
どちらも
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

4.4

近すぎて、遠すぎる

とても近くにいたとしても
とても遠くにいる

二人はそんな関係のように思えるし
それはどんな関係でも
そうなのだろうけど

トモヨに男っけがないように
トモヨはマリコに束縛されて
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

よだかを醜い鳥にしたのは宮沢賢治

「よだかの星」は知っている
これまでの人生で
よだかを見た記憶はない
おそらく、よだかを見れば
あの醜い鳥ね
と思うのだろう。
宮沢賢治は醜さの中に
美しさを見いだ
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さかなのこ(2022年製作の映画)

4.7

「好き」が好き

ネットの普及もあって
世の中に「嫌い」があふれている。
サラリーマンともなれば
酒の肴は
悪口と愚痴である。
もちろん世に中にとって
必要な嫌いもあるのだけど

でも
やっぱり人は
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LOVE LIFE(2022年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

愛とエゴに違いはあるのか

主要な登場人物は
常に愛とエゴの間で揺れ動いている

元夫や元恋人に
手に入らないものに
愛があると感じてみても
見つめ合えば
エゴのぶつかり合いだったりもする

相手のエ
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サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

わかるけど・・

いい映画なんだろうなあとは思う。

でもなんか
とってつけたような
登場人物と物語のような

私の印象だけど
サバ缶って
150円のカップケーキを
躊躇する家庭では
それなりの高級品
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ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

4.0

伊坂幸太郎さんの原作の日本映画は
苦手なのだった

いつも
伏線回収のちまちま感に
うんざりするのだった。

今作も前半の伏線回収するぞの
ちまちま感があったけど
後半の突き抜けていく感じに
私が
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東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)

1.0

オリンピアの神々が全てを解決してくれる

宗教映画なんだと思う。
オリンピックを崇める人々の
オリンピック協会。

オリンピックが分断された社会を
統一するという摂理を
崇め奉る人々には
オリンピック
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東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)

3.5

愛の反対は無関心

映画の客入りを見て
そう思いました。

2021年の日本人は
オリンピックに
アスリートに
興味なかったんじゃないかって、

むしろ反対していた人たちのほうが
オリンピックを愛して
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ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

力でしか得ることのできないもの

誰にだって
うまくできないことも
挫折はあるし
殴ってしまいたいこともある

でも、力の行使はしないし
したくはない
と、思っている

厳しい叱責や
馬鹿にするなどの
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こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母の愛は毒にも薬にもなる

邦画の「マザー」みたいに
母の愛の毒っけ強い映画が最近多いですが
この映画は薬となる映画。

日本でいえば「三丁目の夕日」みたいな
人情噺なんでしょうが
最後に種明かしされ
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

二番目に安いグッチ

運送会社にとどまっていれば
それなりに幸せだったんだろう。

映画を見ながら

パトリツィアとマウリツィオが
切なくて切なくてなのでした。

二人は補いながら階段を登って
行くの
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彼女が好きなものは(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ファンタジーで何が悪い

最近、映画の予告編で
「自論だけど、愛ほど歪んだ呪いはない」と言われてしまうので、恋愛は呪いとしてみてしまう。

男が好きなこともBLが好きなことも呪いなのだ。その呪いを解く
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リスペクト(2021年製作の映画)

3.8

音楽に詳しくない
私には
ピンとこない点はありましたが。

善人なおもって往生をとぐ
いわんや悪人をや
という
他力本願の物語なのかなと
思った。

努力して自己や他者を救おうとしても
リスペクトを得
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ロン 僕のポンコツ・ボット(2021年製作の映画)

4.0

AI化する人間、人間化するAI

誰の言葉かは忘れたけど
AIが人間に近づく前に
人間がAI化する
と言っていた。

私もスマホで
いいねを求めてAI化しさまよっている。
そして
AI化した人は孤独に
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