かさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

キャラクター(2021年製作の映画)

3.1

細けえことはいいんだよとでも言いたげなライブ感だけで描いてる漫画さながらのツッコミどころの多さに逆に安心して最後まで見れた
原稿の一枚一枚まで抜かりなく作り込まれてることにビックリしたし、グロ描写も邦
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アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

2.5

舞台として正面から見ることを前提に洗練され尽くしたパフォーマンスだろうに、監督のセンスでカメラがあっちこっちに移動するせいで全体像をイマイチ把握できない箇所があるのがマジで最悪

真上から全体をうつす
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さよなら歌舞伎町(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

個々が抱える汚い部分をや深刻な問題を鮮明に描写しながらも、現実にはありえないような嬉しい結末を持ってきてくれてリアルになりすぎてないのが絶妙のバランスだった
家出JKとホストのエピソードはかなり嘘くさ
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

2.2

ヒッピーとバイク好きにしか刺さらない雰囲気ロードムービー
時代を象徴する作品として貴重な存在だとは思うのでアメリカン・ニューシネマに興味があるなら見てもいいと思います

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

教授の女性観が最後まで揺らぐことなくあの結末を迎えても対等になれた感じはしないな〜
中身はありそうでそんなになかった

バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.0

これまでコーエン兄弟の映画にピンときたことは全くなかったけど、これはドラマ版ファーゴに次ぐくらい世界観が最高なオムニバスだった
中でも早とちりの娘は1本の映画で見たいと思えるくらい異様に完成度が高い
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

2.7

なろう小説みたいなストーリーで完全なフィクションかと思いきやまさかの実話だった
そしてボビーフィッシャーはほぼ関係ない

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

独善的な母親が死期を振りかざして好き放題しまくる極めて不愉快な映画
登校を拒む娘を布団から無理やり剥がしていじめに立ち向かわせる描写が特に最悪で、唯一の居場所である家でまで母親にあんな仕打ちを受けたら
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.0

あそこまでアウェイな環境で陰湿な嫌がらせを繰り返し受けても腐らないメンタルが羨ましい

アイネクライネナハトムジーク(2019年製作の映画)

3.0

原作をどうにかして実写に落とし込もうと努力してるのは伝わったけど、特に大事件が起こるわけでもない伊坂の小説は本当に映像になると人物が浮きまくる
はるか昔に砂漠をドラマ化してほしいな〜なんて考えてたもの
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砂の器(1974年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

勘が鋭いとかそういうレベルを更に飛躍した推理にそうはならねーだろとは思うものの、真相が明らかになるにつれて目が離せないほどに引き込まれていく
時代背景を理解してないと和賀の動機がイマイチ掴みにくいが、
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Shall we ダンス?(1996年製作の映画)

2.0

演技の棒読み具合が酷いキャストが多くて役所広司の上手さが際立ってた
そこまで古い作品ではないはずなのにとんでもなくダサく感じるのは時代のせいなのかなあ、、

ライムライト(1952年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

私がこれまでに見たチャップリンの映画とは一線を画すような作風の変わり様に戸惑ったけど、この作品に辿り着くまでのチャップリンという人物の積み重ねがあるからこそ重く響く傑作だった

劇中で主人公の発する台
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独裁者(1940年製作の映画)

2.3

この時代にナチスを揶揄する内容のコメディを撮った先見性は革新的だったと思うけど、もはや使い古されているほど各所で擦られているナチスネタのオンパレードは今見るとかなり退屈
長い前フリがあってこそラストの
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

2.0

伊坂幸太郎の小説で言及されてて気になってた作品を5年越しくらいに鑑賞()

この作品に限ったことなのかそもそもがチャップリンの芸風なのかはわからないけど、痛々しかったり危なっかしい笑いが多くてあんまし
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羅生門(1950年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

カメラワークと音楽がカッコよすぎてあっという間に見れたけど、3人の主張を対比させた末に見せらせるあの真相には笑うしかない
ラストを肯定的に捉えてる人もいるみたいだけど、個人的には嫌な予感しかしないなあ
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人間の証明(1977年製作の映画)

3.0

脚本にも演出にも時代性が色濃く映し出されててなんだか懐かしい気持ちになれた
タイトル回収がやけにアッサリしてると思ったけど、ラストまで見てようやくその意味がわかる

ドラ息子は普通に人間性がカスすぎ

さよならくちびる(2019年製作の映画)

2.9

歌詞があいみょんっぽいと思ったらホントにあいみょんが作詞してた
無難に見れるクオリティだけど、こういう終わりから回想してく構成の雰囲気邦画は食傷気味かも

あの3人はいつまで経っても同じ問答繰り返して
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ロックンローラ(2008年製作の映画)

2.6

映画の尺で群像劇を成立させるには仕方ないところもあるけど、登場人物の描写が全体的に薄味だったかなー
ジャンキー集団以外に愛着を持てるキャラクターがいないせいでレニーとロシアンマフィアがどんな運命を辿ろ
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.0

わかりやすくポップにアレンジしたインヒアレントヴァイスって感じ
シドの行方を追ってパーティに乗り込むくだりまではかなり面白かった

部分部分でクスッとはなるけどここまで続けてボケ倒されるとこっちのテン
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オー・ルーシー!(2017年製作の映画)

2.7

笑えるラインを絶妙に越えてくるグロテスクな気持ち悪さ
歳食ったメンヘラにあそこまで付き合ってくれるトムはすげーよ

ジェイコブと海の怪物(2022年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

力の対価として代償が降りかかるみたいなことずっと匂わせてたのに結局回収されないし、謎のババアは存在理由まで謎
ラストシーンの演説に民衆があっさり賛同して和平路線に突き進むのもご都合だし、そもそもの友情
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ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結(2021年製作の映画)

1.5

タワーの倒壊から街を救うまでの流れはまあまあ楽しめたものの、全体的にジョークが寒いし出オチみたいな設定のキャラクターも滑り倒しててほとんど笑えなかった
ハーレイクインと鮫男はかわいいんだけどね

回路(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

キャストの棒読み演技が看過できないレベルに酷いものの、ジャンプスケアに頼らない恐怖を醸す演出と不気味で物静かな画作りは素晴らしかった
インターネット黎明期ならではの先端技術に対する漠然とした不安を色濃
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アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

4.4

本題からは逸れた脇道でのカルチャー紹介がひたすら面白い
HAWAII FIVE-Oのテーマが流れた瞬間はめっちゃテンション上がったし、世代的に共感できないはずのあるあるに何故かニヤニヤできちゃう

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HUSTLE ハッスル(2022年製作の映画)

3.1

バスケシーンの迫力がスゴくてかっけえと思ってたらプレイヤーは実際のNBA選手らしい
ラストが急に駆け足だけど、わかりやすく熱いスポ根で元気もらえた

あん(2015年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

おばあちゃんが見せる餡子に対する拘りや人柄の良さには惹かれたものの、無理に病気を絡めた展開に持ってく意味はよくわからなかった
ハンセン病患者や犯罪者の社会復帰、家に居場所のない少女という複雑な要素を混
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あの頃。(2021年製作の映画)

2.5

ここまで熱狂的に何かのオタクになったことはないけど、共通の好きなもので繋がった友情は素晴らしいなと思う
冒頭30分くらいまでの00年代前半の空気感とくだらない仲間内でのやり取りがツボだっただけに、中盤
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炎の裁き/疑惑の炎(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

検察の決定こそが絶対で、周囲の意見まで不当に捻じ曲げられてしまう司法制度の歪さにはいくぶん気分が悪くなる
法廷で事実のみが裁かれるわけはないのは当然のことであるものの、証拠に不備のある事件の再審にはも
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フィアー・ストリート Part 2: 1978(2021年製作の映画)

1.0

それぞれのパートごとに時系列を遡って街に隠された秘密を明かすっていう構成が絶望的にスラッシャー映画と噛み合ってなかった
初めから生存者が明かされてる状態では何が起こっても予定調和としか思えず、前作で登
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フィアー・ストリート Part 1: 1994(2021年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

全体的に安っぽいし事件の発端もアホっぽくてバカバカしいんだけど、メインキャラが容赦なく死んでいくラストの展開は普通に面白かった
ジュブナイルホラーとしては色んな作品のテンプレだけなぞったような内容で正
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モキシー ~私たちのムーブメント~(2021年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

数の暴力でゴリ押ししてモキシーを支持しないやつは悪者みたいな空気を作り上げる展開はちょっと胸糞悪かった
虐げられてた側が声高に意見できるようになるのは素晴らしいことだけど、同調圧力で無理やり協力を促す
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ハッピー・オールド・イヤー(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

断捨離からどうやって話を広げるのかなってワクワクしながら蓋を開けてみたら割とありがちな恋愛映画だった

それなりにハードなやり取りを交わしてるはずなのに、画面と劇伴がずっと綺麗なせいで真に迫る感じがな
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

1.9

英会話教室でのやり取りは和やかな雰囲気が伝わってきて微笑ましかったけど、家族がエピソードに絡んでくる度に主人公がナーバスになるのが結構なストレスだった
話が進むほどに登場人物のノンデリ具合と繊細で自嘲
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レゴバットマン ザ・ムービー(2017年製作の映画)

3.0

もう付き合えっちまえよってくらいジョーカーモエーな映画だった
盛大な痴話喧嘩に周囲を巻き込んだだけな気もするけど、大団円っぽく終わってたからいいんでしょう

LEGOシリーズの作品の垣根をぶっ壊したク
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ヴィジット(2015年製作の映画)

3.5

ホラー映画でありつつもコンセプトはブレないで最後まで家族のドキュメンタリーとして書ききってるのが素晴らしい
POV作品は誰がこのカット撮ってるんだよって不自然さがちょっとでもあると途端に冷めちゃうんだ
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