かさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ターミネーター(1984年製作の映画)

2.0

現代の警察にありのままのことを話して納得して貰えると思ってるのがお花畑すぎるし、案の定頭がおかしいやつ認定をされてるのに笑った。もっと考えてから過去に来い。

ターミネーターも現代の人間に溶け込めるよ
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ムカデ人間2(2011年製作の映画)

2.9

ほとんどコメディみたいなクオリティだった1作目とはうってかわって完成度の高い良質なスプラッタムービーになってることに驚いた
正当な続編とも違う前作のメタ的な使い方も上手い

本来ムカデ人間と聞いて連想
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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド(2007年製作の映画)

3.0

登場人物の行動理念の掴みどころの無さを役者の演技でカバーしてるような節があって、視聴時には違和感なく入ってきた箇所も、見終わってからよくよく考えると理解が難しい

とはいえキャラクターの関係性の描写は
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

2.7

全体的に淡々としててイマイチ没入感に欠けたまま傍観者として最後まで主人公を追ってしまった
よくも悪くも一歩引いた視点から、極端な誇張をせずに戦争のありのままをうつしてる印象を受ける
ニュース映像で遠い
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アイダよ、何処へ?(2020年製作の映画)

4.1

久々にここまでずっと緊張しっぱなしの映画を見てドっと疲れた
ユーゴ内戦は知ってても裏でこんな大規模なジェノサイドが行われてことを知ってる日本人は少ないんじゃないかな

損な役回りを押し付けられてるのも
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.0

ポルノスターとして成り上がる過程をコメディタッチでうつすサクセスストーリーとしての前半と、業界を離れ腐りゆく主人公の再生を描いた後半のわかりやすい構成で、これがめちゃくちゃ面白い

綺麗なまでの転落や
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π(1997年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

モノクロームの画面に少ない登場人物しか出てこないのに異様に惹き付けられた
1つの仮説が頭から離れなくなった数学者がひたすらに答えを探求するという設定がもう面白い

ただ、あらすじはシンプルにも関わらず
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ムカデ人間(2009年製作の映画)

2.0

何故かメインキャストで出演している謎の日本人が披露する迫真の演技がツボに入ってずっと笑ってた
本編は出オチ感が強くて正直そんな面白くないしゴア描写も半端だけど、最後まで楽しく見れたのは間違いなく彼のお
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ハイテンション(2003年製作の映画)

1.7

いわゆるB級スプラッタだけど、まあまあグロくて満足度は高め
全然怖くないけどとにかく血しぶきが見たい層のニーズは満たせてると思う

ただ、オチの方向性は悪くないものの辻褄が合わないせいでテキトーに取っ
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シティ・オブ・ゴッド(2002年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

子供が平気で銃を持ち歩いてそこらで強盗を働く様子は、平和ボケした日本人の私にはあまりに衝撃的だった
ブラジルのスラムに焦点を当ててるだけあってヘビーな内容には違いないけど、軽快なテンポと心地よいカメラ
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自分の才能に価値を見出してくれる人と巡り会えるのもすごく幸せなことだと思うけどなあ…

ランボーの人物像を、ウィルに自分の理想を重ねてエゴを押し付ける自己中のような書き方をしてたのが引っかかる(あなが
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現金に体を張れ(1956年製作の映画)

2.5

導入から結びまで全く無駄のない構成でテンポよくトントン拍子に話が進行していくのが見てて子気味いい
時系列をシャッフルする手法の始祖的な作品らしいけど、それ自体が目的になってるのではなく、物語を簡潔に纏
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マグノリア(1999年製作の映画)

4.9

このレビューはネタバレを含みます

面白すぎて3時間もあるのに体感だとホントに一瞬だった
複数の人物に焦点を当てた物語が同時に並行していくのだけど、独特のテンポ感と演出で内容が自然と頭に入ってきて、群像劇で起こりがちな登場人物を把握しき
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めまい(1958年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

設定に無駄のない全てが調和した綺麗な脚本にびっくり
さすがに古さは感じるしガバガバなところも多いけど、それを補うだけの面白さがあった
人を入れ替えるトリックは今じゃありがちなのに全然気づけなかったなあ
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激突!(1971年製作の映画)

1.0

主人公がトラックにひたすら追われるという1発ネタで90分も引っ張るものだから、どうやったって最後には飽きてくる

ストーリー性が皆無なせいで主人公に肩入れする理由もないし、結果にすら興味を持てない
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.2

キューブリック的な画面の美しさや難解さとはかけ離れたシンプルにストーリーがめちゃくちゃ面白い映画だった
この作品のブラックユーモアが現代にも通じるのを考えると、人類の本質は長らく変化していないのかもし
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.5

序盤のジャガイモを育てたり空気を生成したりするサバイバル路線はかなり好きだったけど、中盤以降の展開がありきたりすぎる

今から宇宙に帰りますってなると、どうしても他のSF作品と内容的に被っちゃうから、
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セールスマン(2016年製作の映画)

3.5

アスガー・ファルハディ監督の作品を見るのはこれで2度目だけど、相変わらず完成度の凄まじさに驚愕

誰の身にも起こりうる出来事を契機に事態がどんどんと日常を蝕んでいく様子は、息を飲むほどにリアリティがあ
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.4

バニラシェイクを頼んでからダンスするまでの流れに派手な部分は全くないはずなのに、強烈に画面へと吸い込まれてしまう魔力。
脱力した空気感とパリッと気が引き締まるスリルに溢れる展開の緩急が本当に絶妙。
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パニック・ルーム(2002年製作の映画)

3.0

この手のシチュエーションスリラーの中ではかなり緊張感があってドキドキできた
派手なシーンはほとんどないけど役者の演技が迫真だから気が抜けないんだよね
ただ、ドリルで床を削るシーンの音量がヤバすぎて鼓膜
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

2.9

救いがなさすぎて絶句した
MV風だけどドラッグの怖さを伝える啓蒙ムービーとしてはいい感じ

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)

4.4

思春期の複雑な人間関係や陰鬱で倦怠的な感情が凝縮された、唯一無二なのになぜか自身の過去とも重ねられる最高の世界観。個人的にリリイシュシュは雰囲気邦画の1つの完成系だと思ってる。
実際には体験していない
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ファニーゲーム(1997年製作の映画)

1.3

このレビューはネタバレを含みます

キャラクターが視聴者に話しかけてきたりとメタ的な演出を多用する割には、その観客が最も求めてるであろう肝心のシーンをうつしてくれないのが中途半端(調べたらあえてやってるらしいです、なんだその拘り)
暴力
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ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.7

ラストの盛り上がりで泣きそうになっちゃった
トレイシーの女優さんがずっとニコニコしててかわいい

マザー!(2017年製作の映画)

1.3

難解というよりは意味不明でとにかく不愉快な内容。
来客の無礼すぎる態度にストレスを溜め続けながらも耐えた結果に待ち受けるのがアレっていうのが個人的には最悪すぎた。ダーレン・アロノフスキーっぽいといえば
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.5

お父さん役の俳優をどっかで見たことあると思ったらGoTのベイリッシュ公だった
この手の映画に苦手意識があったんだけどコレはかなり好き
曲がめちゃくちゃイイね

ゾンビランド:ダブルタップ(2019年製作の映画)

3.1

妹太ったなあと思ったら前作は10年前なのね、納得
1作目ほどのインパクトはなかったけど前作よりもキャラクターの魅力が増した楽しいコメディだった

幼い依頼人(2019年製作の映画)

2.2

ドラマ仕立てに脚色されててリアリティには欠けてるもののそれでも見るのが辛い内容だった
ネグレクトは実際に事件として取り沙汰されるようなことが起こるまでは第三者が立ち入りにくいのが難点だよねえ
被害を受
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地下に潜む怪人(2014年製作の映画)

2.0

怖がらせ方がビックリ系に偏っててちょっと芸がなかった
POV形式のホラーでありがちな登場人物が無駄に騒いでカメラがあらぬ方向をうつし続けるくだりも多くてまたかよってウンザリ

この手の作品はもう食傷気
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

強盗を遂行するまでの過程は面白かったんだけど、オチが弱かったかなー
伏線がちょっと露骨だからミスリードを誘うための演出なのかと思いきや、なんの捻りもなく予想通りの展開だし、匂わせはもうちょっと控えめで
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トゥルー・グリット(2010年製作の映画)

1.9

起伏の全くない平坦なロードムービーを2時間に渡って見せられたなって感想
尺の大部分を占める会話劇もやたらダラダラしてて中身がないし、こんなに眠くなる映画は久しぶり
私が西部劇に疎いから楽しめなかった可
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

2.7

ゾンビ映画の枠組みを越えた傑作だった前作と比べるとさすがに見劣りするけど、別モンだって割り切ればまあまあイける。
話としての直接的な繋がりはないのに世界観を共有する必要があったのかは謎。コン・ユもマド
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コラテラル(2004年製作の映画)

3.0

主人公が理不尽な存在に引っ掻き回される物語はやっぱり面白いな〜
トム・クルーズの戦闘力に謎の信頼があって、どんな状況だろうとこいつなら切り抜けるんだろうと思えるのがイイね

偶然車に乗せた相手がヤベー
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.0

未知の文化と既存の価値観が衝突することで生じる不和をホラーに落とし込むという発想は斬新で興味深かったんだけど、後半の描写が冗長すぎる

ホラーのような演出で異常性を強調して恐怖を煽るよりは、淡々とそこ
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

麻薬カルテル絡みの事件はたびたび日本でも耳に入るけど、本当に住んでる世界が違うんだなあ
メキシコのヤバさが伝わる迫力満点の映画だったし、ラストのカットに全てが凝縮されてるね

唯一惜しかったのがケイト
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.0

小綺麗に纏まっててテキトーに見る分には結構楽しめた
ただ、個人的にはもうちょっとキャラクターの描写を深掘りしてほしかったな(続編が何作かあるみたいだしそこで補完されるのかも)

すぐさま続編を見ようと
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