かさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

嵐の中で(2018年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

散々引っ張った割には落ち着くところがしょーもないし胸糞悪い
ラストのカットでニコが主人公のことを覚えてないのが意味不明だし、未来のニコが交信した時点の過去のニコからどうやって都合よく主人公の記憶を消し
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

派手なアクションも残酷な描写も皆無なのに、一瞬たりとも気を緩めることができない緊張を高める演出にやられる
ちょっと前に見た武器商人を偽って北朝鮮に侵入した男のドキュメンタリーを想起させられたけど、裏で
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

侵略者の首領的な立ち位置のマイケルの目的が読めなくて後半は難解だった
急に味方を狙撃したのもよくわかんないし、銃を咥えて自殺を図った動機も不明

純粋に殺しを楽しみたいマイケルと政治家の利害が一致して
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.1

食卓を囲むシーンの誰が先に切り出すか探り合うピリついた空気がたまらなく好き
タランティーノ作品として見たら終盤の展開はお約束通りって感じでワンパターンにも思えるけど、西部劇として見たらかなり異色な作品
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イカロス(2017年製作の映画)

-

前半の緩い雰囲気からまさかの超展開に度肝抜かれたけど、まあロシアならそのくらいするよなって違和感なく受け入れられちゃうのも怖い

ビジョン(2015年製作の映画)

1.5

家族を守るために自分の知識を最大限活用して犯罪を隠蔽するというストーリーは漫画のマイホームヒーローを思い出した(こっちは映画からトリックを引っ張って来てるけど)

展開はそれなりに面白いのに、細かい設
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AK vs AK(2020年製作の映画)

3.0

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序盤の低予算感溢れる演出のオンパレードと、カプールが急に踊り出して会場を熱狂させるシーンで完全にコメディ映画だと錯覚してたけど、終盤にかけての展開はちゃんとハラハラさせられるサスペンスで面白かった>>続きを読む

呪詛(2022年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

視聴者まで巻き込むエンディングはPOVならではで面白いんだけど、ハンディカムカメラでホラーをやるとどうしても驚かせ方がワンパターンになるのが難点
ワクワク感はあるのにここで来るんだろうなーってタイミン
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

-

全てが見切り発車の自転車操業で進行していて、全員が実態を把握し切れていないために引き際がわからずズルズルと被害の規模が拡大する様子はまるで悪い冗談のよう
当事者たちからすれば地獄みたいな体験だったのは
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.0

女の子たちの台詞回しが結構キショいけど、現実にもこういうやついるよなあって思えるラインをギリギリで越えてこないのがよかった(コレを踏み越えてファンタジーになっちゃったのが花恋)
東京の景色の切り取り方
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ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

4.0

単純明快なストーリーに家族愛と遊び心が満載ですごい元気貰えた
ケイティの頭の中を投影したようなフィルターがいいアクセントになってて絶妙なスピード感がクセになる

ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

いかにもな洋館で刑事コロンボ的なことをするのかと思いきや、もう一段ちゃんとしたオチが用意されてていいサプライズだった
看護師の女の子の嘘をつくと吐き気が襲ってくるって設定はちょっと無理あると思ったけど
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ユナイテッド93(2006年製作の映画)

4.0

事態を把握した直後の現実味が湧かない感じも現場の混乱も全てがリアルに描写されててとんでもなく怖かった
テロがそこまで身近ではない日本だけどこれ見たらしばらく飛行機に乗ること躊躇しちゃうな

プラットフォーム(2019年製作の映画)

2.0

もはや比喩にすらなってない安直なメタ構造で社会風刺としては陳腐すぎる
単純なシチュエーションスリラーとしては目新しい設定なんだけど、メッセージ性を隠す気がないせいで密室映画として楽しみきれない

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

3.2

フレディってパキスタン系だったんや…
Queenがめちゃくちゃ好きみたいなこともないけど劇中歌はほとんど知ってる曲で楽しかった
エリオットのイメージで凝り固まってるせいでラミマレックのロンゲはなんかコ
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

結婚生活の中で徐々に些細な疑念が肥大化しやがて確信に変わるまでの流れは結構好きだった
ただ、無理やりオチをつけに行ったかのような安易なラストは急に陳腐だし意味不明

説明されなくてもわかるインスリンの
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グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

2.7

催眠術の万能さにアホらしくなってトリックを見破ろうとする気すら失せてしまったけど、用意されてたデカい仕掛けだけは面白かった
ただでさえトリックがめちゃくちゃなのに肉弾戦まで万能で無駄にアクションシーン
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

2.6

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敵と共謀して事態を裏で掌握してる真の黒幕と対決する構図にもってくのはいいんだけど、主人公の掘り下げもまともにされないままに敵の悲しき過去にだけ触れるせいで、お前より敵の女の方がよっぽど主人公してるじゃ>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.3

dont stop me nowのリズムに合わせてペチペチ叩くシーンで不覚にも爆笑しちゃった

ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

リアルタイムで進行してることを強調するかのような分割画面は新しいし、同じ空間や人物を複数のカメラから見せる発想にも引き込まれた。
情報量をとてつもなく増やして画面に釘付けにさせるというのがノエさんの思
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最後のステージに立つ前の泣きながら無理やりにでも笑おうとする演技に満点あげたい
マーゴット・ロビーの気の強そうな顔とトーニャの役柄がとにかくハマってたし、スケートをする場面は普通に美しくて魅入っちゃっ
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婚約者の友人(2016年製作の映画)

3.1

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アドリアンがどれだけ苦しんで葛藤してきたかを想像するのは容易いけど、嘘で固めて信頼を築いた末にあの告白をするのは相手の気持ちを踏みにじりすぎなのでは…

フランツの両親が救われたのもアンナの犠牲と優し
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パシフィック・リム(2013年製作の映画)

1.5

戦闘シーンはカメラワークもグリグリ動いてて怪獣のデザインも豊富だし素直に映像すげーなって思えるんだけど、しょーもない人間ドラマがところどころで挿入されるせいで、没入しかけては引き戻されての繰り返しで肝>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

3.4

正当に受給できる理由も権利も持っている人物が溢れてしまうならなんのための制度なんだろうか
求める者全てを受け入れれば税金がいくらあっても足りないし、慎重に動く役所側の言い分も納得できるだけに社会構造の
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

FBI側にどうしてもリチャードを犯人に仕立てあげたいって思惑もあったのかも知れないけど、先入観抜きの中立的な視点で見てもリチャードの人物像と経歴は怪しすぎて第一容疑者に認定されるのも仕方ないと思えちゃ>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ギャンブルの渦に呑まれて我を失っていく人物を眺めるのはなかなかにしんどいから、このくらい引いた視点から傍観者で居させてくれる方が見てて楽だった

実際にその現場に居合わせるモリーの精神のすり減りようは
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プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵(2020年製作の映画)

2.9

投獄から脱獄までの過程を重点的に追っていくぶん人間ドラマは極力排除されてて、登場人物に肩入れしたりすることはなかったけど、計画を練り上げていく様子は結構見応えがあった
鍵を複製して正面から突破するって
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ちいさな独裁者(2017年製作の映画)

3.0

見せかけの権力を振りかざす主人公と、それに賛同する多数のイエスマンの存在で、人道から外れていっても誰も歯止めを掛けられないという地獄みたいな構図が完成してるのが最悪だった
最初はアドリブ力すげーなとか
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

結局あの病気はなんだったんだろう…?
キムは事態の全貌を把握してそうな雰囲気があったけど、終始種明かしはされないせいでオチも相まって後味は二重に悪い

マーティンの飄々としてて底の知れない不気味さと、
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青い春(2001年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ここまで治安悪い学校なんて存在すんのかよって冷めた目で見てたけどラストシーンが最高すぎてリアリティとかどうでもよくなった
忍成修吾さんがこっちでもリリイシュシュと似たような役柄やってたのも面白い

ニュースの天才(2003年製作の映画)

3.0

こんな歴史ある出版社の校正を面白いからでくぐり抜けられるならもっと別の道で才能を活かせたのでは…
ソースの確認が記事を書いた記者の集めた情報だけで完結しちゃうのは流石に杜撰だと思ったけど、格式のある雑
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.0

わだかまりを抱えたまま平静を装うのと素直に不満をぶつけることのどちらが正しいかは悩ましいけど、子供と他人を巻き込むのは最低だと思った
我が身がかわいいのはみんな一緒なんだね

月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

オデッセイみたいに地球外に取り残された男が孤独と戦うお話かと思いきやまさかの展開だった
もう1人が現れたとき全然理解が追いつかなくて主人公の精神状態が錯乱してることを伝える演出かと思っちゃった

内容
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

2.9

作中で築かれた交友もジョンの奇怪な容姿を抜きには成立していないのがなんとも皮肉だった
医師とジョンの関係は差別的な意識を超越したかのように描写されてたけど、結局のところジョンを特別視していない人物は障
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

1.4

やたらスローペースでちょっとした会話のやり取りにすら時間を掛けるものだから1時間半が無限に感じるほど眠くなった
ストーリーも難解とかじゃなくて意味不明で独りよがりなだけだし、思いつきで撮ったシーンをツ
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