かさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(2014年製作の映画)

2.4

猿の惑星 創世記の犬版みたいな…?
殺処分される予定だった犬を引き取って調教したそうだけど、ワンちゃん達の演技がとにかく迫真で本編以上にメイキングの方が気になる

ディス/コネクト(2012年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ライブチャットで日銭を稼ぐ青年のエピソードは、人との繋がりがほしいだけの子供を利用して若さと性を不当に搾取してるように見えてしまうものの、彼らの居場所はあのコミュニティ以外にはないというジレンマ。外野>>続きを読む

ブレスレス(2019年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

息苦しさを長く抱え続けたからこそ視聴者にも謎の爽快さが押し寄せる感動(?)のフィナーレ
辛うじて理解の余地が残されていた前半とは裏腹に、後半は本当にお父さんが何を考えてるのかが読めないけど本人が幸せそ
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ザ・トライブ(2014年製作の映画)

4.1

声による一切のやり取りを排除することで若者の暴力性や不安定さを残酷にうつしだす傑作。
聾学校が舞台ではあるけど障害はほとんど関係なく、耳が聞こえる人間にも通じるような普遍性のあるお話。(現実的かどうか
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崖っぷちの男(2011年製作の映画)

2.4

コイツ絶対飛び降りる気ないだろってわかってからの問答がグダグダすぎて飽きる。
事態の変遷を地上から見守ってる野次馬もよく飽きねえなと思いながらダラダラ見た。
強行突入されてからのホテルを荒し回る逃亡劇
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭20分でなんとなく合わなそうなことを察しつつも頑張って最後まで見たがやっぱりつまらない。苦行。
幽霊が法廷に立つのはいいとしてギャグがしつこすぎて全く笑えないし何よりオチが最悪。
薄く引き伸ばして
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カルト(2012年製作の映画)

3.0

明らかに作品が違うホスト風の金髪イケメンが気づいたらいきなり机に座っててナチュラルに話に介入してくるあたりからジワジワ面白い。
怪異を起こす異形の姿をぼかすわけでもなくハッキリと視認させてくるのも日本
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第三の男(1949年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

緊迫感に溢れる状況で明らかにミスマッチな例のオサレBGMが流れるせいで笑ってしまった。
ハリーが生きてることが判明してからは少し冷めてしまったものの、観覧車でのやり取りはやはり印象的。
味わいのある幕
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

2.0

この手の映画では逆に珍しいハッピーエンド
おじいちゃんがかわいすぎ

葡萄畑に帰ろう(2017年製作の映画)

1.0

椅子が喋りだしたあたりから理解が追いつかないまま終わった
風刺はわかりやすいけどジョージアの情勢を1mmも知らないせいで特に笑えない

ラスベガスをぶっつぶせ(2008年製作の映画)

2.6

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忠告を無視して感情に走った主人公がどう考えても悪いのに逆恨みして教授を嵌めるのは流石にクズすぎる
冒頭がピークであとはイライラするだけ

ゴースト/ニューヨークの幻(1990年製作の映画)

1.9

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ポルターガイスト現象を嬉々として起こして怯える様子を楽しんだり関係ない人(霊媒師)を事件に巻き込んだりする主人公の姿は悪霊そのものに見えてしまった。ア・ゴーストストーリーで引っかかった部分と全く一緒。>>続きを読む

アフタースクール(2008年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

事情を知ってた大泉洋が探偵に着いていく意味がわかんねーし騙されたフリし続けたまま茶番に付き合ってあげてるのはもっとわかんねー
確かにミスリードしちゃうけどよくよく考えると騙す前提の不自然なやり取りが多
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永遠の門 ゴッホの見た未来(2018年製作の映画)

2.4

ゴッホの視点を通してうつされる色鮮やかで綺麗な景色とそれをヌルッと追うカメラワークはいいのに如何せんストーリーが地味。
有名なエピソードをそれっぽく繋げて監督の理想のゴッホ象を作り上げたみたいな感じな
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TIME/タイム(2011年製作の映画)

2.2

時間は平等であるべきだとか偉そうに理想論を垂れ流してた主人公の坊主が、抜本的には何一つとして現状を変えられてないせいで、たまたま一緒になれたかわいいお嬢様と逃避行をエンジョイしてるだけにしか見えない。>>続きを読む

マイ・インターン(2015年製作の映画)

2.5

全く期待されていなかったジジイの俺が長年の経験を活かして会社を改革しまくりますみたいなある種の異世界転生を期待してたら、デニーロはハサウェイを全肯定するだけの都合よすぎおじさんで、実は主人公はハサウェ>>続きを読む

ポーカーナイト 監禁脱出(2014年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

こんな映画でジャンカルロ・エスポジートのご尊顔を拝むハメになるとは思わなかった。
ゲイの殺人鬼を捕まえるために自らが囮となった刑事の話だけちょっと面白かったけど、それ以外はちゃんと微妙。

主人公は犯
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あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

拗らせた男子校ノリみたいな過度な下ネタはあんまり笑えなかったけど、ただの恋愛群像劇でこのストーリーだと眩しいほどに青臭すぎて見れなかったからいいアクセントにはなっていたのかもしれない。

井上雄彦を天
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U・ボート ディレクターズカット(1981年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

潜水艦の中で見分けのつきにくいオッサン達が談笑したり騒いでるだけなのに何故か飽きないから不思議。
事態を掌握しきれないという状況をうまいこと活用してて、劇中では常に拭えない不安が付きまとうおかげで長尺
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レオン 完全版(1994年製作の映画)

2.2

マチルダのクソガキっぷりにイラつきながら見てたものの、それに振り回されてドギマギするレオンさんはちょっとだけかわいいかもしれない。年齢考えるとだいぶキツイけど。

初体験云々の台詞をあの年齢の女の子に
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ブラインドスポッティング(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

肌の色の違いによって生じる2人の心の間の見えない距離を掛け合いの中でのワードチョイスで浮き彫りにする視点の鋭さが絶妙。人種の違いに引け目を感じてるのは黒人だけではないというのは当たり前なのに見落としが>>続きを読む

1408号室(2007年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

妄想と現実の境目が曖昧になって主人公が狂っていくのはいいんだけど、途中からスケールがおかしくなるせいでどうやっても序盤と同じテンションでは見れない
最初はめちゃくちゃ怖かったのに展開のクセが強すぎてあ
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鉄道員(ぽっぽや)(1999年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

広末涼子のかわいさで誤魔化されたけど死んだ娘に主人公の生き様を肯定させるのはさすがに違うかな…
仕事人としての周囲からの羨望や信頼とは裏腹に家庭をぞんざいに扱った主人公が走馬灯のように過去を振り返り後
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マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

散々擦られてる二重人格オチもここまで突き抜けてると逆に新しくなるんだなあって感心すると同時に、まさかのジャンルの変わりように笑いが止まらなかった。
(結合双生児は厳密には二重人格とは異なるそうだけど、
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オリーブの林をぬけて(1994年製作の映画)

4.0

前作全体が今作の劇中劇になっているという豪華な入れ子構造に驚き。どの時点でここまでの構想があったのだろう。

裏でこんなことが起きていたのか的な普通とはちょっと違った楽しみ方をする映画で正当に評価を下
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そして人生はつづく(1992年製作の映画)

4.1

ジュースを買う時に紙幣が風で飛ばされないようにガラスを文鎮代わりに使ったりするような、どうでもよくも思える日常に溢れる些細な仕草までちゃんとうつしてくれるのが好き。
フィクションとリアルの織り交ぜ方も
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残酷で異常(2014年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

「7734」を反転すると「hELL」になるそうです。しょーもな。
妄想オチじゃないのは好感だけど、そもそもの施設の裁定がガバガバすぎてバカバカしい。
主人公があそこに送られるのはいいとしても妻の悪意あ
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友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

3.5

どこまでも健気で友達思いの少年の純粋さに幼き日を回顧しつつ、既に自分からは失われてしまったいくつもの感性に思いを馳せる。
厳格で偏屈な大人達の支配の中で友達のために思索する少年の姿はなんとも美しい。

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

3.7

泣き喚いて家族と衝突したり孕ませた男と一悶着があるわけでもなく淡々と事を進めるのがとにかくリアル。最小限のやり取りに留めてドラマチックな脚色を加えないのも素晴らしい。

彼女がカウンセラーの質問に涙し
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

娘の学校内での立ち位置なんか気にも掛けてなさそうな自分本位でデリカシーの欠片もない両親にイラつく。過剰なまでに娘に依存する家族とそれをなあなあで受け入れ続ける娘。全てが気持ち悪い。
V先生との関係だけ
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哀しき獣(2010年製作の映画)

3.4

話の規模が小さくなって血なまぐささの増したゴールデンスランバーのような、主人公がとにかく走り回る系の映画。

明らかに別次元から来たような異様な強さを見せる人間も混じっていて、この映画のジャンルがだん
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暗数殺人(2018年製作の映画)

3.0

怒りに身を任せた衝動による殺人の連続はエンカウントしただけで負けが確定するモンスターみたいな絶望感があった。
反面、刑事の前での自信に満ちた立ち振る舞いとやたらと相手を小馬鹿にする態度には小物感が溢れ
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アヴリルと奇妙な世界(2015年製作の映画)

2.0

背景の絵柄や全体的な作画はかなりよくて、絵本やバンド・デシネの世界をそのまま落とし込んだような世界観は人によってはハマりそう。
その風刺を今さらやるんだって驚きはあったけど、大長編ドラえもんのような王
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エンド・オブ・ウォッチ(2012年製作の映画)

2.7

主人公の警官2人が自らカメラを回して職務内容(+日常)を記録するという体のフェイクドキュメンタリーで、アクションシーンの迫力はそこそこ。

ただし、メインの警官2人の他に捕まえられる側のギャング軍団ま
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