かさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

笛を吹く男(2015年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

ハーメルンの笛吹き男を韓国風に解釈するとこうなるんだなあ
大枠は寓話をトレースしてるんだけど、細かいところに韓国節が全開で、オチを知ってても新鮮な気持ちで見れた

ただ、全く怖くない
中盤までが変にハ
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

『スタンド・バイ・ミー』や『ストレンジャーシングス』のような郷愁的なひと夏の冒険を期待していたらとんでもない不意打ちを喰らった。私が小学生ならトラウマもん。

とはいえ、前述のようないわゆるジュブナイ
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ヒッチャー(1986年製作の映画)

1.5

かなりの1発ネタなのに、事態の変遷が早すぎて息を飲む暇がないあっという間の1時間半だった(面白いとは言ってない)

この映画を簡単に説明するならとにかく理不尽の一言で、なんの脈絡もないままいきなり標的
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箪笥<たんす>(2003年製作の映画)

2.9

映画見ただけじゃわからない箇所が多すぎた
やりすぎるとジャンルが変わってくるのもわかるけど、後半の描写はもっとじっくりやってくれなきゃ難解すぎるよ
予想外に話が面白くてホラーじゃなくてもよくできてると
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ガタカ(1997年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

近未来の雰囲気や設定がどストライクだった
ディストピア世界は大好物なのです
映像だけ切り取ってもすごい綺麗で、カチッとハマった構図がかっこいい

この映画では少し極端だったけど、優生思想が行き過ぎると
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イコライザー(2014年製作の映画)

1.5

主人公が好きになれなかったせいで肝心のアクションに乗れなかったよね
やってることは恐怖による抑圧で、本質的には相手取るロシアンマフィアと変わらないのに持論を押し付けがましく説き伏せるせいで見ててイライ
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アメリカン・ビューティー(1999年製作の映画)

3.3

冒頭の強烈なやり取りに衝撃を受けてそのままあっという間に見終えてしまったのだけど、全く消化しきれてないっていうのが本音

コメディとシリアスがせめぎ合ってて一体どういう感情で見ればよかったのやら…
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ルーム(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

部屋から出たのに外の環境に馴染めずにいるジャックと、そんな息子への葛藤やマスコミとの問答で押しつぶされる母親の描写が見事

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.2

時期外れもいいとこだったけどすげー幸せな気分になれた
こういう群像劇のラストの盛り上がりはわかっててもニヤニヤしちゃうよね

マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

野球詳しくないけどわかりやすかった
こういうひたすらに勝ちを求めて奔走する物語好きだな

最初はこんなゲームみたいな考え方で本当にうまくいくのかよって思ったものの、実際に結果出されちゃったら外野はなん
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最高の人生の見つけ方(2007年製作の映画)

2.9

女からの誘いを断るシーンと娘がどうこうで揉めるシーンに映画特有のわざとらしさが透けててあまり好きではないです
こういう題材で家族との描写を避けて通れないのもわかるけど、そこを山場にする必要はなかったの
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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990年製作の映画)

3.5

ファンサービスの精神は旺盛だったけど、三作目ともなると流石にパターン化してきた
時代は違えどやってる事は一辺倒だから、続けて観ると展開が読めて予定調和に思えてくる
個人的にはもう少し変化がほしかったと
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バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

4.0

後付けでこれ作れるのすげーな
1を観たのが結構前で記憶があやふやだったのにそれでも前作との繋がりで興奮できた
話も面白ければ絵的にも楽しくてTheエンタメって感じ
こういう未来の描写めちゃくちゃ好きだ
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

2.4

ノンフィクションだと感じさせるだけの凄みはあったが、とにかくなげえ
ビンラディンに辿り着くまでのストーリーに起伏がないから眠くなる
山場までの助走に2時間はかけすぎだ
ラストの屋敷に突入するとこだけ緊
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ソフィーの選択(1982年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

展開があまりにもスローテンポで耐えがたかった
3人の馴れ初めから親友になるまでのくだりがとにかく冗長
キモいカップルのキモいやり取りを1時間近くに渡ってダラダラ見せられるのはまさしく拷問で、これに耐え
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完全なるチェックメイト(2014年製作の映画)

3.2

冷戦下のチェスって競技の枠組みを越えてここまで政治的な意味合いをもっていたんだね
米国とソ連の対立は世界史で軽く触れた程度にしか知らなかったから、より鮮明なイメージを持つことができた

私の世代でボビ
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行き止まりの世界に生まれて(2018年製作の映画)

3.9

内容はかなりMid90sに似てるんだけど、こちらはドキュメンタリー

ストリートに焦点を当てた単なる青春ドラマで終わらずに、スケボーを拠り所とする若者たちの現実を生々しく切り取ることで、アメリカの社会
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

序盤の話運びから推理モノを期待すると頭が痛くなる展開の連続で、視聴を続けるほどにつまらなくなっていく残念な内容

この映画、ジャンルがごった煮で何がしたいのかイマイチ見えてこないんだよね
サスペンスか
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.5

なんだコレ…
すげえ奇抜でぶっ飛んだ映画だなあと思ったら配給がA24でミョーに腑に落ちた
この特有の画面アスペクト比が結構好きなんだよね

淡々と日常を切り取っていく序盤から徐々に異質な光景や行動が増
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プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

開始早々に見せてくれる戦場でのドキュメンタリーっぽいカメラワークがとにかくイイ
あの手に汗握る臨場感は俯瞰じゃなく兵士の視点でうつしてくれるからこそ湧き出てた
シンドラーのリストを見た時にも感じたけど
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イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

4.0

ナチスを題材にした映画って触れ込みで見たけど、想像してたものと出されたものとのギャップでより楽しめて得した気分

全体的にコメディ色が強くて軽いノリで物語が進んでいくのに対して、構図はしっかりキマって
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グラディエーター(2000年製作の映画)

2.6

ローマ史で剣闘士というとスパルタクスが有名だけど、今作では聞いた事のない人物が主人公だった
こんなやつが存在したんだなあと思って調べてみたらどうやらこの主人公は架空のキャラクターらしい
序盤のアントニ
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スノーデン(2016年製作の映画)

2.5

つい数年前にこんな衝撃的な事実が暴露されていたとは…
全然知らなかった自分が恥ずかしい

政府が国民の生活を監視するのはディストピア小説にありがちだけど、現実にも起こってるなんて考えもしないよね
告発
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THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)

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そこまで撮るのかよって驚いてしまうくらい全てのやり取りが詳細に記録されてて、ノンフィクションであることが信じられない
内容もさることながら北朝鮮の内情がこれだけ深く映像として残されているというだけで見
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

ポップな音楽と明るい色調が重い内容とあまりに噛み合ってなくて悪趣味に見えた
深刻な問題をソフトな切り口から描写することを評価してる人もいるみたいだけど、ここまでいくと違和感ありあり
スリラーでありなが
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

こういうのが好きな人がいるのもわかるんだけど、どうにも合わなかったなー
全体的にノリが寒くて最後まで茶番っぽく感じた
厨二病全開なのはいいけど、キャラクターがブレるのもいただけない

主人公の語りがキ
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

なんだろう、話が悪いとかじゃないけどすごく不愉快な映画だった

この映画の最大の魅力であり欠点は登場人物がキモすぎるって点
確かに身の回りにもいるようなクズキャラが多くてリアルに感じるのは事実なんだけ
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ミスト(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

こういうモンスターパニックって最終的に人vs人の構図に落ち着くことが多いけど、この映画も案の定で笑っちゃった
とはいえ、作りが丁寧でB級っぽさはあまりなかった
映像には時代を感じるけどね笑
モンスター
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アス(2019年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

序盤から中盤にかけての演出は見ててハラハラするし、4人組が家の前で待ってるシーンはとにかく不気味で独特の怖さだった
ただ、追いかけっこが始まってからはダレにダレる
こいつら本気で殺しに来てるのかよって
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

淡々と進む割には予想外の出来事も起きず、意味深な描写も意味深なままで終わってしまった
日本の司法制度の是非について問題提起するのはいいんだけど、せめて視聴者には真相を明かしてほしかったな…
まあ、広瀬
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ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

これ、ラストはどっちに解釈するのが正解なんだろう
物語には彼女への愛憎や自分への後悔が入り交じってるように見えたけど、どう受け取るかは読み手である彼女と同様に視聴者に委ねるってことなのかな

すごく味
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

めちゃくちゃ面白かった!
こういうジメジメした陰鬱な雰囲気好きだなあ
少しずつ違和感を覚える描写が増えてくるのがなんとも気持ち悪い
意味ありげなシーンを突っ込んで解釈は視聴者にぶん投げてる感じあるけど
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オーヴァーロード(2018年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

ナチス×ゾンビって触れ込みで期待しすぎたのがいけなかったかなあ…
ゾンビ映画のテンプレってよりは戦争映画のテンプレに則って進んでいくから、ゾンビ映画としては映像的にちょっと物足りない

施設の全貌が徐
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お嬢さん(2016年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーが面白いのもあるんだけど、何よりも見せ方がうまい
1章で残った謎を2章で種明かししつつ、それぞれの視点から相手への感情の揺れを描写する構成はほんとに画期的
サスペンスとしてもラブロマンスとし
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怒り(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

いやー面白かった!
沖縄の男の子、めちゃくちゃいい演技するねえ
広瀬すずの演技は序盤に危うさを感じたけど全くの杞憂だった

単体でも成立しそうな物語を3つも組み合わせてそれらが調和してるのが素晴らしい
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