かさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

心神喪失を認められて無罪を勝ち取ったエミリーが、悪びれる様子もなく責任を薬に押し付けて精神病棟に行くのを拒んでたシーンが引っかかってたけど、言っちゃえばあれも伏線だったのね

薬の副作用で殺人が起こっ
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鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は結構見入ってたんだけど、女がヒス起こす→男キレる→ごめんなさいして仲直りっていう一連のやり取りがしつこすぎて中盤あたりから興味無くなった

そもそもあの年齢で女性に免疫がないって設定が不自然で、
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マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ロイと娘(偽)のやり取りを楽しく見てた身としてはラストのしょーもなどんでん返しで逆に萎えてしまった
いや、娘グルだったとこまではいいんだけど、エピローグでちょっといい話風に纏めてるのが釈然としない
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インシディアス 第2章(2013年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

最初から最後まで全く怖くなくてもはやホラーではないけど前作の補完として見たらまあまあな出来
展開が面白いだけに、驚かせようとするコテコテの演出が逆にノイズに感じるのは本末転倒な気がする

疑問に思った
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インシディアス(2010年製作の映画)

2.5

異形の姿をここまではっきり視認できちゃうと却って怖くないんだなあって
ストーリーは嫌いじゃないのに肝心の悪魔に恐ろしいという感情を抱けないせいで、真っ当に怖かった前半と打って変わって後半はギャグっぽく
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裏窓(1954年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

あそこまで堂々と覗き見しててなんでギリギリまでバレなかったんだろ…
実は全部主人公の妄想だったみたいなオチに期待してただけに、意外に捻りの少ないストレートな終わりに逆に面食らってしまう

ラストの男が
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チェイサー(2008年製作の映画)

3.3

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娘が病院に運ばれた理由がイマイチ釈然としないけど、周りに食べ物が散らかってたし出前のバイクに轢き逃げでもされたのかな?
主人公の行動が軒並み裏目に出るのはいいとして、ここだけはちょっと強引というかやり
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レスラー(2008年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

いざプロレスから身を引いてみたらてんでダメな中年しか残らなかったという悲壮感がなんともリアルで苦しい映画だった
端的に形容しちゃえばクズな主人公なのに、最も輝ける舞台で果てたいという望みは理解できるだ
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ウィッカーマン(1973年製作の映画)

2.5

警官の偉そうな態度と価値観の押し付けがヤベエなと思って見てたけど、敬虔なキリスト教徒からしたらあの反応は納得のいくものなのかな?

序盤のやたら服を脱ぐ女の子たちの歌唱シーンと捜査パートの盛り上がらな
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インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

3.4

お話と登場人物たちの相関があまりに掴めなくて戸惑っちゃったけど、途中でストーリーを理解しようという意志を放棄したらそれ以降は結構楽しく見れた

全体的にダラダラしてて話もよくわかんないし、ところどころ
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恋の渦(2013年製作の映画)

4.1

複数人の会話の流れの中で自分だけがいたたまれなくなる瞬間とか、友達に別の友達の悪口を言われて強く言い返せるわけでもなくモヤモヤだけが募る瞬間がすんごくリアルで息苦しいのに面白い

登場人物のたちのゲス
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ビー・デビル(2010年製作の映画)

2.0

男連中が例外なくクソ野郎だったのは間違いないけど、それを正当な行為だとして見て見ぬふりを続けるババア達へのイライラの方が募る
いくら外界から隔絶された田舎とは言ってもあそこまで倫理観や道徳観念が狂うも
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

あたかもありのままの日本の格差を描きましたよとでも言いたげな演出だったけど、出てくる登場人物達がことごとく誇張されてて現実味は薄い
誇張の仕方も上下の階級を問わずに基本的にバカにするような感じでやられ
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ドライヴ(2011年製作の映画)

1.4

ライアン・ゴズリングの演技がどうにも受け付けなかった
寡黙な男性をクールだと感じる人が考えた人物像なんだろうけど、立ち振る舞いや仕草、台詞の喋り方なんかがイチイチカッコつけすぎてて流石に見てて恥ずかし
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少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

母親が理想と現実のギャップに悶えて落胆した結果あの息子が誕生してしまったのか、はたまた最初から狂っていたのか
序盤は割と現実でも起こりえる状況だよなーとか思いながらあれこれ考えてたんだけど、後半の息子
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ゆれる(2006年製作の映画)

2.0

一見すると仲がいい兄弟の溝やコンプレックスが些細な出来事をきっかけに広がっていくというストーリーのコンセプトは面白いと思ったけど、ことのあらましが唐突すぎてどっちに肩入れするとかもなく気づいたら終わっ>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

2.4

視聴者の裏をかこうって強い意思は伝わるし実際に騙されちゃうんだけど、ビックリするだけで納得感はないから見終わってしばらくしてイライラした

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

2.4

既視感が半端ないオチ
どっかで見たことあるけど名前は覚えてない役者が多かったです

教誨師(2018年製作の映画)

3.4

出てくる死刑囚はみんな個性的だったけど、植松聖にインスパイアされたであろう玉置玲央演じる大量殺人犯のインパクトがとにかく強かった

世間的な感性からは程遠いほどにかけ離れてるものの、自分の中で絶対的に
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39 刑法第三十九条(1999年製作の映画)

3.0

心神喪失者に責任能力を認めないことは人権を保護するのとは正反対で、逆にその人物が人間であることを否定しているという発想はちょっと納得してしまう
展開が読めなかったとかそんなことはないけど、考えさせられ
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恋人たち(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

本当にそういう人物なのかと思ってしまうほど俳優陣の演技に不自然さがなくて、そのリアルさ故に実際に誰かの日常を覗き見してる感覚に陥って気分が悪かった

登場人物たちは日常生活で見かけてもなんらおかしくな
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ウィッチ(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

本当に怖いのは魔女の存在を現実のものとしてしまう信仰心なのかもしれない、と思って見てただけにラストでちゃんと魔女になっちゃってなんか色々わからなくなってしまった

構図や劇伴のセンスがいいから宗教的な
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.9

彼女が救いを求めた先に辿り着いた行為は到底理解できないものの、抑圧されたハンターが徐々に追い詰められる過程はすごくリアルで説得力があった
夫や姑との不和だなんだと色々動機付けは為されてたけど、結局は彼
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オーケストラ!(2009年製作の映画)

2.5

この映画のユーモアと私の笑いの感性が噛み合わなくて終盤まで真顔で見ちゃった
演奏シーンはすごくイカしてたけど、結局主人公は自分勝手だよね

アングスト/不安(1983年製作の映画)

2.0

怖いもの見たさで見るにはあまりにパンチが足りず物足りなさが残る。
主演のギョロ目の俳優さんの演技は文句なし。残忍な犯行とは真逆に独白は淡々と落ち着いたペースで語るのが不気味だった。

ある過去の行方(2013年製作の映画)

4.0

序盤は話を掴むのに精一杯だったけど、登場人物たちの関係性が見えてきてからは面白みがグッと増して最後まで目が話せなかった
ヒューマンドラマとしての側面が強いながらも脚本はしっかりミステリーで、謎の散りば
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

2.1

恋愛のあるあるネタを織り交ぜてるだけにリアル感はあったりなかったりだけど、浮ついた2人の会話は痛々しく思えて居心地が悪い

サブカルトークは終始小っ恥ずかしければ、2人の馴れ初めから親睦を深めるまでの
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ザ・ギフト(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

主人公が一貫してクズなせいで因果応報としか思えずにある意味でスカッとするストーリーなのはちょっと勿体ないかも
過去の過ちを悔いて清算しようと努める主人公と、そんな努力も虚しく主人公を赦せずに恨みを募ら
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ムカデ人間3(2014年製作の映画)

1.0

前作までは根底に視聴者に恐怖を与えようっていう意識があって、それが空回ることで逆に笑いが起こってたんだけど、3作目は監督がそれに気づけないまま勘違いして撮っちゃったパターン

まず署長のキャラが狙いす
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サウスポー(2015年製作の映画)

3.0

頂点から陥落したボクサーの復讐と再生という各所で散々擦られてるようなテーマだけど、これほど王道なスポコンは逆に珍しいと思えるくらい爽快な映画だった
ジェイク・ギレンホールがこんなにいい体してるとは知ら
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

2.9

ここまでの並外れた精神と行動力は確かにタレント向きだと思うし、実際に狂信的なファンが付いても納得できちゃうような妙なリアル感が怖かった
最後まで名前を覚えてもらえないくだりだけは唯一純粋に笑えたかな

遠い空の向こうに(1999年製作の映画)

4.1

クラスで少し浮いてたクエンティンに偏見なく話しかけて仲間に引き入れるシーンがすごく好き
皆で意見を出し合ってロケットを改良していく様子は童心を思い出してワクワクしたし、実際に滞空時間がどんどん伸びてい
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.4

アメリカンアニマルズの劇中でこの映画のラストの展開をネタバレされてしまい見るのを避けてたものの、もう忘れられそうにもないんで諦めて視聴

いつものタランティーノ映画と同様に、本筋から逸れて寄り道した先
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.0

ネジが外れてぶっ飛んでるのに一途で誠実などこか応援したくなっちゃう主人公像が素敵
すぐに癇癪を起こして物に当たるのに何故か不快感がない(絶対知り合いにはなりたくないけど)
こういう爆笑はないけどずっと
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